339 / 341
第8節 フィリア騎士学園本校地下・世界の深奥編
第338話 再会と催し
しおりを挟む
子供たちの元気さに押し切られ、私たちは街へと出る。そこは、教会騎士団が総本山としている第二の首都…王都並みに大きく、区画で分けられている。
作りなどは似ているが、王宮に代わり教会騎士団が管理する大聖堂がある。
その大聖堂に子供たちと共に行く…とそこで、レインからお呼びがかかったアメリアとは別れることとなる。
コトリ「急に呼び出し…しかもあのレインがって、よっぽどのことなんじゃ…。」
アメリア「ああ大丈夫、別に戦闘にはならない…とは思う任務だから。サクヤさまから『交渉』の役目を受けてるだけ。とりあえずコトリたちは休暇楽しんで。」
その後各地区を見て回り、そうして私たちはフィリア騎士学園分校前までやってきた。
門前に騎士服を着た3人の女性がいて…そのうちの1人は見たことがあった。
セイバー「え…マコさん?」
マコ「ん?お前たちはコトリとセイバーか…なぜここにいる?」
コトリ「私たちは休暇できてる。でもそっか、マコさん分校生って言ってたもんね」
アイリス(マコ…?ああ、この子たちが学園長から聞いていた『あの催し』の…)
話していると、マコさんの連れの女騎士さんたちも加わってくる
「マコ、この子たちは?」
「ふふ…お姉さんたちにも紹介してね」
1人は黒髪ポニーテール、薄い黄色の瞳、マフラーに白の騎士服、凛とし手には籠手を装備する小柄な女性。
もう1人は腰まである銀髪、真紅の瞳、白の騎士服、ふわりとした雰囲気の女性。
マコ「前に話したが、彼女がコトリとセイバーだ。そしてそちらは…」
クレーティ「クレーだよ♪」
クレーが挨拶をすると、続いてアイリス教官やモニカにセイバーもそれに続き挨拶をし…
マコ「なるほど、よろしくだ。こちらは…この黒髪のがミユ、そしてあっちがルリラだ。」
「ミユ…『黒風/こくふう』って二つ名をもらってる」
「ルリラです…『弓窮/ゆきゅう』って呼ばれているわ、よろしくね」
魔剣騎士…レインたちに匹敵するという話だけど、確かにマコさん以外の2人も実力の底が知れない感覚を感じ取れ
ルリラ「でも…アイリス、セイバー、モニカ、クレーティ、そしてコトリ…そう、あなたたちが…。
(コトリ…あの子とあの人が期待している娘)
ふふ…あなたたち3人と、来月戦えることを楽しみにしてるわ」
私、セイバー、モニカを見てそう告げ。
コトリ「来月?戦う?」
セイバー「来月って確か…学園祭があったというのは記憶していますが…」
アイリス「その来月の学園祭の催しで、本校と分校の対抗模擬戦が組まれたんだ。後夜祭のダンスの前…メインイベントとしてね」
モニカ「形式としては1対1で、それを3回行うようです。私たち3人は本校の代表だそうです…私も休暇直前に学園長から聞きました」
かつてエリシアとマリスミゼルが戦った、御前試合のそれに近いもので…観客や二大騎士団、王国の主要な方々も見に来られるらしい
クレーティ「へー面白そう♪あ、そういえば魔剣騎士の筆頭ってマコお姉さんなの?それともお2人のどちらかかな?」
マコ「筆頭は別にいるよ、私たち3人より遥かに強い人だ」
コトリ「マコさんより強い…その人とそのうちお会いして、手合わせしてみたいかな」
ミユ「きっと『近いうちに会える』と思うよ」
ルリラ「それでは、私たちはこれで…また来月お会いできるのを楽しみにしてます」
分校内へと入っていく彼女たちを見送り、私たちは街の見学を再開した……。
そんなアイリスたちのことを影から見ている人物が2人いた…
「……三賢人や魔神殿との打ち合わせのため、ここへ訪れていましたが…これは面白い来客だ」
「アイリス=レイフィールド…かつて狂化された私のボディーを叩き切った女騎士」
「そうだな…1つ余興を考えついた。剣鬼たちならば『夜天の剣聖』殿も燃えてくれるだろう」
作りなどは似ているが、王宮に代わり教会騎士団が管理する大聖堂がある。
その大聖堂に子供たちと共に行く…とそこで、レインからお呼びがかかったアメリアとは別れることとなる。
コトリ「急に呼び出し…しかもあのレインがって、よっぽどのことなんじゃ…。」
アメリア「ああ大丈夫、別に戦闘にはならない…とは思う任務だから。サクヤさまから『交渉』の役目を受けてるだけ。とりあえずコトリたちは休暇楽しんで。」
その後各地区を見て回り、そうして私たちはフィリア騎士学園分校前までやってきた。
門前に騎士服を着た3人の女性がいて…そのうちの1人は見たことがあった。
セイバー「え…マコさん?」
マコ「ん?お前たちはコトリとセイバーか…なぜここにいる?」
コトリ「私たちは休暇できてる。でもそっか、マコさん分校生って言ってたもんね」
アイリス(マコ…?ああ、この子たちが学園長から聞いていた『あの催し』の…)
話していると、マコさんの連れの女騎士さんたちも加わってくる
「マコ、この子たちは?」
「ふふ…お姉さんたちにも紹介してね」
1人は黒髪ポニーテール、薄い黄色の瞳、マフラーに白の騎士服、凛とし手には籠手を装備する小柄な女性。
もう1人は腰まである銀髪、真紅の瞳、白の騎士服、ふわりとした雰囲気の女性。
マコ「前に話したが、彼女がコトリとセイバーだ。そしてそちらは…」
クレーティ「クレーだよ♪」
クレーが挨拶をすると、続いてアイリス教官やモニカにセイバーもそれに続き挨拶をし…
マコ「なるほど、よろしくだ。こちらは…この黒髪のがミユ、そしてあっちがルリラだ。」
「ミユ…『黒風/こくふう』って二つ名をもらってる」
「ルリラです…『弓窮/ゆきゅう』って呼ばれているわ、よろしくね」
魔剣騎士…レインたちに匹敵するという話だけど、確かにマコさん以外の2人も実力の底が知れない感覚を感じ取れ
ルリラ「でも…アイリス、セイバー、モニカ、クレーティ、そしてコトリ…そう、あなたたちが…。
(コトリ…あの子とあの人が期待している娘)
ふふ…あなたたち3人と、来月戦えることを楽しみにしてるわ」
私、セイバー、モニカを見てそう告げ。
コトリ「来月?戦う?」
セイバー「来月って確か…学園祭があったというのは記憶していますが…」
アイリス「その来月の学園祭の催しで、本校と分校の対抗模擬戦が組まれたんだ。後夜祭のダンスの前…メインイベントとしてね」
モニカ「形式としては1対1で、それを3回行うようです。私たち3人は本校の代表だそうです…私も休暇直前に学園長から聞きました」
かつてエリシアとマリスミゼルが戦った、御前試合のそれに近いもので…観客や二大騎士団、王国の主要な方々も見に来られるらしい
クレーティ「へー面白そう♪あ、そういえば魔剣騎士の筆頭ってマコお姉さんなの?それともお2人のどちらかかな?」
マコ「筆頭は別にいるよ、私たち3人より遥かに強い人だ」
コトリ「マコさんより強い…その人とそのうちお会いして、手合わせしてみたいかな」
ミユ「きっと『近いうちに会える』と思うよ」
ルリラ「それでは、私たちはこれで…また来月お会いできるのを楽しみにしてます」
分校内へと入っていく彼女たちを見送り、私たちは街の見学を再開した……。
そんなアイリスたちのことを影から見ている人物が2人いた…
「……三賢人や魔神殿との打ち合わせのため、ここへ訪れていましたが…これは面白い来客だ」
「アイリス=レイフィールド…かつて狂化された私のボディーを叩き切った女騎士」
「そうだな…1つ余興を考えついた。剣鬼たちならば『夜天の剣聖』殿も燃えてくれるだろう」
0
お気に入りに追加
102
あなたにおすすめの小説
拝啓、婚約者様。ごきげんよう。そしてさようなら
みおな
恋愛
子爵令嬢のクロエ・ルーベンスは今日も《おひとり様》で夜会に参加する。
公爵家を継ぐ予定の婚約者がいながら、だ。
クロエの婚約者、クライヴ・コンラッド公爵令息は、婚約が決まった時から一度も婚約者としての義務を果たしていない。
クライヴは、ずっと義妹のファンティーヌを優先するからだ。
「ファンティーヌが熱を出したから、出かけられない」
「ファンティーヌが行きたいと言っているから、エスコートは出来ない」
「ファンティーヌが」
「ファンティーヌが」
だからクロエは、学園卒業式のパーティーで顔を合わせたクライヴに、にっこりと微笑んで伝える。
「私のことはお気になさらず」
今から君を守るのに理由が必要ですか・・?(仮)
綾瑪 東暢
BL
国が管理する学校『私立男高等学校』。この学校は男子学校である。小中高大が揃っていて保育園、幼稚園を卒業した後、男高難問入試を受け合格しないと入れない学校である。男高は秘密が多い。
男高は近年問題視されている『あること』を解決するための実験場、研究施設である。
男高に入試とは別で入った都瀬白斗、保育園を卒業した後入試を受け合格して入学した神瀬直也。思わぬ再会を果たした二人。男高の中で行われていることに戸惑い直也と距離を置きたい白斗。小さい頃から大好きだった白斗をもうこれ以上離したくない直也。直也は白斗を幸せにすると誓う。だが白斗は直也から・・逃げようとする・・・・二人は幸せになれるのか?
幼馴染 女子大生 翔子 初めての絶頂
伊崎哲也
恋愛
過去のレイプにより、性的トラウマを持つ女子大生 翔子が、生まれて初めて歓びの絶頂を味わう、ある夏の日の物語。
[主な登場人物]
山下 翔子・・チア部の2年生で20歳。ミスキャンの候補で、清楚な女の娘。顔立ちに似合わず、気丈な一面も持つ。
山崎 哲也(俺)・・バド部で、翔子を想い続ける。
渡辺 崇・・青年の整形外科医。治療の名を借りて、女の娘を毒牙にかける。
吉澤 美佳・・渡辺のセフレで24歳の、妖艶な看護士。
レイプ・猥褻治療・レズ・・
翔子の身体に襲い掛かる、指・舌・そして性具・・
苦痛と快楽を懸命に耐える美少女・・
(注)
女の娘の体臭(特に腋窩と秘所)に拘った作品です。
赤裸々な性描写が多々有ります。
【完結】身売りした妖精姫は氷血公爵に溺愛される
鈴木かなえ
恋愛
第17回恋愛小説大賞にエントリーしています。
レティシア・マークスは、『妖精姫』と呼ばれる社交界随一の美少女だが、実際は亡くなった前妻の子として家族からは虐げられていて、過去に起きたある出来事により男嫌いになってしまっていた。
社交界デビューしたレティシアは、家族から逃げるために条件にあう男を必死で探していた。
そんな時に目についたのが、女嫌いで有名な『氷血公爵』ことテオドール・エデルマン公爵だった。
レティシアは、自分自身と生まれた時から一緒にいるメイドと護衛を救うため、テオドールに決死の覚悟で取引をもちかける。
R18シーンがある場合、サブタイトルに※がつけてあります。
ムーンライトで公開してあるものを、少しずつ改稿しながら投稿していきます。
ドン引きするくらいエッチなわたしに年下の彼ができました
中七七三
恋愛
わたしっておかしいの?
小さいころからエッチなことが大好きだった。
そして、小学校のときに起こしてしまった事件。
「アナタ! 女の子なのになにしてるの!」
その母親の言葉が大人になっても頭から離れない。
エッチじゃいけないの?
でも、エッチは大好きなのに。
それでも……
わたしは、男の人と付き合えない――
だって、男の人がドン引きするぐらい
エッチだったから。
嫌われるのが怖いから。
所詮は他人事と言われたので他人になります!婚約者も親友も見捨てることにした私は好きに生きます!
ユウ
恋愛
辺境伯爵令嬢のリーゼロッテは幼馴染と婚約者に悩まされてきた。
幼馴染で親友であるアグネスは侯爵令嬢であり王太子殿下の婚約者ということもあり幼少期から王命によりサポートを頼まれていた。
婚約者である伯爵家の令息は従妹であるアグネスを大事にするあまり、婚約者であるサリオンも優先するのはアグネスだった。
王太子妃になるアグネスを優先することを了承ていたし、大事な友人と婚約者を愛していたし、尊敬もしていた。
しかしその関係に亀裂が生じたのは一人の女子生徒によるものだった。
貴族でもない平民の少女が特待生としてに入り王太子殿下と懇意だったことでアグネスはきつく当たり、婚約者も同調したのだが、相手は平民の少女。
遠回しに二人を注意するも‥
「所詮あなたは他人だもの!」
「部外者がしゃしゃりでるな!」
十年以上も尽くしてきた二人の心のない言葉に愛想を尽かしたのだ。
「所詮私は他人でしかないので本当の赤の他人になりましょう」
関係を断ったリーゼロッテは国を出て隣国で生きていくことを決めたのだが…
一方リーゼロッテが学園から姿を消したことで二人は王家からも責められ、孤立してしまうのだった。
なんとか学園に連れ戻そうと試みるのだが…
義兄に告白されて、承諾したらトロ甘な生活が待ってました。
アタナシア
恋愛
母の再婚をきっかけにできたイケメンで完璧な義兄、海斗。ひょんなことから、そんな海斗に告白をされる真名。
捨てられた子犬みたいな目で告白されたら断れないじゃん・・・!!
承諾してしまった真名に
「ーいいの・・・?ー ほんとに?ありがとう真名。大事にするね、ずっと・・・♡」熱い眼差を向けられて、そのままーーーー・・・♡。
料理好きわんこ君は食レポ語彙力Lv.100のお隣さんに食べさせたい!
街田あんぐる
BL
柘植野 文渡(つげの・あやと)28歳の住むマンションのお隣に越してきたのは猪突猛進わんこ系の大学生・柴田。ある日柴田がアッツアツのグラタンを持っておすそ分けに突撃してきて、柘植野は一瞬で胃袋を掴まれてしまう。
トラウマ持ちで「若者とは適切な距離を保ってよい導き手として接する」がモットーの柘植野は、柴田の「ご飯パトロン」になると提案して柴田との間に一線を引こうとするが、同じ釜の飯を食う2人は徐々にお互いを知っていく。
そして2人の間に生まれた淡い感情。しかし柘植野の秘密の職業や過去の奔放な性生活が足を引っ張る中、2人の関係は変わっていくのか……!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる