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第四章 “淫魔の王女”の加護を持つ騎士
第六話 それは夢のような
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夢を見ているかと思った。
目の前には、バートがいた。
寝台の上、彼は裸で、少し困ったような顔で私を見ていた。
手を伸ばし、私の髪を撫でる。
「殿下、大丈夫ですか」
「……ああ」
私はその手をとって、そっと自分の頬に当てる。
「夢のようだ。いや、夢なのだよね。バートが戻ってきてくれた。私はずっとお前を待っていたんだぞ。お前がいなくなって寂しかった。お前を愛しているんだ」
その言葉を聞いたバートは、なおも困った顔をしていた。
「殿下のそれは違います。私が、殿下の欲望を受け入れることができる、滅多にない存在だからです。もし、同じようなサキュバスの加護を持つ美しい女や少年が現れれば、あなたの寵愛はそちらに移るでしょう。私にすがるしかない状態での、錯覚です」
淡々と告げるその声に、私は否定した。
「違う。それは違う。もし、お前がサキュバスの加護を持っていなくても、私はお前を愛したと思う」
「この姿は仮のものです。あなたが愛しやすいように少年の姿を取っているだけです。真実の姿が違うことは、あなたも今は御存知でしょう?」
脳裏に、凛々しい騎士姿のバーナード騎士団長の姿が浮かんだ。
だが、私は自信を持って告げた。
「お前の真の姿でも、愛せる」
「…………」
その言葉に、バートは呆気にとられ、それから大きな声で笑った。
「おかしな人だ、殿下は。物好きですね」
「なんだ、その言い様は」
そう言うと、バートは私の唇にそっと、その柔らかな唇を重ねた。
「殿下をお慰めします」
その細い手が、そっと私の猛だっている男根にいく。醜悪な巨根に触れ、優しく撫でるようにされる。
「バート……」
彼が触れてくれていると考えるだけで、ぐんとそれは硬さを増していた。
「……本当に元気でいらっしゃいますね」
苦笑するように、それを見てバートは言っていた。
「準備をしますので、お待ちください」
彼はオイルを手にして、双丘の谷間の蕾に触れようとした。それを私は止めた。
「バート。私が舐めてやろう」
「…………」
バートの顔が、虚を突かれた、ぽかんとしたものになる。外見の年相応のかわいらしい表情に、私はしてやったりという思いでいた。
「……結構です」
「いいから、バート」
ぐっとその身体をうつぶせに倒し、私はその双丘の尻たぶを開き、その蕾に唇を寄せた。
「殿下、だめです、そんな!!」
ひどく狼狽する声。
舌で舐められると、彼は声をあげてのけぞった。
「ああっ」
皺の一つ一つ舐め回し、舌をその中にねじり込むようにされると、彼は首を振った。
「おやめください、殿下」
そういう彼の姿に、バーナード騎士団長の姿が重なった。
ああ、本当に、彼の本当の姿でも、私は抱けるだろう。
むしろ、あの冷静沈着な彼をこうまで辱め、乱せることがわかったら、きっと止まらなくなる。
唾液がとろとろと彼の若鹿のような太腿を流れ落ちる。
小さく喘いでいる様子から、快感を覚えているのだろう。
見れば、彼の股間のペニスも立ち上がり、先端を潤ませている。
それを認め、手で優しく扱くと、気持ち良さそうに息を吐いた。
「あ……ん」
ぬちょぬちょと淫らな水音が立ち、その小さな蕾は男のぶ厚い舌を受け入れて悦んでいた。
「ふっ、あっあ」
彼のペニスを勢いよく扱き、さらに高みにあげると、遂には喉を見せて精を放った。
荒く息を吐くその身体の腰を抱き寄せ、膝を立たせる。そして後ろから、ゆっくりと私は私自身を彼の中に埋めていく。
「んーっ」
それの大きさに目を見開き、はくはくと口を開ける。
サキュバスの加護を持っているとはいえ、一際大きなソレの圧迫感は消えないようで、少し苦し気な様子だった。
それでも、あらん限り大きく口を開いて、私のモノをゆっくりと少しずつ、咥え込んでいく。
「いい子だ、バート」
「で……殿下、あああっ、だめ、触らないで」
吐き出したばかりの敏感になっている彼のペニスをまた手でしごくと、辛そうに眉を寄せる。
「大丈夫だ」
嫌がる彼をさらに快楽に落としたくて、私はまたゆるゆると優しくそれを扱きはじめる。
やがて、耐えようとしながらも、甘い響きを滲ませる彼を見つめながら。
目の前には、バートがいた。
寝台の上、彼は裸で、少し困ったような顔で私を見ていた。
手を伸ばし、私の髪を撫でる。
「殿下、大丈夫ですか」
「……ああ」
私はその手をとって、そっと自分の頬に当てる。
「夢のようだ。いや、夢なのだよね。バートが戻ってきてくれた。私はずっとお前を待っていたんだぞ。お前がいなくなって寂しかった。お前を愛しているんだ」
その言葉を聞いたバートは、なおも困った顔をしていた。
「殿下のそれは違います。私が、殿下の欲望を受け入れることができる、滅多にない存在だからです。もし、同じようなサキュバスの加護を持つ美しい女や少年が現れれば、あなたの寵愛はそちらに移るでしょう。私にすがるしかない状態での、錯覚です」
淡々と告げるその声に、私は否定した。
「違う。それは違う。もし、お前がサキュバスの加護を持っていなくても、私はお前を愛したと思う」
「この姿は仮のものです。あなたが愛しやすいように少年の姿を取っているだけです。真実の姿が違うことは、あなたも今は御存知でしょう?」
脳裏に、凛々しい騎士姿のバーナード騎士団長の姿が浮かんだ。
だが、私は自信を持って告げた。
「お前の真の姿でも、愛せる」
「…………」
その言葉に、バートは呆気にとられ、それから大きな声で笑った。
「おかしな人だ、殿下は。物好きですね」
「なんだ、その言い様は」
そう言うと、バートは私の唇にそっと、その柔らかな唇を重ねた。
「殿下をお慰めします」
その細い手が、そっと私の猛だっている男根にいく。醜悪な巨根に触れ、優しく撫でるようにされる。
「バート……」
彼が触れてくれていると考えるだけで、ぐんとそれは硬さを増していた。
「……本当に元気でいらっしゃいますね」
苦笑するように、それを見てバートは言っていた。
「準備をしますので、お待ちください」
彼はオイルを手にして、双丘の谷間の蕾に触れようとした。それを私は止めた。
「バート。私が舐めてやろう」
「…………」
バートの顔が、虚を突かれた、ぽかんとしたものになる。外見の年相応のかわいらしい表情に、私はしてやったりという思いでいた。
「……結構です」
「いいから、バート」
ぐっとその身体をうつぶせに倒し、私はその双丘の尻たぶを開き、その蕾に唇を寄せた。
「殿下、だめです、そんな!!」
ひどく狼狽する声。
舌で舐められると、彼は声をあげてのけぞった。
「ああっ」
皺の一つ一つ舐め回し、舌をその中にねじり込むようにされると、彼は首を振った。
「おやめください、殿下」
そういう彼の姿に、バーナード騎士団長の姿が重なった。
ああ、本当に、彼の本当の姿でも、私は抱けるだろう。
むしろ、あの冷静沈着な彼をこうまで辱め、乱せることがわかったら、きっと止まらなくなる。
唾液がとろとろと彼の若鹿のような太腿を流れ落ちる。
小さく喘いでいる様子から、快感を覚えているのだろう。
見れば、彼の股間のペニスも立ち上がり、先端を潤ませている。
それを認め、手で優しく扱くと、気持ち良さそうに息を吐いた。
「あ……ん」
ぬちょぬちょと淫らな水音が立ち、その小さな蕾は男のぶ厚い舌を受け入れて悦んでいた。
「ふっ、あっあ」
彼のペニスを勢いよく扱き、さらに高みにあげると、遂には喉を見せて精を放った。
荒く息を吐くその身体の腰を抱き寄せ、膝を立たせる。そして後ろから、ゆっくりと私は私自身を彼の中に埋めていく。
「んーっ」
それの大きさに目を見開き、はくはくと口を開ける。
サキュバスの加護を持っているとはいえ、一際大きなソレの圧迫感は消えないようで、少し苦し気な様子だった。
それでも、あらん限り大きく口を開いて、私のモノをゆっくりと少しずつ、咥え込んでいく。
「いい子だ、バート」
「で……殿下、あああっ、だめ、触らないで」
吐き出したばかりの敏感になっている彼のペニスをまた手でしごくと、辛そうに眉を寄せる。
「大丈夫だ」
嫌がる彼をさらに快楽に落としたくて、私はまたゆるゆると優しくそれを扱きはじめる。
やがて、耐えようとしながらも、甘い響きを滲ませる彼を見つめながら。
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