12 / 349
第1節 リュネメイア編
第11話 リュネメイア
しおりを挟む
アイリス「..ふぁ..ごめんね、わざわざ送らせちゃって♪今日のディナーはどうだった?楽しかったかな?」
眠たそうな様子を見せ、小さく笑いながらお礼をいい、コトリの表情を見ながら質問を
ーーコトリ視点ーー
コトリ「気にしなくていい、アイリス教官には良くしてもらってるから。
っっ// ……が、学園長とエリシア教官に…愛することがどんなのか…教えてもらっただけだから…その…楽しいんじゃなくて…ド、ドキドキした…だけ…で…//」
ここ数日でアイリス教官との接し方が少しずつ変わってきていて…
今までならセイバーの時のようみたいにあまり人とは関わらないようにしていたが、まだ素っ気なくてクールな表情が多いが 感情変化も少しずつ豊かになってきていて…。
私は耳まで真っ赤になりながら恥ずかしそうにしながら、ドキドキしたや愛するなどを小さくつぶやいていて…。
ーーアイリス視点ーー
アイリス「ふーん?あの二人がそんな難しいことを..コトリもお酒飲んだんじゃない?♪子どもはダメだよ、あれは大人の飲み物だからね♪ーーー!」
コトリが頬を赤らめるのを見るとお酒飲んだのかなと勘違いをして、小さく笑いながら軽い注意をしていると…
一瞬何かに気づいたような鋭い表情をしたかと思うや直ぐに、蒼の剣をつかみ後ろに振り返りざまに剣を降り下ろすとキィン!と鋭い金属音が響き
アイリス「....やっぱりそっかー♪見える、そのナイフ♪?うーん..ちょっとキツいけど..走れるかなコトリ♪?」
弾かれたナイフを教え、道にある大きな大木の影を示しながら質問を
ーーコトリ視点ーー
コトリ「大丈夫、お酒は飲んでなっーーっ!?
ん、見えるよ…私は大丈夫、アイリス教官の足手まといにはならないから。
……むしろ、教官の方こそ私の足手まといにならないでね。」
アイリス教官と話していると、何か変な気配を感じ取り…教官の反応より少し遅れ、私も腰にある剣を抜く。
非常事態だとすぐに理解した私は 白いレオタードに騎士の鎧を換装させ、剣を手に持ちながら走れる体勢になる。
騎士候補生とはいえ、実質初めての実践…さらには予期せぬ不足の事態なのに、私はクールな表情で落ち着いていて…。
ーーアイリス視点ーー
アイリス「ふふ、大丈夫だよ♪..っ!私がついてる....コトリのことは私が守るから♪」
そう告げながらも投擲されるナイフを弾き飛ばして、満面に笑顔を浮かべながらコトリを勇気づけて蒼の剣をふるい、夜の街灯が照らすなか金色の髪が靡き
アイリス「どうする?危ないから隠れててもいいよ♪実践形式の授業といえば、授業だけど..命がけ..だからねっ」
暗闇から不意に現れた狼型の魔物2体を一閃し、返す刀で正面のゴブリンのような魔物を4体ほど切り裂いて余裕のある表情でコトリの意志を確認し
ーーコトリ視点ーー
コトリ「あっ…っ…// な、なら…アイリス教官のことは…私が守るから…//」
ナイフを弾きながら戦闘を継続する教官、街灯に照らされながら金髪を靡かせて戦っているアイリス教官は綺麗で…
私はつい見惚れてしまって、私のことを大切にしてくれてる教官は私が守るからと赤くなりながら告げ。
コトリ「私だけ隠れてるなんて出来ない…それに…アイリス教官のことは私が守るって言ったからっーーんっ!!
ふっ! やっ! んっ…はぁああっ!!
