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第1節 リュネメイア編

第5話 課外授業

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登場人物 紹介

名前 マサキ

年齢 24歳

身長 178センチ

誕生日 不明

容姿 銀色の髪にルビー色の瞳。冷たい印象を与える顔立ち。

ーーーーーーーー


コトリ「……アイリス教官、コトリです…入りますね。今日呼ばれたのって、この後の個別授業と関係あるんですか?」

モニカと別れた私は、アイリス教官の執務室へとやってきていて…ドアを軽くノックすると、そのまま部屋の中に入ります。

私の表情はいつもと同じ…クールで顔色ひとつ変えない、まるでお人形さんみたいな表情でアイリス教官と目を合わせます。
こんな表情だけど、未だに額への最初のキスが忘れられていなくて…。


ーーアイリス視点ーー

アイリス「コトリ♪..ん♪よく来たね♪
んー..そうだね、その予定なんだけどー..どうしようかなー?」

コトリが部屋にはいって優しい瞳と嬉しそうな表情を向けるも、何か予定が狂ったのか質問には迷う様子をみせ。


アイリス「....んー、でもなー..魅力的だけど、私の都合だし....コトリには絶対似合うと思うけど..、社会学の授業といえば、授業かな..」

コトリの全身を見るも、なにやら悩んでいる様子で私にしては珍しく歯切れが悪い様子を見せて、腕を組み机を見つめ。


ーーコトリ視点ーー

コトリ「? どうしたんですか、いつものアイリス教官らしくもない。」

何か様子がいつもと違う教官、私は首を傾げてどうしたのかと聞いてみる。
歯切れの悪い教官を見つめながら…私はとてとてと歩いて、アイリス教官の側に歩み寄っていきます。


コトリ「…何かを私に着せたいんですか? ……別に私は何も気にしないので、なんでも言ったらいいと思います。
……アイリス教官は私の教官です、だから個人的な都合でも…その…聞いてあげなくも…ないです…。」

私は素っ気ない態度で、何も気にしないから言ってみたらどうですかと言います。

さっきのモニカとの会話で、教官は私のだけの教官だからと思ったことを少し自覚してしまったので…私は身体を少しもじもじさせながら、少し照れた様子でなんでも聞いてあげますよとつぶやく。


ーーアイリス視点ーー

アイリス「ん?あはは♪ごめんね♪実は..古い友だちから、急に頼まれごと受けちゃって....
いろいろお店経営してる人なんだけど…
『どうしても、今日助っ人に入ってほしい』って言われてさ..ホントは今から魔法学の授業しようと思ってたんだけどね」

 今度は明るく告げてコトリの様子を見ながら事情を説明してあげると、昨日のコトリを思い出してニコニコと笑い。


アイリス「あ..♪コ、コトリ今のはちょっとドキドキしちゃった♪コトリのこと抱き締めたくなっちゃうよ♪
でも、ふふ..教官思いの生徒を持って、私は幸せだよ♪ありがとうコトリ♪ふーむ...それじゃあ、今から学外に出ようか。
今日は事件の関係で教官が何人かそっちに駆り出されてるから 1日マンツーマンだし♪社会学のお勉強とゆうことで♪準備はいいかな?」

コトリのデレた姿に一瞬見とれてしまうものの、慌てて取り繕うも素直に気持ちを話し、執務室の椅子から立ち上がると、コトリに標準装備の準備をできている確認を。


ーーコトリ視点ーー

コトリ「いろいろなお店…。
(古い友人…その人も騎士だったりしたのかな…?)
ふーん、教官も大変なんだね。」

いろいろなお店を経営してると聞かされ、どんなお店なんだろうとか…アイリス教官の友人てどんな人なんだろうかとか、いろいろと想像してしまう。

人に何かを頼まれるのは、アイリス教官に人徳があるからだと思い…私は本当に教官が立派な騎士で教官なんだなと思う。


コトリ「っ…// な、何を言って…抱きしめるなんて…そんな…こと…//う、うん…幸せなら…いい…。
ん、私はいつでも大丈夫…教官のあとをついて行く。」

アイリス教官に抱きしめたいと言われ、私は赤くなりながら恥ずかしそうに視線を逸らします……教官が幸せだよ、と言ってくれ…私もなんだか嬉しくなってしまう。

私は何も忘れ物もないので、もう準備は出来てるよと告げ…アイリス教官の隣にちょこんと並び、いつでも出掛けられるように。


ーーアイリス視点ーー

アイリス「ん♪最初はその人のお店に寄っていくから....そこで授業の詳しい説明はするね。よいしょっ..じゃ、いこっか♪」

立て掛けてあった蒼の剣を背負うと、コトリの頭にポンポンと手をあてると、彼女を伴って学外へと向かっていく..

コトリ..かわいいし、いい子だよね♪この子を立派に、そしてかわいく育てるぞ、うん。やる気が出てきた♪


アイリス「そういえば、コトリ。まだ2日?3日ぐらいになるのかな..友達はできた?♪あと、好きな子とか♪」

騎士学校を出て歓楽街地区に向かい歩きながら、話しをいつも通りの様子でふる。
私としては、昨日のエッチな訓練のその後を知りたいけど、今話してる話題も大事だ。


ーーコトリ視点ーー

コトリ「ん、わかった。っ…ま、またそうやってすぐに触れてくる…外では控えてね…恥ずか…しいから…//」

アイリス教官の手で頭をぽんぽんとされ…私は少し赤くなって視線を逸らし、嬉しいのか身体を少しぴくんと反応させて。

さっきモニカとの話してから、また教官を意識し始めていて…少しだけ仔猫みたいにアイリス教官になつき始めていて。


コトリ「友達…うん、一応できた…かな…。
モニカっていうんだけど、よく食べる子…あとは明るくて、私と話していても楽しそうにしてた…。
っ~~// す、好きな子なんていな…い…!そ、それに……私は…誰かを好きになることなんて…一生…ないから…。」

さっき友達になってくれたモニカのことを教官に話す…いつも誰かが話しかけてきても、私が素っ気ないからすぐに離れていちゃうけどモニカは少しだけ違うかった。

モニカにも惚れちゃったと言われていたので、教官の好きな子の話題をふられ…私はアイリス教官のことを意識してしまい、真っ赤になって少しあわあわとしながら視線を横に逸らします。

動揺したあと…私は少しだけ影のおちた表情をして、誰も好きになることなんて一生ないからと寂しそうに小さくつぶやく。あと、ひとりえっちを覚えちゃった…なんて教官には絶対に言えない。


ーーアイリス視点ーー

アイリス「ん、モニカか。あの子もおもしろい子だよね♪
この前フレイと..あ、フレイ教官ね。
フレイ教官と話してたんだけど、モニカを労うために焼肉屋食べに連れていったら、財布空にされたって泣いてたよ♪
だけど、ホントになんであれだけ食べて太らないのかなー。不思議すぎるよね♪」

生徒の中でもお気に入りの子の1人を紹介し、楽しそうにエピソードを話し腕を組んで考えこむようにするもすぐにコトリに笑いかけ。


アイリス「あはは♪いるんだね、ばれてるばれてる♪いいなー、コトリに思われてる人♪羨ましい、教官ちょっと嫉妬しちゃうね♪
私の前でそんなこと言っちゃうの?コトリ....本気で私に惚れさせちゃうよ♪?」

コトリのあわあわした様子に微笑ましくなるも、ちょっと嫉妬したのでイタズラっぽく笑って路上にもかかわらず耳元で優しく囁いてあげ。 


アイリス「っと、見えてきた見えてきた♪あれだよー...♪」

まだお昼で人通りがすくない歓楽街の一角を指差す先に見えてきたお店にはお洒落なローマ字で【Bar sleeping cats】と書かれており。


ーーコトリ視点ーー

コトリ「へー、やっぱりあの子っていっぱい食べるんだね…私に奢ったりしたけど、財布の中身とか大丈夫だったのかな…。
ふふっ…フレイ教官も災難だね。」

モニカが予想通りの食べる子だということが分かり、さっき私にご飯奢ったりしてお金に余裕はあるのかなと少し思い…今度は私が奢ってあげようかな、と思った。

モニカとフレイ教官のことを楽しそうにしながら話すアイリス教官を見て、つい私も釣られて少し微笑みを見せちゃいます。


コトリ「だ、だからいな…い…!……私には…私には…資格なんて…ないから…。
っ~~// べ、別に…いいよ…惚れさせれるものなら…惚れさせてみて…も…// わ、私は…逃げも隠れもしない…から…。」

教官に好きな人がいるのかと言われ、私は真っ赤になりながら反論する…そして少しだけまた辛そうな表情をすると、小さな声で私には人を好きになる資格なんてないからとつぶやく。

耳元で甘くアイリス教官に口説かれるように囁かれ、かつてないほど私の胸はドキドキしてしまって…私は紫の瞳をすごく潤ませ、アイリス教官を見つめながら答えた。


私に『あの男』の血が流れてる限り、一生誰かを好きになる資格なんてないしなるわけにはいかない…なのに何故アイリス教官にこんなことを言っているのか、自分でも分からずにいた…もうこの時すでに自覚はないが、私はアイリス教官に惹かれていて…。


コトリ「ここですか? そういえばどんなお店なのか聞いてなかったです。」

指差す方を見たあと、私は教官と一緒に歩きながらどんなお店なのかとあらためて聞きます。


ーーアイリス視点ーー

アイリス「ん?ここはねー..バーっていって大人がお酒を美味しく飲むところ。コトリは子どもだから、まだ我慢してね♪」

コトリが後ろにくっつくのを確認すると、地下に降りる短い階段を下り店の名前がデザインされた扉を開けると店内に入り。


アイリス「ほら、コトリもおいで♪..久しぶりー!言われた通り来たよーっ」 

お洒落な装飾、年代物のワインやお酒が飾られ、一本だけ古びた剣がカウンター正面の上方の壁に展示されていて正統派のデザインが施された店内に入りカウンターの椅子に座ると、コトリを手招きし横に座るよう促し、店内の奥に呼び掛けると、直ぐに扉が開き。


???「聞こえてる、聞こえてる。
今、電話してたところだって..ん?その子がコトリン?」

タキシード姿に銀色の髪をポニーテールに纏め、ルビー色の瞳を持つアイリスとは違うタイプの綺麗や女性が現れ、コトリを見つめて首をかしげ。


ーーコトリ視点ーー

コトリ「む、子供扱いする…。お酒……教官も飲んじゃだめだよ、まだお仕事中。
今日の仕事が終わったあとでなら飲んでよし…その…私もジュースで付き合ってあげるから…。」

アイリス教官が私を子供扱いするので、私は頬を膨らませ少し怒った表情を見せる。

まだ仕事中の教官も飲んじゃだめだよと私が釘をさすと、少し残念そうな教官…それを見た私はあとで一緒に飲むの付き合ってあげるからと、少し恥ずかしそうな表情で提案して。


コトリ「…お酒がいっぱい…それにあの剣…。
(やっぱり騎士の人がやってるお店かな…私、こういう雰囲気好きかも…。)
あっ、うん…よいしょっと…。えっ…コト…リン…? 
(もしかして私…?)」

私は珍しいものを見る目で店内を見回す…お酒に剣が飾られてるのを見て、なんだかいい雰囲気なお店だなと思う。

教官に手招きさながら呼ばれたので、私はアイリス教官の横の席にちょこんと座る。
扉から出てきた銀髪の女性にコトリンと言われ、私も首をかしげて聞き返してしまう…コトリン、もしかして私の事だろうか?


ーーアイリス視点ーー

アイリス「ふーん...♪えー..ん♪じゃあ、授業が終わったら付き合ってもらおう♪」

コトリが最初あったころに比べると、表情を見せる様子を見て満足そうな表情を浮かべるお酒を禁止され残念..
コトリしっかりものだからね♪あとでお酒のませようかな..♪さすがにダメか♪


アイリス「そうだよー、私の生徒♪すごいいい子なんだよー♪で、かわいいでしょ♪
今回の依頼にピッタリだと思ってさ♪..っと、コトリに紹介しないとね この人が私の..」

ご機嫌な様子でコトリの両肩に手を添えて、自信満々に紹介しようと、アイリスが瞳を向けると銀色の髪の女性がニヤっと笑い。


マサキ「はじめまして、私がこのバー『sleeping cats』のマスターでアイリスの恋人..あいたっ!うう..ごめんなさい、嘘です。
アイリスの友人のマサキといいます♪どうぞ、よろしくコトリン♪」

真面目な様子を見せ挨拶を始めるも、アイリスの恋人と言ったところで、アイリスにチョップで突っ込まれちょっと涙目になりながら、今度は真面目に微笑みながら自己紹介しコトリに握手をしようと手を差し出し。


ーーコトリ視点ーー

コトリ「初めまして、コトリです。っ…い、いちいち良い子とか可愛いとか…つけなくていいから…。」

私は表情一つ変えない挨拶をする…しかしアイリス教官の自己紹介の仕方に、私は頬を赤くして少し恥ずかしそうにしていた。

両肩にアイリス教官の手が触れていて、私はそれだけでドキドキしてしまう…なんでこんなに心乱れるんだろ、きっと最初の額へのキスのせいだ…。


コトリ「…えっ……あっ…う、うん…こちらこそよろしく…。
(う、嘘か……あれ…なんで安心してるんだろ…私…。)
あの、その…コトリンって…恥ずかしいんですけど…。」

マサキさんの恋人という嘘に、私は一瞬心に痛みが走る…そして嘘だと分かると安堵する、なんだったんだろう今の気持ち…?

微笑みながら手を差し出すマサキさんと私は握手を交わす…アイリス教官の友人だけあって私の知らないタイプの人、コトリンという呼び方に戸惑いと恥ずかしさが少し心に思う。


ーーアイリス視点ーー

アイリス「ねー、マサキ、でもコトリンってかわいいよね♪私も使おうかなコトリン♪なんか、コトリのかわいさが増すよね♪」

コトリが動揺してるのを見て、響き的にもかわいいのに気づいてコトリが恥ずかしがる愛称を使おうかと迷う様子をみせるもマサキ。


マサキ「アイリス...本人が嫌がっているだろう。やめよう。
すまないね、コトリンと呼ぶのはやめるよ....もっとコトリがはずかしくない名前..」

さっきの丁寧な挨拶より、こちらの口調が素なのか真剣な様子でアイリスを止めにかかり、コトリに向き直ると頭をさげ並々ならぬ様で謝罪しながら、キリッとした様子でコトリをみつめ。


マサキ「コトニャンでどうだっ♪コトリは俺の大好きな猫に似てる..語尾にニャンをつければ、完璧だと思う♪。かわいさで悶え死ぬものもでてくると思う♪」

顔は真剣そのものだが、俺とゆう一人称を使い、言葉尻はテンションが上がっているのあたり全然感情を隠せてなくて。


ーーコトリ視点ーー

コトリ「なっ…ア、アイリス教官まで…//
マ、マサキさん……いえ、気にしてないのでっーーふぇ…?」

アイリス教官まで私のことをコトリンと呼ぶので、つい動揺と恥ずかしさが少し表情に出てしまう。
マサキさんが意外にも謝ってくれ、私が安心したのもつかの間…また違う愛称を決めようとしていて 私は思わず間抜けな声が出てしまう。


コトリ「っ…!? コ、コトニャン!?それに…にゃ、にゃん…って…あ、あの…二人とも…あ、あぅ……にゃ、にゃん…//
っ~//も、もうマサキさんはコトニャンでもいいです! だからもう本題に入ってください!
でも教官…アイリス教官は呼んじゃだめ! 学園内でコトニャンとかだめ、絶対だめ! わ、私が恥ずかしくて死んじゃいます…//」

マサキさんのテンションもそうだが、コトニャンという新たな愛称を聞かされ…私は頬を赤らめて動揺が表情に出てしまう。

マサキさんとアイリス教官の二人のきらきらした瞳に見つめられ、だんだん表情を隠せなくなってきて…私は瞳を潤ませて、恥ずかしそうな表情で にゃん と照れながら小さくつぶやいてしまう。

すぐに にゃん と言った自分の恥ずかしさに耐えきれなくなり…私は耳まで真っ赤になって恥じらってしまい、もう表情を隠すことなんて出来なくて身体をもじもじさせてしまう…だめ 私 もう恥ずかしくてこの場から逃げ出したい…。


今まで私が抑えてきた感情、それに忘れてしまった感情…それがアイリス教官との出会い、そしてキスにより だんだんと私は思い出せてきていて…。


ーーアイリス視点ーー

アイリス「あぁああ♪ヤバい、今のヤバいよ♪かわいくて悶え死ぬ♪
マサキいい仕事するじゃん♪ナイスすぎる♪コトニャンさいこぅうう♪....えー、ズルいなんでマサキだけーっ」

体をガクガク震わせてコトリのリアクションにかわいさで悶え死ぬとテンションを上げるも、コトニャンと呼ぶのを禁止されると、頬を膨らませ明らかに不満そうな様子を。


マサキ「ふっ..アイリス、そんな褒めないでくれ照れる。..よしわかったコトニャン♪本日は、絶対に君たちにしか出来ない仕事を頼もうと思ってね。
なんと言っても勤務中は常に戦いだし命がけだ....でもまぁ、君たちなら大丈夫だろ。これが仕事内容だっ♪」

コトリにキリッとした真剣な表情で話し始めると、重々しい言葉で二人にプレッシャーをかけ、物々しい雰囲気を出すも…

コトリに仕事内容と言って1枚の紙を差し出すとそこには『メイド喫茶♪もえもえ♪』と書かれかわいいデザインとデコレーションされ、メイド服を着た美少女が頬を赤らめ手でハートマークを作っている様子が。


ーーコトリ視点ーー

コトリ「っ…そ、そんなにがっかりし…なくても……ふ、二人っきりの時なら…たまに、たまになら…呼んでもいい…よ…//」

コトニャンを禁止にすると、アイリス教官が不満そうに頬を膨らませていたので…私は二人っきりの時なら呼んでもいいよ、と恥ずかしそうに、少し泣きそうな赤くなった表情でそう約束してしまう。


コトリ「そ、そんなに難しいんですか…?
(アイリス教官の足を引っ張らないようにしないと…。)
……っ!?!? 無理、絶対に無理ですっ!マ、マサキさんが頼みたいお仕事って…つまり…その…メイドさんで…わ、私にこんな…恥ずかしい…ポーズや服を…させるんですよ…ね…?

っ~~// や、やっぱり無理です…私、人と話すの苦手なのに…接客と…メ、メイドさん…なんて…迷惑をかけるに決まってます……これ、絶対に教官の人選ミスです…!」

マサキさんが真剣な表情になって話すので、気持ちを切り替えるように私もクールな表情に戻そうとしたのだか……頬を赤らめて恥ずかしいポーズをしてるメイドさんの紙を見せられた瞬間、全てを悟った私はさっきよりさらに赤くなってしまう。

私と教官がメイドさんの格好をした姿を思い浮かべ、教官は似合うからいいとして…私がメイドの姿でハートを手で作ってる姿は、想像しただけでもすごく恥ずかしくなってしまう…絶対にありえない、恥ずかしすぎる…。


ーーアイリス視点ーー

アイリス「お…ふふ…ありがとうコトニャン♪」

なんか許可をもらえたので膨らませてた頬を元に戻し、コトリに笑顔を見せて。


マサキ「なんだっ..て..す、すまない..俺はまたコトリに嫌なことを..ホントにすまない..」

綺麗な白い肌をした手のひらを口に当てて、非常にショックを受けたような様子を見せ、ルビー色の瞳をを震わせると、先ほどと同じように頭を下げて謝罪し。


マサキ「まぁ、俺もコトリがかわいすぎる余り、調子に乗りすぎてたかもしれない...すまなかったな。
ふっ..コトニャン、心配するな♪実は今日は仕事は2つある。どちらかをやってくれれば、もう1つにはバイトを行かせるから心配しなくていい。
それでもうひとつの方だが、こっちは接客しなくていーぞおっ♪」

一瞬、アイリスとは異なる、年長者として、姉のような笑みをコトリに見せて安心させると、カウンター下からコトリに別の1枚を差し出すとそこには『週刊雑誌 水着モデル募集!』と、書かれ美少女がかわいい水着でにっこりとした笑顔、やや頬を紅潮させセクシーポーズを決めていて。


ーーコトリ視点ーー

コトリ「っ…わ、私が悪いんですから…謝らないでください……人が苦手な私が悪いんですから…。
えっ…もうひとつ…ですか? ……~~!?」

マサキさんがすごく落ち込んだ様子で謝ってくるので、私も少し慌てた様子でこちらこそごめんなさいと謝る。

私がどうしようと思っていると、マサキさんが新たな一枚を私に見せてきて…それを見て少し硬直のあと、私はまた赤くなることに…。


コトリ「み、みみ…水着…// こんな…は、恥ずかしいポーズ…まで…//
っ~~!! み、水着の方が恥ずかしいですっ! だ、だって…人前で…その…水着を着て…肌を晒す…なんて…// 
それに…モデルなんて…わ、私には…無理です…。……っ…メ、メイド…メイドをやらせて…くだ…さい…。」

いろんな人に水着姿の自分を見られ、そしてそれを写真に撮られると思うと…裸よりも もしかしたら恥ずかしいかもと思う私は、ずっと赤くなったまま恥ずかしそうにもじもじしてしまってます。

しかしここまできて断るわけにはいかない、どちらかを選ばなきゃと思い…私は恥ずかしそうな表情で、メイドをさせてくださいとお願いする…自分に自身がない私にモデルなんてもっと無理だと思っていて。


ーーアイリス視点ーー

アイリス「えー♪いいじゃん別にー♪どっち選ぼうとかわいいよ♪
コトリのかわいさが磨かれるしね♪社会学の授業として、世間にどんな仕事があるのかを知っておくのはいい機会だし♪」

ニコニコ笑いながらコトリの頬を紅潮させる様子を幸せな様子でみながらも自身はかわいい格好を体験できるとそこそこ乗り気で。


マサキ「そーか♪ 超ありがとう、コトニャン。これで世間の傷ついた紳士淑女の皆が、癒される救われるっ♪
それでは早速ここに言ってくれ。俺が店に言って、二人の衣装は既に用意してあるからさ。助かるよ、アイリス」

ホッとした表情をしながらアイリスに店の位置が書かれた簡単な地図を渡し。


マサキ「コトニャンもありがとう。アイリスから聞いたよ。これから約2年、学生なんだろ?いろいろあるだろうが、キツイこと、困ったことがあれば何時でもここに来てくれ。
オレンジジュースぐらいなら、ご馳走するからさ♪頑張ってな♪」 

コトにゃんにルビー色の瞳を向け、まるで妹を見るような優しげな眼差しを向けると、いつでも力になると伝えウインクをする。


ーーコトリ視点ーー

コトリ「っ…ほ、本当にアイリス教官は…その…私のメイドや水着姿…かわいいと…似合うと…思ってる…?
い、いえ…ふぇ…そんな、アイリス教官ならともかく…私なんかのメイド姿じゃ誰も…。」

アイリス教官が私をかわいいといつも言ってくれるので、私はそのたびにドキドキしてしまい…照れた恥ずかしそうな表情をし、瞳を少し潤ませて教官を見ている。

少しオーバーな感じのするマサキさんの言い方に私ではなく、アイリス教官のメイド姿なら癒される人はいるだろうと言います…私も教官のメイド姿、ちょっと期待していた。


コトリ「ん…これから2年、アイリス教官たちにお世話になる。マサキさん……はい、またここに来させていただきます…。」

マサキさんの優しそうな表情に気遣いをしてもらい、なんだか胸が温かい気持ちになってきて…私は少し優しい微笑みを返します。

たった数日、たった数日で私の止まってた人生が少しずついい方向に変わってきてるかも…そんな淡い思いを感じていて……。


ーーーーーーーー

登場人物 詳細解放

名前 マサキ

年齢 24歳

身長 178センチ

誕生日 不明

容姿 銀色の髪にルビー色の瞳。冷たい印象を与える顔立ち。

Bar「sleeping cat」のマスターであり、さまざまな店舗(主にお酒関連)を経営する長身の女性。アイリスの古くからの友人であり、飄々としたどこか掴み所のない性格。
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