騎士団長が大変です

【短編】

金色の仔犬は番を見つける (4)

「え、いいよ。大歓迎だよ!!!!!!」

　ディヴィット(四歳児)が、生まれて三か月のマグルの子ティナに想いを寄せていると聞いたマグルは、諸手を挙げて歓迎していた。

「そうか。ティナは可愛いもんな。ティナに惚れちゃうディヴィットの気持ち、僕分かるよ」

　親馬鹿っぷりがひどい。
　バーナードとフィリップは、笑顔で歓迎するマグルに少し引いていた。
　しかし、歓迎してくれるのは有難い。一応これで両家公認の仲(？)になったわけである。
　今、ディヴィットは人の子供の姿をとっており、彼はその姿になっても、ティナの眠っているゆりかごのそばに座って、赤ん坊の姿をうっとりと眺めていた。

「時々、仔狼のディヴィットをもふらせてくれたらいいかな」

　などと言って、犬好きのマグルもまたウットリとしていた。




　かねてから仔狼を一頭寄越せと言っていたマグルは、結局、不思議な縁で金色の仔狼ディヴィットを引き寄せることになった。ディヴィットは毎日、マグルの屋敷を訪れ、彼はマグルの子供達と遊びながらも、その瞳は常に、赤ん坊のティナを探し求めていた。
　それから成長したティナは、当然のようにディヴィットを慕った。そして彼女が結婚適齢期になると即座にディヴィットは彼女に結婚を申し込み、二人は結ばれたのだった。