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後宮奥深くのとある一室。
使用人を全て部屋から閉め出し、妃三人はそれぞれ寛ぎ始めた。
「…そう言えば、喉が渇きましたわね…」
「そうですね。かなり拘束されておりましたもの」
「あら。気が利くわね」
三人の言葉に、即座にテーブルの上に置かれたのは紅茶の注がれたカップ。
使用人のいない部屋に、誰が王妃達の前に用意したのか。
「いや、注げって言ってたよな?目でそう言ってたよなっ!?」
国王の後宮の奥深く。その室内に響き渡る男の声。
甲斐甲斐しく茶を用意したのは、後宮の持ち主であるはずの国王その人であった。
「……温いですわね。…十五点…」
「味が薄いわ。二十点…」
「カップの向き。蒸らし時間の不足。合格しているのはお湯の量だけですわねぇ、五点♪」
恐れ多くも国王自ら用意した紅茶は、ことごとく低得点を付けられた。
「…くぅ…。俺、国王なのに……」
国の内外では、凛々しく聡明と謳われる国王マクスウェル・リードビッヒであったが、彼の三人の妻達には頭が上がらない。
特に二妃と三妃には、絶対服従していた。
「…あらぁ?陛下ったら、もうお忘れですのぉ?」
「そうだねぇ。グレイスなんかに良いように騙されてたおかげで、エリザベスと危うく公務以外はお断り生活になるとこだったのになぁ?」
二妃が眉を顰めながら、三妃が足を組みながらそういう。
「……その節はご協力いただき、誠に感謝しております……」
二人の前で土下座する国王に、王妃はハアと息を吐き出す。
この四人。生まれた時からの付き合いである。
同学年に国王、二妃、三妃。一つ下に王妃という生まれで、間の悪いことに王族に嫁ぐだけの爵位持ちの令嬢がこの三人しかいなかった。
本来の予定では、王妃は二妃となった公爵家のエリアナが。二妃にはトワイデン侯爵家のイザベラ。三妃にはエクオール伯爵家のエリザベスとなるはずだった。
それが何故、今の順序に変わってしまったかと言うと、一重に国王マクスウェルの我儘のせいである。
本人いわく、
「エリーが王妃とか無理!生理的に無理!!あと、萎える。子作りも自信ないっ!」
と、婚約者を決める段階で、必死に周囲に訴え、
「わたくしぃ、ベスの上に立つなんて真っ平ですわぁ」
エリアナはエリアナで、可愛がっているエリザベスの下でなければ嫌だと言い出す始末。
かと言って、イザベラは脳筋一族と言われる武の名門トワイデン侯爵家の出身。そして、また彼女もエリザベスを可愛がっていた一人であった。ゆえに…。
「ワタシはエリーより頭が悪いからな。一番下っ端でよいぞ!」
こうして、エリザベス本人の知らぬ間に、婚約者となることが決定していたのである。
そんな二人が結婚し、二妃であるエリアナも迎え入れる直前の各領地訪問でのグレイスとの一件である。
戻るなりエリザベスに土下座を披露しーーしかも使用人を下げることなくやらかしたーー、エリザベスの元に訪れていたエリアナとイザベラにも話を聞かれることとなり、マクスウェルは天の門を潜りかけた。
安易なハニトラに引っかかったマクスウェルに呆れている妻エリザベス。
そんな妻より、残り二人の怒りは凄まじかった。
「あらあら♪跡継ぎが出来れば、憂い残すことなく、始末しちゃいましょうねぇ…」
と、表面上は穏やかに笑みを浮かべつつ、二本の指を動かして、何かを切るように見せつけるエリアナ。
「マクスウェルゥ…。貴様、ワタシ達のベスを妻にしながら、何だそのザマはぁっ!!」
と、イザベラに殴り飛ばされ、蹴り飛ばされた。
※ちなみにエリアナからの
「ダメよぉ、ベラ。やるなら、服の下の見えないとこだ・け・よ♡」
この発言により、顔は無傷。
しかし、数ヶ月後にグレイスの妊娠発覚。
話し合いの結果、グレイスがまさかの後宮入り希望ということで、マクスウェルの恐怖再び!…である。
間の悪いことに、王妃の妊娠も発覚した。
まあ、こちらはハニトラのショックで、王妃に甘え倒した結果なのだが、そんな事は『国王よりも王妃が大事!』と宣言している二人に通じるはずもない。
本人が希望したとはいえ、後宮入りである。
心が相手にないとはいえ、王妃としては気分がよろしくない。
何しろ位のない側妃の後宮入りだ。
一般的に位のない側妃は国王にとって、私的な部分で必要とされている。
対外的には、王妃よりも愛されていると判断されてしまうのだ。
「……産まれてくる子が王子なら、公務だけの関係でよろしいですわね…」
夫婦関係が気まずくなるよりはいいだろうと、先手を打つことにしたエリザベスは、二妃の後宮入りの支度と、グレイスの受け入れ準備で忙しい中、ポツリと言葉を漏らした。
その言葉は、聞いていた侍女達から三人の耳に入り、慌てて駆けつけた三人に説得されて断念した。
さて、ここで活躍したのがエリアナである。
母親の実家であるノクタール侯爵家にも協力を募り、各方面を自分に都合よく回すために誘導させていったのである。
使用人を全て部屋から閉め出し、妃三人はそれぞれ寛ぎ始めた。
「…そう言えば、喉が渇きましたわね…」
「そうですね。かなり拘束されておりましたもの」
「あら。気が利くわね」
三人の言葉に、即座にテーブルの上に置かれたのは紅茶の注がれたカップ。
使用人のいない部屋に、誰が王妃達の前に用意したのか。
「いや、注げって言ってたよな?目でそう言ってたよなっ!?」
国王の後宮の奥深く。その室内に響き渡る男の声。
甲斐甲斐しく茶を用意したのは、後宮の持ち主であるはずの国王その人であった。
「……温いですわね。…十五点…」
「味が薄いわ。二十点…」
「カップの向き。蒸らし時間の不足。合格しているのはお湯の量だけですわねぇ、五点♪」
恐れ多くも国王自ら用意した紅茶は、ことごとく低得点を付けられた。
「…くぅ…。俺、国王なのに……」
国の内外では、凛々しく聡明と謳われる国王マクスウェル・リードビッヒであったが、彼の三人の妻達には頭が上がらない。
特に二妃と三妃には、絶対服従していた。
「…あらぁ?陛下ったら、もうお忘れですのぉ?」
「そうだねぇ。グレイスなんかに良いように騙されてたおかげで、エリザベスと危うく公務以外はお断り生活になるとこだったのになぁ?」
二妃が眉を顰めながら、三妃が足を組みながらそういう。
「……その節はご協力いただき、誠に感謝しております……」
二人の前で土下座する国王に、王妃はハアと息を吐き出す。
この四人。生まれた時からの付き合いである。
同学年に国王、二妃、三妃。一つ下に王妃という生まれで、間の悪いことに王族に嫁ぐだけの爵位持ちの令嬢がこの三人しかいなかった。
本来の予定では、王妃は二妃となった公爵家のエリアナが。二妃にはトワイデン侯爵家のイザベラ。三妃にはエクオール伯爵家のエリザベスとなるはずだった。
それが何故、今の順序に変わってしまったかと言うと、一重に国王マクスウェルの我儘のせいである。
本人いわく、
「エリーが王妃とか無理!生理的に無理!!あと、萎える。子作りも自信ないっ!」
と、婚約者を決める段階で、必死に周囲に訴え、
「わたくしぃ、ベスの上に立つなんて真っ平ですわぁ」
エリアナはエリアナで、可愛がっているエリザベスの下でなければ嫌だと言い出す始末。
かと言って、イザベラは脳筋一族と言われる武の名門トワイデン侯爵家の出身。そして、また彼女もエリザベスを可愛がっていた一人であった。ゆえに…。
「ワタシはエリーより頭が悪いからな。一番下っ端でよいぞ!」
こうして、エリザベス本人の知らぬ間に、婚約者となることが決定していたのである。
そんな二人が結婚し、二妃であるエリアナも迎え入れる直前の各領地訪問でのグレイスとの一件である。
戻るなりエリザベスに土下座を披露しーーしかも使用人を下げることなくやらかしたーー、エリザベスの元に訪れていたエリアナとイザベラにも話を聞かれることとなり、マクスウェルは天の門を潜りかけた。
安易なハニトラに引っかかったマクスウェルに呆れている妻エリザベス。
そんな妻より、残り二人の怒りは凄まじかった。
「あらあら♪跡継ぎが出来れば、憂い残すことなく、始末しちゃいましょうねぇ…」
と、表面上は穏やかに笑みを浮かべつつ、二本の指を動かして、何かを切るように見せつけるエリアナ。
「マクスウェルゥ…。貴様、ワタシ達のベスを妻にしながら、何だそのザマはぁっ!!」
と、イザベラに殴り飛ばされ、蹴り飛ばされた。
※ちなみにエリアナからの
「ダメよぉ、ベラ。やるなら、服の下の見えないとこだ・け・よ♡」
この発言により、顔は無傷。
しかし、数ヶ月後にグレイスの妊娠発覚。
話し合いの結果、グレイスがまさかの後宮入り希望ということで、マクスウェルの恐怖再び!…である。
間の悪いことに、王妃の妊娠も発覚した。
まあ、こちらはハニトラのショックで、王妃に甘え倒した結果なのだが、そんな事は『国王よりも王妃が大事!』と宣言している二人に通じるはずもない。
本人が希望したとはいえ、後宮入りである。
心が相手にないとはいえ、王妃としては気分がよろしくない。
何しろ位のない側妃の後宮入りだ。
一般的に位のない側妃は国王にとって、私的な部分で必要とされている。
対外的には、王妃よりも愛されていると判断されてしまうのだ。
「……産まれてくる子が王子なら、公務だけの関係でよろしいですわね…」
夫婦関係が気まずくなるよりはいいだろうと、先手を打つことにしたエリザベスは、二妃の後宮入りの支度と、グレイスの受け入れ準備で忙しい中、ポツリと言葉を漏らした。
その言葉は、聞いていた侍女達から三人の耳に入り、慌てて駆けつけた三人に説得されて断念した。
さて、ここで活躍したのがエリアナである。
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