7 / 17
第8話ひと休み
しおりを挟む
週末となり、株式市場は閉まったのでタケルはひと休みしていた。もう、だらだらと力を抜いて脱力しまくりである。セールで購入したゲームを片っ端からやってみる。その評価を元に買う株も決める。休んでいるが、遊んでいるだけではない。
「皆さん週末だし、レイド祭りしませんか」
ひとしきりゲームをして、株主総会の時に使う為の評価をまとめ終えたタケルはモンスターチャレンジを開始した。時刻はゴールデンタイムと言われる21時から22時の間。ギルメンが揃うまで待っていたのだ。レイドに参加する人数が増えたので、多くのギルドでやられている方式を採用した。レイドの主催者が瀕死まで削ったモンスターはその時に順番が来ていた人が受けとるというものだ。
「わーいわーいレイドだー!」
「楽しみですね」
「やっとか。早くレイドを開いて下さいよ。課金する気がないんでレアキャラを手に入れるチャレンジレイドしかないんですよ。ギルマスなら当然でしょ早く早く」
何か言い返したい部分もあるが、とりあえず5星キャラのレイドを開始した。いつものように削ってメンバーに渡す。出来るだけ難波さんに渡そうとしたが、何故かことごとくタイミングが合わない。すると難波さんはこう言った。
「俺は戦わないので削ったやつだけ下さいよ」
「はーい」
これには他のメンバーが面白くない。勝てないのは難波さんだけでなく、メイコさん、セフィリアさん、ココさんも自力での撃破はしんどい。結局、対応策は考えた。もう1つ低レベルでレイドを同時にレイドを立てて、メチコさんとセフィリアさんに食べ放題して貰うのだ。密かにその事を個人メッセージで伝えると二人は大喜びした。
「みんなに見つからないように早く終わらせてね。というか、難波さんに見つからないようにだけど」
こうして、難波さんに削って渡しても問題が無くなった。5星レイドキーは後30個はある。まだまだやれる。りんさんと、のちこさんは強いので高レベルでも単体で倒してくれるので非常に助かった。
「タケルさんレイド開いてくれてありがとうね」
りんさんがお礼を言う。ただの文字でしかないが、何故か気持ちがこもってる気がした。
「ですですマスター助かります。のちこ感激」
のちこさんも気持ちがこもってる気がする。
「チャットしてないで早く削って下さいよ」
うん。難波さんも気持ちがこもってる気がする。何だろうか。コメントのしようもない。こうして深夜2時までレイド祭りが開催された。レイドキーは6つ消費された。まだ崩せるレアキャラいるし、まだまだキーは増やせる。
「週末にはまたレイド祭りやりたいですね」
すると皆大喜びで、次の週末を楽しみにしていた。そして、皆続々とログアウトしていく。深夜2時だし。俺も寝ようとした。
「マスター俺ひとりの為にレイド開いて下さいよ」
難波さんが何か言っているが気がつかないふりして光の早さでログアウトした。もちろん、それくらいの気持ちでという意味だ。何だろう。本当にもうあれだ。疲れる。
「皆さん週末だし、レイド祭りしませんか」
ひとしきりゲームをして、株主総会の時に使う為の評価をまとめ終えたタケルはモンスターチャレンジを開始した。時刻はゴールデンタイムと言われる21時から22時の間。ギルメンが揃うまで待っていたのだ。レイドに参加する人数が増えたので、多くのギルドでやられている方式を採用した。レイドの主催者が瀕死まで削ったモンスターはその時に順番が来ていた人が受けとるというものだ。
「わーいわーいレイドだー!」
「楽しみですね」
「やっとか。早くレイドを開いて下さいよ。課金する気がないんでレアキャラを手に入れるチャレンジレイドしかないんですよ。ギルマスなら当然でしょ早く早く」
何か言い返したい部分もあるが、とりあえず5星キャラのレイドを開始した。いつものように削ってメンバーに渡す。出来るだけ難波さんに渡そうとしたが、何故かことごとくタイミングが合わない。すると難波さんはこう言った。
「俺は戦わないので削ったやつだけ下さいよ」
「はーい」
これには他のメンバーが面白くない。勝てないのは難波さんだけでなく、メイコさん、セフィリアさん、ココさんも自力での撃破はしんどい。結局、対応策は考えた。もう1つ低レベルでレイドを同時にレイドを立てて、メチコさんとセフィリアさんに食べ放題して貰うのだ。密かにその事を個人メッセージで伝えると二人は大喜びした。
「みんなに見つからないように早く終わらせてね。というか、難波さんに見つからないようにだけど」
こうして、難波さんに削って渡しても問題が無くなった。5星レイドキーは後30個はある。まだまだやれる。りんさんと、のちこさんは強いので高レベルでも単体で倒してくれるので非常に助かった。
「タケルさんレイド開いてくれてありがとうね」
りんさんがお礼を言う。ただの文字でしかないが、何故か気持ちがこもってる気がした。
「ですですマスター助かります。のちこ感激」
のちこさんも気持ちがこもってる気がする。
「チャットしてないで早く削って下さいよ」
うん。難波さんも気持ちがこもってる気がする。何だろうか。コメントのしようもない。こうして深夜2時までレイド祭りが開催された。レイドキーは6つ消費された。まだ崩せるレアキャラいるし、まだまだキーは増やせる。
「週末にはまたレイド祭りやりたいですね」
すると皆大喜びで、次の週末を楽しみにしていた。そして、皆続々とログアウトしていく。深夜2時だし。俺も寝ようとした。
「マスター俺ひとりの為にレイド開いて下さいよ」
難波さんが何か言っているが気がつかないふりして光の早さでログアウトした。もちろん、それくらいの気持ちでという意味だ。何だろう。本当にもうあれだ。疲れる。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
そのバンギャ、2度目の推し活を満喫する
碧井ウタ
ライト文芸
40代のおひとり様女性である優花には、青春を捧げた推しがいた。
2001年に解散した、Blue RoseというV系バンドのボーカル、璃桜だ。
そんな彼女は転落事故で死んだはずだったのだが、目を覚ますとなぜか20歳の春に戻っていた。
1998年? Blue Roseは、解散どころかデビュー前だ。
それならば……「追うしかないだろう!」
バンギャ魂に火がついた優花は、過去の後悔もやり直しつつ、2度目の推し活に手を伸ばす。
スマホが無い時代?……な、なんとかなる!
ご当地グルメ……もぐもぐ。
行けなかったライブ……行くしかないでしょ!
これは、過去に戻ったバンギャが、もう一度、自分の推しに命を燃やす物語。
<V系=ヴィジュアル系=派手な髪や化粧や衣装など、ヴィジュアルでも音楽の世界観を表現するバンド>
<バンギャ=V系バンドが好きな女性(ギャ、バンギャルともいう) ※男性はギャ男(ぎゃお)>
※R15は念のため設定
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ARROGANT
co
ライト文芸
幼い頃に死別したはずの母が小学生の健介の前に現れた。
嘘をついていた父が許せず、健介は母と暮らすことに決めた。
しかしそれは思い描いた暮らしとは違っていた。
そして自分の本当の生い立ちを聞かされ、父の元に戻る決意をする。
その矢先、健介は攫われた。
なろうから転載。
お兄ちゃんは今日からいもうと!
沼米 さくら
ライト文芸
大倉京介、十八歳、高卒。女子小学生始めました。
親の再婚で新しくできた妹。けれど、彼女のせいで僕は、体はそのまま、他者から「女子小学生」と認識されるようになってしまった。
トイレに行けないからおもらししちゃったり、おむつをさせられたり、友達を作ったり。
身の回りで少しずつ不可思議な出来事が巻き起こっていくなか、僕は少女に染まっていく。
果たして男に戻る日はやってくるのだろうか。
強制女児女装万歳。
毎週木曜と日曜更新です。
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
フリー台詞・台本集
小夜時雨
ライト文芸
フリーの台詞や台本を置いています。ご自由にお使いください。
人称を変えたり、語尾を変えるなどOKです。
題名の横に、構成人数や男女といった表示がありますが、一人二役でも、男二人、女二人、など好きなように組み合わせてもらっても構いません。
また、許可を取らなくても構いませんが、動画にしたり、配信した場合は聴きに行ってみたいので、教えてもらえるとすごく嬉しいです!また、使用する際はリンクを貼ってください。
※二次配布や自作発言は禁止ですのでお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる