103 / 110
閑話 11
そして、彼らは凝りもせず…
しおりを挟む
ヒューゲル王国の近衛騎士団と言えば、騎士職に憧れる者達の最終目標である。
そんな近衛騎士団も、現在は国内に『勇者』と『聖女』を王家に迎え、彼らの討伐に同伴する者達と、王族に仕える者達へと別れている。
「討伐隊の皆を王族近衛騎士団と同じに思うのは、ものすご~く失礼だと思うんだけどね」
そんな彼らにこんな事を言うのは、女性の身なれど『勇者』であるレオノーラである。
「近衛騎士団って言うと、ピシッと決まった貴族の騎士達って感じだもんねぇ…」
そして、そう返すのは男なのに創造神の手違いにより『聖女』とされてしまったエレオノールであった。
「仕方ないだろ…。討伐隊には平民上がりが多く入ってるんだから…」
討伐隊の分隊長を務め、近衛騎士団長を父に持っているアルテは、今日も今日とて双子のお守りであった。
「まあ、お陰でものすごく、気が楽~♪」
気が楽というより、容赦ないというのが実情である。何せ、双子は一時期性別不詳の状態で、華奢な少年『勇者』と清楚な『聖女』が、実は美少女『勇者』と手違い『聖女』と判明した時の、討伐隊所属の騎士達の動揺はすごかったのである。
ある者は詐欺だと嘆き、ある者は歓喜した。
ちなみに後者の者達は、レオが女性と分かるなり、練習中にちょっかいをかけて、ド派手に痛い目に合っている。
レオに絡もうとする新入り達は、彼女を娘や妹のように可愛がっていた先輩達に、とことんまで扱かれ、追い討ちでレオにまとめてぶっ飛ばされる日々を過ごす羽目になった。
ぶっ飛ばされる回数が減る頃には、レオに対して、
「もう少し色気出せ。殿下、かわいそーだろーがよー」
とか。
「お前に恥じらいや優しさはないのかっ!」
などと言うほどにまでなった。
そして、彼らは久しぶりにやらかしたのである。
ユーディアナでの女郎蜘蛛討伐の際、夜這い大歓迎と待ち構えていたら、男としてのプライドをズタボロにされ、レオに対して口を滑らせたが為に、魔物と二人きりの密着討伐などという生き地獄をもたらされたのである。
さらには、その後の一言により、各自の部屋に女郎蜘蛛の上半身を飾られるという体験をし、やっと手に入れた給料を手にした彼らは、休みの前日の夜。馴染みの娼館へと繰り出したのである。
そして、彼らは久々の生身の女性に、いい気になったのである。
「他の連中は二人か三人じゃねえと、倒せない魔物をオレ達は一人で倒せるんだぜっ!」
倒せたのは範囲内に《自動回復》を仕込んでいたレオのおかげであることを、彼らは忘れていた。
「えー。騎士様。すごぉいっ♪」
チヤホヤされて、さらにいい気になった彼らは、さらに大口をたたいた。
「『勇者』や『聖女』っつーても、所詮ガキだからな!オレらが支えてやんなきゃ、無理なんだよ!」
「………」
彼らは知らなかった。男の憧れの集まった娼館のお姉さん方が、実は『勇者』を妹のように可愛がってるほどの付き合いをしている事を。
そして、レオが体調を崩した彼女達を無償で治療していたために、背後に立っていたことにも気づいていなかった。
酒を飲んでいい気分になった彼らは、それぞれのお気に入りのお姉さんと部屋に行こうとした途端、軽く目眩がした事に気が付かなかった。
「う………」
いつの間に気を失っていたのか、彼らは目を覚ますと何も無い空間にいた。
「何だ、ここ?」
「オレら、娼館にいなかったか?」
周りには霧が充満しており、足元が見えにくくなっていた。
「あー。騎士様、見ぃつけた♪」
さっきまで一緒にいたお姉さん方の声に、彼らは顔をだらしない程に緩ませた。
「何処行ってたん…」
近づいてきたお姉さん方の姿に、彼らは目を擦り始めた。
「騎士様達ってぇ、一人であたし達を倒せるんでしょぉー?だったら、ちゃあんと倒してねぇ♪」
「「「ひいいいっ!!」」」
好みのお姉さん方の下半身は、彼らがもう二度と見たくないと思っていた女郎蜘蛛と同じ、蜘蛛だった。
カサカサと近寄るお姉さん方に、武器も何も無い彼らは悲鳴をあげて逃げ回る。
「ねーぇ。どーして逃げるのぉ?楽しみましょーよー♪」
「か、勘弁してくれぇっ!!」
必死で逃げてる内に、彼らの足はもつれ始め、次第にお姉さん方の腕の中に捕らわれていく。
「た、たすけてくれぇぇっ!!」
彼らの叫びに助けは現れなかったーーーー。
「………で?」
部下達の馴染みの娼館に呼び出されたアルテは、ニコニコ笑いながら、目の前に座るレオを見た。笑っているのは顔だけで、目はかなり本気で怒っている。
「……ちょっとしたガキの悪戯です…」
彼らの発言に少ーしだけムカついたレオは、彼らが夢心地に浸る手前で、《睡眠》をかけた。
しかも律義に《悪夢》まで上掛けしたのだ。
結果。
恐怖のあまり、白目を向いたまま、朝になっても起きない彼らを引き取って欲しいと呼び出されたのが、アルテである。
「…そもそもガキは娼館には来ねえからな…」
「やあね。分隊長さん♪それを言ったら、レオちゃんみたいな女の子もお客さんでは来ないのが普通よォ」
『ねー?』
売れっ子の娼婦がレオを自分の胸に抱き寄せると、周りの娼婦達も手を伸ばしてレオを触りまくった。
「このお客さん達。あんまり行儀のいいお客さんじゃなかったのよねぇ。これを機に反省してくれると助かるわぁ♪」
仕方なく連れ帰られた彼らは、目を覚ましたのが各自の部屋であったため、あれは夢かと喜んだものの、しばらくは娼館に行かなくなったらしいーーーー。
そんな近衛騎士団も、現在は国内に『勇者』と『聖女』を王家に迎え、彼らの討伐に同伴する者達と、王族に仕える者達へと別れている。
「討伐隊の皆を王族近衛騎士団と同じに思うのは、ものすご~く失礼だと思うんだけどね」
そんな彼らにこんな事を言うのは、女性の身なれど『勇者』であるレオノーラである。
「近衛騎士団って言うと、ピシッと決まった貴族の騎士達って感じだもんねぇ…」
そして、そう返すのは男なのに創造神の手違いにより『聖女』とされてしまったエレオノールであった。
「仕方ないだろ…。討伐隊には平民上がりが多く入ってるんだから…」
討伐隊の分隊長を務め、近衛騎士団長を父に持っているアルテは、今日も今日とて双子のお守りであった。
「まあ、お陰でものすごく、気が楽~♪」
気が楽というより、容赦ないというのが実情である。何せ、双子は一時期性別不詳の状態で、華奢な少年『勇者』と清楚な『聖女』が、実は美少女『勇者』と手違い『聖女』と判明した時の、討伐隊所属の騎士達の動揺はすごかったのである。
ある者は詐欺だと嘆き、ある者は歓喜した。
ちなみに後者の者達は、レオが女性と分かるなり、練習中にちょっかいをかけて、ド派手に痛い目に合っている。
レオに絡もうとする新入り達は、彼女を娘や妹のように可愛がっていた先輩達に、とことんまで扱かれ、追い討ちでレオにまとめてぶっ飛ばされる日々を過ごす羽目になった。
ぶっ飛ばされる回数が減る頃には、レオに対して、
「もう少し色気出せ。殿下、かわいそーだろーがよー」
とか。
「お前に恥じらいや優しさはないのかっ!」
などと言うほどにまでなった。
そして、彼らは久しぶりにやらかしたのである。
ユーディアナでの女郎蜘蛛討伐の際、夜這い大歓迎と待ち構えていたら、男としてのプライドをズタボロにされ、レオに対して口を滑らせたが為に、魔物と二人きりの密着討伐などという生き地獄をもたらされたのである。
さらには、その後の一言により、各自の部屋に女郎蜘蛛の上半身を飾られるという体験をし、やっと手に入れた給料を手にした彼らは、休みの前日の夜。馴染みの娼館へと繰り出したのである。
そして、彼らは久々の生身の女性に、いい気になったのである。
「他の連中は二人か三人じゃねえと、倒せない魔物をオレ達は一人で倒せるんだぜっ!」
倒せたのは範囲内に《自動回復》を仕込んでいたレオのおかげであることを、彼らは忘れていた。
「えー。騎士様。すごぉいっ♪」
チヤホヤされて、さらにいい気になった彼らは、さらに大口をたたいた。
「『勇者』や『聖女』っつーても、所詮ガキだからな!オレらが支えてやんなきゃ、無理なんだよ!」
「………」
彼らは知らなかった。男の憧れの集まった娼館のお姉さん方が、実は『勇者』を妹のように可愛がってるほどの付き合いをしている事を。
そして、レオが体調を崩した彼女達を無償で治療していたために、背後に立っていたことにも気づいていなかった。
酒を飲んでいい気分になった彼らは、それぞれのお気に入りのお姉さんと部屋に行こうとした途端、軽く目眩がした事に気が付かなかった。
「う………」
いつの間に気を失っていたのか、彼らは目を覚ますと何も無い空間にいた。
「何だ、ここ?」
「オレら、娼館にいなかったか?」
周りには霧が充満しており、足元が見えにくくなっていた。
「あー。騎士様、見ぃつけた♪」
さっきまで一緒にいたお姉さん方の声に、彼らは顔をだらしない程に緩ませた。
「何処行ってたん…」
近づいてきたお姉さん方の姿に、彼らは目を擦り始めた。
「騎士様達ってぇ、一人であたし達を倒せるんでしょぉー?だったら、ちゃあんと倒してねぇ♪」
「「「ひいいいっ!!」」」
好みのお姉さん方の下半身は、彼らがもう二度と見たくないと思っていた女郎蜘蛛と同じ、蜘蛛だった。
カサカサと近寄るお姉さん方に、武器も何も無い彼らは悲鳴をあげて逃げ回る。
「ねーぇ。どーして逃げるのぉ?楽しみましょーよー♪」
「か、勘弁してくれぇっ!!」
必死で逃げてる内に、彼らの足はもつれ始め、次第にお姉さん方の腕の中に捕らわれていく。
「た、たすけてくれぇぇっ!!」
彼らの叫びに助けは現れなかったーーーー。
「………で?」
部下達の馴染みの娼館に呼び出されたアルテは、ニコニコ笑いながら、目の前に座るレオを見た。笑っているのは顔だけで、目はかなり本気で怒っている。
「……ちょっとしたガキの悪戯です…」
彼らの発言に少ーしだけムカついたレオは、彼らが夢心地に浸る手前で、《睡眠》をかけた。
しかも律義に《悪夢》まで上掛けしたのだ。
結果。
恐怖のあまり、白目を向いたまま、朝になっても起きない彼らを引き取って欲しいと呼び出されたのが、アルテである。
「…そもそもガキは娼館には来ねえからな…」
「やあね。分隊長さん♪それを言ったら、レオちゃんみたいな女の子もお客さんでは来ないのが普通よォ」
『ねー?』
売れっ子の娼婦がレオを自分の胸に抱き寄せると、周りの娼婦達も手を伸ばしてレオを触りまくった。
「このお客さん達。あんまり行儀のいいお客さんじゃなかったのよねぇ。これを機に反省してくれると助かるわぁ♪」
仕方なく連れ帰られた彼らは、目を覚ましたのが各自の部屋であったため、あれは夢かと喜んだものの、しばらくは娼館に行かなくなったらしいーーーー。
10
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
【完結】聖女にはなりません。平凡に生きます!
暮田呉子
ファンタジー
この世界で、ただ平凡に、自由に、人生を謳歌したい!
