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竜将軍大会第二回戦:実力派の超ド素人クルシュ VS 外道傀儡師ドローミ
・第二回戦:VS傀儡師ドローミ - 外道狩りの朝 -
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決戦の日がきた。
私は一足先に屋敷を出て、外で朝食を済ませてから大闘技場の控え室で待機した。
ココロさんはあれっきり部屋に引きこもってしまっている。
私と顔を合わせるのを酷く恐れているようだった。
しかし今頃は段取り通り、ティティスがココロさんをここ大闘技へ引っ張り出してくれているはずだ。
私が敗北すればココロさんはより深く傷つき、私が勝利すれば彼女の心に刺さった咎がするりと抜け落ちる。
今日の私は何があろうと負けられなかった。
私は控え室の無骨なテーブル席に腰掛けて、しばらく頭を休ませることにした。
イメージトレーニングは必要ない。
既に勝利の方程式は私の手の中にあった。
「あら、今日はお早いご出勤ね」
「モーリーさん」
それからだいぶ時間が経つと、第一回戦の時のように司会のアーツ・モーリーがこの控え室を訪れた。
今日も彼はカイゼル髭がカッコいい男前だった。
「怪我は大丈夫……?」
「……ん? ああ、なかなか重傷だぜ。深いところまでザックリやられちまった」
私の右二の腕には大げさな包帯が巻かれている。
自分でも笑ってしまうほどにグルグル巻きの目立つ処置だ。
「女中に刺されたそうね。イーラジュ様の屋敷の」
「それ、どこ情報だよ?」
「ミスターの対戦相手の、傀儡師ドローミからよ」
「……へぇ」
モーリーは俺の向かいに腰掛けて、真正面から俺の表情を読み取ろうとした。
私はそれを薄笑いで跳ね返した。
「ドローミに何か言い返すことはないの?」
「ない」
ないが許せん。
勝つために不正をするだけでは飽きたらず、ココロさんの名誉まで汚すか。
ますます相手を生かしてやる理由がなくなってしまって困った。
「んもうっ、それじゃあちしのお仕事が務まらないじゃなーいっ! 煽り返しちゃいなさいよっ、盛り上げてあげるからっ!」
「やだね。怒りを叩き付けるのは、試合が始まってからだ」
「ルーキーが達観してんじゃないわよーっ! 憎しみ合いなさいよっ、その方が面白いんだからーっ!」
彼のような仕事をする人間は、多少厚かましくて物事を遊び半分に見るような一面がないと、成り立たないのかもしれない。
「さっき話にあった女中のことだが」
「あらっ♪」
「そろそろこの会場にきている頃だ。俺の勝利を見届けるためにな」
私は正面の男を鋭く威圧した。
あの屋敷の人間は誰一人として、ココロさんを傷つける者を許さない。
「……実況の言葉を選べってコトね」
「ああ、言葉次第じゃ、俺より先にイーラジュ様がアンタにブチ切れるさ」
「おほほほ、冗談よ。あちし、同性にはやさしくする主義なの」
「…………お、おう」
ここでツッコミを入れて藪から蛇を出す必要もないだろう。
今日日こういった話はデリケートであるので、スルーした。
「うふふ……ますます気に入っちゃう……♪ あちし好きよ、ガールフレンドを必死で守ろうとする男の子の姿♪」
「俺たちは見せ物じゃねーよ」
「いいえ! 見せ物になるのよ、これから! 見せつけてやりなさいなっ、ミスターのラーーーヴをっっ!!」
私は今しばらくモーリーさんと言葉を交わし、その後、ドローミ側の取材に行く彼の背中を見送った。
「そうそう、エンターティナーとして言うわ。勝ちなさいね、ミスター」
「おう」
「ミスターが勝った方が試合が盛り上がるの。嫌われ者のドローミの3回戦進出なんて、誰も望んでいないわ。盛り下がるから、ここでアレを蹴落としなさい!!」
「大したプロ根性だ。任せてくれ、ヤツは俺がぶっ飛ばす」
私は試合開始のその瞬間を待った。
どんな顔の相手が現れようと、容赦なく叩き斬る覚悟を決めた。
・
キョウの人々は朝から晩まで忙しそうに見えて、案外暇なのだろうか。
「皆様、本日も朝っぱらからおはようございまーすっっ!! これより本日第一試合!! 疑惑が疑惑を呼ぶ外道傀儡師ドローミ!! VS!!」
大闘技場は朝から満員大入りの大盛況だった。
観客は大歓声を舞台の私たちに降り注かせ、美味そうなパンとソーセージの匂いを会場に香らせていた。
「奇跡のド素人!! 変幻自在のベースボーラーッ!! 千竜将軍イーラジュの弟子っっ、クルシュの対戦を執り行うわよーっっ!!」
ドローミは私の想像通りの男だった。
顔色の悪い白い肌に、落ちくぼんだ瞳、やや猫背。
贅肉のない痩身に白いローブをまとった陰気な男だった。
予想外だったところがあるとすれば、やつの右正面にそびえるフレッシュゴーレムだろう。
どうやって作ったのやら、身長2.8メートルもあろう重鎧の巨人がそこにあった。
「ヒヒヒ……プレゼントは気に入ってくれたかなぁ……?」
「ん、なんのことだ?」
「刺されたんだってねぇ……道場の女中に」
「知らねぇな」
「ええ、隠すのかい!? 君を傷つけた!! 千竜将軍イーラジュの屋敷の女中、ココロちゃんを、庇うのかい!!?」
命知らずもいたものだ。
貴賓席のイーラジュ様にぶった斬られるかもしれないのに、よくそんなことが言える。
「ヒヒヒ……開場の皆さぁーんっっ!! クルシュ選手の腕の傷をご覧あれっ!! 彼は一昨日の夜、道場の女――」
対戦相手である私の立場からは、傀儡師ドローミの口を止めるすべはなかった。
「恩知らずのバカ女、ココ――」
「ブェクショォォォーィッッ!!!」
だがイーラジュ様がヤツの口を叩き斬る前に、司会のモーリーが水を差してくれた。
「……あら、ごめんなさいね、花粉症かしらぁ……ンズズズズゥッッ!!!」
意外にも雄々しい立派なくしゃみだった。
鼻をすする汚い音まで聞かされて、観客たちはご立腹だ。
「そろそろ試合を始めてもいいかしら、ミスター?」
「いいぜ、おっ始めよう」
「おやおや……これから挽き肉にされるとも知らずに、のん気なものだねぇ……?」
私は居合いの構えでドローミに構えた。
ドローミは下がり、フレッシュゴーレムを傀儡糸で前進させた。
私は一足先に屋敷を出て、外で朝食を済ませてから大闘技場の控え室で待機した。
ココロさんはあれっきり部屋に引きこもってしまっている。
私と顔を合わせるのを酷く恐れているようだった。
しかし今頃は段取り通り、ティティスがココロさんをここ大闘技へ引っ張り出してくれているはずだ。
私が敗北すればココロさんはより深く傷つき、私が勝利すれば彼女の心に刺さった咎がするりと抜け落ちる。
今日の私は何があろうと負けられなかった。
私は控え室の無骨なテーブル席に腰掛けて、しばらく頭を休ませることにした。
イメージトレーニングは必要ない。
既に勝利の方程式は私の手の中にあった。
「あら、今日はお早いご出勤ね」
「モーリーさん」
それからだいぶ時間が経つと、第一回戦の時のように司会のアーツ・モーリーがこの控え室を訪れた。
今日も彼はカイゼル髭がカッコいい男前だった。
「怪我は大丈夫……?」
「……ん? ああ、なかなか重傷だぜ。深いところまでザックリやられちまった」
私の右二の腕には大げさな包帯が巻かれている。
自分でも笑ってしまうほどにグルグル巻きの目立つ処置だ。
「女中に刺されたそうね。イーラジュ様の屋敷の」
「それ、どこ情報だよ?」
「ミスターの対戦相手の、傀儡師ドローミからよ」
「……へぇ」
モーリーは俺の向かいに腰掛けて、真正面から俺の表情を読み取ろうとした。
私はそれを薄笑いで跳ね返した。
「ドローミに何か言い返すことはないの?」
「ない」
ないが許せん。
勝つために不正をするだけでは飽きたらず、ココロさんの名誉まで汚すか。
ますます相手を生かしてやる理由がなくなってしまって困った。
「んもうっ、それじゃあちしのお仕事が務まらないじゃなーいっ! 煽り返しちゃいなさいよっ、盛り上げてあげるからっ!」
「やだね。怒りを叩き付けるのは、試合が始まってからだ」
「ルーキーが達観してんじゃないわよーっ! 憎しみ合いなさいよっ、その方が面白いんだからーっ!」
彼のような仕事をする人間は、多少厚かましくて物事を遊び半分に見るような一面がないと、成り立たないのかもしれない。
「さっき話にあった女中のことだが」
「あらっ♪」
「そろそろこの会場にきている頃だ。俺の勝利を見届けるためにな」
私は正面の男を鋭く威圧した。
あの屋敷の人間は誰一人として、ココロさんを傷つける者を許さない。
「……実況の言葉を選べってコトね」
「ああ、言葉次第じゃ、俺より先にイーラジュ様がアンタにブチ切れるさ」
「おほほほ、冗談よ。あちし、同性にはやさしくする主義なの」
「…………お、おう」
ここでツッコミを入れて藪から蛇を出す必要もないだろう。
今日日こういった話はデリケートであるので、スルーした。
「うふふ……ますます気に入っちゃう……♪ あちし好きよ、ガールフレンドを必死で守ろうとする男の子の姿♪」
「俺たちは見せ物じゃねーよ」
「いいえ! 見せ物になるのよ、これから! 見せつけてやりなさいなっ、ミスターのラーーーヴをっっ!!」
私は今しばらくモーリーさんと言葉を交わし、その後、ドローミ側の取材に行く彼の背中を見送った。
「そうそう、エンターティナーとして言うわ。勝ちなさいね、ミスター」
「おう」
「ミスターが勝った方が試合が盛り上がるの。嫌われ者のドローミの3回戦進出なんて、誰も望んでいないわ。盛り下がるから、ここでアレを蹴落としなさい!!」
「大したプロ根性だ。任せてくれ、ヤツは俺がぶっ飛ばす」
私は試合開始のその瞬間を待った。
どんな顔の相手が現れようと、容赦なく叩き斬る覚悟を決めた。
・
キョウの人々は朝から晩まで忙しそうに見えて、案外暇なのだろうか。
「皆様、本日も朝っぱらからおはようございまーすっっ!! これより本日第一試合!! 疑惑が疑惑を呼ぶ外道傀儡師ドローミ!! VS!!」
大闘技場は朝から満員大入りの大盛況だった。
観客は大歓声を舞台の私たちに降り注かせ、美味そうなパンとソーセージの匂いを会場に香らせていた。
「奇跡のド素人!! 変幻自在のベースボーラーッ!! 千竜将軍イーラジュの弟子っっ、クルシュの対戦を執り行うわよーっっ!!」
ドローミは私の想像通りの男だった。
顔色の悪い白い肌に、落ちくぼんだ瞳、やや猫背。
贅肉のない痩身に白いローブをまとった陰気な男だった。
予想外だったところがあるとすれば、やつの右正面にそびえるフレッシュゴーレムだろう。
どうやって作ったのやら、身長2.8メートルもあろう重鎧の巨人がそこにあった。
「ヒヒヒ……プレゼントは気に入ってくれたかなぁ……?」
「ん、なんのことだ?」
「刺されたんだってねぇ……道場の女中に」
「知らねぇな」
「ええ、隠すのかい!? 君を傷つけた!! 千竜将軍イーラジュの屋敷の女中、ココロちゃんを、庇うのかい!!?」
命知らずもいたものだ。
貴賓席のイーラジュ様にぶった斬られるかもしれないのに、よくそんなことが言える。
「ヒヒヒ……開場の皆さぁーんっっ!! クルシュ選手の腕の傷をご覧あれっ!! 彼は一昨日の夜、道場の女――」
対戦相手である私の立場からは、傀儡師ドローミの口を止めるすべはなかった。
「恩知らずのバカ女、ココ――」
「ブェクショォォォーィッッ!!!」
だがイーラジュ様がヤツの口を叩き斬る前に、司会のモーリーが水を差してくれた。
「……あら、ごめんなさいね、花粉症かしらぁ……ンズズズズゥッッ!!!」
意外にも雄々しい立派なくしゃみだった。
鼻をすする汚い音まで聞かされて、観客たちはご立腹だ。
「そろそろ試合を始めてもいいかしら、ミスター?」
「いいぜ、おっ始めよう」
「おやおや……これから挽き肉にされるとも知らずに、のん気なものだねぇ……?」
私は居合いの構えでドローミに構えた。
ドローミは下がり、フレッシュゴーレムを傀儡糸で前進させた。
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