269 / 702
分岐・鍋島真
お気に入り
しおりを挟む
「あ、きみ、真くんのお気に入りの子だ」
12月も中旬に入って、すっかりクリスモードな横浜のデパート。
私は、毎年恒例のクリスマスパーティー(樹くんと圭くんとかと)のプレゼントをひとりで買いに来ていた。ふと疲れて入ったカフェで、その人に話しかけられたのだ。
白いブレザーを着た女の子。青百合学園、"例の乙女ゲーム"の舞台となる学校。樹くんや圭くん、真さんが通う学校。
「こんにちは」
にこりと微笑まれて、とりあえず会釈する。
「ええと、その」
「あ、ごめんね、突然。真くんのお友達です」
綺麗な人だった。さらりとした黒いロングヘアも、大人びた表情も。
(はー、真さん好きそう)
ぱちぱちと瞬きしてしまう。お友達、って多分そういうお友達だよね? この言い方で普通のクラスメイトってことはないでしょう。
「前写真見せてもらって」
「はぁ」
私は頷きながら、モヤモヤしたこの気持ちについて考える。
(なに? なんで?)
は、と気づく。まさか、新幹線での寝顔(よだれ)ではあるまいなあのクソガキ!
よもやネタにするとは……!?
(そのモヤモヤかっ)
しかしわざわざ確かめるのもなぁ、私、その写真よだれ垂らしてました? って聞くの? 聞きづらいよ。
「写真より可愛いね」
「はぁ、どうも」
その人は私の向かいに座りながらそう言った。
(まぁ、よだれ垂らし寝顔よりはね)
可愛く見えるでしょうよ……くそう。
(てかなぜ私の正面に)
ちらり、と見遣るとやっぱり微笑まれた。何? 何なの?
「ねぇ、付き合ってるの」
「誰とですか」
「真くん」
「ないです」
きっぱり答えると、彼女はケタケタ笑った。
「あは、ウケる。やっぱ振られてんじゃん」
「はぁ……」
なんだろう、なんていうか仲いいのかな? この人と真さん。なんとなく、雰囲気が。
「ねえ、やった?」
「なにをですか?」
「決まってんじゃん」
その人は、周りのお客さんの耳を気にしてか、そっと私の耳元で囁いた。
「し、してません!」
私は赤くなりながら否定した。なに中学生に聞いてるんだこの人は!
「えー? してないの? 上手だよ」
「知りません……!」
上手もクソもない!
赤くなって睨みつけると「じゃあキスは?」と聞いてくるので「それもないです」と即答した。
「ないんだ? なにもしてないんだ?」
その人は、少し勝ち誇ったような目で見て私を見る。いやそんな顔されても。
(でもなんかムカつく)
なにが理由だか知らないけど、この人はなぜだか私にマウントとりにきてる。
(いや別にいいんですけどね?)
取りたきゃ勝手にとってなさい、と私は半目でホットのカフェラテを飲む。甘。美味し。
「……そういえば」
私はなんだか勝ち誇ってるその人に、ついでだから聞いてみた。
「あの、手を繋ぎたがるのはいつもですか?」
「……え?」
「だから、手」
その人はきょとんと私を見つめる。
「真さん、ずっと手を繋いでるじゃないですか。あれ、いつもかなって」
いや別になんでもいいんだけど、なんとなく疑問だったので聞いてみたのだ。
「繋いでるの?」
「え? あ、はい」
「手を?」
ほかに何を繋ぐんだ……いや昔ヒトに首輪とリード繋いでたことあったわあの人。
「手、です。手」
リードではなくて。
「ずっと?」
しつこいなぁ。
ちょっと聞いたのを後悔する。まだ飲むの途中だけど、もうお店出ちゃおうかな、なんて思っていると、その人はポツリと言った。
「手なんか繋がないよ、真くん」
「え?」
今度は私がきょとんとする番だった。あんなに繋ぎたがりなのに?
「絶対繋がない。あたし以外でも、繋いだりしてないと思う」
「え。あ、そう……なんですか」
じゃあ私なんなんだろ? 迷子になるとでも思われてるのかな? ……逃げるとか思われてそうだな。
(てことは、リード代わりなのか)
あのお手手繋ぎは。
「そっかぁ」
その人は、きれいに笑った。
「あなた、大事にされてるんだ」
「……?」
首をかしげていると、その人は立ち上がった。
「お邪魔してごめんね」
「あ、はい」
「あのね。真くんに伝えてもらえる?」
「はぁ」
「実るといいね、って言っておいて」
「……はぁ」
全くわけがわからなくて、とりあえず頷いた。
翌日、学校で千晶ちゃんにカフェでのことを話す。
「……あのね」
「うん」
「それは秘密にしてたほうがいいかも」
「真さんに? でも伝言頼まれちゃったから」
知らないふりはなぁ、と言うと千晶ちゃんは「彼女のためなの」と呟いた。
「お兄様ね、自分のそういうトモダチがわたしに接触するの嫌がってたから、多分華ちゃんだともっと嫌。その人、どうなるか分からない」
「えぇ……」
なんだそれは……。
「てか、なんで私だと嫌なの?」
からかわれてるだけな気がする昨今ですが。先生としては最高に分かりやすいんだけど。
「……これに関してはお兄様の自業自得よね」
「自業自得?」
千晶ちゃんは「気にしないで」と少し肩をすくめた。
「てか、あのヒトやっぱ、そういう関係のヒトなんだ?」
「え、あ、まぁ……多分」
「そうかぁ」
"してる"んだな、と少し思ってしまった。なんていうか……なんだろう。妙な気持ちだ。
(どんな風にキスとかするんだろう)
それからその先もーーって、私には関係ない話だ。うん。
「あのさ、このところは鳴りを潜めて、っていうか、もう女遊び的なことはしてないっていうか」
千晶ちゃんはちょっとフォローしてる。
「受験だしね」
「それだけじゃないんだけど」
千晶ちゃんは言いにくそうにした後、「ま、それもお兄様の自業自得だから」と呆れたように呟いた。
12月も中旬に入って、すっかりクリスモードな横浜のデパート。
私は、毎年恒例のクリスマスパーティー(樹くんと圭くんとかと)のプレゼントをひとりで買いに来ていた。ふと疲れて入ったカフェで、その人に話しかけられたのだ。
白いブレザーを着た女の子。青百合学園、"例の乙女ゲーム"の舞台となる学校。樹くんや圭くん、真さんが通う学校。
「こんにちは」
にこりと微笑まれて、とりあえず会釈する。
「ええと、その」
「あ、ごめんね、突然。真くんのお友達です」
綺麗な人だった。さらりとした黒いロングヘアも、大人びた表情も。
(はー、真さん好きそう)
ぱちぱちと瞬きしてしまう。お友達、って多分そういうお友達だよね? この言い方で普通のクラスメイトってことはないでしょう。
「前写真見せてもらって」
「はぁ」
私は頷きながら、モヤモヤしたこの気持ちについて考える。
(なに? なんで?)
は、と気づく。まさか、新幹線での寝顔(よだれ)ではあるまいなあのクソガキ!
よもやネタにするとは……!?
(そのモヤモヤかっ)
しかしわざわざ確かめるのもなぁ、私、その写真よだれ垂らしてました? って聞くの? 聞きづらいよ。
「写真より可愛いね」
「はぁ、どうも」
その人は私の向かいに座りながらそう言った。
(まぁ、よだれ垂らし寝顔よりはね)
可愛く見えるでしょうよ……くそう。
(てかなぜ私の正面に)
ちらり、と見遣るとやっぱり微笑まれた。何? 何なの?
「ねぇ、付き合ってるの」
「誰とですか」
「真くん」
「ないです」
きっぱり答えると、彼女はケタケタ笑った。
「あは、ウケる。やっぱ振られてんじゃん」
「はぁ……」
なんだろう、なんていうか仲いいのかな? この人と真さん。なんとなく、雰囲気が。
「ねえ、やった?」
「なにをですか?」
「決まってんじゃん」
その人は、周りのお客さんの耳を気にしてか、そっと私の耳元で囁いた。
「し、してません!」
私は赤くなりながら否定した。なに中学生に聞いてるんだこの人は!
「えー? してないの? 上手だよ」
「知りません……!」
上手もクソもない!
赤くなって睨みつけると「じゃあキスは?」と聞いてくるので「それもないです」と即答した。
「ないんだ? なにもしてないんだ?」
その人は、少し勝ち誇ったような目で見て私を見る。いやそんな顔されても。
(でもなんかムカつく)
なにが理由だか知らないけど、この人はなぜだか私にマウントとりにきてる。
(いや別にいいんですけどね?)
取りたきゃ勝手にとってなさい、と私は半目でホットのカフェラテを飲む。甘。美味し。
「……そういえば」
私はなんだか勝ち誇ってるその人に、ついでだから聞いてみた。
「あの、手を繋ぎたがるのはいつもですか?」
「……え?」
「だから、手」
その人はきょとんと私を見つめる。
「真さん、ずっと手を繋いでるじゃないですか。あれ、いつもかなって」
いや別になんでもいいんだけど、なんとなく疑問だったので聞いてみたのだ。
「繋いでるの?」
「え? あ、はい」
「手を?」
ほかに何を繋ぐんだ……いや昔ヒトに首輪とリード繋いでたことあったわあの人。
「手、です。手」
リードではなくて。
「ずっと?」
しつこいなぁ。
ちょっと聞いたのを後悔する。まだ飲むの途中だけど、もうお店出ちゃおうかな、なんて思っていると、その人はポツリと言った。
「手なんか繋がないよ、真くん」
「え?」
今度は私がきょとんとする番だった。あんなに繋ぎたがりなのに?
「絶対繋がない。あたし以外でも、繋いだりしてないと思う」
「え。あ、そう……なんですか」
じゃあ私なんなんだろ? 迷子になるとでも思われてるのかな? ……逃げるとか思われてそうだな。
(てことは、リード代わりなのか)
あのお手手繋ぎは。
「そっかぁ」
その人は、きれいに笑った。
「あなた、大事にされてるんだ」
「……?」
首をかしげていると、その人は立ち上がった。
「お邪魔してごめんね」
「あ、はい」
「あのね。真くんに伝えてもらえる?」
「はぁ」
「実るといいね、って言っておいて」
「……はぁ」
全くわけがわからなくて、とりあえず頷いた。
翌日、学校で千晶ちゃんにカフェでのことを話す。
「……あのね」
「うん」
「それは秘密にしてたほうがいいかも」
「真さんに? でも伝言頼まれちゃったから」
知らないふりはなぁ、と言うと千晶ちゃんは「彼女のためなの」と呟いた。
「お兄様ね、自分のそういうトモダチがわたしに接触するの嫌がってたから、多分華ちゃんだともっと嫌。その人、どうなるか分からない」
「えぇ……」
なんだそれは……。
「てか、なんで私だと嫌なの?」
からかわれてるだけな気がする昨今ですが。先生としては最高に分かりやすいんだけど。
「……これに関してはお兄様の自業自得よね」
「自業自得?」
千晶ちゃんは「気にしないで」と少し肩をすくめた。
「てか、あのヒトやっぱ、そういう関係のヒトなんだ?」
「え、あ、まぁ……多分」
「そうかぁ」
"してる"んだな、と少し思ってしまった。なんていうか……なんだろう。妙な気持ちだ。
(どんな風にキスとかするんだろう)
それからその先もーーって、私には関係ない話だ。うん。
「あのさ、このところは鳴りを潜めて、っていうか、もう女遊び的なことはしてないっていうか」
千晶ちゃんはちょっとフォローしてる。
「受験だしね」
「それだけじゃないんだけど」
千晶ちゃんは言いにくそうにした後、「ま、それもお兄様の自業自得だから」と呆れたように呟いた。
0
お気に入りに追加
3,083
あなたにおすすめの小説
モブ令嬢ですが、悪役令嬢の妹です。
霜月零
恋愛
私は、ある日思い出した。
ヒロインに、悪役令嬢たるお姉様が言った一言で。
「どうして、このお茶会に平民がまぎれているのかしら」
その瞬間、私はこの世界が、前世やってた乙女ゲームに酷似した世界だと気が付いた。
思い出した私がとった行動は、ヒロインをこの場から逃がさない事。
だってここで走り出されたら、婚約者のいる攻略対象とヒロインのフラグが立っちゃうんだもの!!!
略奪愛ダメ絶対。
そんなことをしたら国が滅ぶのよ。
バッドエンド回避の為に、クリスティーナ=ローエンガルデ。
悪役令嬢の妹だけど、前世の知識総動員で、破滅の運命回避して見せます。
※他サイト様にも掲載中です。
ヒロインを虐めなくても死亡エンドしかない悪役令嬢に転生してしまった!
青星 みづ
恋愛
【第Ⅰ章完結】『イケメン達と乙女ゲームの様な甘くてせつない恋模様を描く。少しシリアスな悪役令嬢の物語』
なんで今、前世を思い出したかな?!ルクレツィアは顔を真っ青に染めた。目の前には前世の押しである超絶イケメンのクレイが憎悪の表情でこちらを睨んでいた。
それもそのはず、ルクレツィアは固い扇子を振りかざして目の前のクレイの頬を引っぱたこうとしていたのだから。でもそれはクレイの手によって阻まれていた。
そしてその瞬間に前世を思い出した。
この世界は前世で遊んでいた乙女ゲームの世界であり、自分が悪役令嬢だという事を。
や、やばい……。
何故なら既にゲームは開始されている。
そのゲームでは悪役令嬢である私はどのルートでも必ず死を迎えてしまう末路だった!
しかもそれはヒロインを虐めても虐めなくても全く関係ない死に方だし!
どうしよう、どうしよう……。
どうやったら生き延びる事ができる?!
何とか生き延びる為に頑張ります!
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
どう頑張っても死亡ルートしかない悪役令嬢に転生したので、一切頑張らないことにしました
小倉みち
恋愛
7歳の誕生日、突然雷に打たれ、そのショックで前世を思い出した公爵令嬢のレティシア。
前世では夥しいほどの仕事に追われる社畜だった彼女。
唯一の楽しみだった乙女ゲームの新作を発売日当日に買いに行こうとしたその日、交通事故で命を落としたこと。
そして――。
この世界が、その乙女ゲームの設定とそっくりそのままであり、自分自身が悪役令嬢であるレティシアに転生してしまったことを。
この悪役令嬢、自分に関心のない家族を振り向かせるために、死に物狂いで努力し、第一王子の婚約者という地位を勝ち取った。
しかしその第一王子の心がぽっと出の主人公に奪われ、嫉妬に狂い主人公に毒を盛る。
それがバレてしまい、最終的に死刑に処される役となっている。
しかも、第一王子ではなくどの攻略対象ルートでも、必ず主人公を虐め、処刑されてしまう噛ませ犬的キャラクター。
レティシアは考えた。
どれだけ努力をしても、どれだけ頑張っても、最終的に自分は死んでしまう。
――ということは。
これから先どんな努力もせず、ただの馬鹿な一般令嬢として生きれば、一切攻略対象と関わらなければ、そもそもその土俵に乗ることさえしなければ。
私はこの恐ろしい世界で、生き残ることが出来るのではないだろうか。
悪役令嬢に転生したので、すべて無視することにしたのですが……?
りーさん
恋愛
気がついたら、生まれ変わっていた。自分が死んだ記憶もない。どうやら、悪役令嬢に生まれ変わったみたい。しかも、生まれ変わったタイミングが、学園の入学式の前日で、攻略対象からも嫌われまくってる!?
こうなったら、破滅回避は諦めよう。だって、悪役令嬢は、悪口しか言ってなかったんだから。それだけで、公の場で断罪するような婚約者など、こっちから願い下げだ。
他の攻略対象も、別にお前らは関係ないだろ!って感じなのに、一緒に断罪に参加するんだから!そんな奴らのご機嫌をとるだけ無駄なのよ。
もう攻略対象もヒロインもシナリオも全部無視!やりたいことをやらせてもらうわ!
そうやって無視していたら、なんでか攻略対象がこっちに来るんだけど……?
※恋愛はのんびりになります。タグにあるように、主人公が恋をし出すのは後半です。
1/31 タイトル変更 破滅寸前→ゲーム開始直前
見ず知らずの(たぶん)乙女ゲーに(おそらく)悪役令嬢として転生したので(とりあえず)破滅回避をめざします!
すな子
恋愛
ステラフィッサ王国公爵家令嬢ルクレツィア・ガラッシアが、前世の記憶を思い出したのは5歳のとき。
現代ニホンの枯れ果てたアラサーOLから、異世界の高位貴族の令嬢として天使の容貌を持って生まれ変わった自分は、昨今流行りの(?)「乙女ゲーム」の「悪役令嬢」に「転生」したのだと確信したものの、前世であれほどプレイした乙女ゲームのどんな設定にも、今の自分もその環境も、思い当たるものがなにひとつない!
それでもいつか訪れるはずの「破滅」を「回避」するために、前世の記憶を総動員、乙女ゲームや転生悪役令嬢がざまぁする物語からあらゆる事態を想定し、今世は幸せに生きようと奮闘するお話。
───エンディミオン様、あなたいったい、どこのどなたなんですの?
********
できるだけストレスフリーに読めるようご都合展開を陽気に突き進んでおりますので予めご了承くださいませ。
また、【閑話】には死ネタが含まれますので、苦手な方はご注意ください。
☆「小説家になろう」様にも常羽名義で投稿しております。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる