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閑話 7

魔導具師カフィルの秘密

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[カフィル視点]

僕の可愛い可愛い奥さんは、働き者でしっかり者。
『護衛メイド』としても最高級で、二つ名を持つ中でも、上位クラスの実力者。
そんな強くてカッコイイ彼女も、僕の腕の中では、とっても可愛くなるのを知ってるのは僕だけの特権。

それなりに賢い息子と、しっかり者の娘もいる。

それでも、エルフの僕の時間はまだまだ長くあるわけで……。

彼女に秘密にしていることがある。

「ラフ~~~。僕が身体洗ったげるよ~」

「結   構   で   す   !!」

明日から二日ほど休みを貰ったラフィン。
汗を流してるところに乱入すると、追い出されそうになった。

「やーだ。僕が洗うの!」

「きゃっ、ちょっと!」

浮遊魔法でラフィンを少し浮かべると、慌てて体を隠そうとする。

今さら何で隠すかな?

「せーの!」

「ま、待ってっ…、ひゃはっ、きゃはっ!やめ…、くすぐったい…」

浮かせた体を水魔法を使って、泡立った水でラフィンの体を水流で洗ってく。
くすぐったいらしくて、真っ赤になりながら声を我慢しようとして、少し涙目になってる姿にそそられる。

「はい、お終い!」

洗い終わった体を、今度は火魔法と風魔法で乾かす。

「…………」

少しぐったりしてるラフィンを腕に抱き、さっさと寝室に連れていく。

「…カフィル様……」

「…二人きりの時は、違うでしょ?」

ベッドに下ろし、さっさと服を脱いで、裸のラフィンの上に体を重ねる。
真っ赤になったラフィンが、口をパクパクしてるのをじっと眺めてた。

「…カフィ。その…久しぶりなので、加減を…して欲しい…です…」

…うん。僕の奥さん、可愛すぎ!!

「…やだ。一日中イチャイチャしといて、次の日にゆっくり休めばいいよね?それに…」

「それに…?」

真っ赤な顔で上目遣いに見られたら、堪んなくなるんだけどっ!!

とりあえず深呼吸して、ラフィンを見つめた。

「侯爵夫妻から、若様の子供と歳の近い子が欲しいって、言われたからね。今日は久しぶりに頑張るつもりだよ…」

「は?いやいや。今、私が幾つか分かってます、40過ぎてんですよ?」

そう。ラフィンが純粋な人族のままなら、産むのはとても難しいだろう。人族のままならだけどね。

「大丈夫だよ、ラフ。まだ・・40過ぎなだけだから♪」

「????」

訳が分からないという顔のラフィンに、散々焦らせて蕩かせて、ラフィンから欲しがるように追いつめていく。

「あ……。も、もぉ……、もぉ無理ぃ。カフィ、きて…。お願い、ちょうだいぃ…」

泣きながら甘い声で僕を強請るラフィンを貫き、ゆっくりゆっくり追い上げる。

「ふぁ…、あぁ…ん…」

ガクガクと小刻みに体を震わせるラフィンを抱きしめ、耳元に唇を寄せた。

「ラフ…。ラフ、愛してる。愛してるよ、僕の可愛い奥さん…」

徐々に動きを早めていき、ラフィンの絶頂に合わせて何回も精を注いだ。

「……も、無理ぃ…」

力の入らなくなった体を抱きしめ、最後の行為を終わらせる頃には、ラフィンの息は絶え絶えで。

「《必中》使ったからね。久しぶりだけど、また頑張って産んでね♪」

「……カフィ、酷いぃ…」

チュ、チュッとラフィンの顔中を啄みながら囁くと、恨めしそうに言われた。

仕方ないから、教えてあげる。不安にさせたくないからね。

「…あのね、ラフ。初めてラフとした時に、僕の寿命の残り半分、ラフに渡るように魔法使ってるから」

「…………。何て?」

一気に覚醒したらしいラフィン。目つきがめちゃくちゃ怖い。

「えーと。僕の残りの寿命が400年くらいあったから、ラフに半分こして200年ほど渡しちゃったから…。ラフ、《鑑定》でスキルしか確認してないでしょ?」

「……《鑑定》」

僕の言葉に、自身の《鑑定》を始めたラフィン。

「……『エルフの半身』?」

不思議そうに呟いたラフィン。
『エルフの半身』。それが今の彼女の種族名に加わってる。

「…知ってる人、少ないと思うよ」

獣人族は唯一の相手を決めるとつがいとして、体の何処かに噛み跡を刻む。
そーすると、獣人族以外の種族なら、『獣人族の番』と加わる。
妖精や精霊なら、それぞれの属性の力を、エルフなら寿命の半分を唯一の相手に渡す。
己の『半身』とするのだ。

だから、僕の寿命の半分を渡したラフィンは、『エルフの半身』になった。

説明した僕に、ラフィンは茫然としている。

だって仕方ないじゃないか。
ラフィンが産まれた時から、僕のお嫁さんにするつもりだったんだから。
だから後100年くらいは、必要ならいつでも孕ませるから、頑張ろうね奥さん♪

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