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へっぽこ姫の仲良し作戦⑦ 7章 フリージア国編

パパの仲良し作戦!

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今日も朝の食卓はパパ達と一緒に食べていた。サクサクのクロワッサンとブルーベリーヨーグルト!大きなハムエッグをクロワッサンに挟んで食べるのが最近ハマっている私、最近ちょっとだけまた背が高くなった感じがするし、たっくさん、食べるから成長期だね!

さて…いつもなら、私やハウライト兄様がお喋りをして、パパやガーネット兄様は黙って話を聞くんだけど、今日は珍しくパパの方から話をしだした。

「……今日は…天気が良い。ガーネットとハウライト、私と剣術の稽古はどうだ」

パパは無表情のままガーネット兄様とハウライト兄様に、稽古を誘った!珍しい!本当に最初の頃は三人共よそよそしかったけれどね。息子達との触れ合いは大切だもんね!だけどね、パパ…

ハウライト兄様は気まずい顔をしながら
「…えっと父上?今日の天気は雷雨ですよ?」

そう言った瞬間ピカッと雷が鳴った。そうです、パパさんよ。今日天気良くないよ?ベタな誘い方だよ?…あ、ちょっと落ちこんでる?

「………そうか…」

「あ、でも別に外でやらずに城の中でも出来ますよ。地下の練習場とかよくガーネットと練習しているので、父上に今の僕達の剣や魔術の腕を見てもらいたいです」

「パパ!ガーネット兄さまとハウライト兄さまね!すっごくすっごく強いんだよう!エメのヒーローなの!」

ハウライト兄様は可愛らしい笑顔でパパに話す一方、ガーネット兄様はというと…黙々と朝食を食べ終えて無表情のまま

「……私は忙しいです。父上とハウライトとだけでどうぞ行ってきてください」

そう一言言い放ち、席から離れて出ていった。
シンと一瞬静かになり、私はハウライト兄様の方を見るとハウライト兄様は眉毛を八の字にしながら、
「困った反抗期さんだね」と笑った。パパは少し難しい顔をしながら

「…ハウライト、ガーネットと共に今日の午後に地下室へ」

「…え?あ、はい。わかりました」

パパどうしたんだろう?眉間に皺を寄せているのはいつもの事だけど。後ろにいるレピさんは、ただ黙ってパパを見つめていた。

私とハウライト兄様は朝食を食べ終えて、二人でまた後でとパパに挨拶をして出ていった。

「ねえ、ハウライト兄さまは、パパのこときらい?」

キョトンしたハウライト兄様は私の頭を撫でて
笑顔で
「…嫌いじゃないよ?うーん、、最初はどうしていいかわからなかったけれど、今はエメラルドと同じく仲良しになりたいからね。ただ父上はなんというか…」

「…なんというか?」

「ガーネットそっくりだね。いや、ガーネットが父上にそっくりなのかな?」

「へへ、そっくりさん!あのね、私ね、パパとガーネット兄さま仲良しなってほしーな!あ、みんなだね!家族なかよし一番!」

「…ガーネットは…多分どうしていいかわからないんだよ。父上を許せない自分がまだ残っている。勿論僕に対してもだろうけど」

ハウライト兄様は少し寂しそうに笑いながら、私の手を握りまた歩き始めた。


午後になり、私はレピさんと一緒に城の地下室へ向かった。長い階段を降りるととても広い地下室だった。ここでよくブラッドやユー君もハウライト兄様達と遊んでたみたい、いや、練習だね!

ガーネット兄様は…不機嫌な顔で腕を組みながら立っていた。ハウライト兄様はニコニコと笑顔で立ってまっていた。

レピさんはクスクス笑いながら
「おや、気難しいガーネット王子をハウライト王子はどう説得して連れてきたのでしょうね?ハウライト王子の、ああいうところは何故か王妃ローズ様に似てますねぇ」

なんでもパパが学生時代も、みんながパパにお願いをしても、あまりにも頑固で折れなかったのがママのおかげでパパは動いてたことがあったみたい。それを懐かしそうにレピさんは私に話す。

「ママつよいんだね!」

「えぇ、世の中女性が強いのでしょうね」

「パパまだかな?パパとガーネット兄さまの仲良しさくせんかな!」

「…彼なりの仲良しだと思いますがね」

おー!パパなりの仲良し作戦!どんなんだろう!!あれかな、鬼ごっことかするのかな?あ、でも剣の腕を見てもらいたいとかハウライト兄様は言ってたから、あれかなあ。息子達の剣の腕を見て
《お前達強くなったな》
《ち、父上!》
とかなんとか、強い絆が生まれて仲良しなるのかな!?

レピさんな何やら気づき、

「…おや、そろそろ国王が来ますね。私と姫様の周りには保護魔法をかけておきましょうか」

そうフゥッとレピさんは一息吹いて、攻撃を避ける透明の壁みたいなのを作った。え?なんで?なんで保護魔法しちゃったの??そう首を傾げた瞬間

ガーネット兄様とハウライト兄様は青い顔をして
二人一斉に魔術を出しはじめ保護魔法を使おうとした瞬間


ドガーン!!と大きな炎の攻撃が兄様達へ向かっていった。


「ガーネット兄さま!ハウライト兄さま!えぇ!?敵!!?」

そう攻撃をした方向を向くとそこにはパパが立っていた。

ケホケホと倒れる、ガーネット兄様とハウライト兄様にパパは無表情のまま

「……お前達はまだまだ弱い」


レピさんは眼鏡をクイッとしながら

「ピーター国王の息子達と仲良し作戦ですね!」

とドヤ顔して言っていた。

えー!!!私と思っていた仲良し作戦じゃないよー!!!パパよ!何故!!?どういうこと!?血迷った!?

マ、マシュマロ食べて、おおお落ちつこ!!よし落ちつけ!

そうポケットこらマシュマロをだして、一口私は食べた。

マシュマロ…癒される。








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