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へっぽこ姫の仲良し作戦④四章 聖女編
ハウライトとルビー
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「ギャァアァアアァァアァアァアァア!!」
人の声でもなんでもない甲高い鳴き声が響き渡り、周りを攻撃し暴れまわりはじめた。
周りのいた人達を避難させた騎士団達もようやく来て、その姿に驚き一斉に攻撃をしはじめる。自我が完全にない化け物とそう呼んでいいのかな…。
「…ルビーあの、薬を飲んで暴走しちゃったみたいだね」
「リビア!止めることできない?なんだかね!なんだかね!あの人……あの人とてもくるしそうだたよ!!」
リビアは少し黙ってから、暴れまわるルビーを見つめながら
「……彼女が苦しいだろうが、泣きわめこうが…沢山の人の命を奪った。沢山の人を傷つけたんだよ……それはとても重い罪なんだ……とてもね。…僕も含めて…。だから同情は駄目だよ」
「……リビア…」
リビアもとても苦しそうな目をしている。今にでも泣きだしそうな…だけど…私は…私は何もできない。リビアの気持ちを理解してあげることも。リビア…マシュマロをあげることしかできなくてごめんね。それしかできないのかな。私には何かしてあげること出来ないかな。
ドガン!!!
「ピーター国王!!逃げて下さい!王子達と姫様を!」
「……レピドライト。私はお前だけ取り残して逃げるなんてしないぞ」
「おや、ピーター国王…そんなに私が好きだったみたいですね。では貴方は後ろから私は前から一気に潰していきましょう!」
そうピーター国王とレピドライトが一気に潰しにかかろうとした時
「…ま、まってください!!!まって!やめて!」
二人の前に、暴れまわる化け物をハウライトは庇い始めた。そんなハウライトをガーネットは信じられないという顔と、だんだんとハウライトの方へ怒りが込み上がり
「……ハウライトっ…貴様はわかっててそんな行動をとったのか?」
冷や汗を垂らしながら、苦しい顔をしながら前を向くハウライトにピーターとレピドライトは攻撃をやめ、何故か先程まで暴れまわっていた化け物はハウライトを見て大人しくなる。
「……わかってる。僕おかしいよね…」
「そいつは…私の…私達の母上を殺した張本人だぞ!!」
いつも口数が少ないガーネットの大声が響き渡る。
そんな物凄い殺気がガーネットを前に、ハウライトは泣き出しそうな顔で俯くまま庇い、ピーター国王はそんなハウライトの姿に戸惑う。そんな父親の姿に苛立つガーネットは
「…父上!!!その化け物は!母上を殺したんです!何故攻撃を止めるんです!!!」
「ガーネッ兄たま!落ちついてー」
私はガーネット兄様のところへ行こうとした時、ガーネット兄様はキッと私を睨み
「…力も何もないエメラルドは来るな!!!」
「うぁっ…あいっ…」
ビクンと私は止まり、ガーネット兄様はハウライト兄様を睨むばかりだった。ガーネット兄様は手から炎を出しはじめ
「父上も…ハウライトも…何もしないなら私がやる!!どけ!!ハウライト!」
「……駄目だよ…だってこの人は…僕が…」
ガーネット兄様が攻撃し始めた途端また化け物は暴れまわり建物がグラグラと崩れそうになる。
「……ルビーというか…あの化け物の額にある黒曜石が原因かな…」
「リビア!どれ?」
化け物になった彼女のおでこには確かに黒い石が埋め込まれていた。あれが原因!?壊せばいーかな!!?
「あの額にある黒い石壊せば、おばちゃん元通りになる!?」
「…どうだろ…あれは邪な力で作られた物だろうから…聖なる光の力ならなんとかなるけど…」
「はっ!オーロラ姉たま!オーロラ姉たまならっていない!!」
うあああああ!さっきみんなを避難させていなくなっちゃったんだ!!!どうしよ!?
