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へっぽこ姫の仲良し作戦③三章 オドントクロッサム国編
リビアの家出とムキムキマッチョなりたい件
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「この役立たずが!!!ターボンは裏切り、お前は何故黙ったまま帰ってきた!」
バシッとリビアングラスの頰を思いっきり叩くモルガにリビアングラスはただ黙ったまま立っていた。
そっと父の顔を見るリビアングラスにモルガは溜息を出し
「やはりお前は偽物だらけの塊りだな…使えない人形だ。下がれ」
ギュッと拳を握りしめながら、リビアングラスは悲しそうに訴えるような目でモルガを見つめる。
「父上……僕達がやろうとしている事は意味がありません。…これ以上、人が傷ついて泣くのを見るのはもう嫌です」
ペコッと頭を下げてリビアングラスはふらっと何処かへ行った。モルガのそばにいたルビーは
「あらあら、反抗期かしら?モルガ様、いいのですか?出ていっちゃっいましたよ?リビアングラス様を崇拝している聖教団体が彼が不在だと騒いでしまうのでなくて?」
モルガは笑いながら
「いや、出ていってもアイツは人形だ。私達の元へ必ず戻ってくる」
そうリビアングラスが去る後ろ姿を眺めていた。
コンコン
「母上……」
リビアングラスはベッドで休んでいた母親の元へ顔を出すと、少し顔色が良いせいか以前のように罵倒せず、涙を沢山出しながら彼女は
「……あぁ…ごめんなさいごめんなさい…ダメな母親で…ごめんなさい。貴方は早くここから出て行きなさい。私はもうリビア…を傷つけてしまうから…沢山酷い事を貴方に…リビアに…貴方に…リビアングラス…」
リビアングラスは俯きながら涙声で謝る母親に一礼をし部屋を出ていき、マシュマロ一号と少ない荷物だけを持ち外へ出た。
リビアングラスが向かった先は、長寿と美の国ペラルゴニウムの女帝、ハナナに会いに行った。ペラルゴニウムの兵達はリビアングラスが急に現れて驚き、攻撃をしてきた。周りにいた民もリビアングラスを見て悲鳴をだし、自分の家へと逃げ込む様子に兵達はさらに騒ぐ。
「し、白い悪魔め!」
「我が国になんのようだ!」
「不吉な死人が!」
「殺せ!!!あの少年は子供でもなんでもない!我が国の皇子を殺した悪魔だ!」
矢や槍などをリビアングラスに向かって攻撃するものの、リビアングラスはふわふわと軽く交わしながら歩き門を開くと、目の前には派手な扇子を持ちながらリビアングラスを待っていたかのように女帝ハナナが立っていた。
「皆の者!!攻撃をやめい!!子供相手に何をしておる!」
扇子を舞うとビュンと強い風が吹き、槍や矢など何処かへ飛ばされていった。
リビアングラスはハナナ女王の方をジッと見つめ、ハナナ女王もまたリビアングラスを見つめていた。
「お主は何しにきた?妾の命が目的かえ?」
無言で首を横に振るリビアングラスにハナナは溜息を吐きながら
「……お主は沢山の罪を作ってしまったのう。いや、そんなお主を創り出したモルガが一番罪深き男よ…モルガの元から逃げてきたか。何故じゃ?」
「………友達が困っているから…悲しむ姿を見たくないから。ある物を探しに行きます」
「一人でかえ?」
また首を横にふるリビアングラスはマシュマロ一号を見せて
「…一人ではありません」
マシュマロ一号を見てハナナ女王はじっとリビアングラスを見透かすかのように
「妾に会いにきたのは何か聞きたい事があるから故ここまで来たのじゃろう?なんじゃ?」
「……我が父がエメラルドの兄の右眼に自我を無くす種を巻きましたが、その種を取り除く薬草をハナナ女王様なら知っているかと思い会いにきました」
「ふむ…薬草に詳しい妾のとこへきたというわけか…知っていたらピーター国王にすぐ知らせるがの…」
「……そうですか…」
頭を下げてから、くるりとリビアングラスは去ろうとしたとき、周りにいた兵達は何もしてこないリビアングラスに向かって
「出ていけ!悪魔!」
「くるな!我々の国に!」
「人殺し!」
そう罵倒されながらもリビアングラスは気にもせず、歩き始めた。
ハナナの側近の一人が興奮した顔で
「何故!あのまま見過ごすのです!!あの少年は我々の皇子を…!貴女様の子を!殺した悪魔ですぞ!」
「………そうじゃな…妾も憎いぞ。殺したくなる」
「なら何故!」
「……あの子は…泣きながら、人を殺めていた姿が今でも思いだすのぉ……なんとも悲しく、可哀想な子よ…」
そうハナナ女王はリビアングラスの背中を見つめながら呟いていた。
「パパー!みて!エメ背がのびたよ!このくらいのびたよ!」
1センチ伸びたのよ!1センチって大きいわよね!?
早く背が高くなるように、沢山牛乳飲んだ成果よね!
パパは頭を撫でながら抱っこをして褒めてくれた。
隣にいたレピさんは、ニコッと笑いながら
「姫様も段々大きくなり、ローズ王妃のように美しくなるでしょうね!」
「えへへ、エメ、牛乳たくさんのんだからね、背がたかくなたよ!いつかパパ達より高くなるよ!ムキムキなるよ!」
レピさんは目を丸くした後、困った顔をしながら
「姫様はムキムキはならなくていいですよ。艶やかな美しい姫様でいてください」
無言でコクンと頷くパパに私は首を傾げながら
「えー、ムキムキがいーのにー」
力持ちになって強くてカッコいいお姫様のほうがいいと思うんだけどなあ??違うかな?
その晩ピーターとレピドライトは同じ悪夢を見た。
「パパー!」
「レピさーん!」
振り向くと大きく成長し、美しく…いや、ムキムキマッチョ姿のエメラルドが笑顔で走っていたのを見て寝れずにいた。
次の日のいつもの朝私は朝食を食べようとしたとき、
「…あれ?」
「エメラルドどうしたの?」
「んーん!なんでもない!ハウアイト兄たまもガーネ兄たまもパパもエメも、いただきまーす!」
何故か朝食に飲んでいた牛乳は出されなくなった。
変わりに野菜ジュースになってるけど…なんでだろ?
今日の朝食はホットパンケーキ!蜂蜜たっぷりかけて沢山食べた後、お勉強頑張らなきゃ!!!
バシッとリビアングラスの頰を思いっきり叩くモルガにリビアングラスはただ黙ったまま立っていた。
そっと父の顔を見るリビアングラスにモルガは溜息を出し
「やはりお前は偽物だらけの塊りだな…使えない人形だ。下がれ」
ギュッと拳を握りしめながら、リビアングラスは悲しそうに訴えるような目でモルガを見つめる。
「父上……僕達がやろうとしている事は意味がありません。…これ以上、人が傷ついて泣くのを見るのはもう嫌です」
ペコッと頭を下げてリビアングラスはふらっと何処かへ行った。モルガのそばにいたルビーは
「あらあら、反抗期かしら?モルガ様、いいのですか?出ていっちゃっいましたよ?リビアングラス様を崇拝している聖教団体が彼が不在だと騒いでしまうのでなくて?」
モルガは笑いながら
「いや、出ていってもアイツは人形だ。私達の元へ必ず戻ってくる」
そうリビアングラスが去る後ろ姿を眺めていた。
コンコン
「母上……」
リビアングラスはベッドで休んでいた母親の元へ顔を出すと、少し顔色が良いせいか以前のように罵倒せず、涙を沢山出しながら彼女は
「……あぁ…ごめんなさいごめんなさい…ダメな母親で…ごめんなさい。貴方は早くここから出て行きなさい。私はもうリビア…を傷つけてしまうから…沢山酷い事を貴方に…リビアに…貴方に…リビアングラス…」
リビアングラスは俯きながら涙声で謝る母親に一礼をし部屋を出ていき、マシュマロ一号と少ない荷物だけを持ち外へ出た。
リビアングラスが向かった先は、長寿と美の国ペラルゴニウムの女帝、ハナナに会いに行った。ペラルゴニウムの兵達はリビアングラスが急に現れて驚き、攻撃をしてきた。周りにいた民もリビアングラスを見て悲鳴をだし、自分の家へと逃げ込む様子に兵達はさらに騒ぐ。
「し、白い悪魔め!」
「我が国になんのようだ!」
「不吉な死人が!」
「殺せ!!!あの少年は子供でもなんでもない!我が国の皇子を殺した悪魔だ!」
矢や槍などをリビアングラスに向かって攻撃するものの、リビアングラスはふわふわと軽く交わしながら歩き門を開くと、目の前には派手な扇子を持ちながらリビアングラスを待っていたかのように女帝ハナナが立っていた。
「皆の者!!攻撃をやめい!!子供相手に何をしておる!」
扇子を舞うとビュンと強い風が吹き、槍や矢など何処かへ飛ばされていった。
リビアングラスはハナナ女王の方をジッと見つめ、ハナナ女王もまたリビアングラスを見つめていた。
「お主は何しにきた?妾の命が目的かえ?」
無言で首を横に振るリビアングラスにハナナは溜息を吐きながら
「……お主は沢山の罪を作ってしまったのう。いや、そんなお主を創り出したモルガが一番罪深き男よ…モルガの元から逃げてきたか。何故じゃ?」
「………友達が困っているから…悲しむ姿を見たくないから。ある物を探しに行きます」
「一人でかえ?」
また首を横にふるリビアングラスはマシュマロ一号を見せて
「…一人ではありません」
マシュマロ一号を見てハナナ女王はじっとリビアングラスを見透かすかのように
「妾に会いにきたのは何か聞きたい事があるから故ここまで来たのじゃろう?なんじゃ?」
「……我が父がエメラルドの兄の右眼に自我を無くす種を巻きましたが、その種を取り除く薬草をハナナ女王様なら知っているかと思い会いにきました」
「ふむ…薬草に詳しい妾のとこへきたというわけか…知っていたらピーター国王にすぐ知らせるがの…」
「……そうですか…」
頭を下げてから、くるりとリビアングラスは去ろうとしたとき、周りにいた兵達は何もしてこないリビアングラスに向かって
「出ていけ!悪魔!」
「くるな!我々の国に!」
「人殺し!」
そう罵倒されながらもリビアングラスは気にもせず、歩き始めた。
ハナナの側近の一人が興奮した顔で
「何故!あのまま見過ごすのです!!あの少年は我々の皇子を…!貴女様の子を!殺した悪魔ですぞ!」
「………そうじゃな…妾も憎いぞ。殺したくなる」
「なら何故!」
「……あの子は…泣きながら、人を殺めていた姿が今でも思いだすのぉ……なんとも悲しく、可哀想な子よ…」
そうハナナ女王はリビアングラスの背中を見つめながら呟いていた。
「パパー!みて!エメ背がのびたよ!このくらいのびたよ!」
1センチ伸びたのよ!1センチって大きいわよね!?
早く背が高くなるように、沢山牛乳飲んだ成果よね!
パパは頭を撫でながら抱っこをして褒めてくれた。
隣にいたレピさんは、ニコッと笑いながら
「姫様も段々大きくなり、ローズ王妃のように美しくなるでしょうね!」
「えへへ、エメ、牛乳たくさんのんだからね、背がたかくなたよ!いつかパパ達より高くなるよ!ムキムキなるよ!」
レピさんは目を丸くした後、困った顔をしながら
「姫様はムキムキはならなくていいですよ。艶やかな美しい姫様でいてください」
無言でコクンと頷くパパに私は首を傾げながら
「えー、ムキムキがいーのにー」
力持ちになって強くてカッコいいお姫様のほうがいいと思うんだけどなあ??違うかな?
その晩ピーターとレピドライトは同じ悪夢を見た。
「パパー!」
「レピさーん!」
振り向くと大きく成長し、美しく…いや、ムキムキマッチョ姿のエメラルドが笑顔で走っていたのを見て寝れずにいた。
次の日のいつもの朝私は朝食を食べようとしたとき、
「…あれ?」
「エメラルドどうしたの?」
「んーん!なんでもない!ハウアイト兄たまもガーネ兄たまもパパもエメも、いただきまーす!」
何故か朝食に飲んでいた牛乳は出されなくなった。
変わりに野菜ジュースになってるけど…なんでだろ?
今日の朝食はホットパンケーキ!蜂蜜たっぷりかけて沢山食べた後、お勉強頑張らなきゃ!!!
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