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第8節 フィリア騎士学園本校地下・世界の深奥編
第340話 ネコまっしぐら
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あの後はもう何も問題は起こらず、私たちは休暇を過ごし…学園へと帰る日がきた
レインとアメリアは任務があるため、先に出て孤児院を後にしていた
シスターと子供たちが、門前まで見送りに来てくれている
シル「またいつでも帰っていらっしゃい、ここはあなたの家でもあるのですから。この子たちも待っています、もちろん私も」
コトリ「ん…行ってきます」
こそばゆいものを感じ、私は頬を赤らめながら出掛ける挨拶をして…孤児院を後にした
モニカ「いい人たちでしたね」
コトリ「ん…みんなすっごくね」
アイリス教官たちのおかげで、大切なものを理解できた私は…あそこが私の居場所の1つとなっている事に今更気づいた…。
クレーティ「……でもさーなーんか皆、不穏な動きをみせてるね」
帰りの飛行船の中でクレーは呟く…不穏な動きとは彼女たちのことだろう
モニカ「レインさんたちも…なぜシロナとその彼女が所属する傭兵団を雇ったのか、その辺りは内緒にされましたからね」
セイバー「クレーこそ、魔族たちの動きの正体を知らないのですか?」
クレーティ「その辺りについてはなぁんにも…お母さまも秘密にしてましたし」
教会が傭兵を雇い戦力を増強…魔王軍幹部たちの暗躍…考えたくはないけど、戦争を…。
アイリス(……エルメスが生きていた。私が弱かったからとはいえ…彼女がみんなを…でもそんな彼女も操られてたと言ってた…。はぁ…だめだ…思考も感情もまとまりきらないな…。)
コトリ「……アイリス教官、何かあれば私がいつでも相談に乗るから。だから困ったら私を頼ってね?」
少女魔族に会ってから、教官の様子が少し変だった…だから私はそう伝える。
アイリス「コトリ…ありがと…心配してくれて♪まとまりきれてないからすぐには無理だけど、ちゃんと答えが出たら相談するね?」
そう言うと教官は私の頭を撫でて…私は喜びの表情を浮かべながら、アイリス教官の力になりたいと想いを強めて。
そうして私たちは普段の生活に戻り、秋も中間という時期、学園祭の準備が本格化していた……。
コトリ「……で?どうしてこうなった…」
そう呟く私の目の前には…猫耳カチューシャ、鈴付き首輪、猫の尻尾、メイド服があった。それには見覚えがあり、なぜならかつて私がバイトで使った衣装だったからだ
今教室にいるのは…私、モニカ、セイバー、クレー、ミヤコ、アズ、ロアの7名。この1年生メンバーで、学園祭の出し物をすることになったのだが…
セイバー「提案者は誰ですの?そしてなぜ人数分すでに用意済みなのですか?」
アズ「提案者はミヤコ」
コトリ「やっぱりか…学園祭にはいっぱい人がくるんだよ?そんな中でこんな格好を…いや、普通のならまだいいんだよ…でもわかってる?この尻尾、お尻に入れるんだよ?正気?」
ミヤコ「えー、かわいいじゃん♪それにこんな格好とか言ってるけど、コトリ一度バイトでこれ着てるじゃん」
コトリ「な、何で知ってるの!?」
モニカ「私がマサキさんから聞いたからです…そして衣装も私が人数分用意しました♪」
クレーティ「お姉ちゃんとセイバーの2人が、依頼で学園不在の時にメイド喫茶に決まったんだよ…すでに学園長には提出済み♪」
ロア「そして今この案に反対したのはコトリさんとセイバーさんのお2人で、それ以外は賛成です…多数決は絶対ですよ?」
私とセイバーは唖然とする。だめだ…外堀も固められて、この流れをもう止められない…!
ミヤコ「それじゃ、私たちの学園祭出し物は『メイド喫茶ネコまっしぐら』で決定っ♪」
コトリ/セイバー「っ…ほ、本当に私むりだからねっ!」
私とセイバーの嘆きはスルーされ、一切の慈悲なくメイド喫茶に決まって……。
レインとアメリアは任務があるため、先に出て孤児院を後にしていた
シスターと子供たちが、門前まで見送りに来てくれている
シル「またいつでも帰っていらっしゃい、ここはあなたの家でもあるのですから。この子たちも待っています、もちろん私も」
コトリ「ん…行ってきます」
こそばゆいものを感じ、私は頬を赤らめながら出掛ける挨拶をして…孤児院を後にした
モニカ「いい人たちでしたね」
コトリ「ん…みんなすっごくね」
アイリス教官たちのおかげで、大切なものを理解できた私は…あそこが私の居場所の1つとなっている事に今更気づいた…。
クレーティ「……でもさーなーんか皆、不穏な動きをみせてるね」
帰りの飛行船の中でクレーは呟く…不穏な動きとは彼女たちのことだろう
モニカ「レインさんたちも…なぜシロナとその彼女が所属する傭兵団を雇ったのか、その辺りは内緒にされましたからね」
セイバー「クレーこそ、魔族たちの動きの正体を知らないのですか?」
クレーティ「その辺りについてはなぁんにも…お母さまも秘密にしてましたし」
教会が傭兵を雇い戦力を増強…魔王軍幹部たちの暗躍…考えたくはないけど、戦争を…。
アイリス(……エルメスが生きていた。私が弱かったからとはいえ…彼女がみんなを…でもそんな彼女も操られてたと言ってた…。はぁ…だめだ…思考も感情もまとまりきらないな…。)
コトリ「……アイリス教官、何かあれば私がいつでも相談に乗るから。だから困ったら私を頼ってね?」
少女魔族に会ってから、教官の様子が少し変だった…だから私はそう伝える。
アイリス「コトリ…ありがと…心配してくれて♪まとまりきれてないからすぐには無理だけど、ちゃんと答えが出たら相談するね?」
そう言うと教官は私の頭を撫でて…私は喜びの表情を浮かべながら、アイリス教官の力になりたいと想いを強めて。
そうして私たちは普段の生活に戻り、秋も中間という時期、学園祭の準備が本格化していた……。
コトリ「……で?どうしてこうなった…」
そう呟く私の目の前には…猫耳カチューシャ、鈴付き首輪、猫の尻尾、メイド服があった。それには見覚えがあり、なぜならかつて私がバイトで使った衣装だったからだ
今教室にいるのは…私、モニカ、セイバー、クレー、ミヤコ、アズ、ロアの7名。この1年生メンバーで、学園祭の出し物をすることになったのだが…
セイバー「提案者は誰ですの?そしてなぜ人数分すでに用意済みなのですか?」
アズ「提案者はミヤコ」
コトリ「やっぱりか…学園祭にはいっぱい人がくるんだよ?そんな中でこんな格好を…いや、普通のならまだいいんだよ…でもわかってる?この尻尾、お尻に入れるんだよ?正気?」
ミヤコ「えー、かわいいじゃん♪それにこんな格好とか言ってるけど、コトリ一度バイトでこれ着てるじゃん」
コトリ「な、何で知ってるの!?」
モニカ「私がマサキさんから聞いたからです…そして衣装も私が人数分用意しました♪」
クレーティ「お姉ちゃんとセイバーの2人が、依頼で学園不在の時にメイド喫茶に決まったんだよ…すでに学園長には提出済み♪」
ロア「そして今この案に反対したのはコトリさんとセイバーさんのお2人で、それ以外は賛成です…多数決は絶対ですよ?」
私とセイバーは唖然とする。だめだ…外堀も固められて、この流れをもう止められない…!
ミヤコ「それじゃ、私たちの学園祭出し物は『メイド喫茶ネコまっしぐら』で決定っ♪」
コトリ/セイバー「っ…ほ、本当に私むりだからねっ!」
私とセイバーの嘆きはスルーされ、一切の慈悲なくメイド喫茶に決まって……。
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↓
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