はぁはぁ…ふぅ…教官、ナイフを投擲してる敵はどこか分かりますか? 気配は感じるんですけど、ちょっとどこかは分からなくて……もし分かれば教えてください、動きが速い私がその相手を仕留めてきますから。」
私は教官を守るように前へと出ると、暗闇から現れた狼型の魔物一匹を仕留め…パワーは低いがそれを補うだけの手数と速さのラッシュをゴブリン一体.二体と仕掛け、まるでダンスを踊るかのように三匹の魔物を沈める。
そして息を整えてクールな表情で教官の横に並ぶと、まだ本調子じゃない教官より機動力がある私が敵を仕留めてくると危ない提案をし。
ーーアイリス視点ーー
アイリス「ふふ..♪ありがと..♪実戦は初めてだけど、これとは..さすがだね♪..っと!」
笑いながらお礼を言うも、コトリの後ろに迫る狼を軽く一刀両断して、余裕ある表情でコトリの戦略を分析しこの程度なら任せてもいいと判断して小さく頷いて
アイリス「ん、わかった♪あそこの大きな木が見えるかな?敵はそこの影だよ....私が援護してあげるからやってみてごらん♪」
剣先をそこに向けると木影から、人影が出てくるも月明かりに照らされ見えたそれは、魔物の一種、鬼族のようでコトリに対して挑発するようにナイフを更に投擲し
ーーコトリ視点ーー
コトリ「えっ…っ…あ、ありがと…//
敵はあの木のところだね……確認完了…ん、了解…信頼してるから…。」
後ろから襲ってきた狼を倒してもらい、私は素直に照れながらお礼を言う。
援護するからとアイリス教官に言われ、私は教官のことを信頼してるからねとつぶやくと…位置を把握した敵のところへと走り出す。
コトリ「ふっ! はっ! っ! くっ! っ……たぁああっ!!
……んっ…これで終わり…。」
他の敵や援護などはアイリス教官に任せ、私は走りながら飛んでくるナイフを全て剣で叩き落としたり避けたりしながら駆け抜け…
スピードを殺さないまま一気に相手の懐へと飛び込み、そのまま剣を敵のお腹へと突き立て葬る。
スピードの乗った鋭い突きを受け、相手はそのまま倒れこみ…私は少し顔や身体に返り血を浴びたが、クールで冷徹な表情を崩さないまま敵を倒して…。
ーーアイリス視点ーー
アイリス「....ふっ!」
コトリが突撃するなか彼女に襲いかかる敵を斬り倒していく、蒼の剣に魔物の血液が滴る中、余裕の表情を浮かべ、彼女が敵を斬り倒すのを頷いて見守っていたが、彼女の後ろに新しい影が出るのを見て顔色を変え
???「ほぅ....妾の放った者をこうも簡単に、倒すとは....主、なかなかやるな♪どうであろう?妾のモノになるつもりはないか?♪」
いつの間にかコトリの後ろに目元のみを隠した仮面をかぶり、豪華絢爛な着物を纏った女性が現れ、コトリの肩に手を置いて話しかけ始め
ーーコトリ視点ーー
コトリ「ふぅ…アイリスきょうかっーーっ!?」
アイリス教官の方も戦闘が終了していて、私は教官の方へと声をかけようとした。
そんな時後ろから声がして、肩に手が置かれてることに気づき私は慌てて後ろを振り向く…そこには着物を着た女性がいて、私は全くその気配に気づかなかった。
コトリ「……あなたがさっきの魔物たちの主人ですか…?
あなたのモノになる…? それっていったいどういう意味…。」
謎の女性を目の前にしてもクールな表情を崩さないまま、私は戦闘態勢をまだ続けてとっていて…もし何かあっても、すぐに攻撃したり避けたり出来る状態を維持している。
妾のモノに…そう彼女に言われ、私はどうあなたのモノになるのかを詳しく聞く。
ーーアイリス視点ーー
???「ふふ..どういう意味もなにも...こういう意味ではないか♪....っん♪わからんか?
..妾に対して絶対の忠誠を誓い、妾の手足となって働き....そして、雌豚となり性欲を煽る..興味はないか?♪」
もう一度肩に置いた手からコトリの身体に魔力を注ぎ込み一瞬コトリの動きを止めると、ひるんだ彼女の頬にキスをして妖艶な笑みを浮かべ話を続け
アイリス「コトリっ!」
二人の間に割って入るように蒼の剣をふるい、コトリを女から引き離し生徒をかばうようにして剣をかまえると
???「ふふ....アイリス♪口惜しいの....妾が殺した はずのお前が、また邪魔をするか。
..コトリといったか..どうじゃ、妾の所有物にならんか♪主なら妾の右腕になれる才能があるぞ♪」
意味深な言葉を続けながらも、コトリに対する才能を評価する発言をし、コトリに対する勧誘を続け
ーーコトリ視点ーー
コトリ「えっ…っ…!?
(身体が…う、動かな…い…!?)
んんっ…ふぁ…私が…ぁ…あなたの…んっ…雌豚に…?」
突然身体が動かなくなったと思うと…そのまま抵抗も出来ずに頬にキスされ、その彼女の妖艶の笑みと言葉を見たり聞くだけで…
私の心と身体に甘い痺れが走り、一瞬意識が朦朧して彼女の醸し出す妖艶な世界に絡めとられそうになる。
私が彼女に妖艶な空気に魅了されそうになりかけた時、アイリス教官が割って入ってきてくれて…。
コトリ「ぁ…ぅ…アイリス教官…? っ…私は…何を…?
えっ…? ア、アイリス教官が…あなたに…殺さ…れ…?
っ…! さ、さっきの言葉の意味はどういうこと…あなたが教官を殺したって……返答の内容次第では…許さない…!」
魔力により頭がくらりとして私は少し身体をふらっとさせるが、なんとか意識を元の状態に戻すことが出来て。
アイリス教官は今私の目の前で生きてるのに、殺したはずなのにと謎の彼女がつぶやき…
私は勧誘の話を無視して教官の前に出ると、彼女へと剣先を向けて昔教官に何をしたのかと動揺と怒りを溢れさせながら聞く。
ーーアイリス視点ーー
アイリス「コトリ、落ち着いてっ。私はここにいる。..生きてるよ♪」
動揺するコトリを見た彼女を見て、落ち着かせるために優しく声をかけて勇気づけて、仮面の女が操る魔物を切り倒していき
???「....ふっ。許す、許さないもなにも..才能は買うが今の主ごときが、妾に敵うはずがなかろう♪
しかし、残念じゃ....その返答はノーということ....それにアイリスがいるのは、少し面倒であるし..よい♪コトリ..いずれ迎えにあがるとしよう♪」
コトリを挑発しながら馬鹿にしたように笑い、アイリスを小さく睨み付け、コトリに対して、いずれ迎えにくるということを告げ立ち去ろうとし後ろを向くと
???「そうそう、我が名は..リュネメイア♪長いからリュネでよいぞ♪では、コトリ..また会おう♪」
その言葉を呟いたかと思うと、霧のように消えてしまい、周辺にいた魔物も同様に姿を消して静寂が戻り
アイリス「....行ったみたいだね。大丈夫、コトリ?あいつに魔力流し込まれたでしょ?なんともないかな?」
蒼の剣を背中の鞘に直すと、コトリに対して向き直り、心配そうな様子を見せ
ーーコトリ視点ーー
コトリ「っ…そ、そうだけ…ど…。」
アイリス教官の優しい声で私は少し落ち着きを取り戻すが…仮面の女がアイリス教官に何かをしたことは変わりなく、まだ冷静にはなれていなくて。
コトリ「くっ…そんなのあなたに言われなくても分かってる…でも…。
っ…迎えにって…私はあなたの雌豚なんかにはならないから…。」
確かに仮面の女の力は未知数で、しかも余裕がある態度…怒っていてもちゃんと実力差があるのは分かっていて。
コトリ「リュネメイア…リュネ……。
ん、少し身体が動かなくなっただけ…今はもう大丈夫。
……あの、さ…えっと…っ…や、やっぱりなんでもない…。」
立ち去った彼女の名…リュネの名前を私は小さくつぶやく。
魔力を流し込まれてから少しの間身体が動かなく、リュネの妖艶な雰囲気に飲み込まれていたが今はもう大丈夫とつぶやく。
殺したはずなのに…とリュネが言っていたその真意について聞きたかったが、その真実を聞くのが怖くて…
しかも自分の過去のことについても話してないのにと思い、私は聞くのをやめる。
私はアイリス教官の心に踏み込む勇気がなく、彼女に拒絶されるのが怖くて…何も聞かないし何も話さない、現状維持の選択をした。
ーーアイリス視点ーー
アイリス「そっか..良かった♪まったく..あの人が来るとはね..」
コトリの普段通りの様子にケガや異常がないことを確認すると考えこむ様子を見せながらも、小さくため息をついて
アイリス「..さ、帰ろうか♪私のこと、送ってくれるんだよね?♪もう夜遅くなっちゃたし..私の家に泊まっていってもいーんだよ♪」
コトリの肩に手をあてて笑いながら帰るように促し、お泊まりを提案してコトリの様子をうかがい、雰囲気を変えるように
ーーコトリ視点ーー
コトリ「あっ……。
(さっきの人…リュネとどんな関係なのとか 殺されたとかの意味を聞きたい…でも…聞いて話してくれなかったり…嫌われたりしたら…。)」
アイリス教官の意味深な言葉に少し反応した素振りを見せるが、踏み込む勇気がない私はそのまま黙ったままで…。
コトリ「あっ…う、うん…//
あっ…でも私、返り血浴びちゃって…服もないけど…その泊まっても迷惑じゃない…のかな…?」
優しく肩に手を置かれて教官に微笑まれ、私は少し安心した微笑みを見せる。
アイリス教官のお泊りの提案に…返り血浴びて着る服が持ってなくて、そんな汚れている私が教官の家に泊まりにいっても迷惑じゃないか聞いて。
ーーアイリス視点ーー
アイリス「いいよー♪シャワー貸すから♪さ、行こうか♪」
たいして気にした様子もなくコトリを部屋に連れていくことを了承して二人で家路について
ーーコトリ視点ーー
コトリ「あっ…う、うん…//」
私が少しどうしようかと戸惑っていると、微笑むアイリス教官に手を引かれながら教官の家へと案内される。
汚れてるのも気にしないでくれて、私は嬉しそうに少し微笑みを見せた……。
ーーーー
登場人物 紹介
名前 リュネメイア
年齢 25歳
身長 164センチ
誕生日 8月23日
容姿 黒色に近い茶色の髪、灰色の瞳、ツリ目。様々な色彩の豪華絢爛な着物を纏う麗人
眠たそうな様子を見せ、小さく笑いながらお礼をいい、コトリの表情を見ながら質問を
ーーコトリ視点ーー
コトリ「気にしなくていい、アイリス教官には良くしてもらってるから。
っっ// ……が、学園長とエリシア教官に…愛することがどんなのか…教えてもらっただけだから…その…楽しいんじゃなくて…ド、ドキドキした…だけ…で…//」
ここ数日でアイリス教官との接し方が少しずつ変わってきていて…
今までならセイバーの時のようみたいにあまり人とは関わらないようにしていたが、まだ素っ気なくてクールな表情が多いが 感情変化も少しずつ豊かになってきていて…。
私は耳まで真っ赤になりながら恥ずかしそうにしながら、ドキドキしたや愛するなどを小さくつぶやいていて…。
ーーアイリス視点ーー
アイリス「ふーん?あの二人がそんな難しいことを..コトリもお酒飲んだんじゃない?♪子どもはダメだよ、あれは大人の飲み物だからね♪ーーー!」
コトリが頬を赤らめるのを見るとお酒飲んだのかなと勘違いをして、小さく笑いながら軽い注意をしていると…
一瞬何かに気づいたような鋭い表情をしたかと思うや直ぐに、蒼の剣をつかみ後ろに振り返りざまに剣を降り下ろすとキィン!と鋭い金属音が響き
アイリス「....やっぱりそっかー♪見える、そのナイフ♪?うーん..ちょっとキツいけど..走れるかなコトリ♪?」
弾かれたナイフを教え、道にある大きな大木の影を示しながら質問を
ーーコトリ視点ーー
コトリ「大丈夫、お酒は飲んでなっーーっ!?
ん、見えるよ…私は大丈夫、アイリス教官の足手まといにはならないから。
……むしろ、教官の方こそ私の足手まといにならないでね。」
アイリス教官と話していると、何か変な気配を感じ取り…教官の反応より少し遅れ、私も腰にある剣を抜く。
非常事態だとすぐに理解した私は 白いレオタードに騎士の鎧を換装させ、剣を手に持ちながら走れる体勢になる。
騎士候補生とはいえ、実質初めての実践…さらには予期せぬ不足の事態なのに、私はクールな表情で落ち着いていて…。
ーーアイリス視点ーー
アイリス「ふふ、大丈夫だよ♪..っ!私がついてる....コトリのことは私が守るから♪」
そう告げながらも投擲されるナイフを弾き飛ばして、満面に笑顔を浮かべながらコトリを勇気づけて蒼の剣をふるい、夜の街灯が照らすなか金色の髪が靡き
アイリス「どうする?危ないから隠れててもいいよ♪実践形式の授業といえば、授業だけど..命がけ..だからねっ」
暗闇から不意に現れた狼型の魔物2体を一閃し、返す刀で正面のゴブリンのような魔物を4体ほど切り裂いて余裕のある表情でコトリの意志を確認し
ーーコトリ視点ーー
コトリ「あっ…っ…// な、なら…アイリス教官のことは…私が守るから…//」
ナイフを弾きながら戦闘を継続する教官、街灯に照らされながら金髪を靡かせて戦っているアイリス教官は綺麗で…
私はつい見惚れてしまって、私のことを大切にしてくれてる教官は私が守るからと赤くなりながら告げ。
コトリ「私だけ隠れてるなんて出来ない…それに…アイリス教官のことは私が守るって言ったからっーーんっ!!
ふっ! やっ! んっ…はぁああっ!!
はぁはぁ…ふぅ…教官、ナイフを投擲してる敵はどこか分かりますか? 気配は感じるんですけど、ちょっとどこかは分からなくて……もし分かれば教えてください、動きが速い私がその相手を仕留めてきますから。」
私は教官を守るように前へと出ると、暗闇から現れた狼型の魔物一匹を仕留め…パワーは低いがそれを補うだけの手数と速さのラッシュをゴブリン一体.二体と仕掛け、まるでダンスを踊るかのように三匹の魔物を沈める。
そして息を整えてクールな表情で教官の横に並ぶと、まだ本調子じゃない教官より機動力がある私が敵を仕留めてくると危ない提案をし。
ーーアイリス視点ーー
アイリス「ふふ..♪ありがと..♪実戦は初めてだけど、これとは..さすがだね♪..っと!」
笑いながらお礼を言うも、コトリの後ろに迫る狼を軽く一刀両断して、余裕ある表情でコトリの戦略を分析しこの程度なら任せてもいいと判断して小さく頷いて
アイリス「ん、わかった♪あそこの大きな木が見えるかな?敵はそこの影だよ....私が援護してあげるからやってみてごらん♪」
剣先をそこに向けると木影から、人影が出てくるも月明かりに照らされ見えたそれは、魔物の一種、鬼族のようでコトリに対して挑発するようにナイフを更に投擲し
ーーコトリ視点ーー
コトリ「えっ…っ…あ、ありがと…//
敵はあの木のところだね……確認完了…ん、了解…信頼してるから…。」
後ろから襲ってきた狼を倒してもらい、私は素直に照れながらお礼を言う。
援護するからとアイリス教官に言われ、私は教官のことを信頼してるからねとつぶやくと…位置を把握した敵のところへと走り出す。
コトリ「ふっ! はっ! っ! くっ! っ……たぁああっ!!
……んっ…これで終わり…。」
他の敵や援護などはアイリス教官に任せ、私は走りながら飛んでくるナイフを全て剣で叩き落としたり避けたりしながら駆け抜け…
スピードを殺さないまま一気に相手の懐へと飛び込み、そのまま剣を敵のお腹へと突き立て葬る。
スピードの乗った鋭い突きを受け、相手はそのまま倒れこみ…私は少し顔や身体に返り血を浴びたが、クールで冷徹な表情を崩さないまま敵を倒して…。
ーーアイリス視点ーー
アイリス「....ふっ!」
コトリが突撃するなか彼女に襲いかかる敵を斬り倒していく、蒼の剣に魔物の血液が滴る中、余裕の表情を浮かべ、彼女が敵を斬り倒すのを頷いて見守っていたが、彼女の後ろに新しい影が出るのを見て顔色を変え
???「ほぅ....妾の放った者をこうも簡単に、倒すとは....主、なかなかやるな♪どうであろう?妾のモノになるつもりはないか?♪」
いつの間にかコトリの後ろに目元のみを隠した仮面をかぶり、豪華絢爛な着物を纏った女性が現れ、コトリの肩に手を置いて話しかけ始め
ーーコトリ視点ーー
コトリ「ふぅ…アイリスきょうかっーーっ!?」
アイリス教官の方も戦闘が終了していて、私は教官の方へと声をかけようとした。
そんな時後ろから声がして、肩に手が置かれてることに気づき私は慌てて後ろを振り向く…そこには着物を着た女性がいて、私は全くその気配に気づかなかった。
コトリ「……あなたがさっきの魔物たちの主人ですか…?
あなたのモノになる…? それっていったいどういう意味…。」
謎の女性を目の前にしてもクールな表情を崩さないまま、私は戦闘態勢をまだ続けてとっていて…もし何かあっても、すぐに攻撃したり避けたり出来る状態を維持している。
妾のモノに…そう彼女に言われ、私はどうあなたのモノになるのかを詳しく聞く。
ーーアイリス視点ーー
???「ふふ..どういう意味もなにも...こういう意味ではないか♪....っん♪わからんか?
..妾に対して絶対の忠誠を誓い、妾の手足となって働き....そして、雌豚となり性欲を煽る..興味はないか?♪」
もう一度肩に置いた手からコトリの身体に魔力を注ぎ込み一瞬コトリの動きを止めると、ひるんだ彼女の頬にキスをして妖艶な笑みを浮かべ話を続け
アイリス「コトリっ!」
二人の間に割って入るように蒼の剣をふるい、コトリを女から引き離し生徒をかばうようにして剣をかまえると
???「ふふ....アイリス♪口惜しいの....妾が殺した はずのお前が、また邪魔をするか。
..コトリといったか..どうじゃ、妾の所有物にならんか♪主なら妾の右腕になれる才能があるぞ♪」
意味深な言葉を続けながらも、コトリに対する才能を評価する発言をし、コトリに対する勧誘を続け
ーーコトリ視点ーー
コトリ「えっ…っ…!?
(身体が…う、動かな…い…!?)
んんっ…ふぁ…私が…ぁ…あなたの…んっ…雌豚に…?」
突然身体が動かなくなったと思うと…そのまま抵抗も出来ずに頬にキスされ、その彼女の妖艶の笑みと言葉を見たり聞くだけで…
私の心と身体に甘い痺れが走り、一瞬意識が朦朧して彼女の醸し出す妖艶な世界に絡めとられそうになる。
私が彼女に妖艶な空気に魅了されそうになりかけた時、アイリス教官が割って入ってきてくれて…。
コトリ「ぁ…ぅ…アイリス教官…? っ…私は…何を…?
えっ…? ア、アイリス教官が…あなたに…殺さ…れ…?
っ…! さ、さっきの言葉の意味はどういうこと…あなたが教官を殺したって……返答の内容次第では…許さない…!」
魔力により頭がくらりとして私は少し身体をふらっとさせるが、なんとか意識を元の状態に戻すことが出来て。
アイリス教官は今私の目の前で生きてるのに、殺したはずなのにと謎の彼女がつぶやき…
私は勧誘の話を無視して教官の前に出ると、彼女へと剣先を向けて昔教官に何をしたのかと動揺と怒りを溢れさせながら聞く。
ーーアイリス視点ーー
アイリス「コトリ、落ち着いてっ。私はここにいる。..生きてるよ♪」
動揺するコトリを見た彼女を見て、落ち着かせるために優しく声をかけて勇気づけて、仮面の女が操る魔物を切り倒していき
???「....ふっ。許す、許さないもなにも..才能は買うが今の主ごときが、妾に敵うはずがなかろう♪
しかし、残念じゃ....その返答はノーということ....それにアイリスがいるのは、少し面倒であるし..よい♪コトリ..いずれ迎えにあがるとしよう♪」
コトリを挑発しながら馬鹿にしたように笑い、アイリスを小さく睨み付け、コトリに対して、いずれ迎えにくるということを告げ立ち去ろうとし後ろを向くと
???「そうそう、我が名は..リュネメイア♪長いからリュネでよいぞ♪では、コトリ..また会おう♪」
その言葉を呟いたかと思うと、霧のように消えてしまい、周辺にいた魔物も同様に姿を消して静寂が戻り
アイリス「....行ったみたいだね。大丈夫、コトリ?あいつに魔力流し込まれたでしょ?なんともないかな?」
蒼の剣を背中の鞘に直すと、コトリに対して向き直り、心配そうな様子を見せ
ーーコトリ視点ーー
コトリ「っ…そ、そうだけ…ど…。」
アイリス教官の優しい声で私は少し落ち着きを取り戻すが…仮面の女がアイリス教官に何かをしたことは変わりなく、まだ冷静にはなれていなくて。
コトリ「くっ…そんなのあなたに言われなくても分かってる…でも…。
っ…迎えにって…私はあなたの雌豚なんかにはならないから…。」
確かに仮面の女の力は未知数で、しかも余裕がある態度…怒っていてもちゃんと実力差があるのは分かっていて。
コトリ「リュネメイア…リュネ……。
ん、少し身体が動かなくなっただけ…今はもう大丈夫。
……あの、さ…えっと…っ…や、やっぱりなんでもない…。」
立ち去った彼女の名…リュネの名前を私は小さくつぶやく。
魔力を流し込まれてから少しの間身体が動かなく、リュネの妖艶な雰囲気に飲み込まれていたが今はもう大丈夫とつぶやく。
殺したはずなのに…とリュネが言っていたその真意について聞きたかったが、その真実を聞くのが怖くて…
しかも自分の過去のことについても話してないのにと思い、私は聞くのをやめる。
私はアイリス教官の心に踏み込む勇気がなく、彼女に拒絶されるのが怖くて…何も聞かないし何も話さない、現状維持の選択をした。
ーーアイリス視点ーー
アイリス「そっか..良かった♪まったく..あの人が来るとはね..」
コトリの普段通りの様子にケガや異常がないことを確認すると考えこむ様子を見せながらも、小さくため息をついて
アイリス「..さ、帰ろうか♪私のこと、送ってくれるんだよね?♪もう夜遅くなっちゃたし..私の家に泊まっていってもいーんだよ♪」
コトリの肩に手をあてて笑いながら帰るように促し、お泊まりを提案してコトリの様子をうかがい、雰囲気を変えるように
ーーコトリ視点ーー
コトリ「あっ……。
(さっきの人…リュネとどんな関係なのとか 殺されたとかの意味を聞きたい…でも…聞いて話してくれなかったり…嫌われたりしたら…。)」
アイリス教官の意味深な言葉に少し反応した素振りを見せるが、踏み込む勇気がない私はそのまま黙ったままで…。
コトリ「あっ…う、うん…//
あっ…でも私、返り血浴びちゃって…服もないけど…その泊まっても迷惑じゃない…のかな…?」
優しく肩に手を置かれて教官に微笑まれ、私は少し安心した微笑みを見せる。
アイリス教官のお泊りの提案に…返り血浴びて着る服が持ってなくて、そんな汚れている私が教官の家に泊まりにいっても迷惑じゃないか聞いて。
ーーアイリス視点ーー
アイリス「いいよー♪シャワー貸すから♪さ、行こうか♪」
たいして気にした様子もなくコトリを部屋に連れていくことを了承して二人で家路について
ーーコトリ視点ーー
コトリ「あっ…う、うん…//」
私が少しどうしようかと戸惑っていると、微笑むアイリス教官に手を引かれながら教官の家へと案内される。
汚れてるのも気にしないでくれて、私は嬉しそうに少し微笑みを見せた……。
ーーーー
登場人物 紹介
名前 リュネメイア
年齢 25歳
身長 164センチ
誕生日 8月23日
容姿 黒色に近い茶色の髪、灰色の瞳、ツリ目。様々な色彩の豪華絢爛な着物を纏う麗人
0
お気に入りに追加
104
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
(R18)ふたなりお嬢様の性活
HIIRAGI
恋愛
生まれつきふたなりの体で生活するお嬢様・白石結衣(しらいしゆい)はある日、買い物の帰り道で親に捨てられた松成汐里という少女を拾い自らの使用人として住み込みで雇い入れる。
順調に新たな生活が始まったように見えた2人だったが………。
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
社長の奴隷
星野しずく
恋愛
セクシー系の商品を販売するネットショップを経営する若手イケメン社長、茂手木寛成のもとで、大のイケメン好き藤巻美緒は仕事と称して、毎日エッチな人体実験をされていた。そんな二人だけの空間にある日、こちらもイケメン大学生である信楽誠之助がアルバイトとして入社する。ただでさえ異常な空間だった社内は、信楽が入ったことでさらに混乱を極めていくことに・・・。(途中、ごくごく軽いBL要素が入ります。念のため)
【完結】【R18百合】女子寮ルームメイトに夜な夜なおっぱいを吸われています。
千鶴田ルト
恋愛
本編完結済み。細々と特別編を書いていくかもしれません。
風月学園女子寮。
私――舞鶴ミサが夜中に目を覚ますと、ルームメイトの藤咲ひなたが私の胸を…!
R-18ですが、いわゆる本番行為はなく、ひたすらおっぱいばかり攻めるガールズラブ小説です。
おすすめする人
・百合/GL/ガールズラブが好きな人
・ひたすらおっぱいを攻める描写が好きな人
・起きないように寝込みを襲うドキドキが好きな人
※タイトル画像はAI生成ですが、キャラクターデザインのイメージは合っています。
※私の小説に関しては誤字等あったら指摘してもらえると嬉しいです。(他の方の場合はわからないですが)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる