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幸せのポイントカード

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冬の夜道をひとり歩いていた
何故だが急に悲しくなった
戻らない過去を悔やんで
それでも歩みを止めなかった

人を蹴落として幸せになんかなれない 
なれたと思っていてもそれは
偽りの幸福 ただ虚しいだけ
本当に幸せになりたいのなら
自分が流した涙の分
人には優しくすればいい

受け止められずにいた
自らの不運を
だけどそれは違った
人生の前半戦で
ほとんどの不運を
経験しただけだった

私の手のひらには
一枚のポイントカードがある
そのポイントカードには
今まで受けた悲しみや悔しさが
貯められていて
それを集めると
幸せな人生と交換できるんだって

そんな最高のポイントカードを手にして
人生を止める訳にはいけないでしょ?
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