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[挿話] 前途多難な恋
第十三話 六十階層への到着と新階層の偵察
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第三陣チームに入ったのは、秋元だけではなく、最近はほぼ秋元とセットで行動することの多い瓜生も一緒であった。
時間差でダンジョンに入ることになっており、第三陣は正直、“楽なチーム”であった。
理由は簡単で、先行チームがすべてのボスモンスターを倒しきり、道中のモンスターもその後続の調査班や補給班がほぼほぼ駆逐してくれる。
ただ、先行者が破竹の勢いで進んでいるため、後続する彼らも走って行かねば、間隔があきすぎる懸念があった。先行の第一陣、第二陣に何かあっても即座に第三陣がそれに成り代われる位置にいなければならない。
「まさか、ダンジョン内でただ走るだけになるとは思いませんでしたね」
そう言う秋元に、瓜生は言う。
「楽ちんだな。これで手当てがすげぇつくのも悪いくらいだ。六十階層まで三十時間内で到達予定だってさ。一階層を三十分以内で駆け抜けるって鬼畜じゃないか」
「それは第一陣の予定でしょう? ボスは全部駆逐した後だから、僕らは余裕でしょう」
「第一陣はハード過ぎんな。まぁ、だから、サボり癖のあるお前は入らなくて良かったのかもな」
「……………」
秋元はその時は珍しく、不愉快そうに眉を寄せていた。
「ん、なんだよ、まさか第一陣に入りたかったのか?」
「六十階層まではまだいい。でも六十一階層からはちょっと心配だな」
「佐久間リーダーが心配なのか? 仲直りはしたのか?」
※今回のダンジョンのチームリーダーを率いているのが佐久間柚彦のため、皆、佐久間リーダーと呼んでいます。
瓜生がそう言うと、秋元は「喧嘩なんかしていない」と答えた。
瓜生には、秋元と佐久間リーダーの仲がイマイチ、よくわからなかった。
どうして秋元が佐久間リーダーを避けていたのかもわからない。
二人はあの、魔王討伐の時に、共に命を賭け助け合った仲なのに。
くっついたり離れたり、忙しいこった。
「まぁ、仲直りはちゃんとしておけよ。こういう仕事だ。いつ、何があるのか分からないからな」
瓜生が言うと、ジットリとした目で秋元は彼を見て呟く。
「そういうフラグは立てないでもらえますか、瓜生さん……」
そう言ったのだった。
六十階層主の巨大蝙蝠三匹を、佐久間柚彦は焔の剣で斬り倒していた。
翼を全部斬り落とした後は、敵ではなかった。通常一匹登場のところ、モンスターの発生が活発化しているせいで、三匹も飛んできていた。
しかし、翼が弱点なことはよく知られていたため、チームメンバーで作業を分担した後は簡単に討伐できたのだ。
「予定よりも順調ですね」
チームの副リーダーを務める自衛隊の伊勢谷進がそう言うと、柚彦は「既存階だからな」と答えた。
既存階のモンスターについては、全て弱点はよく知られていたし、ただ出現するその量が通常よりも倍以上に増えるだけであった。
だが、それについては二十名もの精鋭チームメンバーがいる中では、とりたて問題にならない。
問題になるのは新規六十一階層からである。
六十階層のボスを倒した後、閉じられていた扉が音を立てながら開いていく。
そして階下に続く階段が見える。
階層ボスを倒したことにより、後続の調査班と補給班もボス部屋に入室してくる。
調査班のスタッフが、機材を並べだした。
「ここで五時間の休憩の後、六十一階層に突入する」
そう柚彦が言うと、補給班の自衛隊員らが手早くテントを張りだした。
第二陣チームもこの六十階のボス部屋で合流する。第三陣チームについては五十階層の休憩ポイントで待機予定だった。
だから、柚彦は秋元と会うことはできなかった。
調査班は機材の準備が出来たことを告げる。
「偵察ドローンを出します」
撮影カメラを付けた小さなドローンの機体が、扉の開いた六十一階層の階段の先に消えていく。
今回は予想されていたダンジョンの拡張であったため、前回の拡張の時と違い、事前に様々な準備をすることが出来た。
このドローンの採用もその一つである。
六十階層まで到達の後、主力チームが休憩を取っている間に、調査班はドローンを複数回飛ばして階下の情報収集をする。その映像はこの場から地上の本部にも届けられ、分析されてフィードバックを受ける。
ノートパソコンに、ドローンのカメラからの映像が入り始めた。
「……森林が広がっていますね」
驚いたことに、そこにはまるで外のような空間があり、ジャングルのような鬱蒼と茂る森が広がっていた。
「空があります。灰色の雲が広がっています」
「別世界じゃないか。これはダンジョンなのか」
ドローンからの映像を見ながら、スタッフ達は興奮して口々に言う。
「上昇させろ。全景を見たい」
そう言った調査班リーダーの言葉に、ドローンを上昇させようとした瞬間、一瞬で画面が真っ暗になった。
「なんだ!?」
どうしたとドローンの操作盤のハンドルを動かすが、そこからはまったく反応がなく、映像画面も黒いままである。
「撃墜された?」
「いや、撃墜されても、落下までの映像は映るはずです。それすらもなかったですから」
「カメラを一瞬で破損したというわけか。攻撃を受けたのは確かだろう」
「もう一機出します」
そして調査班はドローンをまた発進させて、六十一階層に飛ばしていく。
今回は、最初から上昇させて、上空から俯瞰させる。
その時、ドローンの斜め前から、猛然と突っ込んでくる巨体があった。
ギッシリと鋭い歯が並んだ口をぱっくり開けた映像を最後に、また映像が途切れた。
「空を飛ぶ、モンスター?」
調査班の者達は、顔を強張らせながらそう言った。
そう、あの最後の口の映像は、小型ドローンの機体が、空を飛ぶ何らかの巨大な生物に喰われたことを示すものだった。そして一瞬だけその姿を映し出していた。
それは、翼を広げて空を行く巨大なドラゴンの姿をしていた。
時間差でダンジョンに入ることになっており、第三陣は正直、“楽なチーム”であった。
理由は簡単で、先行チームがすべてのボスモンスターを倒しきり、道中のモンスターもその後続の調査班や補給班がほぼほぼ駆逐してくれる。
ただ、先行者が破竹の勢いで進んでいるため、後続する彼らも走って行かねば、間隔があきすぎる懸念があった。先行の第一陣、第二陣に何かあっても即座に第三陣がそれに成り代われる位置にいなければならない。
「まさか、ダンジョン内でただ走るだけになるとは思いませんでしたね」
そう言う秋元に、瓜生は言う。
「楽ちんだな。これで手当てがすげぇつくのも悪いくらいだ。六十階層まで三十時間内で到達予定だってさ。一階層を三十分以内で駆け抜けるって鬼畜じゃないか」
「それは第一陣の予定でしょう? ボスは全部駆逐した後だから、僕らは余裕でしょう」
「第一陣はハード過ぎんな。まぁ、だから、サボり癖のあるお前は入らなくて良かったのかもな」
「……………」
秋元はその時は珍しく、不愉快そうに眉を寄せていた。
「ん、なんだよ、まさか第一陣に入りたかったのか?」
「六十階層まではまだいい。でも六十一階層からはちょっと心配だな」
「佐久間リーダーが心配なのか? 仲直りはしたのか?」
※今回のダンジョンのチームリーダーを率いているのが佐久間柚彦のため、皆、佐久間リーダーと呼んでいます。
瓜生がそう言うと、秋元は「喧嘩なんかしていない」と答えた。
瓜生には、秋元と佐久間リーダーの仲がイマイチ、よくわからなかった。
どうして秋元が佐久間リーダーを避けていたのかもわからない。
二人はあの、魔王討伐の時に、共に命を賭け助け合った仲なのに。
くっついたり離れたり、忙しいこった。
「まぁ、仲直りはちゃんとしておけよ。こういう仕事だ。いつ、何があるのか分からないからな」
瓜生が言うと、ジットリとした目で秋元は彼を見て呟く。
「そういうフラグは立てないでもらえますか、瓜生さん……」
そう言ったのだった。
六十階層主の巨大蝙蝠三匹を、佐久間柚彦は焔の剣で斬り倒していた。
翼を全部斬り落とした後は、敵ではなかった。通常一匹登場のところ、モンスターの発生が活発化しているせいで、三匹も飛んできていた。
しかし、翼が弱点なことはよく知られていたため、チームメンバーで作業を分担した後は簡単に討伐できたのだ。
「予定よりも順調ですね」
チームの副リーダーを務める自衛隊の伊勢谷進がそう言うと、柚彦は「既存階だからな」と答えた。
既存階のモンスターについては、全て弱点はよく知られていたし、ただ出現するその量が通常よりも倍以上に増えるだけであった。
だが、それについては二十名もの精鋭チームメンバーがいる中では、とりたて問題にならない。
問題になるのは新規六十一階層からである。
六十階層のボスを倒した後、閉じられていた扉が音を立てながら開いていく。
そして階下に続く階段が見える。
階層ボスを倒したことにより、後続の調査班と補給班もボス部屋に入室してくる。
調査班のスタッフが、機材を並べだした。
「ここで五時間の休憩の後、六十一階層に突入する」
そう柚彦が言うと、補給班の自衛隊員らが手早くテントを張りだした。
第二陣チームもこの六十階のボス部屋で合流する。第三陣チームについては五十階層の休憩ポイントで待機予定だった。
だから、柚彦は秋元と会うことはできなかった。
調査班は機材の準備が出来たことを告げる。
「偵察ドローンを出します」
撮影カメラを付けた小さなドローンの機体が、扉の開いた六十一階層の階段の先に消えていく。
今回は予想されていたダンジョンの拡張であったため、前回の拡張の時と違い、事前に様々な準備をすることが出来た。
このドローンの採用もその一つである。
六十階層まで到達の後、主力チームが休憩を取っている間に、調査班はドローンを複数回飛ばして階下の情報収集をする。その映像はこの場から地上の本部にも届けられ、分析されてフィードバックを受ける。
ノートパソコンに、ドローンのカメラからの映像が入り始めた。
「……森林が広がっていますね」
驚いたことに、そこにはまるで外のような空間があり、ジャングルのような鬱蒼と茂る森が広がっていた。
「空があります。灰色の雲が広がっています」
「別世界じゃないか。これはダンジョンなのか」
ドローンからの映像を見ながら、スタッフ達は興奮して口々に言う。
「上昇させろ。全景を見たい」
そう言った調査班リーダーの言葉に、ドローンを上昇させようとした瞬間、一瞬で画面が真っ暗になった。
「なんだ!?」
どうしたとドローンの操作盤のハンドルを動かすが、そこからはまったく反応がなく、映像画面も黒いままである。
「撃墜された?」
「いや、撃墜されても、落下までの映像は映るはずです。それすらもなかったですから」
「カメラを一瞬で破損したというわけか。攻撃を受けたのは確かだろう」
「もう一機出します」
そして調査班はドローンをまた発進させて、六十一階層に飛ばしていく。
今回は、最初から上昇させて、上空から俯瞰させる。
その時、ドローンの斜め前から、猛然と突っ込んでくる巨体があった。
ギッシリと鋭い歯が並んだ口をぱっくり開けた映像を最後に、また映像が途切れた。
「空を飛ぶ、モンスター?」
調査班の者達は、顔を強張らせながらそう言った。
そう、あの最後の口の映像は、小型ドローンの機体が、空を飛ぶ何らかの巨大な生物に喰われたことを示すものだった。そして一瞬だけその姿を映し出していた。
それは、翼を広げて空を行く巨大なドラゴンの姿をしていた。
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