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【短編】
王立魔術学園での講義 (4)
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マグルの家を出た後、フィリップは「今日は街の宿に泊まりましょう」とバーナードを誘った。
バーナードが身に付けている“若返りの魔道具”を外さずに、バートの少年姿のままで泊まろうと言うのだ。
それを狙って、わざわざ学園まで迎えに来たのだろうと思った。
実際、フィリップはすでに宿を予約済で、部屋の中にもスムーズに入室できた。
以前にも、少年姿のままのバーナードと愛し合いたいと言っていたフィリップである。
王立魔術学園の制服を着たままの少年のバーナードは、彼にとって素晴らしい御馳走なのだろう。
ここしばらく、フィリップを我慢させ、不安にさせることが多かった。
だから、バーナードはフィリップの望むことなら、何でも叶えてやろうと思っていた。
「この宿では、全ての部屋に大きな浴槽があるんです」
ニコニコと笑っているフィリップは本当に嬉しそうだった。
「一緒に入りましょう。貴方の身体を洗ってあげます」
「わかった」
洗うだけでは済まないであろうことはわかっている。
その緊張からか、バーナードの頬が紅潮しているのを見て、フィリップは彼の頬に口づけた。
そして手を取って、すでに浴槽に湯が張られ、白い湯気がもうもうと立ち込める浴室内に入ったのだった。
バーナードの制服のボタンを外していく。
そうしながら、唇を重ね、舌を求めていく。
「バーナード、大人の貴方もとても素敵だけど、少年の貴方はとてもかわいらしい」
舌と舌を擦り合わせ、唾液を啜り合う。
柔らかな唇を吸いながら、手はその身に触れていく。
「体を洗ってあげますね」
口づけに夢中になりすぎて、慌てて気が付いたようにフィリップは言った。
吸い続けた唇は赤くなり、バーナードの目も欲情したように潤んでいる。
石鹸で泡を立て、手でその身を熱心に愛撫するように触れながら、洗っていく。
胸の突起はつんと立ち上がり、彼の前もすでに濡れて立ち上がっている。
石鹸の泡でたっぷりと包まれた手で、やわやわとその前の欲望に触れられると、バーナードは声を抑え切れなくなった。
「あっ……あああ……」
「足を開いて、そう」
フィリップの白い泡まみれの手が、双丘を優しく撫でまわし、その指がそのまま後孔に挿入されると、バーナードは喉を見せてのけぞった。
「う……あぁ」
「すごい、濡れてますね」
ぬちゃぬちゃと濡れた粘膜の音に、気が狂いそうな羞恥を覚えて震える。
「足を閉じてはだめですよ、バーナード」
全身に泡を塗られ、敏感なところをさらに摩られ、もう前の欲望は弾けそうな有様だった。
フィリップはタイルの上に彼をひざまづかせ、その後ろから、そそり立ったその欲望を彼の中にゆっくりと咥え込ませていく。
たまらず彼は啼いた。
「ああああああっ」
「いっちゃいましたね、バーナード」
白濁がタイルの上に飛び散っている。その前をなおも扱くと、バーナードは首を振った。
「いったばかりだ。やめっ」
敏感になっているそこをなおも触れられると辛い。
「中も凄い締めてきます。感じているのでしょう?」
「……あっあっ」
最奥まで貫くと、壁にすがりつくように手を這わせた。
「もうっ、もうだめだ。あああああ」
肌と肌がぶつかり合うかのように、フィリップは抽挿を繰り返すと、たちまちバーナードは目を見開き、身を震わせて絶頂していた。
浴室に声が響き渡る。
「バーナード、キスして下さい」
彼は従順だった。また唇を開いて、フィリップの舌を受け入れる。
伽の負い目が彼にはあり、それゆえにここ最近はフィリップに求められれば断ることもなく受け入れていた。
屋敷に来るように言えば、やってくる彼。朝まで求めても文句を言わない彼。
最奥に精を放つと、その放たれる感覚に身を震わせて小さくいっていた。
「愛してます、バーナード」
そう言うと、彼も掠れた声で言った。
「俺も愛してる、フィリップ」
何度も何度も彼を抱く。数えきれないほど。
早く、彼を満たしてしまいたい。
どこまで愛し続ければ、彼が満ちるのかまだわからなかった。
バーナードが身に付けている“若返りの魔道具”を外さずに、バートの少年姿のままで泊まろうと言うのだ。
それを狙って、わざわざ学園まで迎えに来たのだろうと思った。
実際、フィリップはすでに宿を予約済で、部屋の中にもスムーズに入室できた。
以前にも、少年姿のままのバーナードと愛し合いたいと言っていたフィリップである。
王立魔術学園の制服を着たままの少年のバーナードは、彼にとって素晴らしい御馳走なのだろう。
ここしばらく、フィリップを我慢させ、不安にさせることが多かった。
だから、バーナードはフィリップの望むことなら、何でも叶えてやろうと思っていた。
「この宿では、全ての部屋に大きな浴槽があるんです」
ニコニコと笑っているフィリップは本当に嬉しそうだった。
「一緒に入りましょう。貴方の身体を洗ってあげます」
「わかった」
洗うだけでは済まないであろうことはわかっている。
その緊張からか、バーナードの頬が紅潮しているのを見て、フィリップは彼の頬に口づけた。
そして手を取って、すでに浴槽に湯が張られ、白い湯気がもうもうと立ち込める浴室内に入ったのだった。
バーナードの制服のボタンを外していく。
そうしながら、唇を重ね、舌を求めていく。
「バーナード、大人の貴方もとても素敵だけど、少年の貴方はとてもかわいらしい」
舌と舌を擦り合わせ、唾液を啜り合う。
柔らかな唇を吸いながら、手はその身に触れていく。
「体を洗ってあげますね」
口づけに夢中になりすぎて、慌てて気が付いたようにフィリップは言った。
吸い続けた唇は赤くなり、バーナードの目も欲情したように潤んでいる。
石鹸で泡を立て、手でその身を熱心に愛撫するように触れながら、洗っていく。
胸の突起はつんと立ち上がり、彼の前もすでに濡れて立ち上がっている。
石鹸の泡でたっぷりと包まれた手で、やわやわとその前の欲望に触れられると、バーナードは声を抑え切れなくなった。
「あっ……あああ……」
「足を開いて、そう」
フィリップの白い泡まみれの手が、双丘を優しく撫でまわし、その指がそのまま後孔に挿入されると、バーナードは喉を見せてのけぞった。
「う……あぁ」
「すごい、濡れてますね」
ぬちゃぬちゃと濡れた粘膜の音に、気が狂いそうな羞恥を覚えて震える。
「足を閉じてはだめですよ、バーナード」
全身に泡を塗られ、敏感なところをさらに摩られ、もう前の欲望は弾けそうな有様だった。
フィリップはタイルの上に彼をひざまづかせ、その後ろから、そそり立ったその欲望を彼の中にゆっくりと咥え込ませていく。
たまらず彼は啼いた。
「ああああああっ」
「いっちゃいましたね、バーナード」
白濁がタイルの上に飛び散っている。その前をなおも扱くと、バーナードは首を振った。
「いったばかりだ。やめっ」
敏感になっているそこをなおも触れられると辛い。
「中も凄い締めてきます。感じているのでしょう?」
「……あっあっ」
最奥まで貫くと、壁にすがりつくように手を這わせた。
「もうっ、もうだめだ。あああああ」
肌と肌がぶつかり合うかのように、フィリップは抽挿を繰り返すと、たちまちバーナードは目を見開き、身を震わせて絶頂していた。
浴室に声が響き渡る。
「バーナード、キスして下さい」
彼は従順だった。また唇を開いて、フィリップの舌を受け入れる。
伽の負い目が彼にはあり、それゆえにここ最近はフィリップに求められれば断ることもなく受け入れていた。
屋敷に来るように言えば、やってくる彼。朝まで求めても文句を言わない彼。
最奥に精を放つと、その放たれる感覚に身を震わせて小さくいっていた。
「愛してます、バーナード」
そう言うと、彼も掠れた声で言った。
「俺も愛してる、フィリップ」
何度も何度も彼を抱く。数えきれないほど。
早く、彼を満たしてしまいたい。
どこまで愛し続ければ、彼が満ちるのかまだわからなかった。
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