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アデライト 逆行復讐編
大混乱のピクニック!
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「あーあーあーうっ」
「この子はいつになったら話せるようになるのかしら。さあ、歩きなさい。」
「アメリー!僕が作ったお菓子だぞ!食べよう!」
「まって!ジェイコブお兄様、アデライト姉様も!まだミルクしか飲めないアメリーに、そんな甘いお菓子を与えてどうするんです!?」
今日はみんなと、ピクニックをしようと言い張るジェイコブお兄様に渋々着いてきたものの、最近のソフィアはメイドのナタリアの影響なのか、そもそも前のソフィアも生意気だったけれど‥‥
いつから小言を私に言えるようになったのかしら。どうも気に食わない。
「アデライト、どうだ?気持ち良い風で気分もよいだろう?ほら、お菓子があるぞ」
「あまり食欲はありませんの。‥‥それにそんなに食べたら太るわ」
「だけど、アデライト‥‥少しでも食べないと」
「そんな気分じゃありませんわ。そもそも外で食事なんて汚くて好きじゃないもの」
そう私はジェイコブお兄様に話すと、ソフィアが笑顔で私に話かけてきた。
「アデライトお姉様!今日はみんなで、ピクニックという事でアルとルカ君をよびました。あの、アルの作ったサンドウィッチはとても美味しいんですよ!」
‥‥なら、貴女が食べれば良いでしょうと言おうとした時
黒髪の少年が籠を持ってやってきた。
「ソフィア」
「アル!ごめんね、急に誘って」
「ん。別に‥‥お前に誘われて断るわけにはいかないだろ」
「あ、アルのサンドウィッチだわ!私大好き
なのよね。ありがとう」
ニッコリと笑顔で話すソフィアに無表情だったアルフレッド殿下の口元が少し緩んでいた‥‥。なんというか、見てて苛つくわね。そういうのは二人でしてちょうだい。
「‥‥ふふ。ソフィア、愛する婚約者のオスカー様は誘わなかったのかしら?」
「あ、えっと友人と約束があるみたいで」
そう私がオスカー様の名前をだすと、ソフィアは暗い表情をし、アルフレッド殿下は私の方を見てキッと睨みつける。
「ふふ。ただのお友達のアル様はお座りになって?」
「‥‥‥」
プイッと私を無視して遠く離れて座るアルフレッド殿下にソフィアはアルフレッド殿下に私に挨拶をと叱っていた。ジェイコブお兄様はアメリーをあやしながら、眉間に皺寄せながらオスカー様の事を話す。
「あいつは駄目だ。他の女にうつつ抜かしてる!家の為とはいえ、婚約もやめればいい!僕もアデライトも婚約者はいないし」
「‥‥他の女?」
私ではなく?まさか‥‥‥
「あの、アイラって令嬢だよ。あー思い出しただけで腹が立つよ!おー、よしよし!アメリー!君が癒しの天使だ!」
「きゃーい!あうっ」
アルフレッド殿下は怒りが込み上がっていたようで、ソフィアも慌てて大丈夫だと話していた。そんなソフィアに優しく話すアルフレッドにソフィアはサンドウィッチを食べて剣術の話など、腹が立つほど二人っきりの世界を作っていた。
「‥‥あらあら初々しく若いわね」
それにしても、オスカー様‥‥‥案外誰にでもホイホイいくのね。どうでもよいけど、あの女はどうも私の周りにいる者達に声をかけてるみたいなのよね。孤立させてやろうという魂胆が見え見えね。
「アディ!!」
「‥‥ルカ!」
私はルカが来たので直ぐに立ち上がりルカの元へと駆け寄る。
「えっとー‥‥うん。アディから抱きしめてくれるのは嬉しいけど、芝生の上とはいえ靴は履かないと。ほら、背中に乗って。アディの足が汚れちゃう」
私はコクンと頷いてルカにおんぶをされると、後ろからクスクスと笑う声がした。
「先程までは退屈そうな顔をしていたのにな」
