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第1節 リュネメイア編

第1話 始まりの日

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登場人物 紹介

名前 アイリス

年齢 24歳

身長 169㎝

誕生日 9月18日

容姿 肩まで金色の髪に薄いブルーの瞳


名前 コトリ

年齢 15歳

身長 153㎝

誕生日 12月24日

容姿 腰まである長い黒髪に薄い紫色の瞳

ーーーーーーーー



アイリス「ふぅ…」

自らの執務室で椅子に腰かけたまま手元の表紙に「新騎士候補生」と書かれた資料を読みながら、
今回担当する自分の教え子たちのデータに目を通していると、部屋の扉がコンコンと音をたてたことから生徒が来たことを察し立ち上がり

アイリス「ん! 開いてるから入っていいよーっ」

ーーーー

長い長い廊下を私は歩き、私は教官室の一室の前に立つ。

学園生徒のクラス分けが発表され、今度はその担当の教官との個人面接。

周りはどう考えているか知らないけど私はあまり興味がない。

コトリ(…アイリスっていう女性の教官だと聞かされたけど どんな人が教官なんだろう…別に誰でも気にしないんだけどさ。)


部屋の扉をノックすると 中から声が返ってきたので、私は部屋の中へと足を踏み入れる。

コトリ「……失礼します。コトリです、よろしく…。」

私は素っ気なく挨拶を交わし、用意されていた椅子へ座る。


ーーーー

ゆっくり彼女をみつめるとあの時の情景が思い出されて懐かしい気持ちになったがそれを押さえて、私はいつも通りの調子に気持ちを切り替えて話しを始める。

というか、久しぶりの再会だが…凄いかわいい…これは、私的には予想外だった。


アイリス「それじゃ、話しを始めよっかな。今回は基本的に2つの目標があるんだー。
それぞれの生徒の特性や素質を見極めることが、1つの目的。

もう1つが、コトリの卒業後の志望先を把握しておきたいんだよね。
ここまではいいかな? …とゆうか、元気ないね?熱でもあるの?」

話しをきいているんだろうけど、なんかこう真剣味がないし、イタズラしたいので、少し身を乗り出してコトリの顔に近づいてみる。わー…綺麗な紫の瞳。いいなー…

ーーーー

コトリ「……? 卒業後…騎士学校に入学してる時点で騎士は目指してますが、とくに何処か希望する騎士団とかはないです。」

アイリス教官がじっと私を見つめていたので、私はおもわず首を傾げてしまう。

卒業後のイメージはどんなのを抱いてるかを聞かれ、私はとくに考えていないと答える…憧れてる騎士団とかないし、ちゃんと生活できれば何処でもいいかなと思っていた。


コトリ「……アイリス教官、何してるんですか…? 別に…熱なんてないですし、私はいつもこんな感じです…教官は知らないでしょうが。あと 私の顔なんて見つめても、良いことなんて何一つないですよ。」

アイリス教官が身を乗り出してこちらの顔を見つめてきますが、私は表情一つ変えずクールに見える対応する。


ーーーー

アイリス「ふーん…通常の騎士団志望じゃないんだ。それなら、王国騎士団か教会騎士団を目指してるのかな?

…うーん…その様子だとまだ決まってないみたいだね。それなら、そのうち決めてくれればいいよ。」

この国の二大騎士団の名前を出してもなんらリアクションをしないコトリを見て、ほんとに決まってないのを悟と笑いながらその質問を流して。


アイリス「えー!そんなことないよ。
こんなに綺麗な瞳だし、かわいい顔してるしさ..なんか自信ないみたいだね…しょーがない…ふふっ♪よいょっと♪…んっ♪」

何一つ良いことはないと告げた彼女。

自信なさげな様子を見せるコトリを元気づけたいと思い、そしてちょっとかわいい顔をみたい…そう思った私は、右手でコトリの両目を隠すと更に身を乗り出して彼女の額に軽くキスをしてみる。

ーーーー

コトリ「王国騎士団に教会騎士団…実際にこの目で見てみないとわかりませんが、今はまだ決めてないです…。
(とりあえず今は腕を磨きたい…誰にも頼らず、一人で生きていくために…。)」

この国の二大騎士団の名前を出されるが、私はあまりピンときていない様子で。
騎士になろうと思ったのは、私にたまたま剣の腕があったからで…

一人で生きていけそうな道がそれであったためで、本当に卒業後の進路はまだイメージが沸いてなかった。
とりあえずは自分の腕を磨くことしか今の私の頭にはなかって。


コトリ「私が可愛いなんてそんなはずないです。それに自信がないとかじゃなく、ただ自分の容姿が嫌いっーーえっ?……? ……っ!?

(えっ…なに今の感触…? 私…なにされたの…? も、もしかして…キス…され、た…!?)」

私は色々な言葉を素っ気なく口に出そうとし、その瞬間にアイリス教官の手で目を隠され…そして額に柔らかくてあたたかい感覚が残る。

そして教官が手をどけると、何をされたのかが少しだけ分かった私は…クールだった表情の頬を赤くし、澄ましてた表情に少しだけ驚きと照れが姿を見せていて。


ーーーー

アイリス「おっ♪ふふー♪うんうん、素直でよろしい♪ やっぱりコトリは素直な方がかわいいねー♪」

コトリが頬を赤らめて照れや驚きといった感情を出すと、こっちも嬉しくなって自然と笑顔になる…というか、ほんとかわいいなぁ~…そんな顔されると、こっちまでドキドキするよ。


アイリス「ふふっ♪いまのはねー、おまじない。
こうして、大事な人の額にキスしてあげると、その人に良いことが起こるんだってさ♪
あれ? …ふふーもしかして私に惚れちゃった?」 

ご機嫌な私は笑いながら人差し指を立てて教室で授業しているときのように、一言付け加えるもアワアワしているようにも見えるコトリにからかうように話しをふり。

ーーーー

コトリ「な、何を言って…っ…私が素直とか可愛いとか…あ、ありえませんから…。
な、なんで笑ってるんですか…何が嬉しいのか…私にはわかりま、せん…。

(な、なんでキスされたか分からないけど…心を落ち着かせないと……いつものようにあしらって…。)」

思わずキスされた額を自分の手で触れたあと、私は慌てて手を離して視線を横に逸らす…まだ動揺してるのか、クールな表情の頬が赤くなったままで。

なんともない、なんともないはずなのに何故かドキドキしてしまっていて…私は久々に誰かを意識し始めてしまい。


コトリ「おま、じない…?っ…!? だ、大事な人って…私と教官は今日初めてちゃんと会話をしたんですよ…? なのに…な、なんで…そんなキスなん、か…。
ほ、惚れたって…私たち女の子同士ですよ…それに私は恋愛なんて絶対にしない…。

(あ、あれ…なんだか調子がおかしい……いつもなら簡単にあしらえるのに…。)」

今までの誰とも違う、アイリス教官の纏う空気に私はいつもの素っ気ない対応が乱されていて…自分ではなんともないと思っているが、今でもキスされた動揺が内心では続いていて。

私はあまり誰とも関わりなく生きていこうとしていたのに、アイリス教官に惚れちゃった? なんて言われ…
どうやってこの場の流れをやり過ごせばいいか分からなく、少し瞳を横に逸らした動揺した様子の仕草をしてみせ。

ーーーー

アイリス「あら。恋の形はいろいろだよ?
そりゃ世間的には敬遠される形もあるけど、私は本人が相手を好きになっちゃったら、仕方ないと思うんだけどねー♪」

ニヤニヤ笑いながら冗談めかして、コトリの頭を優しく撫でてあげる…わ…すごいサラサラ。
綺麗な黒髪…いーなー…♪


アイリス「それに、大事な人ってのも嘘じゃないよ。今日からコトリは私の大事な生徒だから。初めて会話したってね。

…っと、いけない いけない。脱線しちゃったね。」

私の正直な思いを伝えながら話しを続けるも、本来の目的を思いだし非常に名残惜しいが手を離す。確かコトリは…


アイリス「さて コトリは剣術や語学、魔法学いずれも素晴らしいものを持ってるみたいだね。

他にも 魔法戦闘、治癒術、補助魔法術、歴史学…いろいろあるけど、コトリの希望としてこれから伸ばしていきたい部分はあるかな? ないなら、私の見立てで指導していくけど?」

ーーーー

コトリ「んんっ…あっ…っ…//
あ、頭…撫でないで…くださ、い…。
確かに恋愛は自由だと思います…でも、私は誰も好きになんてならないです……い、いつまで…頭を撫でてるつもりで…すか…。」

アイリス教官に頭を優しく撫でられ、私はつい気持ちよさそうに…気の緩んだ声を漏らし、少しゆるんだ微笑みの表情になってしまう。

その自分の変化に気づき、慌てて私は視線を横に逸らして元のクールな表情に戻す…でも頭を撫でられ続ければやっぱり何処か嬉しそうで、頬はまだ赤く染まったままで。


コトリ「そ、そうですか…生徒みんなを守らないといけないなんて、教官も大変ですね…。
あっ……そ、そう…ですね…。」

アイリス教官に大切な生徒だからと正直な気持ちを伝えられ、私は瞳を逸らしながら素っ気ない返事をする。
教官の想いは分かった、でも私は誰かに守られるほどの価値はないし…誰も守りたい人なんていない…と心の中で思って影を落とし。

教官の頭を撫でられるのが終わってしまい、私は無意識に名残惜しそうにして。


コトリ「……私は剣術を伸ばしていきたいです。魔法もまだ学んでいきたいけど、自分を守れるだけの強さを求めてます。
それに…私が治癒術や補助魔法を学んだとしても、誰にもかける相手がいないし…。」

もう緊急時に必要な最低限の治癒術や補助魔法などの知識があるから、私は自分の腕をまずは磨きたいと言っておく。

ーーーー

アイリス「剣術、ね。…ふむふむ…まぁ、長所を伸ばしたいってことだよね。じゃあ、それをメインに伸ばしていこうか。
これから一緒に過ごすうちにコトリの弱点とか、伸ばしたいことが見つかれば一緒に改善していくということで♪」

コトリの影のある表情に気がつくものの、少し迷った末にここは触れないことにした。
今日は初日。教官と言えど、いきなり彼女の心にずかずか踏み込みすぎるのはよくない。


アイリス「そうなると…コトリの剣術の腕を実際に見てみたいかな。
資料で評価が上から三番目のランクBってだけで、強いのはわかるけど…実際の癖や構えかた、戦い方はわからないからね。
それで、うーん…今回は訓練施設を使おっか。コトリ、明日の放課後は時間ある?」

教官として次にする事を彼女に伝えながら、訓練施設で彼女の剣術を見せてもらうことを伝え、明日の予定と時間を確認し。

ーーーー

コトリ「はい、それで構いません…これからよろしくお願いします、アイリス教官。
(だんだんと調子が戻ってきた…やっぱり安心する…。)」

だんだんといつもの何も気にしていない状態に戻ってきて、私は落ち着いた様子で安心してくる…
もちろんアイリス教官が無闇に私の心に入ってこなかったのも、安心する一つの要因だったのだけど。


コトリ「Bランク…。
(やっぱり教官たちから見た私は、まだまだってことだね。)
はい、私は構いませんよ。放課後ですね…この時間帯はいつも一人で自主練習してるので、いつでも声をかけてくれれば大丈夫です。」

入学早々Bランクはかなりの評価なのだろうが、一人で生き抜くには物足りない評価で…私にはやっぱり自分はまだまだなんだと心の中で満足できずにいて。

一人でするより誰かに指導してもらいながらの方が自分にも分からない弱点なんかを見つけられると感じ、私はアイリス教官の提案に乗ることにして。

ーーーー

アイリス「そっか。それじゃ、明日もよろしくね♪」

明日の予定が決まり書類をトントンと音をたてて揃えると机に置いて、一呼吸置くとコトリを見つめながら。


アイリス「私からは以上だよ。最後に、コトリから聞いておきたいことはあるかな?私のことでも、さっきの騎士団のことでも…この世界のことでも、なんでもいいよー。」

リラックスした状態で最後の確認に質問があるかないかを確認しつつ、彼女の表情を見る..
ふーん…クーデレ…いや、ツンデレ? この場合ジャンルはなんになるんだろ。

ーーーー

コトリ「ふぅ…。
(やっと終わった…途中から私らしくもなく 緊張しちゃったな…。)
……? アイリス教官 また私を見つめてる…。」

面接が終わり、私は少し疲れていた。いつもならなんともないはずなのに、今日は予想にしないことが起こったためである。

またアイリス教官が私を見つめていたので、私はクールな表情のまま口を開く。
アイリス教官が、私のことをクーデレやツンデレなんて思ってるなんて知る由もない。


コトリ「質問は大丈夫です…でも一つだけ、さっきの…そ、その…キ、スは…控えたほうがいいですよ…。
私はともかく 他の娘たちにしたら勘違いされちゃいますよ…教官 人気者らしいですし。」

私はキスされたことを思い出しながら言葉を口にしたため…クールな表情のままだが恥ずかしいのか少し視線を外し、声が少しだけ澄ましてる時とは違う音を含んでしまい。

教官のことは教室で話しかけてきた女生徒たちから少しは聞いていた…もちろんその時はなんとも思わなかったし、女生徒たちとの会話は向こうだけが盛り上がってた気がする。

ーーーー

アイリス「ん?ふふ…私のキスを独占したいの? コトリはかわいいなぁ、もう♪心配しなくても、またしてあげるから安心してね♪」

僅かに照れるような表情を出すコトリにキュンと来て、ニヤニヤ笑いながらからかうように話しかけるも、ポンポンッと優しく頭に触り安心させてあげ。


アイリス「さて、じゃあ、これで今日はおしまい。ありがとうね、付き合ってくれて♪..疲れただろうけど、気をつけてねっ。」

お礼をいって彼女を帰らせると、私は明日からの担当の学生の訓練プログラムを作り始め、それは深夜にまで及んだ……。

ーーーー

コトリ「なっ…っ…!? ち、ちがっ…私はそんなつもりで言ったわけじゃ…ない…。
…あ、頭…撫でないで……教官こそ…その…体調には気をつけてっーーっ!? し、失礼します…!」

また不意打ち気味に微笑む教官に言われ…私はまた少し動揺してしまい、頬を少し赤く染めてしまう。

いつなら余計なことはけっして言わないのに、今日は自分の口からつい溢れた言葉からの動揺も多数あり…私はドキドキしっぱなしで。
しかも何故か最後は教官の体調を心配する言葉まででてしまい、私は慌てて部屋から出ていくのだった……。


ーーーーーーーー

登場人物 詳細解放

名前 アイリス

年齢 24歳

身長 169㎝

誕生日 9月18日

容姿 肩まで金色の髪に薄いブルーの瞳

好きなもの コトリ、穏やかな日々

嫌いなもの 戦争
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