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第2節 過去編 人魔大戦(アイリス)
第37話 忍び寄る過去②
しおりを挟む私たちが教室にはいり、しばらくすると扉が空き、教官がくるものの、それはアイリス教官ではなく老教官で
老教官「えー..アイリス教官が、一身上の都合で欠席のため....今日は歴史学の授業をおこなう。ほれ、今日は..7年前の戦争のとこをやるからの。教科書をひらけ」
そうゆうと老教官は授業を開始しはじめ…
コトリ「っ…!? アイリス教官…何かあったのかな…?」
アイリス教官が欠席ということを伝えられ、私は少し心配した表情を見せる。
いつものクールな態度も少しなりを潜め、そわそわとしていて授業にも身が入らず。
ーーーー
モニカ「コトリちゃん大丈夫ですよ♪ほら、授業に集中しないと、あてられちゃいますよ」
後ろの席からコトリが小声で老教官に見られていることを告げ
老教官「....の、結果、国土内陸部まで攻めこまれ、防衛ラインのここ「アンスズーン」..そう地図でゆうこの地域が最も激しい、死傷者も続出した最前線となったのじゃ。」
王国地図の一部地域を丸で囲みながら戦争の流れをせつめいしつつコトリに目をやり
老教官「うーむ..コトリよ....そんなに集中してないとゆうことは、多少なりとも予習したのか?
ほれ、そのページに『アンスズーン』で活躍したものたちの名前がかいてあるじゃろう?どんな活躍をしたか、わかるか?」
老教官がコトリの集中のなさを認めて、コトリに対して質問をなげかる。ページは検閲により一部塗りつぶされているものの
・ゴールドウィン
・レイフィールド
・ レムグラスト
・ ■■■■■■
と、4人分の名前の欄に3名の名前が読み取れるように記載されていて
ーーコトリ視点ーー
コトリ「だ、だって…心配だから…。
えっ…? あっ、えっと…その…。」
大好きな人だから心配するのもあるが…アイリス教官も私と同じで、自分一人で抱え込みそうな人だから余計に心配で。
案の定 老教官に当てられてしまい、私は少し焦った表情を見せ。
コトリ「は…はは…分かりません……すみません…。
(あれ…? レイフィールド……それって確か…アイリス=レイフィールド…だよね…?)」
歴史に疎い私はもちろん答えられず、苦笑いすることしか出来なく…だって小さい頃は、家族のことで勉強する余裕もなかったし。
と、私は何かに気づく…それは確かアイリス教官と同じ名前の人で、前にメイド喫茶で聞いた名前だったはずで。
ーーーー
老教官「ふぅ....ちゃんと集中して聞くんじゃよ?続きじゃがー....その3人がいなければ、戦線は崩壊していただろうとゆう目覚ましい活躍をしてじゃな..」
コトリの表情を見ると諭すように彼女に声をかけて授業を再開し
老教官「特にこの3人の中でも、レイフィールドの働きは素晴らしく、戦場で戦った騎士でも有名だったそうじゃ、特に...」
老教官が話を続ける最中、窓から見える教室の外の廊下には普段あまり学園にいないはずのマリスミゼル学園長や、王国騎士団の騎士3名ほどが彼女に続いて外を通りすぎ
モニカ「コトリちゃん、コトリちゃん♪アイリス教官は強い人です..きっと大丈夫ですよ♪」
コトリを安心させるよう小声ではあるが笑いかけて
ーーコトリ視点ーー
コトリ「は、はい…すみません…。
(それにしても…アイリス…レイフィールド…か……。)」
老教官に謝るものの、今度はレイフィールドのことが気になってしまって授業に身が入らない。
アイリス教官と同じ名前だから気になるのか…それとも……。
コトリ(ん…? あれって学園長先生に…王国騎士だよね…?
リュネのことはもう全部 話してあるし、いったいどうして……。)
マリスと王国騎士が一緒にいるところを見て、私は少しを考えるように手を顎に当て…何か私の知らないことが起こってる…?
コトリ「えっ…あっ、うん…だけどアイリス教官が何か抱えてるなら…今度は私が力になりたいんだ……大切な人だから…ね…//」
私は少し照れた表情でつぶやき。
最初にモニカが出会った、無表情に近いコトリは最近ではほとんどなくなり…よく感情を表に出すようになっていて。
ーーーー
老教官「...とまあ、この3人が最終的に魔族の指揮官を倒し、魔族側はその痛手で戦線を押し返され、いまの講話状態に持ち込んだわけじゃな。...どれ、今日はここまでにしよう」
老教官が授業を、終えると思い出したようにセイバーとモニカの方を見て
老教官「そういえば..フレイ教官と、エリシア教官も今日は忙しいそうじゃ。二人から伝言を預かっておる。『二人とも今日は帰っていい』とな」
そいいうと老教官は教室を後にし
モニカ「やった♪フレイ教官の魔法解析の課題時間かかるから、助かりますっ♪セイバーちゃん、コトリちゃん帰りましょーか?♪」
予想外のお休みに嬉しそうな表情をし、コトリとセイバーに提案を
ーーコトリ視点ーー
セイバー「エリシア教官も? ……アイリス教官にエリシア教官、それにフレイ教官の三人が忙しそう…どういうことかしら…。」
さきほどのマリスミゼルと王国騎士のことをセイバーも見ていて、そして三人の教官も忙しくしている…セイバーは何かあったのかなと少し考え込み。
セイバー「あっ、はいですわ。
コトリさんはどうしますか?」
コトリ「ん、私も一緒に帰りたいけど…アイリス教官のことも気になるし……。」
セイバー「あらあら…すっかりアイリス教官になついてますわね…♪
入学した頃の貴方は、表情一つ変えない一匹狼? を気取っていましたのに…♪」
コトリ「……//」
にやにやしているセイバーとやりとりをしているうちに、アイリス教官のことでからかわられ…私はクールな表情の頬を赤くして。
ーーーー
モニカ「あついーですね♪じゃ、私たちは帰りますけど、あんまり遅くならないうちに帰らなきゃダメですよ♪」
セイバーにうなずいて、微笑みながらコトリのことを気遣う言葉をかけてあげ、セイバーを連れてそのばを後にし
それからしばらくして、今度はフレイが廊下を通りすぎていき、やがて彼は普段は使われていない旧学園長室へとはいっていこうとして、その部屋に入る直前で後ろを振り向き
フレイ「.....やれやれ。気のせい気のせい..」
自分を見ているような視線を感じたものの、特にきずくことなく、扉を開け室内に入るもその際に『生徒・及び部外者の立入を禁ず』とゆう札をさげて入り
ーーコトリ視点ーー
コトリ「モ、モニカまで…//
……ん…その…えっと…モニカもセイバー…いつも…ありがと…//」
モニカとセイバーは、私をからかうも心配してくれるので…二人の優しさに、私は頬を赤くして小さくお礼をつぶやいて。
コトリ「さて、これからどうしようか…。
……やっぱりアイリス教官のことが気になる…学園長先生と王国騎士のこともあるし、ちょっと探してみようかな…。」
モニカたちと別れた私は、アイリス教官を探すことにする。
少し気になるから…もし何もなければ、それはそれで一番良いことだ。
ーーーー
老教官「なんじゃい、まだおったのか....」
先ほどの老教官が通りかかり、コトリをみつけると少々驚いた様子を
老教官「ふむ、アイリス教官を探しておるようじゃな..」
長く蓄えた立派な白いひげをいじりながら、コトリの落ちつかない様子を見て、だいたいの事情を察すると
老教官「わしもどこにおるかは知らんがヒントぐらいは与えられるぞ....ただし、主が今度から授業を真面目に聞けばー..じゃが♪」
授業中では見せない茶目っけのある表情を浮かべ、生徒を助けてあげようと提案を持ちかけ、彼女の答えをまち
ーーコトリ視点ーー
コトリ「あっ…さっきはどうも。
ん、そうだよ。
(さっきの授業、結局ちゃんと聞けてなかったから…少し気まずい…。)」
老教官と今日二度目の再開に、私はクールな表情のままそっけなく言葉を返す。
しかし心の中ではさっきの授業でのことで少し気まずく、そしてアイリス教官のこともあり少しそわそわしている様子で。
コトリ「えっ…? あは…は…歴史のことはどうしても苦手で……いえ、それだけではないですね…。
今までの私は授業を受けていても何も見えていなかった気がします…。
はい、今度からはちゃんと授業を受けます……できる範囲で…。」
老教官の言葉に、今までの私は授業をそれとなく無関心にこなしていた気がする。
でもちゃんとした騎士になることをアイリス教官たちに改めて誓ったから…私は自分の出来る範囲で頑張っていくと口にして。
ーーーー
老教官「ふむ..まあ、ええじゃろ。その言葉、忘れんからな」
じっくりコトリを見つめるも、彼女のことを信頼し、ローブの袖から紙とペンを取りだし筆を走らせると、紙に書いた地図のようなものを渡し
老師「いまは使われていない、東区画の旧学園長室までの道筋じゃ。そこで、アイリスと親交のあるものが集まってる..と、噂が立っとる。行くいかないは、自由じゃがの」
そうゆうと老教官はコトリとは反対方向に通りすぎてゆき、やがて姿が見えなくなり
ーーコトリ視点ーー
コトリ「ん、わかってます。
とっ…これは…? ……アイリス教官と親交のあるもの…ですか…?」
一応優等生ということになっている私…だから、これからは騎士学生に恥じぬように努力すると告げて。
アイリス教官と親交がある者…そんな噂が流れてることを知り、私は少し考え込む様子を見せ。
コトリ「ここが…旧学園長室かな…?
ちょっと気になるんだよね…なんで旧学園長室になのか、そしてなんで隠れて集まってるのか……確かめるだけ確かめてみようかな…。」
噂がという言葉を聞いて、なんで人のいないところで隠れて集まっているのか…そして授業を休むくらいなので、やっぱり何かもやもやした気持ちがあった。
なので、私はとりあえず覗いて見るだけみたらいいかなと思って 私は旧学園長室前まで行き……。
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