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第十八章 リンゴ狩り
第十話 お裾分け(下) ~無敵の吸血鬼の話~
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マグルとギガントがまた、活発に魔術について議論を始めた横で、フィリップは“淫魔の王”ウルディヌスに尋ねた。
「このダンジョンで働いているという話ですが、仕事は大変ですか?」
そう尋ねると、ウルディヌスは首を振った。
「大変ではないな。いつも楽しい」
楽しい?
その疑問の表情に、ウルディヌスは頷いた。
「このダンジョンは楽しい。ここに来た冒険者達はみんな、セックスを目的にしているから、ヤリたい放題だし、淫魔のためにあるダンジョンと言ってもいい。精力も食べ放題で、皆、生き生きと働いている」
「…………そうですか」
確かに、通称“エロダンジョン”と呼ばれるこのギガントダンジョンと、淫魔達の相性は素晴らしくいいのだろう。働けと言われても、今までやってきたことの延長線上にあることでしかないのだ。見ればウルディヌスの肌艶もよく、精力に満ち溢れている様子がうかがえた。
「何もしなくても、勝手に向こうから餌がやって来てくれるのだ。こんな楽なことはないな。ただ、文句を言うなら、上質の餌が少ないことかな。やっぱり食べられるなら上質の精力を口にしたい」
そう言って。ウルディヌスはペロリと唇を赤い舌で舐めた。そんな姿を見ていると、彼は淫魔らしい淫魔であるとつくづくと思うのだ。
そして彼は上質な餌で唆されたのだ。あの、吸血鬼だというレブラン=リヒテンシュタイン教授に。
「貴方の知り合いの、レブラン教授は吸血鬼だという話だけど、彼はどういう人なんですか」
フィリップはウルディヌスに問いかけた。
レブラン=リヒテンシュタイン教授は吸血鬼で、ウルディヌスにバート少年の正体を探るように話をした。それで、バートが魅力的な強い力を持つ魔族だと知ると、ウルディヌスは彼を犯そうとしたのだ。全て、レブランの言葉に唆されて。
「レブランは古い吸血鬼だよ。私が知る限り、一番長生きしているんじゃないかな。古くて強い、そう強い吸血鬼だ」
「どれくらい強いのですか?」
その言葉にウルディヌスは首を傾げた。
「レブランは自分で戦うことはまずない。彼は下僕をたくさん持っている。吸血鬼は血を吸って相手を仲間にすることも出来るし、仲間にするまでもなく魅了することもできる。そして下僕達が、主人に尽くすのは当然のことだ」
「……………」
「まともに戦わなくても、下僕達がレブランを守るために戦うだろう。だから彼は、神々の戦いの時も逃げ切ることが出来たと言われている」
「ちょっと待って」
そこに、横でギガントと魔術について議論をしていたマグルが、突然口を挟んできた。
「神々の戦いの時からレブラン教授はいたの? だってアレって三千年くらい前の出来事じゃないの? その当時からいたの?」
その問いかけに、ウルディヌスは頷いた。
「そう聞いている。ただ、レブランは当時はまだ幼くて、だから見逃されたともいわれている。あの当時魔族は殺され尽くされたけど、レブランはエイリース神が存命していた時に、かの神からその幼さゆえに見逃されたことがあって、それを覚えていた神々もいたから、特別に目こぼしされたと」
「ヒヤァァ、神々の戦いの経験をしている魔族なのか。そりゃ、古株も古株で、強いわけだ」
マグルはブツブツと呟き続けている。
「強いと言われても、吸血鬼には弱点もありますよね。吸血鬼は陽の光に弱く、心臓に杭を打ち込めば滅するという話です」
そのフィリップの話にウルディヌスは首を振った。
「ああ、陽の光に弱いのは、位の低い吸血鬼だけだ。レブランのような古参の位の高い吸血鬼はまったく陽の光は影響しないぞ。それに、心臓に杭を打ち込んでもレブランは死なない」
「え? どうして? さすがに心臓に杭を打ち込めば死ぬでしょう」
そうマグルが言うと、ウルディヌスはなおも首を振って言った。
「これは魔族の間では有名な話だ。レブランは、心臓を身体とは別の場所に隠している。その心臓を見つけ出し、杭を打ち込まない限り、彼は死ぬことはない」
「……………………………そんな心臓を別の場所に保管とか、そんなことが出来るの?」
「私も知らないが、有名な話だ。実際、レブランの心臓に杭を突き立てた騎士がいたが、レブランはその騎士をも返り討ちにした。杭が左胸に刺さっていても、レブランはピンピンしていたという話だ」
レブランの左胸に杭を刺しても、血の一滴も流れなかったという話だった。
その杭を刺したまま、騎士の首に牙を突き立て、レブランは彼の血を吸い尽くして殺したという。
恐ろしいほど強い、吸血鬼。
「ああまでなると、神々でももはや彼を殺すことはできないんじゃないかな」
ウルディヌスは肩をすくめて簡単に言っていたが、マグルとフィリップは顔を青くさせ、見合わせていた。
「無敵の吸血鬼というわけか。どーする、フィリップ」
「…………」
たとえ騎士団長バーナードが、竜剣ヴァンドライデンを手にして彼の首を刎ねたとしても、吸血鬼は死なない。その胸に杭を刺しても死なない。魔法で焼き尽くしたとしても灰から蘇る。
「まあ、頭のいい奴は、レブランとは敵対しない方法を選ぶと思う。レブランもちょっかいさえ出さなければ彼から何かしてくることはないから」
ウルディヌスは結論付けたように言った。
いや、レブランの方からちょっかいを出されたらどうするんだ。
そう内心、フィリップとマグルは思っていた。
「バートに対して、レブラン教授が興味を持っていたのはどうしてなんだ?」
マグルが尋ねると、ウルディヌスは答えた。
「そりゃ、長く生きてきた吸血鬼だから、自分の知らない強い魔族がいれば気になるだろう。それだけだよ」
「じゃあ、別に接触しなければもう、気にならなくなるかな」
希望を込めてマグルが言うと、ウルディヌスは腕を組んで「うーん」と唸っていた。
「分からないな。暇な時間が出来て、思い出したらやっぱり興味が出てくるんじゃないか? 長く生きているだけあって、レブランも暇人だから。だから、魔術とか極めて有名になっていたり、魔剣収集とか金のかかる趣味やっているくらいだしな」
「…………」
暇になったらまたちょっかいを出してくるかも知れない。
そんなヒドイ理由でバーナードにちょっかいを出されると困る。非常に困る。
マグルとフィリップは内心そう思っていた。
フィリップが屋敷に帰宅すると、すでにバーナードは仕事を終えて帰宅しており、彼が夕食を作っていた。二人でテーブル上に料理を並べ、食事をとる。
そしてフィリップは、食事を取りながら、今日ギガントダンジョンで聞いた話を全てバーナードに報告したのだった。
あのレブラン=リヒテンシュタインが無敵だと言われる吸血鬼であることを。
陽の光にも強く、杭で心臓を貫いても死ぬこともない、吸血鬼であると。
とにかく関わり合いにならないことが一番であると報告する。
バーナードはそれを聞いて、考え込んでいた。
「死なない吸血鬼か。確かに厄介だな」
「幸いなことは、隣国にいるということです。避けようと思えば避けられます。それに、彼から何かを仕掛けてくることはないだろうという話です」
「すでに一度、“淫魔の王”をけしかけられているがな」
バーナードは苦笑した。
それに、レブラン教授が隣国にいるとはいえ、関わりに全く持たないわけではない。
先日、“黒の指輪”の修理のために、隣国への輸送の警備任務についた時がそれだった。
送別会で、交差したあの視線。
バーナード騎士団長が、バート少年であることに気付かれた様子はなかったと思う。
だが、あの時揺れたレブラン教授の瞳は何を思ったのだろう。
(バートの姿の時、“封印の指輪”をしていてもなお、強い魔の力を持つことに気付かれたのだ。もしかしたら、あの送別会の時も、教授は表情にこそ出さなかったが、自分のことについて何か勘づいていたかも知れない)
(バートのみならず、バーナードにも何かあると)
バーナードは失念していたが、あの王立魔術学園でバート少年はバーナード騎士団長の“隠し子”と噂されていたため、すでにレブラン教授は当然のようにバーナード騎士団長が強い魔を帯びていてもおかしくはないと考えていた。そしてそのことを教授は表には出すことはなかったのだった。
「このダンジョンで働いているという話ですが、仕事は大変ですか?」
そう尋ねると、ウルディヌスは首を振った。
「大変ではないな。いつも楽しい」
楽しい?
その疑問の表情に、ウルディヌスは頷いた。
「このダンジョンは楽しい。ここに来た冒険者達はみんな、セックスを目的にしているから、ヤリたい放題だし、淫魔のためにあるダンジョンと言ってもいい。精力も食べ放題で、皆、生き生きと働いている」
「…………そうですか」
確かに、通称“エロダンジョン”と呼ばれるこのギガントダンジョンと、淫魔達の相性は素晴らしくいいのだろう。働けと言われても、今までやってきたことの延長線上にあることでしかないのだ。見ればウルディヌスの肌艶もよく、精力に満ち溢れている様子がうかがえた。
「何もしなくても、勝手に向こうから餌がやって来てくれるのだ。こんな楽なことはないな。ただ、文句を言うなら、上質の餌が少ないことかな。やっぱり食べられるなら上質の精力を口にしたい」
そう言って。ウルディヌスはペロリと唇を赤い舌で舐めた。そんな姿を見ていると、彼は淫魔らしい淫魔であるとつくづくと思うのだ。
そして彼は上質な餌で唆されたのだ。あの、吸血鬼だというレブラン=リヒテンシュタイン教授に。
「貴方の知り合いの、レブラン教授は吸血鬼だという話だけど、彼はどういう人なんですか」
フィリップはウルディヌスに問いかけた。
レブラン=リヒテンシュタイン教授は吸血鬼で、ウルディヌスにバート少年の正体を探るように話をした。それで、バートが魅力的な強い力を持つ魔族だと知ると、ウルディヌスは彼を犯そうとしたのだ。全て、レブランの言葉に唆されて。
「レブランは古い吸血鬼だよ。私が知る限り、一番長生きしているんじゃないかな。古くて強い、そう強い吸血鬼だ」
「どれくらい強いのですか?」
その言葉にウルディヌスは首を傾げた。
「レブランは自分で戦うことはまずない。彼は下僕をたくさん持っている。吸血鬼は血を吸って相手を仲間にすることも出来るし、仲間にするまでもなく魅了することもできる。そして下僕達が、主人に尽くすのは当然のことだ」
「……………」
「まともに戦わなくても、下僕達がレブランを守るために戦うだろう。だから彼は、神々の戦いの時も逃げ切ることが出来たと言われている」
「ちょっと待って」
そこに、横でギガントと魔術について議論をしていたマグルが、突然口を挟んできた。
「神々の戦いの時からレブラン教授はいたの? だってアレって三千年くらい前の出来事じゃないの? その当時からいたの?」
その問いかけに、ウルディヌスは頷いた。
「そう聞いている。ただ、レブランは当時はまだ幼くて、だから見逃されたともいわれている。あの当時魔族は殺され尽くされたけど、レブランはエイリース神が存命していた時に、かの神からその幼さゆえに見逃されたことがあって、それを覚えていた神々もいたから、特別に目こぼしされたと」
「ヒヤァァ、神々の戦いの経験をしている魔族なのか。そりゃ、古株も古株で、強いわけだ」
マグルはブツブツと呟き続けている。
「強いと言われても、吸血鬼には弱点もありますよね。吸血鬼は陽の光に弱く、心臓に杭を打ち込めば滅するという話です」
そのフィリップの話にウルディヌスは首を振った。
「ああ、陽の光に弱いのは、位の低い吸血鬼だけだ。レブランのような古参の位の高い吸血鬼はまったく陽の光は影響しないぞ。それに、心臓に杭を打ち込んでもレブランは死なない」
「え? どうして? さすがに心臓に杭を打ち込めば死ぬでしょう」
そうマグルが言うと、ウルディヌスはなおも首を振って言った。
「これは魔族の間では有名な話だ。レブランは、心臓を身体とは別の場所に隠している。その心臓を見つけ出し、杭を打ち込まない限り、彼は死ぬことはない」
「……………………………そんな心臓を別の場所に保管とか、そんなことが出来るの?」
「私も知らないが、有名な話だ。実際、レブランの心臓に杭を突き立てた騎士がいたが、レブランはその騎士をも返り討ちにした。杭が左胸に刺さっていても、レブランはピンピンしていたという話だ」
レブランの左胸に杭を刺しても、血の一滴も流れなかったという話だった。
その杭を刺したまま、騎士の首に牙を突き立て、レブランは彼の血を吸い尽くして殺したという。
恐ろしいほど強い、吸血鬼。
「ああまでなると、神々でももはや彼を殺すことはできないんじゃないかな」
ウルディヌスは肩をすくめて簡単に言っていたが、マグルとフィリップは顔を青くさせ、見合わせていた。
「無敵の吸血鬼というわけか。どーする、フィリップ」
「…………」
たとえ騎士団長バーナードが、竜剣ヴァンドライデンを手にして彼の首を刎ねたとしても、吸血鬼は死なない。その胸に杭を刺しても死なない。魔法で焼き尽くしたとしても灰から蘇る。
「まあ、頭のいい奴は、レブランとは敵対しない方法を選ぶと思う。レブランもちょっかいさえ出さなければ彼から何かしてくることはないから」
ウルディヌスは結論付けたように言った。
いや、レブランの方からちょっかいを出されたらどうするんだ。
そう内心、フィリップとマグルは思っていた。
「バートに対して、レブラン教授が興味を持っていたのはどうしてなんだ?」
マグルが尋ねると、ウルディヌスは答えた。
「そりゃ、長く生きてきた吸血鬼だから、自分の知らない強い魔族がいれば気になるだろう。それだけだよ」
「じゃあ、別に接触しなければもう、気にならなくなるかな」
希望を込めてマグルが言うと、ウルディヌスは腕を組んで「うーん」と唸っていた。
「分からないな。暇な時間が出来て、思い出したらやっぱり興味が出てくるんじゃないか? 長く生きているだけあって、レブランも暇人だから。だから、魔術とか極めて有名になっていたり、魔剣収集とか金のかかる趣味やっているくらいだしな」
「…………」
暇になったらまたちょっかいを出してくるかも知れない。
そんなヒドイ理由でバーナードにちょっかいを出されると困る。非常に困る。
マグルとフィリップは内心そう思っていた。
フィリップが屋敷に帰宅すると、すでにバーナードは仕事を終えて帰宅しており、彼が夕食を作っていた。二人でテーブル上に料理を並べ、食事をとる。
そしてフィリップは、食事を取りながら、今日ギガントダンジョンで聞いた話を全てバーナードに報告したのだった。
あのレブラン=リヒテンシュタインが無敵だと言われる吸血鬼であることを。
陽の光にも強く、杭で心臓を貫いても死ぬこともない、吸血鬼であると。
とにかく関わり合いにならないことが一番であると報告する。
バーナードはそれを聞いて、考え込んでいた。
「死なない吸血鬼か。確かに厄介だな」
「幸いなことは、隣国にいるということです。避けようと思えば避けられます。それに、彼から何かを仕掛けてくることはないだろうという話です」
「すでに一度、“淫魔の王”をけしかけられているがな」
バーナードは苦笑した。
それに、レブラン教授が隣国にいるとはいえ、関わりに全く持たないわけではない。
先日、“黒の指輪”の修理のために、隣国への輸送の警備任務についた時がそれだった。
送別会で、交差したあの視線。
バーナード騎士団長が、バート少年であることに気付かれた様子はなかったと思う。
だが、あの時揺れたレブラン教授の瞳は何を思ったのだろう。
(バートの姿の時、“封印の指輪”をしていてもなお、強い魔の力を持つことに気付かれたのだ。もしかしたら、あの送別会の時も、教授は表情にこそ出さなかったが、自分のことについて何か勘づいていたかも知れない)
(バートのみならず、バーナードにも何かあると)
バーナードは失念していたが、あの王立魔術学園でバート少年はバーナード騎士団長の“隠し子”と噂されていたため、すでにレブラン教授は当然のようにバーナード騎士団長が強い魔を帯びていてもおかしくはないと考えていた。そしてそのことを教授は表には出すことはなかったのだった。
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