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その6. 土曜の朝*
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「え? え?」
直前に、『娼婦』という例えを思いついてしまったからかもしれない。ご飯を奢ったお礼としてサービスを受けるなんて、ただの損得勘定だ。健斗が美晴に求めているのは、そんな関係ではない。それを分かってもらいたかった。
「俺のことなんていいから、美晴さんを堪能させて下さい」
「そんな、こと……、あっ」
健斗は美晴の乳首にむしゃぶりつくと、ちゅっと吸った。ぷるんとした感触が、健斗の口の中でさらに張り詰めてゆく。
「んっ! やっ、そんな、吸っちゃ、はぁっ」
吸いながら舌で乳首をこねくり回したり、わざと歯を立てて甘噛してみる。片方を口で可愛がる時は、もちろんもう片方は指での愛撫を続けていた。丹念にそれを続けていると、美晴の腰がもどかしそうに動きだす。
「美晴さん、気持ちいいです?」
「んっ、……気持ち、いい……」
「よかった」
浅い息をしながら、それでもきちんと答えてくれる美晴に嬉しくなる。健斗は上半身を起こすとそのまま後退りし、美晴の片足を持ち上げた。
「え?」
虚をつかれた表情の美晴を見つめながら、爪先に口付ける。優しく丁寧に、ゆっくりと。指の一つ一つに唇を落とすともう片足にも同じことをして、そこから唇を這わせたまま少しずつ足の根本に近付いていく。
「あ……、なんで……」
戸惑いが滲んだ声に応えるようにふくらはぎに口付けて、唇だけでやわやわと食んだ。
「なんで、優しくするの……?」
「優しく?」
聞かれた意味が分からずに、健斗は動きを止めた。自分が好き勝手にやっていることがなぜ優しいという言葉につながるのか、ピンとこない。しかし、今それを深く考えることは出来なかった。すぐに動きを再開し、美晴の両膝頭を持ち上げて左右に開く。
「美晴さんに気持ちよくなってもらいたいから」
それだけを言って、濡れそぼった蜜壷に口を付けた。
「やっ、あぁっ、んっ……!」
たっぷりとあふれている愛液を舐め取るように舌をはわせると、その刺激でまたさらにこぼれてくる。ぷっくりとしたクリトリスを舌で突くと、ビクンと大きく腰が震えた。
直前に、『娼婦』という例えを思いついてしまったからかもしれない。ご飯を奢ったお礼としてサービスを受けるなんて、ただの損得勘定だ。健斗が美晴に求めているのは、そんな関係ではない。それを分かってもらいたかった。
「俺のことなんていいから、美晴さんを堪能させて下さい」
「そんな、こと……、あっ」
健斗は美晴の乳首にむしゃぶりつくと、ちゅっと吸った。ぷるんとした感触が、健斗の口の中でさらに張り詰めてゆく。
「んっ! やっ、そんな、吸っちゃ、はぁっ」
吸いながら舌で乳首をこねくり回したり、わざと歯を立てて甘噛してみる。片方を口で可愛がる時は、もちろんもう片方は指での愛撫を続けていた。丹念にそれを続けていると、美晴の腰がもどかしそうに動きだす。
「美晴さん、気持ちいいです?」
「んっ、……気持ち、いい……」
「よかった」
浅い息をしながら、それでもきちんと答えてくれる美晴に嬉しくなる。健斗は上半身を起こすとそのまま後退りし、美晴の片足を持ち上げた。
「え?」
虚をつかれた表情の美晴を見つめながら、爪先に口付ける。優しく丁寧に、ゆっくりと。指の一つ一つに唇を落とすともう片足にも同じことをして、そこから唇を這わせたまま少しずつ足の根本に近付いていく。
「あ……、なんで……」
戸惑いが滲んだ声に応えるようにふくらはぎに口付けて、唇だけでやわやわと食んだ。
「なんで、優しくするの……?」
「優しく?」
聞かれた意味が分からずに、健斗は動きを止めた。自分が好き勝手にやっていることがなぜ優しいという言葉につながるのか、ピンとこない。しかし、今それを深く考えることは出来なかった。すぐに動きを再開し、美晴の両膝頭を持ち上げて左右に開く。
「美晴さんに気持ちよくなってもらいたいから」
それだけを言って、濡れそぼった蜜壷に口を付けた。
「やっ、あぁっ、んっ……!」
たっぷりとあふれている愛液を舐め取るように舌をはわせると、その刺激でまたさらにこぼれてくる。ぷっくりとしたクリトリスを舌で突くと、ビクンと大きく腰が震えた。
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