そう笑いながら話す黒髪の少年‥‥ルチータ殿下だわ。あら?これは‥‥
「‥‥なんでっ‥‥え」
「‥‥え、はは。まいったな」
そう驚いて立ち上がるアルフレッド殿下と
まさかアルフレッド殿下と会うとは思わず珍しく戸惑うルチータ殿下。そして、ジェイコブお兄様とソフィアは黒髪で変装しているだろうけれど、ルチータ殿下だと気づいていた。
ソフィアはアルフレッドの袖をクイッと引っ張った。
「‥‥‥なんでアルが驚いて立ち上がってるの?」
「いや、それは‥‥」
そう言葉を濁すアルフレッド殿下に、ルカは私をおんぶして座らせてから、ソフィアに話す。
「チーターびっくりした?アル君はチーターの生き別れた弟なんだよ。いつも花屋を通り見ては、声をかけないんだもん」
「‥‥えっと、アルが弟?」
「アルがルチータ王子の弟とはどういうことだ!?ルチータ王子、しかもチーターってなんて名前なんですか!?」
そう大きな声で驚くジェイコブお兄様、あらあら、大変だわ。冷ややかな空気が漂っている。
ふふ、ソフィアは大混乱中ね。そういう顔をしているほうがお似合いだわ。
ルチータ殿下もアルフレッド殿下に会って、あの腹黒王子もタジタジ‥‥素敵。
ルカはあまり驚いてない様子で、そんなルカにルチータ殿下は少し笑いながら話しかけた。
「‥‥ルカ、君は私が王子だと最初から気づいてたのかい?」
「んー途中からだよ。でも話したくなさそうだったし、僕が仲良くなった友人はあくまでも『チーター』だからね」
「なるほど。やっぱりルカは侮れないね‥‥」
ルチータ殿下はアルフレッド殿下の方へと寄ろうとした時、
「わわ!?アメリー!?何処にいくんだ!?」
ジェイコブお兄様に抱かれていたアメリーはものすごい勢いの早さのハイハイでルチータ殿下の元へと行った。
「あいーあーうー!たたたたたたたてたたたうああ!!♡」
ぎゅっとルチータ殿下の足元に身を寄せて、離れないアメリーだった。
「あら、みんな素敵な顔になったわ。ふふ、楽しいピクニックね」
そうアデライトは笑顔で話していた。
「この子はいつになったら話せるようになるのかしら。さあ、歩きなさい。」
「アメリー!僕が作ったお菓子だぞ!食べよう!」
「まって!ジェイコブお兄様、アデライト姉様も!まだミルクしか飲めないアメリーに、そんな甘いお菓子を与えてどうするんです!?」
今日はみんなと、ピクニックをしようと言い張るジェイコブお兄様に渋々着いてきたものの、最近のソフィアはメイドのナタリアの影響なのか、そもそも前のソフィアも生意気だったけれど‥‥
いつから小言を私に言えるようになったのかしら。どうも気に食わない。
「アデライト、どうだ?気持ち良い風で気分もよいだろう?ほら、お菓子があるぞ」
「あまり食欲はありませんの。‥‥それにそんなに食べたら太るわ」
「だけど、アデライト‥‥少しでも食べないと」
「そんな気分じゃありませんわ。そもそも外で食事なんて汚くて好きじゃないもの」
そう私はジェイコブお兄様に話すと、ソフィアが笑顔で私に話かけてきた。
「アデライトお姉様!今日はみんなで、ピクニックという事でアルとルカ君をよびました。あの、アルの作ったサンドウィッチはとても美味しいんですよ!」
‥‥なら、貴女が食べれば良いでしょうと言おうとした時
黒髪の少年が籠を持ってやってきた。
「ソフィア」
「アル!ごめんね、急に誘って」
「ん。別に‥‥お前に誘われて断るわけにはいかないだろ」
「あ、アルのサンドウィッチだわ!私大好き
なのよね。ありがとう」
ニッコリと笑顔で話すソフィアに無表情だったアルフレッド殿下の口元が少し緩んでいた‥‥。なんというか、見てて苛つくわね。そういうのは二人でしてちょうだい。
「‥‥ふふ。ソフィア、愛する婚約者のオスカー様は誘わなかったのかしら?」
「あ、えっと友人と約束があるみたいで」
そう私がオスカー様の名前をだすと、ソフィアは暗い表情をし、アルフレッド殿下は私の方を見てキッと睨みつける。
「ふふ。ただのお友達のアル様はお座りになって?」
「‥‥‥」
プイッと私を無視して遠く離れて座るアルフレッド殿下にソフィアはアルフレッド殿下に私に挨拶をと叱っていた。ジェイコブお兄様はアメリーをあやしながら、眉間に皺寄せながらオスカー様の事を話す。
「あいつは駄目だ。他の女にうつつ抜かしてる!家の為とはいえ、婚約もやめればいい!僕もアデライトも婚約者はいないし」
「‥‥他の女?」
私ではなく?まさか‥‥‥
「あの、アイラって令嬢だよ。あー思い出しただけで腹が立つよ!おー、よしよし!アメリー!君が癒しの天使だ!」
「きゃーい!あうっ」
アルフレッド殿下は怒りが込み上がっていたようで、ソフィアも慌てて大丈夫だと話していた。そんなソフィアに優しく話すアルフレッドにソフィアはサンドウィッチを食べて剣術の話など、腹が立つほど二人っきりの世界を作っていた。
「‥‥あらあら初々しく若いわね」
それにしても、オスカー様‥‥‥案外誰にでもホイホイいくのね。どうでもよいけど、あの女はどうも私の周りにいる者達に声をかけてるみたいなのよね。孤立させてやろうという魂胆が見え見えね。
「アディ!!」
「‥‥ルカ!」
私はルカが来たので直ぐに立ち上がりルカの元へと駆け寄る。
「えっとー‥‥うん。アディから抱きしめてくれるのは嬉しいけど、芝生の上とはいえ靴は履かないと。ほら、背中に乗って。アディの足が汚れちゃう」
私はコクンと頷いてルカにおんぶをされると、後ろからクスクスと笑う声がした。
「先程までは退屈そうな顔をしていたのにな」
そう笑いながら話す黒髪の少年‥‥ルチータ殿下だわ。あら?これは‥‥
「‥‥なんでっ‥‥え」
「‥‥え、はは。まいったな」
そう驚いて立ち上がるアルフレッド殿下と
まさかアルフレッド殿下と会うとは思わず珍しく戸惑うルチータ殿下。そして、ジェイコブお兄様とソフィアは黒髪で変装しているだろうけれど、ルチータ殿下だと気づいていた。
ソフィアはアルフレッドの袖をクイッと引っ張った。
「‥‥‥なんでアルが驚いて立ち上がってるの?」
「いや、それは‥‥」
そう言葉を濁すアルフレッド殿下に、ルカは私をおんぶして座らせてから、ソフィアに話す。
「チーターびっくりした?アル君はチーターの生き別れた弟なんだよ。いつも花屋を通り見ては、声をかけないんだもん」
「‥‥えっと、アルが弟?」
「アルがルチータ王子の弟とはどういうことだ!?ルチータ王子、しかもチーターってなんて名前なんですか!?」
そう大きな声で驚くジェイコブお兄様、あらあら、大変だわ。冷ややかな空気が漂っている。
ふふ、ソフィアは大混乱中ね。そういう顔をしているほうがお似合いだわ。
ルチータ殿下もアルフレッド殿下に会って、あの腹黒王子もタジタジ‥‥素敵。
ルカはあまり驚いてない様子で、そんなルカにルチータ殿下は少し笑いながら話しかけた。
「‥‥ルカ、君は私が王子だと最初から気づいてたのかい?」
「んー途中からだよ。でも話したくなさそうだったし、僕が仲良くなった友人はあくまでも『チーター』だからね」
「なるほど。やっぱりルカは侮れないね‥‥」
ルチータ殿下はアルフレッド殿下の方へと寄ろうとした時、
「わわ!?アメリー!?何処にいくんだ!?」
ジェイコブお兄様に抱かれていたアメリーはものすごい勢いの早さのハイハイでルチータ殿下の元へと行った。
「あいーあーうー!たたたたたたたてたたたうああ!!♡」
ぎゅっとルチータ殿下の足元に身を寄せて、離れないアメリーだった。
「あら、みんな素敵な顔になったわ。ふふ、楽しいピクニックね」
そうアデライトは笑顔で話していた。
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