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家の中には攻略キャラが二人いました

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「……リミック様?卑怯とは一体なんのとでしょうか。」

この方パッケージにいた、いたよ絶対。攻略キャラじゃん……。
確か、カイナ・シルバート。この家での立場はたしか、悪役令息リミックの専属執事。

性格は冷たく、よく言えば冷静沈着。悪く言えば無愛想で、特にリミックを嫌っていたという印象しかない。
しかも実は暗殺者であるエンドではリミックを暗殺してた……ような?

…詰んでるじゃん?しかも、怒ってらっしゃる……。5歳児に対してそんな怒る?禿げるよ?と言いたいところだが、もうこの男の人から放たれる冷気でこの部屋は冷凍庫か?ってくらい寒いのでやめておく。

誰だって命は惜しい。とりあえず訂正しておこう。
「いや、ごめんね。違うよ、君に言った事じゃないの。なんていうか、独り言?的な……」

言い訳下手か?独り言って何?ほら、男の人黙ちゃった。こっちをすごい変な目で見てる、
え?といいますか、リミックってどんなキャラだった?こんな喋り方?まあ、幼いですし、ちょっと可愛めでいk「リミック様がお謝りに?病気か?」

失礼すぎん?え、酷……。確かリミックってかなり高い地位の子供だよね、え?失礼すぎん?
まあ、話を変えよう。これ以上聞いてるとこの人のシャンプーに脱毛剤いれちゃいそう☆
名前……一応確認した方がいいよね?

「ところで君の名前h……「俺のリミックーーーーーーー!!!!」
そう叫んで入ってきたのはまた、パッケージにいらっしゃった方だった。え?2人家にいるの?えーーー、いじめじゃん?

「今日も相変わらずお前は可愛いな。ああ、いい匂いだ……」
おお、なかなかのセクハラ。ここがゲームの世界じゃなきゃ駆逐してるとこだ。
確かこの変態はリミットの兄スーザン・ハンクフルト通称シスコン王だ。

黒い髪に灰色の瞳、顔は控えめに言っても国宝級。これが所謂残念イケメンというのだろう。もったいない…。
見た目は大体10歳前後くらいに見える。

気になっているのが兄弟なのに、リリアンヌ・ハンクフルトとラストネームが違うのだ。もしかしなくても腹違いの兄弟なんj……

「おい、カイナ」
「はい、シスコン拗らせてるスーザン様教育に悪いのでリミック様に近づかないで頂けますか?と、いいますか退け」
「こんなに可愛いリミックに抱きつかなくてどうする?そして敬語を使え馬鹿め」
「申し訳ありません。あまりの気持ち悪さに敬語を使う事さえ躊躇ってしまいました。」
「おい、どういう事だ?お前…」

え?喧嘩し始めた……。ちょちょ、部屋凍ってる。ブリザード吹きそうな位だって!寒い寒い。

「リミット…」
「は、はい兄様!」
「「……え?」」
「え?え?」

なんで2人して「は?」って感じでこっちガン見してくるの?え?怖い怖い。
僕なんかしちゃった系ですか?泣きそうなんですけれども……

「ど、どうした?何時もはスーザンお兄ちゃんと呼んでくれてるじゃないか?まさか、カイナお前か!?」

いや無言でクールなお兄様像が崩れていってる!!全世界のスーザンお兄様カッコよすぎー!萌えるぅううう!!って言ってた(友人参照)ファンの子達にこの人ガチのブラコンですよー!!って言ってやりたい!!!!

「は?なんで私がそんなことを?巫山戯てます?」
「だってそうとしか考えられないだろ?俺の可愛いリミックがあああ!!!!」

えええええ?お兄ちゃんはさすがにきついよ。というか恥ずか死ぬから!何とかお兄様で妥協していただけないかな?そうだ!!

「お、お兄様!!僕も流石にお兄ちゃんって言うのはちょっと、恥ずかしくって…。
ダメ…かな?」
コテンと首を傾げながら、上目遣いで言ったが、これは可愛い子じゃなきゃ吐き気を催すのだが……

「俺の弟まじ天使…」
「分かりましたから鼻血を拭いてください。スーザン様」

大丈夫だった様だ……
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