453 / 702
【高校編】分岐・黒田健
惚れた弱みは恐ろしい(side???)
しおりを挟む
憧れの漫画雑誌の編集になって最初の夏、まさかこんなナンパみたいなことするとは思ってなかった。
「いーか、固定客以上の売り上げ出すには表紙も大事なんだよ」
編集長はそう言った。ジュース片手に。花とかフルーツが飾ってある華やかなやつ。ビーチパラソルにビーチベッドまでレンタルして、水着姿でサングラスまでかけている。
「はぁ」
「気合いが入ってねーな! そんなんで新しいグラビアアイドル発掘できんのかよ」
「……はぁ」
僕はスーツ姿で砂浜に立っている。さすがにネクタイまではしてないけど……決まらない。革靴に砂入るし。
休みのはずの今日の朝、惰眠を貪っていると編集長から鬼電が入った。
「今から本田さんと未来のグラビアアイドルと仕事なんだけどさ、田沢のやつ熱出したらしくてな、お前代わりに来い」
本田さんとは、うちの雑誌のグラビアによく出てくれる子たちが所属している芸能事務所の人だ。
そして、グラビアアイドル。グラビアアイドルと仕事。
その言葉にホイホイ釣られた僕がバカだった。その未来のグラビアアイドルとやらは、僕が今から発掘……もとい、スカウトしなくてはならないのだ。なぜこんなことを。
「僕、ナンパしたことないんすけど」
「ナンパじゃなくてスカウトね」
本田さんが心外そうに言う。そう言うなら自分でいけばいいのに、本田さん自身も水着なんか着ちゃってすっかり海でリラックスムード。
「僕にとっては同じです……」
水着だらけの砂浜。しかも僕スーツ。浮いてる浮いてる。怪しさ半端ない。そう伝えると、編集長は僕を一瞥して言った。
「その辺で水着でも買ってこい」
経費ですよね? の言葉は飲み込んだ。きっと経費じゃない。
水着に着替えて、編集長のところに戻ると大声で呼ばれた。
「そこの女の子見たか?」
「はい?」
振り返るとそこには、高校生かそこらくらいの、水色の水着の女の子。ひとりふらふら、歩いている。
「うわ、かっわいい」
僕は思わず声を上げる。
「あの子、何で声かけるか分かるだろな?」
「はい?」
僕は首を傾げた。可愛けりゃいーってもんでもないのか?
「胸のデカさっすか」
「バカかお前はバカかバカだと思ってたけどやっぱバカだな」
バカ連呼された。
「それだけじゃねぇの、わかる? あの全体的なやーわらかそーな線の感じとか、少しぼーっとしてそうな雰囲気とか」
「うー」
柔らかそうな線ってなんだよ。
「お前グラビア見てねぇの、自分の雑誌の。ウチっぽい子か、そうじゃない子かくらい分からんもんかね」
確かに、ウチの雑誌のグラビアはどちらかというとオネーサマ系より、ふんわりした感じの子が多いかもしれない。
そう言われれば、あの子。ちょっと目つきがキツイ気がしないでもないけれど、全体的な雰囲気としてはぼーっと、というかフンワリしてて、ウチの雑誌の読者受けは良いかもしれない。
けど。
「あんまり見てないっす。年下より年上のキツめ美人なオネーサマが好きでして僕は」
「は? なんだそりゃ? まぁいいや……お、チャンスチャンス、今なら周りに人いないから、行け、ほら」
編集長にせっつかれるようにして、名刺片手にその子の後をつける。いや、決して怪しいものではないんですよと脳内で何度も言い訳した。通報されちゃったらどうしよう。編集長庇ってくれるかな……。
「……あの、すみません」
緊張しながら声をかけると、女の子は振り向いた。近くで見ると余計に可愛い。
(あ、これは)
悔しいが、編集長の目は確かなのかもしれない。柔らかそうな雰囲気と、それに相反するわけではないが、上品な顔立ち。くりくりとした大きな猫目が印象的。ギャップがいい。
(売れるかも)
近づくと思った以上に幼い感じで、まだ高校生だろうけど、将来性が半端ない。
「あのですね、僕」
