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第22話 迷惑
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Dランクダンジョン『水溜まり』。
そのボスは提灯陸アンコウと呼ばれる魔物だ。
陸上でも活動できる象サイズのアンコウで、耐久力がかなり高く、長い舌を伸ばした攻撃や提灯部分から放たれるアクアバレットが主な攻撃手段となっている。
「ガッツよ!!」
「気合い入れろちび姫!」
サハギンを始末しながら進む事丸一日。
ボス部屋に辿り着いた俺は、思わずがっくりとする。
何故なら先客がいたからだ。
現在ボス部屋内では、十代前半に見える小柄なピンク髪の少女がボスとタイマンを張っていた。
周囲に二人の男女がいるが、彼らは声援を飛ばすだけで手出しをしていない。
ギルドによる低ランクプレイヤーの育成。
もしくは、単独撃破にでも挑戦しているって所だろう。
「はぁ、まさか先客がいるとは……」
人気がない場所だってのに、ギルドの育成にバッティングするとか運が無さすぎる。
というか、育てるならもっと安全な所でしろよな。
まあボスとタイマン張れる少女なので、このダンジョンでも安全と言えば安全なのだろうが。
「混ざればいいんじゃないか?」
「馬鹿言うな」
プレイヤーには、他の人間が戦ってる魔物への手出しは厳禁という暗黙のルールがある。
もちろん自分へ攻撃が飛んできたり、相手から助けを求められれば話は別だが。
「面倒くさい決まりだな」
ダメな理由を説明すると、アングラウスが詰まらなさそうに欠伸する。
「まあしょうがない。混んでるダンジョンとかもあるからな。何にせよ沸き待ち確定だ」
『マスター!マヨネーズ!!』
「全部終わったらたらふくやるから、それまで我慢してくれ」
別にマヨネーズをケチるつもりはないが、言うまでもなくダンジョンには持ち込んでいない。
だからクレクレ言われてもやりようがないのだ。
「ここに来たって事は、貴方もボス狙いかしら?」
俺に気付いた黒髪ロングの女性が此方にやって来て、声をかけてきた。
声を聞いて気付いたが、こいつおかまだ。
よく見ると口元にも薄っすらと青髭が浮かんでいる。
「あたしは姫ギルド所属の岡町涼《おかまちりょう》よ。貴方のお名前を伺ってもいいかしら?」
姫ギルドの名前は聞いた事がある。
アホっぽい名前だが、三大ギルドに次ぐ大手のギルドだったはず。
「俺は顔悠《かんばせゆう》です」
大手だからという訳ではなく、相手が年上っぽいので一応敬語を使う。
礼儀は大切だ。
「悠君、いいお名前ねぇ。そっちの猫ちゃんは貴方の使い魔かしら?」
ダンジョンボス部屋に普通の猫を連れてくるなど、正気の沙汰ではない。
なので、岡町はアングラウスを俺の使い魔と考えたのだろう。
「ええまあ」
「可愛いわねぇ。この子、どんな能力が使えるのかしら?」
「火を噴く程度だ。なんなら消し炭にしてやろうか?」
岡町がしゃがんで撫でようしたが、アングラウスがそれを素早く躱して物騒な言葉で威嚇する。
別におかまだからとかいう理由ではなく、勝手に触ろうとした事に怒っているのだろう。
今は大人しくしてはいるが、本来は凶悪なドラゴンだからな。
人間に気安く体を触らせる訳もない。
「あら、怖い」
冗談だとでも思っているのか岡町は笑顔だ。
だがこいつが本当に火を吹いたら、この場にいる全員——俺以外――は灰すら残さずあの世行きである。
「使い魔は俺以外の人間が嫌いなんです。ですんで、関わらないようお願いします」
これ以上アングラウスが機嫌を損ねるのは不味いので、余計な絡みをしないよう釘を刺しておく。
「あらそうなの。仲良くなりたかったのに、残念」
偶然遭遇したプレイヤーの。
それも使い魔と仲良くなってどうするんだ?
訳の分からん奴である。
「おう、岡町。用件は伝えたのか?」
おカマに続いて、筋肉質の大柄なスキンヘッドの男がやってきた。
「ううん、まだよ」
どうやら何か用件があって、岡町達は俺に声をかけて来た様だ。
一体何の用があるというのか?
「ちんたらすんなよ。兄ちゃん、ここにいるって事はボス狙いだよな?」
「ええまあ……」
「俺は姫ギルドの幸保ってんだ。物は相談だがよ、今戦ってるうちのちび姫と一緒にボス討伐してくれねぇか?実はちょっとばかし旗色が悪くってな」
旗色が悪い?
幸保という男の言葉に俺は眉を顰める。
ボスと戦っている少女を見た感じ、苦戦している様には見えないからだ。
「普通に戦えてるように思えますけど?」
「そう見えるだけさ。動きでは圧倒出来てるが、非力すぎてダメージが殆ど通ってねぇ。このままいけばスタミナ切れでアウトだ」
「成程」
言われて改めて見てみると、確かに彼女のレイピアは提灯陸アンコウの分厚い皮膚と脂肪に阻まれて大したダメージを与えていなかった。
敵を翻弄する華麗な動きに反して、彼女は相当非力な様だ。
「けど、それなら貴方方が手伝えばいいんでは?」
旗色が悪いのなら、この場にいる他の面子が手伝えばいいだけの事。
なぜ俺に手伝いを求めるのか?
意味が分からない。
「確かに俺達が手伝えば瞬殺なんだが、それをするとちび姫を怒らせちまうんだよ」
「そうそう。あの子意地っ張りだから、私達が手伝ったりしたらへそ曲げちゃうのよねぇ。このダンジョンにだって、保護者として私達が付いて来るの凄く嫌がったんだもの」
「はぁ……」
「で、悠君に手伝って貰えないかなー、と」
「同ランク帯の人間なら、一応保護じゃなくて共闘って名目でいけるからな。それならちび姫もそう目くじら立てないだろうし、ドロップは兄ちゃんにやるから一肌脱いで貰えないか?」
保護とたいして違わない気もするんだが……
ホントにそれで戦ってる少女は納得するのだろうか?
まあだが相手側の保護者の了承が貰えるなら、俺としては断る理由はない。
少女がその後、二人と揉めても俺の知った事じゃないし。
「分かりました」
「おおそうか!感謝する!」
「ありがとう。助かるわぁ。お礼にキスしてあげ――あだだ……ちょっと、痛いじゃない!」
「気持ち悪い真似すんな!折角引き受けたのにお前のせいで断られたらどうする!」
岡町が俺に抱き着こうとして、幸保がその後頭部を掴んで止める。
ナイスキャッチだ。
「失礼ね!そんな訳ないでしょ!そうよね、悠君」
「いや、死ぬ程迷惑なんで」
別におカマだからと差別するつもりはないが、自分に嘘は吐けない。
死ぬ程迷惑だ。
そのボスは提灯陸アンコウと呼ばれる魔物だ。
陸上でも活動できる象サイズのアンコウで、耐久力がかなり高く、長い舌を伸ばした攻撃や提灯部分から放たれるアクアバレットが主な攻撃手段となっている。
「ガッツよ!!」
「気合い入れろちび姫!」
サハギンを始末しながら進む事丸一日。
ボス部屋に辿り着いた俺は、思わずがっくりとする。
何故なら先客がいたからだ。
現在ボス部屋内では、十代前半に見える小柄なピンク髪の少女がボスとタイマンを張っていた。
周囲に二人の男女がいるが、彼らは声援を飛ばすだけで手出しをしていない。
ギルドによる低ランクプレイヤーの育成。
もしくは、単独撃破にでも挑戦しているって所だろう。
「はぁ、まさか先客がいるとは……」
人気がない場所だってのに、ギルドの育成にバッティングするとか運が無さすぎる。
というか、育てるならもっと安全な所でしろよな。
まあボスとタイマン張れる少女なので、このダンジョンでも安全と言えば安全なのだろうが。
「混ざればいいんじゃないか?」
「馬鹿言うな」
プレイヤーには、他の人間が戦ってる魔物への手出しは厳禁という暗黙のルールがある。
もちろん自分へ攻撃が飛んできたり、相手から助けを求められれば話は別だが。
「面倒くさい決まりだな」
ダメな理由を説明すると、アングラウスが詰まらなさそうに欠伸する。
「まあしょうがない。混んでるダンジョンとかもあるからな。何にせよ沸き待ち確定だ」
『マスター!マヨネーズ!!』
「全部終わったらたらふくやるから、それまで我慢してくれ」
別にマヨネーズをケチるつもりはないが、言うまでもなくダンジョンには持ち込んでいない。
だからクレクレ言われてもやりようがないのだ。
「ここに来たって事は、貴方もボス狙いかしら?」
俺に気付いた黒髪ロングの女性が此方にやって来て、声をかけてきた。
声を聞いて気付いたが、こいつおかまだ。
よく見ると口元にも薄っすらと青髭が浮かんでいる。
「あたしは姫ギルド所属の岡町涼《おかまちりょう》よ。貴方のお名前を伺ってもいいかしら?」
姫ギルドの名前は聞いた事がある。
アホっぽい名前だが、三大ギルドに次ぐ大手のギルドだったはず。
「俺は顔悠《かんばせゆう》です」
大手だからという訳ではなく、相手が年上っぽいので一応敬語を使う。
礼儀は大切だ。
「悠君、いいお名前ねぇ。そっちの猫ちゃんは貴方の使い魔かしら?」
ダンジョンボス部屋に普通の猫を連れてくるなど、正気の沙汰ではない。
なので、岡町はアングラウスを俺の使い魔と考えたのだろう。
「ええまあ」
「可愛いわねぇ。この子、どんな能力が使えるのかしら?」
「火を噴く程度だ。なんなら消し炭にしてやろうか?」
岡町がしゃがんで撫でようしたが、アングラウスがそれを素早く躱して物騒な言葉で威嚇する。
別におかまだからとかいう理由ではなく、勝手に触ろうとした事に怒っているのだろう。
今は大人しくしてはいるが、本来は凶悪なドラゴンだからな。
人間に気安く体を触らせる訳もない。
「あら、怖い」
冗談だとでも思っているのか岡町は笑顔だ。
だがこいつが本当に火を吹いたら、この場にいる全員——俺以外――は灰すら残さずあの世行きである。
「使い魔は俺以外の人間が嫌いなんです。ですんで、関わらないようお願いします」
これ以上アングラウスが機嫌を損ねるのは不味いので、余計な絡みをしないよう釘を刺しておく。
「あらそうなの。仲良くなりたかったのに、残念」
偶然遭遇したプレイヤーの。
それも使い魔と仲良くなってどうするんだ?
訳の分からん奴である。
「おう、岡町。用件は伝えたのか?」
おカマに続いて、筋肉質の大柄なスキンヘッドの男がやってきた。
「ううん、まだよ」
どうやら何か用件があって、岡町達は俺に声をかけて来た様だ。
一体何の用があるというのか?
「ちんたらすんなよ。兄ちゃん、ここにいるって事はボス狙いだよな?」
「ええまあ……」
「俺は姫ギルドの幸保ってんだ。物は相談だがよ、今戦ってるうちのちび姫と一緒にボス討伐してくれねぇか?実はちょっとばかし旗色が悪くってな」
旗色が悪い?
幸保という男の言葉に俺は眉を顰める。
ボスと戦っている少女を見た感じ、苦戦している様には見えないからだ。
「普通に戦えてるように思えますけど?」
「そう見えるだけさ。動きでは圧倒出来てるが、非力すぎてダメージが殆ど通ってねぇ。このままいけばスタミナ切れでアウトだ」
「成程」
言われて改めて見てみると、確かに彼女のレイピアは提灯陸アンコウの分厚い皮膚と脂肪に阻まれて大したダメージを与えていなかった。
敵を翻弄する華麗な動きに反して、彼女は相当非力な様だ。
「けど、それなら貴方方が手伝えばいいんでは?」
旗色が悪いのなら、この場にいる他の面子が手伝えばいいだけの事。
なぜ俺に手伝いを求めるのか?
意味が分からない。
「確かに俺達が手伝えば瞬殺なんだが、それをするとちび姫を怒らせちまうんだよ」
「そうそう。あの子意地っ張りだから、私達が手伝ったりしたらへそ曲げちゃうのよねぇ。このダンジョンにだって、保護者として私達が付いて来るの凄く嫌がったんだもの」
「はぁ……」
「で、悠君に手伝って貰えないかなー、と」
「同ランク帯の人間なら、一応保護じゃなくて共闘って名目でいけるからな。それならちび姫もそう目くじら立てないだろうし、ドロップは兄ちゃんにやるから一肌脱いで貰えないか?」
保護とたいして違わない気もするんだが……
ホントにそれで戦ってる少女は納得するのだろうか?
まあだが相手側の保護者の了承が貰えるなら、俺としては断る理由はない。
少女がその後、二人と揉めても俺の知った事じゃないし。
「分かりました」
「おおそうか!感謝する!」
「ありがとう。助かるわぁ。お礼にキスしてあげ――あだだ……ちょっと、痛いじゃない!」
「気持ち悪い真似すんな!折角引き受けたのにお前のせいで断られたらどうする!」
岡町が俺に抱き着こうとして、幸保がその後頭部を掴んで止める。
ナイスキャッチだ。
「失礼ね!そんな訳ないでしょ!そうよね、悠君」
「いや、死ぬ程迷惑なんで」
別におカマだからと差別するつもりはないが、自分に嘘は吐けない。
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