234 / 702
分岐・鹿王院樹
転校生(side樹)
しおりを挟む
華の友人の件、結局、裁判にはならなかった。弁護士の先生が連絡を取った時点で、彼女たちの保護者たちが泡を食って大友に謝罪したきたから、だ。
「大げさにするつもりはないんだって」
華は言う。
「本人が謝ってくれたからおっけーみたい。ひよりちゃん、心広すぎ」
それでもまだ心配そうだった(絶対あれ反省してないもん! とのことだ)ので、先生と相談して念書を作成してもらった。今後絶対に大友に危害を加えない、という念書だ。
当面はこれで大丈夫だろう、と思っていると妙なトラブルが起きた。華にではない。俺にだ。華にも関係ある、といえばある、のだが。
(なんの因縁があって華にいちゃもんを付けるんだろう、こいつは)
特進クラスに編入してきた、女子。
(横浜のカフェでも、このあいだの沖縄でも)
しかし度々遭遇するのは何故だろう。そんな偶然はいらない。
特進クラスに奨学生扱いで編入するくらいだから、相当成績はいいはずだ。だが、少々……妄想が過ぎる、と思う。
「だ、だから鹿王院くんっ、騙されてるんだよっ」
「……」
部活の練習場まできて、フェンス越しに「説得」しようとしてくる。
もう無視を決め込むことにしていて、飽きるのを待っている状態だ。何を言っても暖簾に腕押し状態で、俺だけではなく周りも呆れさせている。
華本人に何かされないなら、できるだけ穏便に済ませたい。
「る、瑠璃はねっ、きっと悪役令嬢を懲らしめるために記憶を戻されたのっ」
だが、前世だの、記憶だの、俺には理解不能な話を延々とされて、ほとほと困り果てていた。
「あのう、石宮さん? 見学ならあっちで」
マネージャーが声をかけるが、石宮は聞く耳を持たない。
「も、もう練習終わりでしょ?」
「でも、」
困り果てるマネージャーに俺は肩をすくめた。
「俺から言うから大丈夫だ。すまない、手を煩わせた」
「ううん、いいんだけど……」
マネージャーはチラチラ心配そうに振り返りながら業務に戻る。俺はひとつ、ため息をついて石宮に向き直った。
「石宮」
「な、なぁにっ」
「練習中は困る」
「も、もう終わりでしょ?」
「まだストレッチなどが残っている」
「じゃあ、い、いつならいいの」
「いつでも困る」
「でも、る、瑠璃、鹿王院くんのためにっ、ろ、鹿王院くん、騙されてるからっ」
何が騙されている、だ。さすがに、眉間にシワが寄ったのが分かる。
一度強く言わなくては、と思っていると、石宮はとんでもないことを言い出した。
「し、設楽華は松影ルナを殺したんですよっ」
「……は?」
知らず、低い声になる。
(松影ルナ、……華を誘拐させた、あの?)
「る、ルナちゃんと小学校が同じだった、って子から、聞きましたっ。設楽華は、ルナちゃんとトラブルになってたって。ルナちゃんは、設楽華を許さないって、何度も言ってたって」
石宮はいかにも「一生懸命です」という顔をして喋り続ける。
(トラブル、とは塾の一件の後、か?)
「調べたところによりますとっ、ルナちゃんが家からいなくなったのは、夜8時前後っ。設楽華はそれくらいの時間にルナちゃんを呼び出して、海へ行き、そして殺したんだわ! そして久保とかいう人も殺して、罪をなすりつけた! そうに違いない、んですっ」
さすがに華の殺人犯扱いに耐えかね、俺は口を出す。
「何を勘違いしているか分からないが……、華は夜、外に出られない」
「?」
「精神的なことで、だ」
なんとか感情を抑える。怒鳴りつけたいのは山々だが。
「なるほどっ」
瑠璃は頷いた。
「それは演技ですねっ、そう言う、アリバイ工作だと思われますっ」
俺は目を見開く。
華が、どれだけ暗い屋外を恐れているか。それを克服するために頑張っているのか。夕方でも日が出てるうちなら外に居られるようになったよ、と笑う華が、どれだけいじらしいのか、コイツは知らない。
(すべて想像だ)
いや、妄想だ。それだけで、こいつは華に対する中傷を繰り返している。
「……ひとつ、言っておこう」
「なんですか」
自信満々な瞳。
「華にアリバイ工作も何も必要ない。その日、華は俺と一緒にいた。一晩、だ」
「……え?」
ぽかん、とする石宮。
「分かったらさっさと行け。俺は忙しい。女子を怒鳴りつける趣味はないが、俺にだって限度というものがある」
俺はフェンスをがしゃん! と少し強く掴む。
「最愛の人を人殺し扱いされて、黙っていられるような冷静な人間じゃないんだ、俺は」
石宮は目を見開いて、ぷるぷると震えた。
「め、目を覚ましてくださ」
その言葉を無視して、俺は踵を返す。もうコイツの言葉に耳を貸す気はない。
石宮はそれでもフェンス越しに何かを叫んでいた。
帰宅すると、華が俺の部屋にいた。というか、寝ていた。恐らく魚を見に来て、そのまま眠くなったのだろうとは思う。
(警戒心が無さすぎる)
俺だって我慢しているのだ、色々。タガが外れるのが怖くて、触れるのだって遠慮気味なのに、どうしてこう、この可愛い人は。
そっと髪に触れ、キスを落とす。
(もし、)
俺は考える。石宮が華に手を出したら、華にあんな下らない妄想の話を聞かせたら、きっと俺は容赦しない。
「ん、」
「華」
薄く目を開ける華に、俺は微笑みかける。
「あれ? おかえり」
「ただいま」
たったこれだけのことで、俺は幸せになれるのに。「ただいま」と言える幸せ。
「魚を見に来ていたのか?」
「うん、そうそう。でもね、なんかこのモーター音、眠くなっちゃうんだよねぇ」
ふぁ、とあくびをする華を俺はそっと抱きしめた。
「ん、い、樹くん?」
「すまない、少しだけ」
絶対にこのひとを傷つけさせない、そう決めた。今の話ではない。ずっと前から、そう決めていた。
しかし、後から思えばもっと俺は石宮を警戒するべきだったのだ。あの女の行動力は、俺の想像の上を行っていたのだから。
「大げさにするつもりはないんだって」
華は言う。
「本人が謝ってくれたからおっけーみたい。ひよりちゃん、心広すぎ」
それでもまだ心配そうだった(絶対あれ反省してないもん! とのことだ)ので、先生と相談して念書を作成してもらった。今後絶対に大友に危害を加えない、という念書だ。
当面はこれで大丈夫だろう、と思っていると妙なトラブルが起きた。華にではない。俺にだ。華にも関係ある、といえばある、のだが。
(なんの因縁があって華にいちゃもんを付けるんだろう、こいつは)
特進クラスに編入してきた、女子。
(横浜のカフェでも、このあいだの沖縄でも)
しかし度々遭遇するのは何故だろう。そんな偶然はいらない。
特進クラスに奨学生扱いで編入するくらいだから、相当成績はいいはずだ。だが、少々……妄想が過ぎる、と思う。
「だ、だから鹿王院くんっ、騙されてるんだよっ」
「……」
部活の練習場まできて、フェンス越しに「説得」しようとしてくる。
もう無視を決め込むことにしていて、飽きるのを待っている状態だ。何を言っても暖簾に腕押し状態で、俺だけではなく周りも呆れさせている。
華本人に何かされないなら、できるだけ穏便に済ませたい。
「る、瑠璃はねっ、きっと悪役令嬢を懲らしめるために記憶を戻されたのっ」
だが、前世だの、記憶だの、俺には理解不能な話を延々とされて、ほとほと困り果てていた。
「あのう、石宮さん? 見学ならあっちで」
マネージャーが声をかけるが、石宮は聞く耳を持たない。
「も、もう練習終わりでしょ?」
「でも、」
困り果てるマネージャーに俺は肩をすくめた。
「俺から言うから大丈夫だ。すまない、手を煩わせた」
「ううん、いいんだけど……」
マネージャーはチラチラ心配そうに振り返りながら業務に戻る。俺はひとつ、ため息をついて石宮に向き直った。
「石宮」
「な、なぁにっ」
「練習中は困る」
「も、もう終わりでしょ?」
「まだストレッチなどが残っている」
「じゃあ、い、いつならいいの」
「いつでも困る」
「でも、る、瑠璃、鹿王院くんのためにっ、ろ、鹿王院くん、騙されてるからっ」
何が騙されている、だ。さすがに、眉間にシワが寄ったのが分かる。
一度強く言わなくては、と思っていると、石宮はとんでもないことを言い出した。
「し、設楽華は松影ルナを殺したんですよっ」
「……は?」
知らず、低い声になる。
(松影ルナ、……華を誘拐させた、あの?)
「る、ルナちゃんと小学校が同じだった、って子から、聞きましたっ。設楽華は、ルナちゃんとトラブルになってたって。ルナちゃんは、設楽華を許さないって、何度も言ってたって」
石宮はいかにも「一生懸命です」という顔をして喋り続ける。
(トラブル、とは塾の一件の後、か?)
「調べたところによりますとっ、ルナちゃんが家からいなくなったのは、夜8時前後っ。設楽華はそれくらいの時間にルナちゃんを呼び出して、海へ行き、そして殺したんだわ! そして久保とかいう人も殺して、罪をなすりつけた! そうに違いない、んですっ」
さすがに華の殺人犯扱いに耐えかね、俺は口を出す。
「何を勘違いしているか分からないが……、華は夜、外に出られない」
「?」
「精神的なことで、だ」
なんとか感情を抑える。怒鳴りつけたいのは山々だが。
「なるほどっ」
瑠璃は頷いた。
「それは演技ですねっ、そう言う、アリバイ工作だと思われますっ」
俺は目を見開く。
華が、どれだけ暗い屋外を恐れているか。それを克服するために頑張っているのか。夕方でも日が出てるうちなら外に居られるようになったよ、と笑う華が、どれだけいじらしいのか、コイツは知らない。
(すべて想像だ)
いや、妄想だ。それだけで、こいつは華に対する中傷を繰り返している。
「……ひとつ、言っておこう」
「なんですか」
自信満々な瞳。
「華にアリバイ工作も何も必要ない。その日、華は俺と一緒にいた。一晩、だ」
「……え?」
ぽかん、とする石宮。
「分かったらさっさと行け。俺は忙しい。女子を怒鳴りつける趣味はないが、俺にだって限度というものがある」
俺はフェンスをがしゃん! と少し強く掴む。
「最愛の人を人殺し扱いされて、黙っていられるような冷静な人間じゃないんだ、俺は」
石宮は目を見開いて、ぷるぷると震えた。
「め、目を覚ましてくださ」
その言葉を無視して、俺は踵を返す。もうコイツの言葉に耳を貸す気はない。
石宮はそれでもフェンス越しに何かを叫んでいた。
帰宅すると、華が俺の部屋にいた。というか、寝ていた。恐らく魚を見に来て、そのまま眠くなったのだろうとは思う。
(警戒心が無さすぎる)
俺だって我慢しているのだ、色々。タガが外れるのが怖くて、触れるのだって遠慮気味なのに、どうしてこう、この可愛い人は。
そっと髪に触れ、キスを落とす。
(もし、)
俺は考える。石宮が華に手を出したら、華にあんな下らない妄想の話を聞かせたら、きっと俺は容赦しない。
「ん、」
「華」
薄く目を開ける華に、俺は微笑みかける。
「あれ? おかえり」
「ただいま」
たったこれだけのことで、俺は幸せになれるのに。「ただいま」と言える幸せ。
「魚を見に来ていたのか?」
「うん、そうそう。でもね、なんかこのモーター音、眠くなっちゃうんだよねぇ」
ふぁ、とあくびをする華を俺はそっと抱きしめた。
「ん、い、樹くん?」
「すまない、少しだけ」
絶対にこのひとを傷つけさせない、そう決めた。今の話ではない。ずっと前から、そう決めていた。
しかし、後から思えばもっと俺は石宮を警戒するべきだったのだ。あの女の行動力は、俺の想像の上を行っていたのだから。
0
お気に入りに追加
3,083
あなたにおすすめの小説
モブ令嬢ですが、悪役令嬢の妹です。
霜月零
恋愛
私は、ある日思い出した。
ヒロインに、悪役令嬢たるお姉様が言った一言で。
「どうして、このお茶会に平民がまぎれているのかしら」
その瞬間、私はこの世界が、前世やってた乙女ゲームに酷似した世界だと気が付いた。
思い出した私がとった行動は、ヒロインをこの場から逃がさない事。
だってここで走り出されたら、婚約者のいる攻略対象とヒロインのフラグが立っちゃうんだもの!!!
略奪愛ダメ絶対。
そんなことをしたら国が滅ぶのよ。
バッドエンド回避の為に、クリスティーナ=ローエンガルデ。
悪役令嬢の妹だけど、前世の知識総動員で、破滅の運命回避して見せます。
※他サイト様にも掲載中です。
ヒロインを虐めなくても死亡エンドしかない悪役令嬢に転生してしまった!
青星 みづ
恋愛
【第Ⅰ章完結】『イケメン達と乙女ゲームの様な甘くてせつない恋模様を描く。少しシリアスな悪役令嬢の物語』
なんで今、前世を思い出したかな?!ルクレツィアは顔を真っ青に染めた。目の前には前世の押しである超絶イケメンのクレイが憎悪の表情でこちらを睨んでいた。
それもそのはず、ルクレツィアは固い扇子を振りかざして目の前のクレイの頬を引っぱたこうとしていたのだから。でもそれはクレイの手によって阻まれていた。
そしてその瞬間に前世を思い出した。
この世界は前世で遊んでいた乙女ゲームの世界であり、自分が悪役令嬢だという事を。
や、やばい……。
何故なら既にゲームは開始されている。
そのゲームでは悪役令嬢である私はどのルートでも必ず死を迎えてしまう末路だった!
しかもそれはヒロインを虐めても虐めなくても全く関係ない死に方だし!
どうしよう、どうしよう……。
どうやったら生き延びる事ができる?!
何とか生き延びる為に頑張ります!
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
どう頑張っても死亡ルートしかない悪役令嬢に転生したので、一切頑張らないことにしました
小倉みち
恋愛
7歳の誕生日、突然雷に打たれ、そのショックで前世を思い出した公爵令嬢のレティシア。
前世では夥しいほどの仕事に追われる社畜だった彼女。
唯一の楽しみだった乙女ゲームの新作を発売日当日に買いに行こうとしたその日、交通事故で命を落としたこと。
そして――。
この世界が、その乙女ゲームの設定とそっくりそのままであり、自分自身が悪役令嬢であるレティシアに転生してしまったことを。
この悪役令嬢、自分に関心のない家族を振り向かせるために、死に物狂いで努力し、第一王子の婚約者という地位を勝ち取った。
しかしその第一王子の心がぽっと出の主人公に奪われ、嫉妬に狂い主人公に毒を盛る。
それがバレてしまい、最終的に死刑に処される役となっている。
しかも、第一王子ではなくどの攻略対象ルートでも、必ず主人公を虐め、処刑されてしまう噛ませ犬的キャラクター。
レティシアは考えた。
どれだけ努力をしても、どれだけ頑張っても、最終的に自分は死んでしまう。
――ということは。
これから先どんな努力もせず、ただの馬鹿な一般令嬢として生きれば、一切攻略対象と関わらなければ、そもそもその土俵に乗ることさえしなければ。
私はこの恐ろしい世界で、生き残ることが出来るのではないだろうか。
悪役令嬢に転生したので、すべて無視することにしたのですが……?
りーさん
恋愛
気がついたら、生まれ変わっていた。自分が死んだ記憶もない。どうやら、悪役令嬢に生まれ変わったみたい。しかも、生まれ変わったタイミングが、学園の入学式の前日で、攻略対象からも嫌われまくってる!?
こうなったら、破滅回避は諦めよう。だって、悪役令嬢は、悪口しか言ってなかったんだから。それだけで、公の場で断罪するような婚約者など、こっちから願い下げだ。
他の攻略対象も、別にお前らは関係ないだろ!って感じなのに、一緒に断罪に参加するんだから!そんな奴らのご機嫌をとるだけ無駄なのよ。
もう攻略対象もヒロインもシナリオも全部無視!やりたいことをやらせてもらうわ!
そうやって無視していたら、なんでか攻略対象がこっちに来るんだけど……?
※恋愛はのんびりになります。タグにあるように、主人公が恋をし出すのは後半です。
1/31 タイトル変更 破滅寸前→ゲーム開始直前
見ず知らずの(たぶん)乙女ゲーに(おそらく)悪役令嬢として転生したので(とりあえず)破滅回避をめざします!
すな子
恋愛
ステラフィッサ王国公爵家令嬢ルクレツィア・ガラッシアが、前世の記憶を思い出したのは5歳のとき。
現代ニホンの枯れ果てたアラサーOLから、異世界の高位貴族の令嬢として天使の容貌を持って生まれ変わった自分は、昨今流行りの(?)「乙女ゲーム」の「悪役令嬢」に「転生」したのだと確信したものの、前世であれほどプレイした乙女ゲームのどんな設定にも、今の自分もその環境も、思い当たるものがなにひとつない!
それでもいつか訪れるはずの「破滅」を「回避」するために、前世の記憶を総動員、乙女ゲームや転生悪役令嬢がざまぁする物語からあらゆる事態を想定し、今世は幸せに生きようと奮闘するお話。
───エンディミオン様、あなたいったい、どこのどなたなんですの?
********
できるだけストレスフリーに読めるようご都合展開を陽気に突き進んでおりますので予めご了承くださいませ。
また、【閑話】には死ネタが含まれますので、苦手な方はご注意ください。
☆「小説家になろう」様にも常羽名義で投稿しております。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる