106 / 108
其の106 ドロヌトクロトファー*とら
しおりを挟む
ちゃぷん。
「ふぅー~~」
湯船に浸かりながら、とらが大きく息を吐いていた。
表情は満面の笑顔で、ニタニタ、している。
「本当に、本っっっっ当に、可っっっ愛い~~」
ばしゃばしゃ!
湯船を掌で叩くとら。
三好に会ってなかった分。
三好の愛しさが、爆発していた。
「もう、孕ませたいっっ! もう、もう!」
顔を左右にとらは振り、大きく悶えた。
「僕は、うん……そうさ、僕は!」
とらは張ったお湯を見据え、ありのままの言葉を漏らした。
濱路のところで、感じていた胸の痛みの意味を。
ようやく、認めることが出来た。
「僕は、大樹のことが溜まらなく大好きなんだ!」
認めることが出来れば、あとのことは一気に。
愛しさが爆発する。
「ぅんー~~好き、スキー~~大樹ー~~♡」
ばしゃばしゃ!
「大樹だって、僕のことが好きなはずだよ♡」
でれ。
だらしない顔になるとら。
彼に調子のいいように考えて居た。
三好に確かめることなく。
「うん、うん! そうだよー~~♡」
ばっしゃん、ばっしゃん!
テンションMAXで、湯船を叩く。
「うん、うん! だから、だからー~~……」
湯船からとらが立ち上がった。
「僕の子を産んでくれるはずだよ!」
ふるふる、と顔を揺らす。
目はキラキラと輝いている。
明るい未来に興奮も抑えられない。
◆
「好、き?」
三好はドロヌトクロトファーに聞き返してしまう。
穴には、彼の茎が挿入ったままだ。
中で。強く、熱くーー彼が脈打っている。
「そうだ」
「おじさ、ん……と」
「そうだ」
「クロさん……?」
「そうだ」
ビトーにも問いただされたことを。
その上司の彼に。
またしても、問いただされる。
「貴様はどっちが、誰が《好き》なのだ??」
「ぅ、クロさ、中……くる、し、ぃで、す」
答えようと考えて居るのに、意識が彼の茎にいってしまう。
「っは! 苦しいだけか? この淫乱が」
っぐ。
ぐぐぐ!
「……き、もち……ぃ、で……あ゛♡ ん、んん゛ん!♡」
三好も弱々しく答え、
「奥、突いて、くだ……さ……ぃ♡ ぉ、ねが♡」
腰を揺らした。
無意識の行為《それ》に、彼も煽られる。
生唾を、飲み込み。
ほくそくみ、三好の首を噛んだ。
がじ!
「! った♡♡♡」
歯形がつき、滲んでしまった血を、彼が舌で舐める。
その、一つ一つの行為が。
三好を煽っていくのが、三好自身も、分かって居る。
ただ。
(ど、したら、ぃいのかな? お、オレ……、オレ♡)
ドロヌトクロトファーとのSEXも。
とらとのSEXも。
どちらも。
三好は、溜まらなく。
心も、身体も震えるほどに愛しく、満たされることが嬉しい。
「ぁ」
ここで、ようやく三好も。
《好き》の意味を。
なんととなく、薄ぼんやりとだったが。
分かった気がした。
(おじさん、と……クロさんの――)
っぐ。
ぬぷぷぷ――……。
「っふぁ゛♡ ンんん゛♡ ぁ、あ、ああ、ぁ゛♡」
「!? っく。おい、貴様、そんなに強く咥えるほど、私の茎が恋しかったか? っふ。よかろう、貴様の好きな奥を突いてやるぞ! ほらぁ!」
っぱん!
ぱじゅ、ちゅ!
「も。ォ、オレ、い……っちゃ♡ っふ、ぁ゛♡ あ、あああ゛♡♡♡」
びゅるるる!
びしゃしゃ!
「あ゛ー~~♡ あ゛ー~~♡♡」
一人、勝手に射精ってしまった三好に。
ドロヌトクロトファーは、舌打ちをする。
そして。
ズル――……。
茎を穴から抜いた。
まだ、射精ってないというのに。
「子供が!」
優しく三好を抱きしめると、持ち上げた。
そして、顔を覗き込むと、伺うように見た。
紅潮させた頬に、視点の合わない目。
だらしなく涎を垂らす口許を、彼が手で拭う。
「……子供相手に、私が本気になってしまうとはな」
そう額に口づけをしたときだった。
「大樹ーあのね! あのねー~~♡」
湯上りのとらが戻って来たのは。
「「…………」」
鉢合わせになった2人は無言で睨み合う。
「クロ、ちゃん」
「ドロヌトクロトファー、っだ!」
「ふぅー~~」
湯船に浸かりながら、とらが大きく息を吐いていた。
表情は満面の笑顔で、ニタニタ、している。
「本当に、本っっっっ当に、可っっっ愛い~~」
ばしゃばしゃ!
湯船を掌で叩くとら。
三好に会ってなかった分。
三好の愛しさが、爆発していた。
「もう、孕ませたいっっ! もう、もう!」
顔を左右にとらは振り、大きく悶えた。
「僕は、うん……そうさ、僕は!」
とらは張ったお湯を見据え、ありのままの言葉を漏らした。
濱路のところで、感じていた胸の痛みの意味を。
ようやく、認めることが出来た。
「僕は、大樹のことが溜まらなく大好きなんだ!」
認めることが出来れば、あとのことは一気に。
愛しさが爆発する。
「ぅんー~~好き、スキー~~大樹ー~~♡」
ばしゃばしゃ!
「大樹だって、僕のことが好きなはずだよ♡」
でれ。
だらしない顔になるとら。
彼に調子のいいように考えて居た。
三好に確かめることなく。
「うん、うん! そうだよー~~♡」
ばっしゃん、ばっしゃん!
テンションMAXで、湯船を叩く。
「うん、うん! だから、だからー~~……」
湯船からとらが立ち上がった。
「僕の子を産んでくれるはずだよ!」
ふるふる、と顔を揺らす。
目はキラキラと輝いている。
明るい未来に興奮も抑えられない。
◆
「好、き?」
三好はドロヌトクロトファーに聞き返してしまう。
穴には、彼の茎が挿入ったままだ。
中で。強く、熱くーー彼が脈打っている。
「そうだ」
「おじさ、ん……と」
「そうだ」
「クロさん……?」
「そうだ」
ビトーにも問いただされたことを。
その上司の彼に。
またしても、問いただされる。
「貴様はどっちが、誰が《好き》なのだ??」
「ぅ、クロさ、中……くる、し、ぃで、す」
答えようと考えて居るのに、意識が彼の茎にいってしまう。
「っは! 苦しいだけか? この淫乱が」
っぐ。
ぐぐぐ!
「……き、もち……ぃ、で……あ゛♡ ん、んん゛ん!♡」
三好も弱々しく答え、
「奥、突いて、くだ……さ……ぃ♡ ぉ、ねが♡」
腰を揺らした。
無意識の行為《それ》に、彼も煽られる。
生唾を、飲み込み。
ほくそくみ、三好の首を噛んだ。
がじ!
「! った♡♡♡」
歯形がつき、滲んでしまった血を、彼が舌で舐める。
その、一つ一つの行為が。
三好を煽っていくのが、三好自身も、分かって居る。
ただ。
(ど、したら、ぃいのかな? お、オレ……、オレ♡)
ドロヌトクロトファーとのSEXも。
とらとのSEXも。
どちらも。
三好は、溜まらなく。
心も、身体も震えるほどに愛しく、満たされることが嬉しい。
「ぁ」
ここで、ようやく三好も。
《好き》の意味を。
なんととなく、薄ぼんやりとだったが。
分かった気がした。
(おじさん、と……クロさんの――)
っぐ。
ぬぷぷぷ――……。
「っふぁ゛♡ ンんん゛♡ ぁ、あ、ああ、ぁ゛♡」
「!? っく。おい、貴様、そんなに強く咥えるほど、私の茎が恋しかったか? っふ。よかろう、貴様の好きな奥を突いてやるぞ! ほらぁ!」
っぱん!
ぱじゅ、ちゅ!
「も。ォ、オレ、い……っちゃ♡ っふ、ぁ゛♡ あ、あああ゛♡♡♡」
びゅるるる!
びしゃしゃ!
「あ゛ー~~♡ あ゛ー~~♡♡」
一人、勝手に射精ってしまった三好に。
ドロヌトクロトファーは、舌打ちをする。
そして。
ズル――……。
茎を穴から抜いた。
まだ、射精ってないというのに。
「子供が!」
優しく三好を抱きしめると、持ち上げた。
そして、顔を覗き込むと、伺うように見た。
紅潮させた頬に、視点の合わない目。
だらしなく涎を垂らす口許を、彼が手で拭う。
「……子供相手に、私が本気になってしまうとはな」
そう額に口づけをしたときだった。
「大樹ーあのね! あのねー~~♡」
湯上りのとらが戻って来たのは。
「「…………」」
鉢合わせになった2人は無言で睨み合う。
「クロ、ちゃん」
「ドロヌトクロトファー、っだ!」
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
愛などもう求めない
白兪
BL
とある国の皇子、ヴェリテは長い長い夢を見た。夢ではヴェリテは偽物の皇子だと罪にかけられてしまう。情を交わした婚約者は真の皇子であるファクティスの側につき、兄は睨みつけてくる。そして、とうとう父親である皇帝は処刑を命じた。
「僕のことを1度でも愛してくれたことはありましたか?」
「お前のことを一度も息子だと思ったことはない。」
目が覚め、現実に戻ったヴェリテは安心するが、本当にただの夢だったのだろうか?もし予知夢だとしたら、今すぐここから逃げなくては。
本当に自分を愛してくれる人と生きたい。
ヴェリテの切実な願いが周りを変えていく。
ハッピーエンド大好きなので、絶対に主人公は幸せに終わらせたいです。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
侯爵令息セドリックの憂鬱な日
めちゅう
BL
第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける———
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。
ノンケの俺がメス堕ち肉便器になるまで
ブラックウォーター
BL
あこがれの駅前タワマンに妻と共に越した青年。
だが、実はそこは鬼畜ゲイセレブたちの巣窟だった。
罠にはめられ、ノンケの青年は男たちに陵辱される悦びに目覚めさせられていく。
多数の方に読んでいただき、心よりお礼申し上げます。
本編は完結ですが、番外編がもう少し続きます。
ご期待ください。
【完結】【R18BL】男泣かせの名器くん、犬猿の仲に泣かされる
ちゃっぷす
BL
大企業本社に勤める月見里 斗真(やまなし とうま)は、二十八歳にして課長代理になった優秀なサラリーマン。
真面目で部下に優しいと評判の彼には、誰にも言えない秘密があった。
それは毎週金曜日の夜、ゲイ向けマッチングアプリで出会った男性と一回限りのワンナイトを楽しんでいることだ。
しかし、ある日マッチングした相手が、なんと同僚であり犬猿の仲である小鳥遊 弦(たかなし ゆずる)だった……!
最大の秘密を握った小鳥遊は、逃げようとする月見里をホテルに連れ込み――!?
※ご注意ください※
※主人公貞操観念皆無※
嫌われ者の長男
りんか
BL
学校ではいじめられ、家でも誰からも愛してもらえない少年 岬。彼の家族は弟達だけ母親は幼い時に他界。一つずつ離れた五人の弟がいる。だけど弟達は岬には無関心で岬もそれはわかってるけど弟達の役に立つために頑張ってるそんな時とある事件が起きて.....
童貞が建設会社に就職したらメスにされちゃった
なる
BL
主人公の高梨優(男)は18歳で高校卒業後、小さな建設会社に就職した。しかし、そこはおじさんばかりの職場だった。
ストレスや性欲が溜まったおじさん達は、優にエッチな視線を浴びせ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる