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へっぽこ姫の仲良し作戦⑦ 7章 フリージア国編
家族と薔薇園のお手入れ
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午前はレディとしてのレッスンや勉強して、午後は弓矢の練習やマシューと遊んだりしている毎日。薔薇園の近くへ歩いていると、パパが薔薇園を手入れしていた。え?専属の庭師さんに頼んでたんじゃなかったの??
私はパパのマントをクイッと引っ張りながら
「だーれだ!エーメだ!あ、またエメ言っちゃった」
そう声をかけたら、パパは私の方を見て笑った。うんうん、ガーネット兄様もそうなんだけど、パパも最近本当に表情が柔らかくなったなあと思う。パパは私のそばにいて、虫と睨めっこ中のマシューをチラッと見てから、
「…聖獣様と仲良くしているようだな」
「マシューとはお友達だからね!あ、パパが薔薇園のお手入れしてたの?」
コクンと頷くパパ。どうやら、仕事の合間にこの薔薇園だけはパパが大事に手入れをしているようだ。
「ローズが好きな薔薇は大切に育てておきたいからな。ここだけは、枯れないように保護魔法は使っているが、手入れなどは魔力など使わず、全て自力だ」
「じゃあ、エメも…じゃなくて私もお手伝いするよ!パパ一人じゃ大変だもん、それにね最近ね、お片付けできるようになったの!」
「メイド達にやらせればよいのではないか?」
「なんでもね、自分でできるようになりたいの!」
まあお片付けといっても、マシュマログッズとかなんだけどね、アンは姫だろうが、なんだろうが小さい頃はなんでもチャレンジ!という教育方針。さすが、もう一人のママだよ。
そんな話をパパとしていたら、パパは笑い、ちょうどガーネット兄様とハウライト兄様が学園から帰ってきたようだった。
「ただいま戻りました。父上とエメラルドは薔薇園で何をしているのですか?」
ハウライト兄様は笑顔で声をかけてきてくれた。
「パパとの、薔薇園のお手入れをするの!」
「へえーそうなんだ。父上、僕達も一緒にいいですか?」
「……一緒に手入れをしてくれるのか?」
「はいっ、みんなで母上が大切にしていた薔薇園を綺麗にしましょう」
あ、パパすごい喜んでる。犬の尻尾の幻覚が見えるよ!嬉しいんだね!パパはいそいそと、何やら、バケツやら箒やら、軍手などを用意しはじめてくれた。
ハウライト兄様がニコニコとしている隣のガーネット兄様はムスッとしながらハウライト兄様に
「……私はやると言ってないが…」
「え?ごめん、君の声ボソボソしてて聞こえないや。はい、軍手」
「…だからなぜ私も」
「エメラルドも僕も一緒に父上とガーネットと薔薇園を手入れしたいんだよね。駄目?」
「ガーネット兄さま!エメ達と一緒にキレイキレイしようよ!」
ガーネットはハアとため息を黙々と落ち葉などを拾い始めた。ピーターがチラチラとガーネットと話したそうにしている様子を伺っているのと、ガーネットは父親をチラッと様子を見てはプイッと背中を向けていた。そんな二人の様子をハウライトは困った顔で笑いながら
「似たもの同士は困ったね」
そう呟いていた。
「ハウライト兄さま!ここの薔薇ちょっぴり元気ないかも!ん?ハウライト兄さま?どうしたの?」
「ん?なんでもないよ。僕達は足りない肥料とかをもってこようか」
え?でも、パパとガーネット兄様二人っきり…って大丈夫よね?昔ガーネット兄様はパパに怒って喧嘩しちゃってるから。私が少し心配そうにしているとハウライト兄様は私を抱っこして
「大丈夫だよ、さあ僕達はいこうか」
「うん、わかった!」
そう私達は肥料を取りに行き、二人の元へ戻ったが……
暗い!!!!!何あの二人の沈黙!え?私とハウライト兄様がいないときずっと沈黙!?パパよ!何しているの?頑張って声かけようよ!?私が慌てて二人の元へ行こうとした時ハウライト兄様に止められた。どうやらパパがガーネット兄様に話しかけたようだった。私達はそっと二人の会話を聞いた。
「……が、……学園は楽しいか…」
「………学園は楽しむべき場所ではないです」
「………だが…友…良い友が見つかる。私もそうだった」
「………そうですか…」
シン…となる。うん、会話全然ついてってないよ!?
「……薔薇の手入れを…手伝ってくれてありがとう…ここはローズが好きだった場所だ」
「……知っています」
うああー!!二人の背中しか見えないから、どんな表情かまったく見えない!大丈夫かな?パパよ、思春期の子には取り扱い注意だよー!!私の後ろにいるハウライト兄様はクスクス笑っていた。
パパはガーネット兄様をようやくジッと見た。
「…ガーネット、お前はこの国の王となりたいか?」
ピタッとガーネット兄様の手は止まり、パパの方を見てから、またプイッと目の前にある薔薇のほうを見つめながら
「………小さい頃からなるべきだと思っていました。ただ…」
「……ただ?なんだ、何か思う事があるのであれば…」
ガーネット兄様の表情はあまり見えないけれど、
ハッキリとこう言った。
「…私は王としては向いておりません。ハウライトのほうが向いているかと思います。彼は周りを味方につけるのが上手く、私より強く器用です」
そうガーネット兄様が言い、私はハウライト兄様を見るとハウライト兄様は固まって、本当に困った顔をしていた。私がジッとハウライト兄様を見つめると、私を不安にさせないように頭を撫でて笑ってくれた…。
「……そうか……できれば、ガーネット、お前もハウライトも、エメラルドも……自由に生きていて欲しい。だが…自由とは…一番難しいものだな…」
そうパパが呟くとガーネット兄様はパパの方を真っ直ぐにただ、黙ってコクンと頷くだけだった。
パパはガーネット兄様に
「…もし…王族なと関係なく…お前は何になりたかったのだ?」
ガーネット兄様は薔薇の手入れをしながら
「……………お」
お???
「………………お花屋さんです…」
花屋!?!ガーネット兄様はお花屋さんなりたかったの?!そうガーネット兄様がパパに教えているとパパはクスクス笑った。そんなパパに腹を立ったのかガーネット兄様は不機嫌な顔になる。
「……すまないっ…馬鹿にしたわけではない……ただ、私もそうだったのだ…昔王子ではなく、何ものでないのであれば、花屋になりたかった。ローズと一緒に薔薇を沢山売りたいと考えていた時期があった…」
そう嬉しそうに話すパパに、ガーネット兄様は頰を赤らめながら、
「…そうですか…一緒だったんですね」
そう呟いた。
その後、私達は声をかけて家族みんなと薔薇園の手入れをしました!
「マシュマロココアだよー!あ、ガーネット兄さまはコーヒーでっす!」
パパやガーネット兄様のなりたかったのがお花屋さんはビックリしたし、やっぱりハウライト兄様が原作とは違う話の方向になったとはいえ王様になっちゃうのかな??でもハウライト兄様はあまり乗り気じゃないし。パパはどう思ってるのかな?二人のどちらを継がせたいのかなあ…
まだまだ疑問だらけだけど、ちょっぴり家族との触れ合い時間は嬉しいね!
そんな1日でした!
私はパパのマントをクイッと引っ張りながら
「だーれだ!エーメだ!あ、またエメ言っちゃった」
そう声をかけたら、パパは私の方を見て笑った。うんうん、ガーネット兄様もそうなんだけど、パパも最近本当に表情が柔らかくなったなあと思う。パパは私のそばにいて、虫と睨めっこ中のマシューをチラッと見てから、
「…聖獣様と仲良くしているようだな」
「マシューとはお友達だからね!あ、パパが薔薇園のお手入れしてたの?」
コクンと頷くパパ。どうやら、仕事の合間にこの薔薇園だけはパパが大事に手入れをしているようだ。
「ローズが好きな薔薇は大切に育てておきたいからな。ここだけは、枯れないように保護魔法は使っているが、手入れなどは魔力など使わず、全て自力だ」
「じゃあ、エメも…じゃなくて私もお手伝いするよ!パパ一人じゃ大変だもん、それにね最近ね、お片付けできるようになったの!」
「メイド達にやらせればよいのではないか?」
「なんでもね、自分でできるようになりたいの!」
まあお片付けといっても、マシュマログッズとかなんだけどね、アンは姫だろうが、なんだろうが小さい頃はなんでもチャレンジ!という教育方針。さすが、もう一人のママだよ。
そんな話をパパとしていたら、パパは笑い、ちょうどガーネット兄様とハウライト兄様が学園から帰ってきたようだった。
「ただいま戻りました。父上とエメラルドは薔薇園で何をしているのですか?」
ハウライト兄様は笑顔で声をかけてきてくれた。
「パパとの、薔薇園のお手入れをするの!」
「へえーそうなんだ。父上、僕達も一緒にいいですか?」
「……一緒に手入れをしてくれるのか?」
「はいっ、みんなで母上が大切にしていた薔薇園を綺麗にしましょう」
あ、パパすごい喜んでる。犬の尻尾の幻覚が見えるよ!嬉しいんだね!パパはいそいそと、何やら、バケツやら箒やら、軍手などを用意しはじめてくれた。
ハウライト兄様がニコニコとしている隣のガーネット兄様はムスッとしながらハウライト兄様に
「……私はやると言ってないが…」
「え?ごめん、君の声ボソボソしてて聞こえないや。はい、軍手」
「…だからなぜ私も」
「エメラルドも僕も一緒に父上とガーネットと薔薇園を手入れしたいんだよね。駄目?」
「ガーネット兄さま!エメ達と一緒にキレイキレイしようよ!」
ガーネットはハアとため息を黙々と落ち葉などを拾い始めた。ピーターがチラチラとガーネットと話したそうにしている様子を伺っているのと、ガーネットは父親をチラッと様子を見てはプイッと背中を向けていた。そんな二人の様子をハウライトは困った顔で笑いながら
「似たもの同士は困ったね」
そう呟いていた。
「ハウライト兄さま!ここの薔薇ちょっぴり元気ないかも!ん?ハウライト兄さま?どうしたの?」
「ん?なんでもないよ。僕達は足りない肥料とかをもってこようか」
え?でも、パパとガーネット兄様二人っきり…って大丈夫よね?昔ガーネット兄様はパパに怒って喧嘩しちゃってるから。私が少し心配そうにしているとハウライト兄様は私を抱っこして
「大丈夫だよ、さあ僕達はいこうか」
「うん、わかった!」
そう私達は肥料を取りに行き、二人の元へ戻ったが……
暗い!!!!!何あの二人の沈黙!え?私とハウライト兄様がいないときずっと沈黙!?パパよ!何しているの?頑張って声かけようよ!?私が慌てて二人の元へ行こうとした時ハウライト兄様に止められた。どうやらパパがガーネット兄様に話しかけたようだった。私達はそっと二人の会話を聞いた。
「……が、……学園は楽しいか…」
「………学園は楽しむべき場所ではないです」
「………だが…友…良い友が見つかる。私もそうだった」
「………そうですか…」
シン…となる。うん、会話全然ついてってないよ!?
「……薔薇の手入れを…手伝ってくれてありがとう…ここはローズが好きだった場所だ」
「……知っています」
うああー!!二人の背中しか見えないから、どんな表情かまったく見えない!大丈夫かな?パパよ、思春期の子には取り扱い注意だよー!!私の後ろにいるハウライト兄様はクスクス笑っていた。
パパはガーネット兄様をようやくジッと見た。
「…ガーネット、お前はこの国の王となりたいか?」
ピタッとガーネット兄様の手は止まり、パパの方を見てから、またプイッと目の前にある薔薇のほうを見つめながら
「………小さい頃からなるべきだと思っていました。ただ…」
「……ただ?なんだ、何か思う事があるのであれば…」
ガーネット兄様の表情はあまり見えないけれど、
ハッキリとこう言った。
「…私は王としては向いておりません。ハウライトのほうが向いているかと思います。彼は周りを味方につけるのが上手く、私より強く器用です」
そうガーネット兄様が言い、私はハウライト兄様を見るとハウライト兄様は固まって、本当に困った顔をしていた。私がジッとハウライト兄様を見つめると、私を不安にさせないように頭を撫でて笑ってくれた…。
「……そうか……できれば、ガーネット、お前もハウライトも、エメラルドも……自由に生きていて欲しい。だが…自由とは…一番難しいものだな…」
そうパパが呟くとガーネット兄様はパパの方を真っ直ぐにただ、黙ってコクンと頷くだけだった。
パパはガーネット兄様に
「…もし…王族なと関係なく…お前は何になりたかったのだ?」
ガーネット兄様は薔薇の手入れをしながら
「……………お」
お???
「………………お花屋さんです…」
花屋!?!ガーネット兄様はお花屋さんなりたかったの?!そうガーネット兄様がパパに教えているとパパはクスクス笑った。そんなパパに腹を立ったのかガーネット兄様は不機嫌な顔になる。
「……すまないっ…馬鹿にしたわけではない……ただ、私もそうだったのだ…昔王子ではなく、何ものでないのであれば、花屋になりたかった。ローズと一緒に薔薇を沢山売りたいと考えていた時期があった…」
そう嬉しそうに話すパパに、ガーネット兄様は頰を赤らめながら、
「…そうですか…一緒だったんですね」
そう呟いた。
その後、私達は声をかけて家族みんなと薔薇園の手入れをしました!
「マシュマロココアだよー!あ、ガーネット兄さまはコーヒーでっす!」
パパやガーネット兄様のなりたかったのがお花屋さんはビックリしたし、やっぱりハウライト兄様が原作とは違う話の方向になったとはいえ王様になっちゃうのかな??でもハウライト兄様はあまり乗り気じゃないし。パパはどう思ってるのかな?二人のどちらを継がせたいのかなあ…
まだまだ疑問だらけだけど、ちょっぴり家族との触れ合い時間は嬉しいね!
そんな1日でした!
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