「パパ!パパー!あのね!おでこにある黒い石こわしてー!!」
パパとレピさんに伝えようとするものの、攻撃しまくるガーネット兄様を庇いつつ、止めていて聞いてくれなかった。ハウライト兄様もおばちゃんを庇い続けていて、現在カオス状態…
「……みんな一気消す?」
「だめ!めっ!」
考えなきゃ!何かないかな!?どうする!?このままじゃみんな…沢山の人も巻き添え食らってしまう!!
「…ミャー…」
尻尾をパタパタさせるマシューは心配そうに私の頬っぺたを舐めてくれた。
「マシュー…ありあ…ん?マシュー…。ねえリビア」
「…なに?もう消す?」
「マシューはね、聖獣なの!聖獣は聖なる力ある?」
「…うん、あるよ。精霊と聖獣は聖なる力が強いからね」
あれしかないかな、これしかないかな、もうやるしかないよね!?私はポケットにしまっていたマシュマロをたくさん口に頬張り食べた。リビアは驚いて首を傾げる。
「んぐ…!うん!マシュマロパワーチャージ!!!エメげんきなった!」
「うん?いつも元気だよね…何をするの?」
私はマシューの背中にある星の印をポンポンと叩くと白い弓がでた。そう、お爺様から貰った弓。実はこの弓はマシューの背中にしまえるんです!便利だよね!リビアは目を見開いて
「噂で聞いたけど…聖獣と契約してたんだね。やっぱりエメは凄いね」
「けーやくじゃないの!マシューに手伝ってもらってるの!よし!いつも違う矢だけど…!マシュー、毛!!!くださいな!」
「ミャ、ミャー…」
耳をぺったんこしながら不安がるマシューを今度は私が撫でてあげた。
「あのね、マシューの力かしてほしーの、あの人すごく痛い痛いってくるしんでるの。いーかなあ?」
マシューはジッと私を見てから鼻をペロリと舐めてくれた。そしてマシューはプリプリしたお尻を向けて、さあ!抜きな!とドヤ顔をしてきた。頼りになる友達だね!
「へへ、マシューありあとー!これ終わったらみんなとあそぼーね!」
マシューの尻尾の毛を一本抜いた瞬間、毛は光だして一本の白い矢となった。
「エメ、その弓矢であの額にある石壊せるの?」
「わかんない!でも一発でなんとかするの!」
私は弓を引いて、矢をあの黒い石を目がけて狙う。肩痛い、腕は相変わらずプルプル、慣れない手つきで正直当たるかわからない…マシューは私の頭の上に乗り、シャー!と威嚇しながら鳴き始める。
後ろにいたリビアはそっと緊張している私を励ますかのように
「…エメがそう決めたなら僕は手助けをする…僕の力も少しこの矢に与えるね」
「リビア…ありあと!!」
さあ一気に集中し、みんながウロウロと動きまわり、沢山攻撃してる。当たらないように…あの額にある石はマシュマロマシュマロマシュマロマシュマロ…大好きなマシュマロ!!だから当たれ!
ぐっと力強く矢を放った瞬間、矢は化け物の額に見事に命中した!正直ほとんどリビアがやってくれたようなもんだけどね!!
「ギャァぁアアイぁアアアアアアアアアアアア!!」
悲鳴と共に化け物は暴れまわり、額にあった黒い石は割れた。その瞬間、建物は崩れ落ちていき
「ハウアイト兄たま!危ない!!」
「ハウライト!!!」
ドガーン!と建物は崩れおちた。
パパや、レピさん、ガーネット兄様は崩れかけた建物とは少し遠く離れていたため難を逃れたけど、ハウライト兄様は近くで庇い続けていたから!!!下敷きになった!どうしよ!!
パパやレピさんは慌てて崩れていった建物へ向かい、ガーネット兄様は青ざめて、ただ固まって動かないでいた。
「ハウアイト兄たまー!!!ハウアイトっ…あ…」
崩れていった建物の瓦礫をハウライトに当たらないように庇う血だらけの元の姿に戻っているルビーとそんなルビーを見つめ泣きじゃくるハウライトだった。
人の声でもなんでもない甲高い鳴き声が響き渡り、周りを攻撃し暴れまわりはじめた。
周りのいた人達を避難させた騎士団達もようやく来て、その姿に驚き一斉に攻撃をしはじめる。自我が完全にない化け物とそう呼んでいいのかな…。
「…ルビーあの、薬を飲んで暴走しちゃったみたいだね」
「リビア!止めることできない?なんだかね!なんだかね!あの人……あの人とてもくるしそうだたよ!!」
リビアは少し黙ってから、暴れまわるルビーを見つめながら
「……彼女が苦しいだろうが、泣きわめこうが…沢山の人の命を奪った。沢山の人を傷つけたんだよ……それはとても重い罪なんだ……とてもね。…僕も含めて…。だから同情は駄目だよ」
「……リビア…」
リビアもとても苦しそうな目をしている。今にでも泣きだしそうな…だけど…私は…私は何もできない。リビアの気持ちを理解してあげることも。リビア…マシュマロをあげることしかできなくてごめんね。それしかできないのかな。私には何かしてあげること出来ないかな。
ドガン!!!
「ピーター国王!!逃げて下さい!王子達と姫様を!」
「……レピドライト。私はお前だけ取り残して逃げるなんてしないぞ」
「おや、ピーター国王…そんなに私が好きだったみたいですね。では貴方は後ろから私は前から一気に潰していきましょう!」
そうピーター国王とレピドライトが一気に潰しにかかろうとした時
「…ま、まってください!!!まって!やめて!」
二人の前に、暴れまわる化け物をハウライトは庇い始めた。そんなハウライトをガーネットは信じられないという顔と、だんだんとハウライトの方へ怒りが込み上がり
「……ハウライトっ…貴様はわかっててそんな行動をとったのか?」
冷や汗を垂らしながら、苦しい顔をしながら前を向くハウライトにピーターとレピドライトは攻撃をやめ、何故か先程まで暴れまわっていた化け物はハウライトを見て大人しくなる。
「……わかってる。僕おかしいよね…」
「そいつは…私の…私達の母上を殺した張本人だぞ!!」
いつも口数が少ないガーネットの大声が響き渡る。
そんな物凄い殺気がガーネットを前に、ハウライトは泣き出しそうな顔で俯くまま庇い、ピーター国王はそんなハウライトの姿に戸惑う。そんな父親の姿に苛立つガーネットは
「…父上!!!その化け物は!母上を殺したんです!何故攻撃を止めるんです!!!」
「ガーネッ兄たま!落ちついてー」
私はガーネット兄様のところへ行こうとした時、ガーネット兄様はキッと私を睨み
「…力も何もないエメラルドは来るな!!!」
「うぁっ…あいっ…」
ビクンと私は止まり、ガーネット兄様はハウライト兄様を睨むばかりだった。ガーネット兄様は手から炎を出しはじめ
「父上も…ハウライトも…何もしないなら私がやる!!どけ!!ハウライト!」
「……駄目だよ…だってこの人は…僕が…」
ガーネット兄様が攻撃し始めた途端また化け物は暴れまわり建物がグラグラと崩れそうになる。
「……ルビーというか…あの化け物の額にある黒曜石が原因かな…」
「リビア!どれ?」
化け物になった彼女のおでこには確かに黒い石が埋め込まれていた。あれが原因!?壊せばいーかな!!?
「あの額にある黒い石壊せば、おばちゃん元通りになる!?」
「…どうだろ…あれは邪な力で作られた物だろうから…聖なる光の力ならなんとかなるけど…」
「はっ!オーロラ姉たま!オーロラ姉たまならっていない!!」
うあああああ!さっきみんなを避難させていなくなっちゃったんだ!!!どうしよ!?
「パパ!パパー!あのね!おでこにある黒い石こわしてー!!」
パパとレピさんに伝えようとするものの、攻撃しまくるガーネット兄様を庇いつつ、止めていて聞いてくれなかった。ハウライト兄様もおばちゃんを庇い続けていて、現在カオス状態…
「……みんな一気消す?」
「だめ!めっ!」
考えなきゃ!何かないかな!?どうする!?このままじゃみんな…沢山の人も巻き添え食らってしまう!!
「…ミャー…」
尻尾をパタパタさせるマシューは心配そうに私の頬っぺたを舐めてくれた。
「マシュー…ありあ…ん?マシュー…。ねえリビア」
「…なに?もう消す?」
「マシューはね、聖獣なの!聖獣は聖なる力ある?」
「…うん、あるよ。精霊と聖獣は聖なる力が強いからね」
あれしかないかな、これしかないかな、もうやるしかないよね!?私はポケットにしまっていたマシュマロをたくさん口に頬張り食べた。リビアは驚いて首を傾げる。
「んぐ…!うん!マシュマロパワーチャージ!!!エメげんきなった!」
「うん?いつも元気だよね…何をするの?」
私はマシューの背中にある星の印をポンポンと叩くと白い弓がでた。そう、お爺様から貰った弓。実はこの弓はマシューの背中にしまえるんです!便利だよね!リビアは目を見開いて
「噂で聞いたけど…聖獣と契約してたんだね。やっぱりエメは凄いね」
「けーやくじゃないの!マシューに手伝ってもらってるの!よし!いつも違う矢だけど…!マシュー、毛!!!くださいな!」
「ミャ、ミャー…」
耳をぺったんこしながら不安がるマシューを今度は私が撫でてあげた。
「あのね、マシューの力かしてほしーの、あの人すごく痛い痛いってくるしんでるの。いーかなあ?」
マシューはジッと私を見てから鼻をペロリと舐めてくれた。そしてマシューはプリプリしたお尻を向けて、さあ!抜きな!とドヤ顔をしてきた。頼りになる友達だね!
「へへ、マシューありあとー!これ終わったらみんなとあそぼーね!」
マシューの尻尾の毛を一本抜いた瞬間、毛は光だして一本の白い矢となった。
「エメ、その弓矢であの額にある石壊せるの?」
「わかんない!でも一発でなんとかするの!」
私は弓を引いて、矢をあの黒い石を目がけて狙う。肩痛い、腕は相変わらずプルプル、慣れない手つきで正直当たるかわからない…マシューは私の頭の上に乗り、シャー!と威嚇しながら鳴き始める。
後ろにいたリビアはそっと緊張している私を励ますかのように
「…エメがそう決めたなら僕は手助けをする…僕の力も少しこの矢に与えるね」
「リビア…ありあと!!」
さあ一気に集中し、みんながウロウロと動きまわり、沢山攻撃してる。当たらないように…あの額にある石はマシュマロマシュマロマシュマロマシュマロ…大好きなマシュマロ!!だから当たれ!
ぐっと力強く矢を放った瞬間、矢は化け物の額に見事に命中した!正直ほとんどリビアがやってくれたようなもんだけどね!!
「ギャァぁアアイぁアアアアアアアアアアアア!!」
悲鳴と共に化け物は暴れまわり、額にあった黒い石は割れた。その瞬間、建物は崩れ落ちていき
「ハウアイト兄たま!危ない!!」
「ハウライト!!!」
ドガーン!と建物は崩れおちた。
パパや、レピさん、ガーネット兄様は崩れかけた建物とは少し遠く離れていたため難を逃れたけど、ハウライト兄様は近くで庇い続けていたから!!!下敷きになった!どうしよ!!
パパやレピさんは慌てて崩れていった建物へ向かい、ガーネット兄様は青ざめて、ただ固まって動かないでいた。
「ハウアイト兄たまー!!!ハウアイトっ…あ…」
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