50 / 51
#50 否定的な彼は愛を尋ねる
しおりを挟む
ドンドン!
「おぉー~~いぃいい! 出て来いっつぅの‼」
ドンドン‼
声を荒げてトイレのドアを叩くのは縁司だ。
中に逃亡したのは、勿論――長谷部である。
「嫌だ!」
「嫌だじゃねぇんだよっ! クソガキっっっっ‼」
「そーだよ! 俺がガキでっ、あンたは大人だっ!」
海潮の店から意気揚々と長谷部を一人暮らしであるアパートに連れ込むことに成功はしたものの、少しキスをして、さて次へとなった時に突き飛ばされて、この有様だ。
かれこれ30分間の言い合いに縁司も、周りへの迷惑に胆を冷やしている。
(つぅか! 実家に連れて行きゃあよかったなぁ!)
決して厚くもない壁のアパート。どれだけ、この押し問答がダダ漏れなのか。
通報されないかと言うのも現実味を帯びている。長谷部は18際未満の子供だ。
最悪は買いで逮捕されかねないのは縁司なのは目に見えている。
しかし、股間の熱が引かないのも事実。
(早くっ、このクソガキの孔に挿入てぇ♡)
涎を服で拭い、中の馬鹿をどう出すかを考えている。
どう言葉で攻めれば、この馬鹿が堕ちて股を開き孔を拡げるのか。
甘えて涎を垂らし、その細い唇から喘ぎ声を啼かせ、名前を呼ばせたい。
そして、そして――……
(は? そして、ってのは何だよ????)
思考の先に縁司が硬直してしまう。
こんな馬鹿に、どうしてそこまでのことを望むのか。
年下の少年に心が乱されてしまっている。
性欲の興奮の熱も、一向に下がらない。童貞ではないのにだ。
「縁司、さんン? ぃ、るの?」
押し黙ってしまった縁司に中から長谷部も不安な声を漏らした。
聞えていたのだが、縁司は口を噤んだまま聞いていたのだが、返事がないことに中から、カチン! 鍵が廻る音と開く音が鼓膜に聞こえた。
「縁っじ――……っつ!?」
出て来たじゃ長谷部を勢いよく縁司も抱き締めた。
「っちょおぉ゛お゛っ‼」
「好きだっつったらヤらせてくれんのかよ????」
「……はァあ?」
「この責任を取ってくれんのかって話だよ!」
「はぁあ? ……ぅお! っちょ、ぁああァンたっさぁああ?!」
長谷部の太ももに縁司の張った茎が当たる。
パンツの上からでも分かる硬さと熱に長谷部の喉も鳴る。
(おおおお、俺なんかでこここ、こんなになってんの?! っは、ははは! 馬鹿じゃんっ)
心臓がバクバクと鳴る。身体も硬直して動けず、縁司を押し退かす真似も出来ない。
されるがままに手も添える程度の力もない。
(好きって何だよ……ヤりたいってのは俺の孔を掘りたいってこと????)
この熱く堅い茎を、孔に挿入させる真似を許せと、許可しろと縁司が求めている。
滾る茎に長谷部も息を飲んだ。
「あンたなら、もっといい人が、ぃるって…なぁ?」
言葉を選びながら長谷部は縁司に言う。
「いい男も、女もいるんだろう? 大学にゃあさぁー~~w」
許可ではなく拒絶の言葉に縁司も「いないっ!」力強く長谷部を床に押しつけた。
ダン!
顔が床に当たり、長谷部も痛みに表情を歪めた。
「ぁ、っだ!」
「ガキんちょのくせにっ!」
「っちょ! 縁司さんンん????」
「とっととっ、挿入させろよっ!」
ベルトを外し茎を抜き取り縁司は軽く上下に扱く。
粘りのある音が耳に聞こえた長谷部も暴れ出した。
「ゃ、だって! 縁司さん! 縁司さんっ! 縁司さんンん‼」
「~~~っつ! 何でだよっ!」
暴れる長谷部の頭の髪を掴み、強引に顔を向かせた。
「れ、恋愛がしたいんだよ! 俺ぁ!」
「……は?」
思いもしない長谷部の言葉に髪から手を離したところで、長谷部も身体を一気に後退させた。
肩で息を大きく吐き。長谷部は縁司を睨みつけた。
「俺だって、あンたが好きだ!」
「両想いじゃんかw」
「身体からなんて、……ぃやだよぉう。俺ぁ、ビッチじゃねぇんだぞぉう」
◆
「ぁうぅうう」
「何? やっぱり、切れちゃってるかい?」
「や! っち、違うよ!? うんっ!」
激しい嵐の後で2人は浴槽に浸かっていた。
快適な広さがあり手足も伸ばせるのだが、しっかりと竜司を扇が抱え込んでいる。
ちゅっと竜司の背中に扇もキスをする。
「っひゃ! ぉお扇君ンんん????」
「何? いいでしょ、誰もいないんだからさ」
「は、はぃいぃ~~」
竜司は動悸息切れが止まらない。
恋愛はしたことのない42歳の男が、恋愛期間を無視して、まさかの男同士のSEXを味わった後での恋人未満な関係での浴槽内。胸中は複雑な想いで溢れかえっている。
初めは身代わりから始まった。
「ぁ、あのね。扇君」
弟のママ活に巻き込まれての出会い。
ママ活さえ弟がしなければ、なかった出会いだ。
「ぅん~~何かなぁw」
途中、弟の変わったことに扇は気づいていないだろう。
年齢が違っても、顔は一卵性に近いのだから。
「本当に、ぼぼぼ、僕なんかでよかったのかい?」
複雑なのは拭いきれない。
騙したことを黙っているのだから。
いつ、バレてしまうのか。知ってしまうのか。
「ぉ、弟なんかよりもおじさんで冴えないし、……カッコイイ訳でもないし。何よりも、君よりも年上なんだよ?」
きちんとした関係を築く前に、繋がってしまったことに後悔しかない。
若い扇の勢いと、熱に押されて成しずくしに受け入れてしまった。
決して、嫌ではなかったSEX。心が満たされて幸せの絶頂感に竜司も複雑だ。
だから、否定的な言葉が唇から次いでてしまう。
扇にぶつけてしまうことが止められない。
「きっと。君は後悔をするんだよ」
「おぉー~~いぃいい! 出て来いっつぅの‼」
ドンドン‼
声を荒げてトイレのドアを叩くのは縁司だ。
中に逃亡したのは、勿論――長谷部である。
「嫌だ!」
「嫌だじゃねぇんだよっ! クソガキっっっっ‼」
「そーだよ! 俺がガキでっ、あンたは大人だっ!」
海潮の店から意気揚々と長谷部を一人暮らしであるアパートに連れ込むことに成功はしたものの、少しキスをして、さて次へとなった時に突き飛ばされて、この有様だ。
かれこれ30分間の言い合いに縁司も、周りへの迷惑に胆を冷やしている。
(つぅか! 実家に連れて行きゃあよかったなぁ!)
決して厚くもない壁のアパート。どれだけ、この押し問答がダダ漏れなのか。
通報されないかと言うのも現実味を帯びている。長谷部は18際未満の子供だ。
最悪は買いで逮捕されかねないのは縁司なのは目に見えている。
しかし、股間の熱が引かないのも事実。
(早くっ、このクソガキの孔に挿入てぇ♡)
涎を服で拭い、中の馬鹿をどう出すかを考えている。
どう言葉で攻めれば、この馬鹿が堕ちて股を開き孔を拡げるのか。
甘えて涎を垂らし、その細い唇から喘ぎ声を啼かせ、名前を呼ばせたい。
そして、そして――……
(は? そして、ってのは何だよ????)
思考の先に縁司が硬直してしまう。
こんな馬鹿に、どうしてそこまでのことを望むのか。
年下の少年に心が乱されてしまっている。
性欲の興奮の熱も、一向に下がらない。童貞ではないのにだ。
「縁司、さんン? ぃ、るの?」
押し黙ってしまった縁司に中から長谷部も不安な声を漏らした。
聞えていたのだが、縁司は口を噤んだまま聞いていたのだが、返事がないことに中から、カチン! 鍵が廻る音と開く音が鼓膜に聞こえた。
「縁っじ――……っつ!?」
出て来たじゃ長谷部を勢いよく縁司も抱き締めた。
「っちょおぉ゛お゛っ‼」
「好きだっつったらヤらせてくれんのかよ????」
「……はァあ?」
「この責任を取ってくれんのかって話だよ!」
「はぁあ? ……ぅお! っちょ、ぁああァンたっさぁああ?!」
長谷部の太ももに縁司の張った茎が当たる。
パンツの上からでも分かる硬さと熱に長谷部の喉も鳴る。
(おおおお、俺なんかでこここ、こんなになってんの?! っは、ははは! 馬鹿じゃんっ)
心臓がバクバクと鳴る。身体も硬直して動けず、縁司を押し退かす真似も出来ない。
されるがままに手も添える程度の力もない。
(好きって何だよ……ヤりたいってのは俺の孔を掘りたいってこと????)
この熱く堅い茎を、孔に挿入させる真似を許せと、許可しろと縁司が求めている。
滾る茎に長谷部も息を飲んだ。
「あンたなら、もっといい人が、ぃるって…なぁ?」
言葉を選びながら長谷部は縁司に言う。
「いい男も、女もいるんだろう? 大学にゃあさぁー~~w」
許可ではなく拒絶の言葉に縁司も「いないっ!」力強く長谷部を床に押しつけた。
ダン!
顔が床に当たり、長谷部も痛みに表情を歪めた。
「ぁ、っだ!」
「ガキんちょのくせにっ!」
「っちょ! 縁司さんンん????」
「とっととっ、挿入させろよっ!」
ベルトを外し茎を抜き取り縁司は軽く上下に扱く。
粘りのある音が耳に聞こえた長谷部も暴れ出した。
「ゃ、だって! 縁司さん! 縁司さんっ! 縁司さんンん‼」
「~~~っつ! 何でだよっ!」
暴れる長谷部の頭の髪を掴み、強引に顔を向かせた。
「れ、恋愛がしたいんだよ! 俺ぁ!」
「……は?」
思いもしない長谷部の言葉に髪から手を離したところで、長谷部も身体を一気に後退させた。
肩で息を大きく吐き。長谷部は縁司を睨みつけた。
「俺だって、あンたが好きだ!」
「両想いじゃんかw」
「身体からなんて、……ぃやだよぉう。俺ぁ、ビッチじゃねぇんだぞぉう」
◆
「ぁうぅうう」
「何? やっぱり、切れちゃってるかい?」
「や! っち、違うよ!? うんっ!」
激しい嵐の後で2人は浴槽に浸かっていた。
快適な広さがあり手足も伸ばせるのだが、しっかりと竜司を扇が抱え込んでいる。
ちゅっと竜司の背中に扇もキスをする。
「っひゃ! ぉお扇君ンんん????」
「何? いいでしょ、誰もいないんだからさ」
「は、はぃいぃ~~」
竜司は動悸息切れが止まらない。
恋愛はしたことのない42歳の男が、恋愛期間を無視して、まさかの男同士のSEXを味わった後での恋人未満な関係での浴槽内。胸中は複雑な想いで溢れかえっている。
初めは身代わりから始まった。
「ぁ、あのね。扇君」
弟のママ活に巻き込まれての出会い。
ママ活さえ弟がしなければ、なかった出会いだ。
「ぅん~~何かなぁw」
途中、弟の変わったことに扇は気づいていないだろう。
年齢が違っても、顔は一卵性に近いのだから。
「本当に、ぼぼぼ、僕なんかでよかったのかい?」
複雑なのは拭いきれない。
騙したことを黙っているのだから。
いつ、バレてしまうのか。知ってしまうのか。
「ぉ、弟なんかよりもおじさんで冴えないし、……カッコイイ訳でもないし。何よりも、君よりも年上なんだよ?」
きちんとした関係を築く前に、繋がってしまったことに後悔しかない。
若い扇の勢いと、熱に押されて成しずくしに受け入れてしまった。
決して、嫌ではなかったSEX。心が満たされて幸せの絶頂感に竜司も複雑だ。
だから、否定的な言葉が唇から次いでてしまう。
扇にぶつけてしまうことが止められない。
「きっと。君は後悔をするんだよ」
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
壁穴奴隷No.19 麻袋の男
猫丸
BL
壁穴奴隷シリーズ・第二弾、壁穴奴隷No.19の男の話。
麻袋で顔を隠して働いていた壁穴奴隷19番、レオが誘拐されてしまった。彼の正体は、実は新王国の第二王子。変態的な性癖を持つ王子を連れ去った犯人の目的は?
シンプルにドS(攻)✕ドM(受※ちょっとビッチ気味)の組合せ。
前編・後編+後日談の全3話
SM系で鞭多めです。ハッピーエンド。
※壁穴奴隷シリーズのNo.18で使えなかった特殊性癖を含む内容です。地雷のある方はキーワードを確認してからお読みください。
※No.18の話と世界観(設定)は一緒で、一部にNo.18の登場人物がでてきますが、No.19からお読みいただいても問題ありません。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
【R18】息子とすることになりました♡
みんくす
BL
【完結】イケメン息子×ガタイのいい父親が、オナニーをきっかけにセックスして恋人同士になる話。
近親相姦(息子×父)・ハート喘ぎ・濁点喘ぎあり。
章ごとに話を区切っている、短編シリーズとなっています。
最初から読んでいただけると、分かりやすいかと思います。
攻め:優人(ゆうと) 19歳
父親より小柄なものの、整った顔立ちをしているイケメンで周囲からの人気も高い。
だが父である和志に対して恋心と劣情を抱いているため、そんな周囲のことには興味がない。
受け:和志(かずし) 43歳
学生時代から筋トレが趣味で、ガタイがよく体毛も濃い。
元妻とは15年ほど前に離婚し、それ以来息子の優人と2人暮らし。
pixivにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる