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外伝 その王子と恋に落ちたら大変です 第八章 永遠の王の統べる王国
第十四話 拒絶
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シルヴェスター王子の中の、黄金竜ウェイズリーが驚いたような声を発している。
(白銀竜!?)
それで、シルヴェスター王子が尋ねる。
(彼らを知っているのか?)
(存在は知っている。だが、彼らは封印されていたはずだ)
(封印? どうして。誰がそのようなことをしたのだ)
シルヴェスター王子の問いかけに、黄金竜ウェイズリーは「キュルキュルキュルゥゥ」と低く唸るような声を上げている。
いつまでも王城の廊下に二人を跪かせておくわけにはいかない。シルヴェスター王子は白銀竜だと名乗った女の手を取って立たせた。
女は二十歳を過ぎたほどの、若く魅力的な美しい姿をしていた。彼女は自分の美しさを知り尽くしたような微笑みを浮かべて、シルヴェスター王子を銀色の大きな瞳で見つめる。
それに、黄金竜ウェイズリーは警戒するような唸り声をなおも上げていた。
(おい、この白銀竜にたぶらかされるなよ!!)
(何故、たぶらかされるというのだ。私にはユーリスがいる。どれほど美しい女であろうと、私が靡くはずもない)
シルヴェスター王子のキッパリとした物言いに、ウェイズリーは安堵すると同時に、こう話し出した。
(白銀竜は、黄金竜のために創られた、黄金竜のためだけに存在する竜なのだ。母は彼らを嫌い“封印”した。ああ、だから封印が解けたのか)
その説明に、シルヴェスター王子はギョッとしたような顔をして、目の前の二人の若い女性と少年の姿を見つめた。微笑みを浮かべるその女性と少年は、目を逸らすことなくずっとシルヴェスター王子を見つめ続けている。熱をこめた眼差しから、シルヴェスター王子は自身の視線を逸らした。
「お引き取り願いたい。ここにあなた方の居場所はない」
シルヴェスター王子の言葉に、二人は悲しそうな顔をする。
(いいぞ、シルヴェスター。こいつらをサッサと城から追い出してしまえ!!)
心の中で応援する黄金竜ウェイズリーの声を聞きながらも、後でウェイズリーから詳しい話を聞かなければならないとシルヴェスター王子は思う。白銀竜が黄金竜のために創られた竜という話は初めて聞いた。白銀竜というと、ラウデシア王国の北方地方に黄金竜マルキアスと白銀竜ルーサーが眠りについている話を聞いたことがあった。黄金竜マルキアスと白銀竜ルーサーは番の関係だという。誰がどのような目的で、白銀竜を作り出したのだ。そしてそれを、ウェイズリーの母親が封印した。ウェイズリーの母親が白銀竜を嫌ったのはどうしてだろうと思う。
シルヴェスター王子があくまで拒絶を示すような厳しい表情でいることに、白銀竜のエリザヴェータとコンラートは、頭を下げ、やがてトボトボと元来た道を戻っていく。とりあえず、拒絶は受け入れられたようだ。そのことに内心、シルヴェスター王子は安堵していた。突然現れた正体の分からない白銀竜と王城の中で争うことなど避けたかったからだ。
不思議なことに、王城の人々は、白銀竜のエリザヴェータとコンラートが王城にいることを不審に思っていない。本来、侵入者として捕らえられてしかるべき存在であるのに、自然に受け入れられている。王城の兵士や従者達がすれ違っても誰も声を掛けない。その様子にシルヴェスター王子は呟いた。
「彼らは周囲に精神魔法を掛けているのか」
シルヴェスター王子の言葉に、黄金竜ウェイズリーは頷いた。
(白銀竜は、黄金竜に次ぐ力のある竜だ。ただの人間では、逆らうことなど出来まい。一瞥で従わせられる)
「何故、私の元に彼らは真っ直ぐに来られたのだ」
それも不思議だった。
遠い北方地方から、わざわざシルヴェスターを目指してやって来たという。それはどうしてだと疑問に思う。
黄金竜ウェイズリーは呟いた。
(私は、魔の領域で暴れ回ったことがあったし、この国の王城に姿を現わしたこともあったから、私という黄金竜が存在することは、少し調べればわかるだろう。それに、白銀竜ともなれば、一目で私がシルヴェスターと一緒に存在していることだってわかるだろう。城に来て出会ったのなら、理解されるのは当然だ)
さらにシルヴェスター王子は問いかけた。
「私に会いに来た理由は何なのだ」
本当なら、あの二人の白銀竜に問いかけるべきだったろう。だが、追い返してしまった今では、話を聞くことは出来ない。
それに、黄金竜ウェイズリーは答えた。
(先ほど私は言ったであろう。白銀竜は、黄金竜のために創られた、黄金竜のためだけに存在する竜なのだ。彼らはお前の番になるためにやって来たのだろう)
その言葉に、シルヴェスター王子の碧い目が大きく開かれた。
「私にはユーリスがいるのだぞ!!」
その大きな声に、廊下を行く女官が視線をシルヴェスター王子に向けたので、シルヴェスター王子は慌てて、王城内の居室の一つに入った。誰も部屋の中にいないことを確認して、椅子の一つに座った。
心の中の黄金竜ウェイズリーと話をする時は、気を付けなければ、独り言をいう不審者と見られてしまう。言葉にせずとも会話は出来るが、つい驚いて言葉を口に出してしまった。
(彼らだって、お前のそばに置いてくれと言っていただろう)
黄金竜ウェイズリーに指摘され、若い女の方の白銀竜が言った言葉を思い出す。
「どうかわたくしどもを、殿下のお側に置いて頂きとうございます」
シルヴェスター王子は目を閉じ、ぎゅっと眉を寄せた。
「何故、突然現れた白銀竜が、私のそばに置けというのだ。白銀竜は黄金竜のために創られたというが、誰が何の目的で白銀竜を創ったのだ」
苛立った声のシルヴェスター王子の問いかけに、黄金竜ウェイズリーは語り始めた。
(それは、古えの黄金竜が創ったのだろう。いかなる名を持つ黄金竜が創ったかなど私も知らぬ。私の母である黄金竜よりも更に前の時代を生きた黄金竜が、寂しさに耐えかねて、白銀竜を自分達黄金竜のために創り出したと聞いている。実際、母の弟の黄金竜は、白銀竜を番にした。盲目的に黄金竜を愛する白銀竜は、黄金竜にとって非常に都合の良い、便利な存在だ)
淡々と、黄金竜ウェイズリーは解説する。
盲目的に黄金竜を愛する白銀竜
非常に都合の良い、便利な存在
黄金竜は、どんなに多くの人間を殺しても、魔族を殺しても良心の呵責を覚えない。
サトー王国の兵士達の数えきれないほどの骸の山を、シルヴェスター王子は思い出す。
他の竜達に対しても、黄金竜は傲岸だった。
自分達のために竜を使役することを当然だと考えている。
黄金竜はまったく違う心の作りをしているようだ。
改めてシルヴェスター王子は、自分と同一化した黄金竜が、神の如き力を持ちながらも、その心の裡は人間では推し量ることの出来ない不気味な存在であることを知った。
シルヴェスター王子は、さらに疑問をぶつける。
「お前の母親が、白銀竜を嫌ったのは何故だ。どうして封印したのだ」
(私の母は、ラウデシア王国で“竜の女王”として敬われていた黄金竜マルヴェリーナだ。マルヴェリーナは、ラウデシア王国の“始祖の王”と結婚した)
シルヴェスター王子は、ラウデシア王国の王子であったから、その伝説のような話をよく知っていた。ラウデシア王国は、だからこそ竜の国と呼ばれ、王家の者達は“黄金竜の加護”を授けられた。
(人の王を番にしたのだ。だから、言い寄ってくる白銀竜は邪魔だった)
「邪魔だったから、封印したというのか」
(そうだ。番はもういるのだ。番になりたいと言い寄って来る白銀竜など邪魔だろう)
当然だと黄金竜ウェイズリーは言う。
(あやつらはしつこい。しつこいから嫌いなのだ。嫌いだから、近寄って来るな。近寄って来るから封印する。あやつらはなまじ、強い竜だから、殺すこともなかなか難しい)
「あの白銀竜は、黄金竜が自分達のために創ったものなのだろう? 黄金竜を愛するように創ったのに、それなのに近寄ってきたらしつこいと言うなど、あまりにも黄金竜は身勝手過ぎないか」
もっともな意見をシルヴェスター王子が口にすると、黄金竜ウェイズリーは「キュルルルルルルルルゥ!!」と怒った声で鳴いて、その後(勝手ではない!! しつこい白銀竜が悪いのだ!!)と一方的に決めつけていて、話にならなかった。
その後、シルヴェスター王子がさらに「どうして今になって封印が解けたのだ」と尋ねると、黄金竜ウェイズリーは(おそらく、母があの世に渡ったせいだと思う)と答える。その答えもシルヴェスター王子には理解出来なかった。
(白銀竜!?)
それで、シルヴェスター王子が尋ねる。
(彼らを知っているのか?)
(存在は知っている。だが、彼らは封印されていたはずだ)
(封印? どうして。誰がそのようなことをしたのだ)
シルヴェスター王子の問いかけに、黄金竜ウェイズリーは「キュルキュルキュルゥゥ」と低く唸るような声を上げている。
いつまでも王城の廊下に二人を跪かせておくわけにはいかない。シルヴェスター王子は白銀竜だと名乗った女の手を取って立たせた。
女は二十歳を過ぎたほどの、若く魅力的な美しい姿をしていた。彼女は自分の美しさを知り尽くしたような微笑みを浮かべて、シルヴェスター王子を銀色の大きな瞳で見つめる。
それに、黄金竜ウェイズリーは警戒するような唸り声をなおも上げていた。
(おい、この白銀竜にたぶらかされるなよ!!)
(何故、たぶらかされるというのだ。私にはユーリスがいる。どれほど美しい女であろうと、私が靡くはずもない)
シルヴェスター王子のキッパリとした物言いに、ウェイズリーは安堵すると同時に、こう話し出した。
(白銀竜は、黄金竜のために創られた、黄金竜のためだけに存在する竜なのだ。母は彼らを嫌い“封印”した。ああ、だから封印が解けたのか)
その説明に、シルヴェスター王子はギョッとしたような顔をして、目の前の二人の若い女性と少年の姿を見つめた。微笑みを浮かべるその女性と少年は、目を逸らすことなくずっとシルヴェスター王子を見つめ続けている。熱をこめた眼差しから、シルヴェスター王子は自身の視線を逸らした。
「お引き取り願いたい。ここにあなた方の居場所はない」
シルヴェスター王子の言葉に、二人は悲しそうな顔をする。
(いいぞ、シルヴェスター。こいつらをサッサと城から追い出してしまえ!!)
心の中で応援する黄金竜ウェイズリーの声を聞きながらも、後でウェイズリーから詳しい話を聞かなければならないとシルヴェスター王子は思う。白銀竜が黄金竜のために創られた竜という話は初めて聞いた。白銀竜というと、ラウデシア王国の北方地方に黄金竜マルキアスと白銀竜ルーサーが眠りについている話を聞いたことがあった。黄金竜マルキアスと白銀竜ルーサーは番の関係だという。誰がどのような目的で、白銀竜を作り出したのだ。そしてそれを、ウェイズリーの母親が封印した。ウェイズリーの母親が白銀竜を嫌ったのはどうしてだろうと思う。
シルヴェスター王子があくまで拒絶を示すような厳しい表情でいることに、白銀竜のエリザヴェータとコンラートは、頭を下げ、やがてトボトボと元来た道を戻っていく。とりあえず、拒絶は受け入れられたようだ。そのことに内心、シルヴェスター王子は安堵していた。突然現れた正体の分からない白銀竜と王城の中で争うことなど避けたかったからだ。
不思議なことに、王城の人々は、白銀竜のエリザヴェータとコンラートが王城にいることを不審に思っていない。本来、侵入者として捕らえられてしかるべき存在であるのに、自然に受け入れられている。王城の兵士や従者達がすれ違っても誰も声を掛けない。その様子にシルヴェスター王子は呟いた。
「彼らは周囲に精神魔法を掛けているのか」
シルヴェスター王子の言葉に、黄金竜ウェイズリーは頷いた。
(白銀竜は、黄金竜に次ぐ力のある竜だ。ただの人間では、逆らうことなど出来まい。一瞥で従わせられる)
「何故、私の元に彼らは真っ直ぐに来られたのだ」
それも不思議だった。
遠い北方地方から、わざわざシルヴェスターを目指してやって来たという。それはどうしてだと疑問に思う。
黄金竜ウェイズリーは呟いた。
(私は、魔の領域で暴れ回ったことがあったし、この国の王城に姿を現わしたこともあったから、私という黄金竜が存在することは、少し調べればわかるだろう。それに、白銀竜ともなれば、一目で私がシルヴェスターと一緒に存在していることだってわかるだろう。城に来て出会ったのなら、理解されるのは当然だ)
さらにシルヴェスター王子は問いかけた。
「私に会いに来た理由は何なのだ」
本当なら、あの二人の白銀竜に問いかけるべきだったろう。だが、追い返してしまった今では、話を聞くことは出来ない。
それに、黄金竜ウェイズリーは答えた。
(先ほど私は言ったであろう。白銀竜は、黄金竜のために創られた、黄金竜のためだけに存在する竜なのだ。彼らはお前の番になるためにやって来たのだろう)
その言葉に、シルヴェスター王子の碧い目が大きく開かれた。
「私にはユーリスがいるのだぞ!!」
その大きな声に、廊下を行く女官が視線をシルヴェスター王子に向けたので、シルヴェスター王子は慌てて、王城内の居室の一つに入った。誰も部屋の中にいないことを確認して、椅子の一つに座った。
心の中の黄金竜ウェイズリーと話をする時は、気を付けなければ、独り言をいう不審者と見られてしまう。言葉にせずとも会話は出来るが、つい驚いて言葉を口に出してしまった。
(彼らだって、お前のそばに置いてくれと言っていただろう)
黄金竜ウェイズリーに指摘され、若い女の方の白銀竜が言った言葉を思い出す。
「どうかわたくしどもを、殿下のお側に置いて頂きとうございます」
シルヴェスター王子は目を閉じ、ぎゅっと眉を寄せた。
「何故、突然現れた白銀竜が、私のそばに置けというのだ。白銀竜は黄金竜のために創られたというが、誰が何の目的で白銀竜を創ったのだ」
苛立った声のシルヴェスター王子の問いかけに、黄金竜ウェイズリーは語り始めた。
(それは、古えの黄金竜が創ったのだろう。いかなる名を持つ黄金竜が創ったかなど私も知らぬ。私の母である黄金竜よりも更に前の時代を生きた黄金竜が、寂しさに耐えかねて、白銀竜を自分達黄金竜のために創り出したと聞いている。実際、母の弟の黄金竜は、白銀竜を番にした。盲目的に黄金竜を愛する白銀竜は、黄金竜にとって非常に都合の良い、便利な存在だ)
淡々と、黄金竜ウェイズリーは解説する。
盲目的に黄金竜を愛する白銀竜
非常に都合の良い、便利な存在
黄金竜は、どんなに多くの人間を殺しても、魔族を殺しても良心の呵責を覚えない。
サトー王国の兵士達の数えきれないほどの骸の山を、シルヴェスター王子は思い出す。
他の竜達に対しても、黄金竜は傲岸だった。
自分達のために竜を使役することを当然だと考えている。
黄金竜はまったく違う心の作りをしているようだ。
改めてシルヴェスター王子は、自分と同一化した黄金竜が、神の如き力を持ちながらも、その心の裡は人間では推し量ることの出来ない不気味な存在であることを知った。
シルヴェスター王子は、さらに疑問をぶつける。
「お前の母親が、白銀竜を嫌ったのは何故だ。どうして封印したのだ」
(私の母は、ラウデシア王国で“竜の女王”として敬われていた黄金竜マルヴェリーナだ。マルヴェリーナは、ラウデシア王国の“始祖の王”と結婚した)
シルヴェスター王子は、ラウデシア王国の王子であったから、その伝説のような話をよく知っていた。ラウデシア王国は、だからこそ竜の国と呼ばれ、王家の者達は“黄金竜の加護”を授けられた。
(人の王を番にしたのだ。だから、言い寄ってくる白銀竜は邪魔だった)
「邪魔だったから、封印したというのか」
(そうだ。番はもういるのだ。番になりたいと言い寄って来る白銀竜など邪魔だろう)
当然だと黄金竜ウェイズリーは言う。
(あやつらはしつこい。しつこいから嫌いなのだ。嫌いだから、近寄って来るな。近寄って来るから封印する。あやつらはなまじ、強い竜だから、殺すこともなかなか難しい)
「あの白銀竜は、黄金竜が自分達のために創ったものなのだろう? 黄金竜を愛するように創ったのに、それなのに近寄ってきたらしつこいと言うなど、あまりにも黄金竜は身勝手過ぎないか」
もっともな意見をシルヴェスター王子が口にすると、黄金竜ウェイズリーは「キュルルルルルルルルゥ!!」と怒った声で鳴いて、その後(勝手ではない!! しつこい白銀竜が悪いのだ!!)と一方的に決めつけていて、話にならなかった。
その後、シルヴェスター王子がさらに「どうして今になって封印が解けたのだ」と尋ねると、黄金竜ウェイズリーは(おそらく、母があの世に渡ったせいだと思う)と答える。その答えもシルヴェスター王子には理解出来なかった。
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