少し高揚して名刺を渡そうとした次の瞬間には、女の子は少年の片腕の中にいた。片腕で女の子を自分の方に引き寄せて抱きとめて、ギロリと僕を見る少年。
「コイツに何かヨーっすか」
(ひゃぁぁあ高校生怖いよう)
僕はそんなに背が高くないのもあって、この少年のほうが余程背が高いし、なんかこの子スポーツでもしてるのか筋肉質だし……というか、彼氏かな。
「く、黒田くん」
女の子は赤くなって彼を見上げている。いいねぇ初々しいねぇ。
少年は僕から厳しい目線を逸らさない。
「あ、あの僕、怪しいものではなくてですね」
慌てて名刺を突き出す。
少年が女の子の代わりに受け取り、不思議そうな顔をした。それから名刺を女の子に渡す。
「あ、すごい。マンガの雑誌の方」
「そうなんです」
女の子の反応に、僕は少し胸をなでおろした。
「なんで漫画のヘンシューの人がコイツに用あるんすか
少年はまだ警戒を解いてくれていない。うう。
「巻頭グラビアのモデルの子を今募集してて」
そう言いかけてメチャクチャ睨まれた。僕を睨みながらも「グラビアだってよ設楽」と女の子に問いかける。
「あ、むり、むりです」
女の子は少し赤くなりながら即答する。
「私みたいのに声かけていただいて光栄なんですけど、目立つのイヤだし、おばあちゃんに怒られるんで」
「……そーゆーことなんでコレ、どーも」
少年は名刺を女の子からぴっと取って、僕に突き返してきた。僕は反射的に受け取る。
それから少年は女の子の手を取り歩き出す。
「お前はなんですぐ1人になるんだ」
「や、ごめん、焼きそば追加で買おうと思って。自分の分」
「焼きそば売ってた店反対側だぞ」
「え、あれ? そうだっけ」
「そうだよ」
呆れたように、優しく笑う少年。
(あーあ)
いいなぁ、青春してる。羨ましい。僕は鬼のような編集長にナンパを強制されているというのに……。
格差に落ち込みつつ編集長のところに帰ると、思い切り睨まれた。
「なーに高校生に負けてんだよ」
「や、これ、編集長行った方が良くないですか!? 女性の方がいいっすって。僕だとナンパだと思われて最初に警戒されちゃいますよ、つかこれ休日手当でるんすよね?」
「はー? 美女2人と海に来られただけで十分だろが」
編集長はご自慢のバストを強調するような見事なビキニ姿で、ほんわか系美女の本田さんはワンピース。可愛い。けどどんだけ見た目が良くても、この人たち本当に容赦ないからな…….。
「今日中に3名。3名候補連れてこい」
「えええ無理っすよ、今のみたでしょ、彼氏さんとかに凄まれて終わりっすよ」
「終わらすなよそこを」
編集長はじゅーっとジュースを飲みながら僕を睨む。その顔もウツクシイとか思ってしまうので、惚れた弱みとは恐ろしい。
「……分かりました、連れてきましょう」
「お、がんばれよ!」
編集長が笑う。
おーけーおーけー、アンタが笑ってくれるならナンパだろうがスカウトだろうがやってやろうじゃないか。
僕は颯爽と(側から見てどうか、はともかく)砂浜を歩き出す。こうなったらとんでもない逸材捕まえて、見直させてやるんだからな、覚えてろよ。
「いーか、固定客以上の売り上げ出すには表紙も大事なんだよ」
編集長はそう言った。ジュース片手に。花とかフルーツが飾ってある華やかなやつ。ビーチパラソルにビーチベッドまでレンタルして、水着姿でサングラスまでかけている。
「はぁ」
「気合いが入ってねーな! そんなんで新しいグラビアアイドル発掘できんのかよ」
「……はぁ」
僕はスーツ姿で砂浜に立っている。さすがにネクタイまではしてないけど……決まらない。革靴に砂入るし。
休みのはずの今日の朝、惰眠を貪っていると編集長から鬼電が入った。
「今から本田さんと未来のグラビアアイドルと仕事なんだけどさ、田沢のやつ熱出したらしくてな、お前代わりに来い」
本田さんとは、うちの雑誌のグラビアによく出てくれる子たちが所属している芸能事務所の人だ。
そして、グラビアアイドル。グラビアアイドルと仕事。
その言葉にホイホイ釣られた僕がバカだった。その未来のグラビアアイドルとやらは、僕が今から発掘……もとい、スカウトしなくてはならないのだ。なぜこんなことを。
「僕、ナンパしたことないんすけど」
「ナンパじゃなくてスカウトね」
本田さんが心外そうに言う。そう言うなら自分でいけばいいのに、本田さん自身も水着なんか着ちゃってすっかり海でリラックスムード。
「僕にとっては同じです……」
水着だらけの砂浜。しかも僕スーツ。浮いてる浮いてる。怪しさ半端ない。そう伝えると、編集長は僕を一瞥して言った。
「その辺で水着でも買ってこい」
経費ですよね? の言葉は飲み込んだ。きっと経費じゃない。
水着に着替えて、編集長のところに戻ると大声で呼ばれた。
「そこの女の子見たか?」
「はい?」
振り返るとそこには、高校生かそこらくらいの、水色の水着の女の子。ひとりふらふら、歩いている。
「うわ、かっわいい」
僕は思わず声を上げる。
「あの子、何で声かけるか分かるだろな?」
「はい?」
僕は首を傾げた。可愛けりゃいーってもんでもないのか?
「胸のデカさっすか」
「バカかお前はバカかバカだと思ってたけどやっぱバカだな」
バカ連呼された。
「それだけじゃねぇの、わかる? あの全体的なやーわらかそーな線の感じとか、少しぼーっとしてそうな雰囲気とか」
「うー」
柔らかそうな線ってなんだよ。
「お前グラビア見てねぇの、自分の雑誌の。ウチっぽい子か、そうじゃない子かくらい分からんもんかね」
確かに、ウチの雑誌のグラビアはどちらかというとオネーサマ系より、ふんわりした感じの子が多いかもしれない。
そう言われれば、あの子。ちょっと目つきがキツイ気がしないでもないけれど、全体的な雰囲気としてはぼーっと、というかフンワリしてて、ウチの雑誌の読者受けは良いかもしれない。
けど。
「あんまり見てないっす。年下より年上のキツめ美人なオネーサマが好きでして僕は」
「は? なんだそりゃ? まぁいいや……お、チャンスチャンス、今なら周りに人いないから、行け、ほら」
編集長にせっつかれるようにして、名刺片手にその子の後をつける。いや、決して怪しいものではないんですよと脳内で何度も言い訳した。通報されちゃったらどうしよう。編集長庇ってくれるかな……。
「……あの、すみません」
緊張しながら声をかけると、女の子は振り向いた。近くで見ると余計に可愛い。
(あ、これは)
悔しいが、編集長の目は確かなのかもしれない。柔らかそうな雰囲気と、それに相反するわけではないが、上品な顔立ち。くりくりとした大きな猫目が印象的。ギャップがいい。
(売れるかも)
近づくと思った以上に幼い感じで、まだ高校生だろうけど、将来性が半端ない。
「あのですね、僕」
少し高揚して名刺を渡そうとした次の瞬間には、女の子は少年の片腕の中にいた。片腕で女の子を自分の方に引き寄せて抱きとめて、ギロリと僕を見る少年。
「コイツに何かヨーっすか」
(ひゃぁぁあ高校生怖いよう)
僕はそんなに背が高くないのもあって、この少年のほうが余程背が高いし、なんかこの子スポーツでもしてるのか筋肉質だし……というか、彼氏かな。
「く、黒田くん」
女の子は赤くなって彼を見上げている。いいねぇ初々しいねぇ。
少年は僕から厳しい目線を逸らさない。
「あ、あの僕、怪しいものではなくてですね」
慌てて名刺を突き出す。
少年が女の子の代わりに受け取り、不思議そうな顔をした。それから名刺を女の子に渡す。
「あ、すごい。マンガの雑誌の方」
「そうなんです」
女の子の反応に、僕は少し胸をなでおろした。
「なんで漫画のヘンシューの人がコイツに用あるんすか
少年はまだ警戒を解いてくれていない。うう。
「巻頭グラビアのモデルの子を今募集してて」
そう言いかけてメチャクチャ睨まれた。僕を睨みながらも「グラビアだってよ設楽」と女の子に問いかける。
「あ、むり、むりです」
女の子は少し赤くなりながら即答する。
「私みたいのに声かけていただいて光栄なんですけど、目立つのイヤだし、おばあちゃんに怒られるんで」
「……そーゆーことなんでコレ、どーも」
少年は名刺を女の子からぴっと取って、僕に突き返してきた。僕は反射的に受け取る。
それから少年は女の子の手を取り歩き出す。
「お前はなんですぐ1人になるんだ」
「や、ごめん、焼きそば追加で買おうと思って。自分の分」
「焼きそば売ってた店反対側だぞ」
「え、あれ? そうだっけ」
「そうだよ」
呆れたように、優しく笑う少年。
(あーあ)
いいなぁ、青春してる。羨ましい。僕は鬼のような編集長にナンパを強制されているというのに……。
格差に落ち込みつつ編集長のところに帰ると、思い切り睨まれた。
「なーに高校生に負けてんだよ」
「や、これ、編集長行った方が良くないですか!? 女性の方がいいっすって。僕だとナンパだと思われて最初に警戒されちゃいますよ、つかこれ休日手当でるんすよね?」
「はー? 美女2人と海に来られただけで十分だろが」
編集長はご自慢のバストを強調するような見事なビキニ姿で、ほんわか系美女の本田さんはワンピース。可愛い。けどどんだけ見た目が良くても、この人たち本当に容赦ないからな…….。
「今日中に3名。3名候補連れてこい」
「えええ無理っすよ、今のみたでしょ、彼氏さんとかに凄まれて終わりっすよ」
「終わらすなよそこを」
編集長はじゅーっとジュースを飲みながら僕を睨む。その顔もウツクシイとか思ってしまうので、惚れた弱みとは恐ろしい。
「……分かりました、連れてきましょう」
「お、がんばれよ!」
編集長が笑う。
おーけーおーけー、アンタが笑ってくれるならナンパだろうがスカウトだろうがやってやろうじゃないか。
僕は颯爽と(側から見てどうか、はともかく)砂浜を歩き出す。こうなったらとんでもない逸材捕まえて、見直させてやるんだからな、覚えてろよ。
0
お気に入りに追加
3,083
あなたにおすすめの小説
モブ令嬢ですが、悪役令嬢の妹です。
霜月零
恋愛
私は、ある日思い出した。
ヒロインに、悪役令嬢たるお姉様が言った一言で。
「どうして、このお茶会に平民がまぎれているのかしら」
その瞬間、私はこの世界が、前世やってた乙女ゲームに酷似した世界だと気が付いた。
思い出した私がとった行動は、ヒロインをこの場から逃がさない事。
だってここで走り出されたら、婚約者のいる攻略対象とヒロインのフラグが立っちゃうんだもの!!!
略奪愛ダメ絶対。
そんなことをしたら国が滅ぶのよ。
バッドエンド回避の為に、クリスティーナ=ローエンガルデ。
悪役令嬢の妹だけど、前世の知識総動員で、破滅の運命回避して見せます。
※他サイト様にも掲載中です。
ヒロインを虐めなくても死亡エンドしかない悪役令嬢に転生してしまった!
青星 みづ
恋愛
【第Ⅰ章完結】『イケメン達と乙女ゲームの様な甘くてせつない恋模様を描く。少しシリアスな悪役令嬢の物語』
なんで今、前世を思い出したかな?!ルクレツィアは顔を真っ青に染めた。目の前には前世の押しである超絶イケメンのクレイが憎悪の表情でこちらを睨んでいた。
それもそのはず、ルクレツィアは固い扇子を振りかざして目の前のクレイの頬を引っぱたこうとしていたのだから。でもそれはクレイの手によって阻まれていた。
そしてその瞬間に前世を思い出した。
この世界は前世で遊んでいた乙女ゲームの世界であり、自分が悪役令嬢だという事を。
や、やばい……。
何故なら既にゲームは開始されている。
そのゲームでは悪役令嬢である私はどのルートでも必ず死を迎えてしまう末路だった!
しかもそれはヒロインを虐めても虐めなくても全く関係ない死に方だし!
どうしよう、どうしよう……。
どうやったら生き延びる事ができる?!
何とか生き延びる為に頑張ります!
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
どう頑張っても死亡ルートしかない悪役令嬢に転生したので、一切頑張らないことにしました
小倉みち
恋愛
7歳の誕生日、突然雷に打たれ、そのショックで前世を思い出した公爵令嬢のレティシア。
前世では夥しいほどの仕事に追われる社畜だった彼女。
唯一の楽しみだった乙女ゲームの新作を発売日当日に買いに行こうとしたその日、交通事故で命を落としたこと。
そして――。
この世界が、その乙女ゲームの設定とそっくりそのままであり、自分自身が悪役令嬢であるレティシアに転生してしまったことを。
この悪役令嬢、自分に関心のない家族を振り向かせるために、死に物狂いで努力し、第一王子の婚約者という地位を勝ち取った。
しかしその第一王子の心がぽっと出の主人公に奪われ、嫉妬に狂い主人公に毒を盛る。
それがバレてしまい、最終的に死刑に処される役となっている。
しかも、第一王子ではなくどの攻略対象ルートでも、必ず主人公を虐め、処刑されてしまう噛ませ犬的キャラクター。
レティシアは考えた。
どれだけ努力をしても、どれだけ頑張っても、最終的に自分は死んでしまう。
――ということは。
これから先どんな努力もせず、ただの馬鹿な一般令嬢として生きれば、一切攻略対象と関わらなければ、そもそもその土俵に乗ることさえしなければ。
私はこの恐ろしい世界で、生き残ることが出来るのではないだろうか。
悪役令嬢に転生したので、すべて無視することにしたのですが……?
りーさん
恋愛
気がついたら、生まれ変わっていた。自分が死んだ記憶もない。どうやら、悪役令嬢に生まれ変わったみたい。しかも、生まれ変わったタイミングが、学園の入学式の前日で、攻略対象からも嫌われまくってる!?
こうなったら、破滅回避は諦めよう。だって、悪役令嬢は、悪口しか言ってなかったんだから。それだけで、公の場で断罪するような婚約者など、こっちから願い下げだ。
他の攻略対象も、別にお前らは関係ないだろ!って感じなのに、一緒に断罪に参加するんだから!そんな奴らのご機嫌をとるだけ無駄なのよ。
もう攻略対象もヒロインもシナリオも全部無視!やりたいことをやらせてもらうわ!
そうやって無視していたら、なんでか攻略対象がこっちに来るんだけど……?
※恋愛はのんびりになります。タグにあるように、主人公が恋をし出すのは後半です。
1/31 タイトル変更 破滅寸前→ゲーム開始直前
見ず知らずの(たぶん)乙女ゲーに(おそらく)悪役令嬢として転生したので(とりあえず)破滅回避をめざします!
すな子
恋愛
ステラフィッサ王国公爵家令嬢ルクレツィア・ガラッシアが、前世の記憶を思い出したのは5歳のとき。
現代ニホンの枯れ果てたアラサーOLから、異世界の高位貴族の令嬢として天使の容貌を持って生まれ変わった自分は、昨今流行りの(?)「乙女ゲーム」の「悪役令嬢」に「転生」したのだと確信したものの、前世であれほどプレイした乙女ゲームのどんな設定にも、今の自分もその環境も、思い当たるものがなにひとつない!
それでもいつか訪れるはずの「破滅」を「回避」するために、前世の記憶を総動員、乙女ゲームや転生悪役令嬢がざまぁする物語からあらゆる事態を想定し、今世は幸せに生きようと奮闘するお話。
───エンディミオン様、あなたいったい、どこのどなたなんですの?
********
できるだけストレスフリーに読めるようご都合展開を陽気に突き進んでおりますので予めご了承くださいませ。
また、【閑話】には死ネタが含まれますので、苦手な方はご注意ください。
☆「小説家になろう」様にも常羽名義で投稿しております。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる