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第1節 リュネメイア編
第13話 セイバーの事情
しおりを挟むモニカ「んー....ふぁ、よく寝ました♪あれ、ここは..?」
ゆっくりと背伸びして小さく呟くと辺りの景色を見回すも、知らない部屋でふかふかの広いベッドに見覚えもなく、首をかしげてふしぎがる。外はどうやら朝のようだ明るい日差しが窓から差し込んでくる
モニカ「えーと、えーと..昨日は..確か、みんなで食事会して、たくさんご飯食べました♪それからー....気持ちよくなって..!」
目を閉じながら昨日のことを思い出していると食事会や、みんなの様子が思い出され、次にうっすらとした記憶でセイバーに額にキスされたのを思いだし
モニカ「....セイバーちゃんが..///え、えーと、えーと///....!もしかして..」
いままで友人としか見ていなかったのに、セイバーの行動に急に恥ずかしくなり落ち着かないようすをみせ、セイバーの声が聞こえた気がして自分の横のふとんの膨らみを捲ると
ーーーー
セイバー「うぅん…すーすー…。」
モニカが布団を捲ると、そこには一緒のベットで眠ったセイバーがいて…
セイバーは白のレオタードは脱いでいて、ピンクの下着だけの姿でまだ眠りについていて。
セイバーはポニーテールから髪をほどき、ロングヘアーになっていて…
普段の凛々しい姿とは違う雰囲気をモニカに与え、騎士にしては可愛らしくて穏やかな寝顔をしていて。
セイバー「うぅ…私は…出来損ないなんかじゃ…わた…くし…は……っ…!
んんっ…モニカ…さん…? ここ…は…どこです…の…?」
セイバーの手や身体にはいくつもの傷跡が少し残っていて、人一倍つらい訓練をしているのが分かり。
突然セイバーの表情が少し険しくなり、瞑る目には涙を浮かべてつぶやき…
そのまま目をうっすらと開き、まだ眠そうな涙目でモニカを見つめていて。
昨日モニカをお姫様抱っこして運んだ凛々しい騎士のセイバーはそこにはいなく、今にも消えそうなくらい儚くて弱々しいセイバーの姿がそこにはあって。
ーーモニカ視点ーー
モニカ「わ♪セイバーちゃん、かわいい下着をつけてる..ちょっと意外ですねー♪
セイバーちゃん....嫌な夢みてるんですね..かわいそう..」
セイバーの普段とは異なる様子に少しはしゃぐも、彼女の寝言を聞くと表情を変えて、あやすように彼女の頭を撫でてあげ
モニカ「え?えーと..昨日は食事会があったじゃないですか。私そのとき寝ちゃって..セイバーちゃんが私を連れてきてくれたんじゃないですか?」
セイバーの寂しそうな表情に触れていいか迷い、そのまま彼女の質問に答えて不思議そうな表情を。
ーーセイバー視点ーー
セイバー「ああ、そういえばそうでしたわね…ふぁ…んむ…。
…はて…私なぜモニカさんに頭を撫でられてるのでしょうか…?
でもなんだか…すごく安心しますわ…ふふっ…ありがとうございますね…ちゅっ…♪
今のはおはようのキスですの…小さい頃によく父と母にしてもらったんですよ…。」
モニカの言葉で私は思い出し、目をこしこしと少し擦ってあくびをします。
頭をモニカに撫でられていたことに気づき、私は微笑みながらお礼を口にすると…
起き上がった私はモニカの額にキスをすると、おはようのキスですよと言って。
セイバー「さあ、そろそろ起きましょうか…学園長やエリシア教官にひとこと挨拶を言ってから出ましょうか。
まあ…昨日はあの後も喘ぎ声が聞こえていたし、まだ寝ているかもしれませんが。
返事がなければそのまま出ましょうか、今の時間なら学食もあいているはずなので私が奢らせていただきますよ♪」
私は少し頬を赤くしながらつぶやく…
モニカが眠りについた後もエリシアの喘ぎ声が聞こえて、緊縛の縄化粧姿のままベットで寝てしまってるんじゃないかと考え。
私は立ち上がると白いレオタードを手に取り、学食でご飯を一緒に食べないかとモニカを誘ってみて。
ーーモニカ視点ーー
モニカ「え?そ、それはー..えーとですね..ひゃ♪そ、そうなんですか///それは、その..ありがとうございます..♪」
セイバーに先程の悪夢かなにかを思い出させていいのか迷っている間に、額にキスをされ
動揺しながらも少し頬を赤らめて信頼の印に彼女にお礼を伝え
モニカ「そうですね♪そうしましょう♪....ああ、恋人同士でしたよね♪いいですよね、青春って感じです♪
..えええ、いいんですか♪セイバーちゃん太っ腹、男前です♪さ、いきましょ♪」
先程の寂しそうな表情が忘れられないものの気持ちを切り替えて、いつもの様子に戻りセイバーの提案にぴょんぴょん跳び跳ねて喜びやや間違った褒めかたをセイバーにし、彼女の手のひらをとり 部屋の外に出て学園長たちの部屋に
モニカ「ここですね...あれ?これは..」
学園長の部屋の扉には『起こした人は減点♪』とかいてあるプレートがさげてあり
モニカ「ふふ♪なら、いきましょうかセイバーちゃん♪今日も1日が始まりますよ♪」
またセイバーの手をとり、学園長の屋敷を後にして食堂に向かい
ーーセイバー視点ーー
セイバー「青春って…そういえばあのお二人はいつから付き合っていたんでしょうね? 昔からエリシア教官のことは知っていましたのにまったく気づきませんでしたわ。
男前って、私も一応女の子なのですが……ふふっ…まあいいですわ、友達であるモニカを守れる強い騎士であれるのなら少しくらい男性ぽく見られても。」
学園長とエリシア教官がいつから付き合っていたのかなと私は少し考える素振りを見せ、また二人の出会いなんかを聞けたらなと思い。
モニカに男性扱いをされて、私は少し戸惑った表情を見せますが…
男性みたいに強くあれてモニカを守れるのなら、女の子扱いされなくてもいいかなと思ったりし…
普段から男性に見られたりと女の子らしくもないので、自分には女の子みたいなことは縁がないとも思って。
セイバー「ふぅ…やっぱりそのまま抱き合って寝てるのでしょうね…きっと。
……縄化粧で緊縛されるなんて…そ、そんなにいいのでしょうか…?」
モニカに手を引かれて学園長の部屋にお屋敷を後にする私たち。
食堂に着くなり…昨日の縄化粧されてとろけてしまっていたエリシアに、二人の愛のある交わりを見て…私は少し興味がありそうなつぶやきをして。
ーーモニカ視点ーー
モニカ「マリスミゼル学園長とエリシア教官ですか...確かに、私も全然知りませんでしたよー♪私を守ってくれるんですか♪セイバーちゃん強いし、これは百人力です♪」
思うところがあるのか、少し遠くを見るような瞳をするもすぐにいつも通りの表情に戻ると、いつもの調子で話を続けセイバーに明るい笑顔を向け
モニカ「もぐもぐ....うん?セイバーちゃん縛られたいなら私が協力しますよ♪
私、フレイ教官から敵を拘束したときのために、ちょっとした縛術受けてますから、それ応用すればいけます♪」
たいして気にしたようすもなく、いつも通りの食事を取りながら、希望するならセイバーを縛ろうかと提案を
モニカ「そういえば..フレイ教官から、今日放課後に放火事件の進展があったから、3番教室に集まるようにって伝言預かってます♪」
ーーセイバー視点ーー
セイバー「?
(モニカさん、遠い目をしていたけど…昔何かあったのでしょうか?)
ふふっ…私は強くないですよ…ただ強くあろうと強くなろうと必死なだけです…。」
モニカの瞳が少しの間だけど変化したことに気づき、いったい何を思っていたのか私は少し気になる。
モニカに強いしと言われ、私の顔色が少し曇り…でも友達になってくれたモニカを守りたくて、また今日から頑張っていこうと思い。
セイバー「っ…な、なな…//
……モ、モニカさんは…その…私のことを…し、縛ってみたいですか…? でも私 女の子らしくないですし…縄化粧なんて似合わないと思いますわ…。
そうですの…わかりました、それでは一緒に行きましょうか♪」
モニカに縄で縛ってあげようかと言われ、私は頬を赤くして動揺してしまう…
強い騎士を目指してる私だけど、昨日学園長に雌猫の才能があると言われていたので、自分は女の子らしくないのからそんな姿は似合わないし、甘えることも下手だからと小さくつぶやいて。
伝言を聞いて、モニカに一緒に行こうかとお誘いをして。
ーーモニカ視点ーー
モニカ「?..よくわからないけど、縛術の練習になるし、セイバーちゃんも喜ぶなら、いいことづくめだしやってもいいと思いますよ♪今度、やりましょうか♪
そうですね、よしいきましょう♪」
セイバーが動揺する様子に不思議そうな表情を浮かべるも、笑顔で縛術の練習を提案して教室に向かうことを了承して、彼女の手をとり歩きだして
ーーセイバー視点ーー
セイバー「モ、モニカが言うのなら…二人で訓練をしても…いいですわ…//
はい、それではいきましょうか♪
(強くあろうとしてきた私が誰かに弱みを見せて甘えれる日なんかが来るのでしょうか…?)」
エリシア教官みたいに縄で縛られたら、自分も誰かに素直に甘えられるのかな? と私は密かに思っていて、弱みを見せれる相手なんてこの先自分に現れるのかな? と思った。
私はモニカと手を握りながら教室に向かうなか、大好きな人に甘えれるエリシア教官が羨ましく思い……。
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