おばあちゃんっ子 ｰもうこの世界にいないあなたへｰ

地獄の日々

「おばあちゃん」と呼べない

父が入院し、祖母が家に帰ってきました。
祖母はその時
肺がんになっていました。
早急に手術が必要なものではなかった
ようですが、
しばらくしたら、入院するとのこと
でした。

私は父の妄想を毎日聞いていたので
祖母との間に深い溝ができていました。

「おばあちゃん！おばあちゃん！」
といつもくっついて離れなかった私が
「おばあちゃん」と呼ばなくなって
いました。

何も誰も信用出来なくてなっていました。

私は３ヶ月、小児科のICUに
入院していました。

遠いのに祖母は
肺がんを患いながら
お見舞いに来てくれていました。

私はニコリとも出来ませんでした。