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第7節 過去編 人魔大戦 キールとマサキ
第98話 カウンセリング
しおりを挟むヴィレーヌ「お~い……シャロンちゃん?シャロンちゃ~ん♪……ダメだ気絶してる。
いや~反省反省。僕の悪いとこだよね、つい楽しくなって100回もアクメさせちゃった♪
……まあいいか。最後は泣きながら『気持ちいい♪』『最高~♪』って言ってたし問題なし。僕のせいじゃないな。ご飯にしよう、ご飯」
自分の感情に反応して垂れ下がる長耳を触りながら、白眼を剥いて舌をだらんと垂らし、ピクピク♪と打ち上げられた魚のように震えるバキュームベッド越しのシャロンを見つめ、反省したような表情を浮かべる。
気持ちを切り替えて、隣の机にてエルフ族に伝わる料理法で作られた香草を利用したパンを食べ始める。
この後はどうしよう。シャロンちゃんは、発情薬が定着しただろうから次の『改造』は『就職先』次第で、変えないと。
う~ん、シャロンちゃんはどこがいいかなぁ。リリスさんは『新しい玩具手に入ったからいらない♪』って言ってたし。
ベアトリーチェさんは『いま忙しい』って言ってたし。それなら……ん?
ヴィレーヌ「ちょっと~。僕、ご飯食べてるんだけど。そんなにジロジロ見られると食べづらい……エルフが珍しいのはわかるけど。やめてよ、マナー違反でしょ?」
部屋の入り口の影に隠れている人間に問いかける。いつこのアジトに入ったのか知らないがマナー違反はよくない。
ーーーー
シャロン「んぉ…ひぁ…おぉ…ぉ…♪」
魔族に敗北しバキュームベッドに囚われた、王国魔法騎士シャロン…
薄紫色の短めの髪で、いつも表情一つ変えることなく、感情がないと噂されてた彼女…
そんな今の彼女の表情は…半開きの口から舌を突き出し よだれも垂れ流し、無様で情けなくだらしないアヘ顔で…
雌として改造 完全屈服させられ、身体や腰がびくんびくんと跳ね…
弱点となったクリトリスはいやらしく勃起し、ぬるぬると淫らに光り輝いていて…。
オーレリア「……それは悪かったな…だがこちらも緊急の用事があってな。
そこで気を失ってるのがシャロンか…無事…とは言えないが生きているのなら十分だ。
こちらも急いでいるんでな、さっそくだが彼女を返してもらおうか?」
シャロンが気を失った直後にここにたどり着いた私、遅かったかと思ったが命が残っているのならそれだけでも救いだろう…
マナー違反のことは謝りつつも、私は剣を向けてシャロンを返してもらおうかと言って。
ーーーー
ヴィレーヌ「君ね~……僕の家に断りもなく勝手に侵入してお部屋に押し入って、しかも食事を邪魔したあげく、他人の『所有物』を剣を突き付けてよこせって失礼すぎると思わない?
見たとこ、人間族の騎士みたいだけど強盗でしょ。犯罪者だよ、犯罪者。やってること。もっと礼儀を学んだら?」
呆れ気味にオーレリアのやっている事実を頬杖をつきながら、厳しく指摘してめんどくさそうな様子を見せる。
ヴィレーヌ「第1『コレ』は、ベアトリーチェさん。ああ、魔王軍幹部のお姉さんなんだけど。
その人に僕が貰った戦利品だよ?それを譲ってほしいって言うなら、それに見合ったものを貰わないと割りに合わないでしょ。
……本来なら君のような手合いは、やっつけちゃうんだけど僕は優しいからね」
カチャッと音を立てると、ヴィレーヌの対面に椅子が床下から現れる。そして座るように促しながら、優しい笑みを浮かべる。
ヴィレーヌ「何か嫌なことがあったんでしょ?それで強盗に走って、犯罪者の道へ。と……僕でいいなら悩みを聞くよ。
でも君のようなタイプは大人しく心を開くタイプじゃないでしょ、どうせ。
だから、大人しく僕のカウンセリングを受けたら、『商品』としてシャロンちゃんをあげよう♪
年長者のいうことは大人しく聞くもんだよ?僕、これでも1000歳だし」
オーレリアを見て哀れむような視線を向けた後、善意から優しい笑顔を浮かべたまま
シャロンを返すことを確約するものの、『取引』として、オーレリアに対して、カウンセリングを行おうと言い出し、戦闘を行う気配は感じさせない。
特に警戒する様子を見せず、モグモグと口を動かして食事を続け、彼女の返答を待つ。
ーーーー
オーレリア「勝手に侵入したことや食事を邪魔したことは謝ろう…
だがそちらの彼女は騎士、いまだ私たちの仲間だ…仲間がピンチなら助けにくる、それはお前たちも一緒じゃないのか?」
食事を邪魔したことや勝手に侵入したことはある意味間違っていなく、そこだけは認めて私は謝るが…
仲間だから助けにくるのはお前たち魔族も一緒ではないかと聞いてみて。
オーレリア「確かにお前の実力は相当そうだ…ふむ…対価にカウンセリングか…。
…私も変わってるのは自覚しているが、お前も相当 変わってるな…いいだろう、カウンセリングとやらを受けよう。」
やっつけちゃう…と簡単に言えるということは私を敵だと見ていないことだと思い、しかもシャロンを人質にされたら分が悪いどころではなく…
しかし魔族の彼女はそうはしなく、私はお互いに変わっているなと言いながら、シャロンを助けるため椅子に座り。
ーーーー
ヴィレーヌ「違う違う。助けに来るのは別にいいんだよ、別に。僕だって友達がそうなったら行くかもしれないし。
問題点は、君がいきなり剣を突き付けたとこだよ。立派な脅迫だろう。話し合えば分かりあえるかもしれないのに。
魔族全てが狂暴とは限らないだろし、現に僕はすこぶる穏健派だ。研究さえできればいい♪
話し合いで解決できる相手なら、僕も眉間をぶち抜かなくていいしさ。
でも、君はそんな無抵抗な僕に対し剣を突き付けた。どう?脅迫強盗でしょ?」
理論立てて、考えを理解させようとひとつひとつ丁寧に説明してあげオーレリアを納得させようとする。
ヴィレーヌ「よし。それじゃ始めよう。君が……え~っと名前なんだっけ。……ともかく、君が脅迫強盗に走った原因なんだけど。
こうゆう場合は、ストレス性のものか。もしくは私情による享楽的なもの、誰かのためってタイプに分類されるけど……僕が見たとこ、君は最後の誰かのためってとこだな。」
サラサラとデスク上の紙にペンを走らせてオーレリアを分析している様子を見せる。
ヴィレーヌ「そして、その人物は……君の反応から見るに、とても大切な人……師……いや、上官の恋人、かな?
なるほど……恋人のために。愛の力というやつだね。だけど、君とその恋人ちゃんは、今のままじゃダメだね。君を見てればわかる」
ーーーー
オーレリア「魔族が話し合い…? ふむ…穏健派…魔族にもそういうのがあるのか…む…こういう場合私が悪いのか…しかし…むぅ…?」
魔族にも穏健派というのがあるのは初耳で、しかも魔族に脅迫と言われ、私は釈然としないが魔族の彼女に敵意がないことだけはわかり。
オーレリア「私はオーレリアだ、そなたの名前は何という?
いや 強盗ではなく…私はただ魔族に囚われた仲間を助けにきただけなのだが……むぅ…そなた 少し話を聞かないタイプだが、観察眼などは侮れぬな…。
まだ正式には恋人ではない、ただ私が好いていて 向こうはどう思ってるかはわからぬ…ほぅ…私の方がだめなのか?」
自分の名前をまずは名乗り、それからエルフの彼女に名前を聞いて。
シャロンを助けにきただけなのに私が悪いみたいな流れになっていて…
私は少し複雑そうな表情を見せるも、彼女の言っていることは当たっていて、少し驚きながら 話に興味が湧き。
ーーーー
ヴィレーヌ「僕はヴィレーヌ。フルネームで言ってもいいけど、めんどくさいし、覚えられないだろから。ヴィレーヌでいいよ。
……ふ~ん。まあ、見るべき視点の問題というやつだ。僕と君の見解の相違というやつか」
さして興味がなさそうに反応しつつ、小さな手のひら代の矢の先端を磨きながら回答する
ヴィレーヌ「ダメだね。君のような人間は頑固か、馬鹿。2パターンで相場は決まってる。
だいたいね~……オーレリアちゃんの考えは薄っぺらいんだよね。
僕らエルフ族と違って、人間ってやつは寿命も短いし生命力も低いだろう?輝いてる人間ほどあっという間に、駆け抜けていく。
けれど人間は考えもしない。隣にいる人間がまた『明日』も、隣にいる保証なんてどこにもないのに。
特に今は戦争中なのにさ」
目を細目ながらオーレリアのリアクションを伺うように、話を続ける。
ヴィレーヌ「どうせ、その様子だと『戦争が終わったら~』とか言われて律儀に待ってるんでしょ?
その心がけは良いことだと思うけど。後悔しても知らないよ~♪関係は早く進めた方がいいと僕は思うけどな」
ヒュッ…!と風を切り、オーレリアの頬を霞めてその後ろの小さな『絵画』の1つに突き刺さる。
突き刺された写真の下にある文字……『キール』と書かれたものの他にも
『マサキ』
『アイリス』
『リュネメイア』
『シリウス』
『フォウ』
『サクヤ』
他、数枚の人物の小さな絵画が掲げられている。
ヴィレーヌ「驚いた?まあ、僕は弓使いなんだけど。とんと出番がないんで、こうして『遊び』をしているわけさ。あ、君を狙うつもりはないから安心して♪」
ーーーー
オーレリア「ヴィレーヌか、覚えておこう…まあこの件についてはそうなるだろう、いったん置いておこうか。」
ヴィレーヌの名前を聞かされ、私は覚えておくと頷き…そして強盗云々は立場が違うのだから、といったん話を置いておき。
オーレリア「まあ私は頑固でバカ両方かもな…ほう? 私の考えがか…ふ…む…確かに隊長は輝いていて 駆け抜けていってる…それに…明日も…か…。」
ヴィレーヌに頑固などと言われ、心当たりのある私は頷いてみせて。
そしてヴィレーヌの言葉はまさにキール隊長に当てはまり、明日もいるかわからないと言われ…私はその通りだなと、表情に不安などの感情が漏れ始めて。
オーレリア「……そなたのいうとおりだ…後悔…か……む…速すぎてあまり見えなかったぞ…あれは…隊長たち…やはりそなたも隊長を狙っているのだな…。
…そうだ…な…隊長はすごい人だ…だがその分危険も……そなたとは敵同士だが、ありがとう…嫌われるのを恐れていたが、後悔する前にできることをやってみよう…。
さて、いろいろとアドバイスしてもらったあとででなんだが…シャロンは返してくれるのか? 何をやったのかわからないが…あのシャロンがそんな顔をしていることに驚きだ…。」
ヴィレーヌの弓さばきをかろうじて捉えることができたが、今の私では彼女に太刀打ちできないだろうと悟り。
ヴィレーヌの言う通りだな口にし、嫌われるのを怖がっていたが、後悔する前に行動したいと言って…
そして目的であったシャロンは返してくれるのかと聞き、感情がないと噂されてたシャロンがアヘ顔 晒してるのに今更ながら驚いて。
ーーーー
ヴィレーヌ「いいよ、いいよ。強盗ちゃんの頭を正気に戻せたらそれでいいしね。
まあ、纏めると君が恋人候補を大切にすれば、君が強盗ちゃんになることはないだろう。
そこで……あったあった。」
ゴソゴソ……と緑色のローブから1つの丸薬を取り出して机に置いて小さく笑う。
ヴィレーヌ「まだカウンセリングは終わってないよ♪
さて、君には選択肢が2つある。
1つはカウンセリングの最後のステップとして『お薬』を処方するから、これを飲んでシャロンちゃんと一緒に安全に平穏に仲良く帰ること。
もう1つは、僕と1戦交えて……まあ多分、オーレリアちゃんは負けるから、シャロンちゃんみたいに『サンプル』になること。
ああ、お薬の方は別に君の身体の自由を奪ったり、毒や麻痺、睡眠みたいな趣味の悪い騙し討ちじゃないよ♪
サンプルは……まあ、『あんな感じ』かな♪
まあ、どっちを選んでも『サービス』はしてあげるよ♪さ、どうする?少し時間をあげるから考えるといい……決まったら教えて」
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