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第三章 アーディル十六歳

嵐の夜②

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[アーディル視点]

    アルからフィルが嵐の夜は嫌いだと聞いた私は、フィルが嵐を・・怖がっていると判断しました。
    なので寝所に入ると同時に、フィルをキスで夢中にしてしまえば大丈夫だろうと、ずっと唇を重ねていました。
    キスで蕩けたフィルの表情と、切なげに喘ぐ声に、とある部分はとんでもない事態になってましたが、何とか…、何とか耐えていたのです。それなのに…。

「んあっ!」

「…フィル?」

    体を少し動かした途端、フィルが体を震わせながら、甘えるような声を上げたのです。

「……フィル。今……」

    ふと視線を下ろした先には、柔らかな夜着をツンと持ち上げ、存在を主張している二つの突起がありました。

「…ぃやぁぁ…」

    真っ赤になった顔を覆い、恥じらうフィルの姿に、ごくりと喉を鳴らしました。
    白い肌は薄らと汗ばみながらも色づき、薄地の夜着はピッタリと汗ばむ体にまとわりついて、その肢体の形をくっきりと表しています。
    フィルの身体から甘い香りが立ち上り、私の意識も朦朧としてきます。

「……フィル…」

「ふっ…」

    柔らかな体を抱きしめ、耳元で愛しいその名を呼ぶと、フィルの体が小さく震え、指が縋るように私の夜着を掴みます。私の理性は、そこで弾けました。

    子作りさえしなければいいのです。子さえ作らなければ、フィルと体を重ねる許しは出ているのですから。

    そんな言い訳が頭に浮かんだ私は、フィルの体を味わうことしか考えられなくなっていました。

「……フィル。まだ眠れないようですから、ここも・・・解してあげますね…」

「ふぁ…」

    柔らかな二つの膨らみを両手で掴むと、フィルの唇から甘い声が漏れ出ました。

「…あぁ。こんなに柔らかいのに、先だけ堅くなってる…」

    ふにふにと揉みほぐしながら、指先で突起を摘んだり、引っ掻いたりすると、ビクビクと身体を震わせるフィル。

   私も年頃の男です。我慢も限界でした。

「ああ、フィル…。フィル!」

「ひゃうっ!」

    たわわな膨らみを真ん中に寄せ、並んだ二つの突起を口に含み、赤子のように吸い上げると、背を仰け反らせたフィルが声を上げます。
    夜着の上から強弱を付けながら吸い続け、時に舌で舐め回すことを繰り返していると、フィルの足がモゾモゾと動いていました。

「…こちらも可愛がらせてくださいね♪」

「ふぇっ!?あぁ、ダメ!アーディ、アー、デ……ッ!!」

    短い夜着の裾から手を入れ、両端で結ばれただけの下着を取り去り、薄い繁みの奥へと指を這わせました。
    繁みの奥の割れ目へと指を這わせれば、薄らと湿っていて、何度も割れ目をなぞっていると、トロリと蜜が溢れてきました。

「……フィル。最後まではしませんけど、フィルを全部見せてくださいね…」

「…アーディ…?」

    体を起こしてガウンも夜着もベッドの下へと脱ぎ落とし、フィルの夜着も脱がせて放り投げます。

「フィル……。私のフィル……」

「ん…、はふ…」

    互いの肌が触れ合うのを感じながら、本能のままにフィルの体に触れていきます。

「んふぅぅぅっ!!」

    胸の頂きを膨らみごと口に含んで舌で転がし、繁みの奥の泉へと指を潜らせ動かすと、フィルは両手で口を押さえながら、全身を突っ張らせました。

    何だ、これ。ものすごく興奮するぞ?

    




   






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