政略結婚から三年──。夫に見向きもされず、屋敷の中で虐げられてきたマリアーナは夫の子を身籠ったという女性に水を掛けられて前世を思い出す。そうだ、前世は慎ましくも充実した人生を送った。それなら現世も平凡で幸せな人生を送ろう、と強く決意するのだった。
家族と移住した先で隠しキャラ拾いました
狭山ひびき@バカふり160万部突破
恋愛
「はい、ちゅーもーっく! 本日わたしは、とうとう王太子殿下から婚約破棄をされました! これがその証拠です!」
ヴィルヘルミーネ・フェルゼンシュタインは、そう言って家族に王太子から届いた手紙を見せた。
「「「やっぱりかー」」」
すぐさま合いの手を入れる家族は、前世から家族である。
日本で死んで、この世界――前世でヴィルヘルミーネがはまっていた乙女ゲームの世界に転生したのだ。
しかも、ヴィルヘルミーネは悪役令嬢、そして家族は当然悪役令嬢の家族として。
ゆえに、王太子から婚約破棄を突きつけられることもわかっていた。
前世の記憶を取り戻した一年前から準備に準備を重ね、婚約破棄後の身の振り方を決めていたヴィルヘルミーネたちは慌てず、こう宣言した。
「船に乗ってシュティリエ国へ逃亡するぞー!」「「「おー!」」」
前世も今も、実に能天気な家族たちは、こうして断罪される前にそそくさと海を挟んだ隣国シュティリエ国へ逃亡したのである。
そして、シュティリエ国へ逃亡し、新しい生活をはじめた矢先、ヴィルヘルミーネは庭先で真っ黒い兎を見つけて保護をする。
まさかこの兎が、乙女ゲームのラスボスであるとは気づかづに――
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
そろそろ前世は忘れませんか。旦那様?
氷雨そら
恋愛
結婚式で私のベールをめくった瞬間、旦那様は固まった。たぶん、旦那様は記憶を取り戻してしまったのだ。前世の私の名前を呼んでしまったのがその証拠。
そしておそらく旦那様は理解した。
私が前世にこっぴどく裏切った旦那様の幼馴染だってこと。
――――でも、それだって理由はある。
前世、旦那様は15歳のあの日、魔力の才能を開花した。そして私が開花したのは、相手の魔力を奪う魔眼だった。
しかも、その魔眼を今世まで持ち越しで受け継いでしまっている。
「どれだけ俺を弄んだら気が済むの」とか「悪い女」という癖に、旦那様は私を離してくれない。
そして二人で眠った次の朝から、なぜかかつての幼馴染のように、冷酷だった旦那様は豹変した。私を溺愛する人間へと。
お願い旦那様。もう前世のことは忘れてください!
かつての幼馴染は、今度こそ絶対幸せになる。そんな幼馴染推しによる幼馴染推しのための物語。
小説家になろうにも掲載しています。
異世界八険伝
AW
ファンタジー
これは単なる異世界転移小説ではない!感涙を求める人へ贈るファンタジーだ!
突然、異世界召喚された僕は、12歳銀髪碧眼の美少女勇者に。13歳のお姫様、14歳の美少女メイド、11歳のエルフっ娘……可愛い仲間たち【挿絵あり】と一緒に世界を救う旅に出る!笑いあり、感動ありの王道冒険物語をどうぞお楽しみあれ!
初夜に大暴言を吐かれた伯爵夫人は、微笑みと共に我が道を行く ―旦那様、今更擦り寄られても困ります―
望月 或
恋愛
「お前の噂を聞いたぞ。毎夜町に出て男を求め、毎回違う男と朝までふしだらな行為に明け暮れているそうだな? その上糸目を付けず服や装飾品を買い漁り、多大な借金を背負っているとか……。そんな醜悪な女が俺の妻だとは非常に不愉快極まりない! 今後俺に話し掛けるな! 俺に一切関与するな! 同じ空気を吸ってるだけでとんでもなく不快だ……!!」
【王命】で決められた婚姻をし、ハイド・ランジニカ伯爵とオリービア・フレイグラント子爵令嬢の初夜は、彼のその暴言で始まった。
そして、それに返したオリービアの一言は、
「あらあら、まぁ」
の六文字だった。
屋敷に住まわせている、ハイドの愛人と噂されるユーカリや、その取巻きの使用人達の嫌がらせも何のその、オリービアは微笑みを絶やさず自分の道を突き進んでいく。
ユーカリだけを信じ心酔していたハイドだったが、オリービアが屋敷に来てから徐々に変化が表れ始めて……
※作者独自の世界観満載です。違和感を感じたら、「あぁ、こういう世界なんだな」と思って頂けたら有難いです……。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる