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推しの愛の告白は鼻血でる

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あぁ、穴があったら、入りたい!今の私の状況はこうだ。

あぁ、盛大にやらかした‥‥やらかしたさ。

私が自分の屋敷の庭でウロウロをしていた時、義弟のオスカーが私に話しかけてきた。

「姉上、ここにいたんですね。ここ数日、リゲルさんを避けていますけど‥‥流石にリゲルさんは傷つきますよ」

「オスカー‥‥あれ、また背が高くなった?」

「話しを逸らす癖は悪いところですよ」

「うう。私、ちゃんと告白するなら、バラの花束をたくさん持って膝をついて愛する気持ちを伝えるのがよかったのよ!?」

そう私が言うと何故かオスカーは残念そうな顔をする。何故よ。オスカーの隣りには腹黒アベルもいた。

「最近思うんだけど‥‥二人共いつも一緒だよね?付き合ってーー」

「「な、ないから」」

そう息がとても合う二人だけど、え、何この雰囲気。‥いや、まさかね????ここ、乙女ゲームでっせ?

私は深い溜息を出す。アベルは私の頭をポンと優しく撫でる。

「これは、僕の友人また友人の友人の話だけどさ」

「他人だね」

「まあ、聞いてよ。その友人のまた友人の友人はさ、昔から周囲に期待されていたその人は期待されるのが嫌で逃げていたんだよ。そんな中、小さい頃からその人と一緒にいた人は、どんな迷惑をかけられても被害が出ても、自分の出来る事を少しずつ努力して頑張っていたんだ。そんな彼がー‥‥いつのまにか心の拠り所になっていた。最初はその人は色々と混乱はしたけれど、つまりさ、きちんと相手に気持ちを伝えないとわからないってことだねえ」

「アベル‥‥話が長くてよくわからないけど、、、とりあえず私‥‥モブ男さーーリゲル様のとこ行ってくる!」

ぐだぐだ悩むならば、己の思うまま行動するのが1番よね!!

私はリゲル様の屋敷へと足を運ぶものの、いなかった。何処だろう?そう、ウロウロしていると、私と同じく汗だくな姿のシオン王子がいた。

「護衛もつけないで何走ってんだよ!?」

「シオン王子こそ、何やってるの?それよりもリゲル様を見なかった!?」

「リゲル?あぁ、それなら城の図書室で調べ物があるっているぞ。そうだ!ローズ知らないか!?最近無視するんだよ!!」

「ローズ?あぁ、今日確か、新しいドレスを新調するっていつも頼むお店へ行くってーーあ!シオン王子!」

そうシオン王子は走ったが、すぐに止まって私の方をもう一度振り返る。

「シオン王子?」

「‥俺、小さい頃は、結構モジャ嬢が好きだったぞ」

「はは、何それ。今は?」

「好きだけど、好きでねえーかな」

「私はシオン王子昔はあまり好きじゃなかったけど、今は結構好きだよー」

「それ、リゲルの前では言うなよ。マジで殺されるわ」

たわいもないこの話に、私達は笑った。

「ねえ、シオン王子はローズを選ぶんだ?」

「あんな面倒な女を見れるの俺だけだからな」

確かに、そう私は深く頷く。
私達はそれぞれの目的に向かう為、ハイタッチしてから「「んじゃ」」と別れをいい、私はリゲル様の元へと足を運ぶ。

だけど城の図書室へ行ってもいなかった。

「何処!?」

トボトボと歩き、以前リゲル様と初めて出会った奇跡の図書館前にあるベンチへと座った。

今日は学園も休みのせいか、いつも休日でも会えるのに会えない。

最初はね、ただの憧れだった。

それがいつのまにか好きになっていた。

だから私はーー


「スカーレット」

聞き慣れた声がする方へ向くと、目の前にはリゲル様がいた。

「‥‥リゲル様。あれ、これ夢?」

「夢じゃないよ。頬をつねってダメだよ」

あぁ‥‥やっぱり‥‥


「好き過ぎるんです」

「え」

「はい?ハッ!!」

まああああた!私はポロッと口がああ!もう嫌!なんて軽いお口なのさ!!
リゲル様はスッと私の隣りに座って話だす。

「‥‥スカーレット覚えてる?初めて出会った時の事。あの時から、僕の世界ってスカーレット中心になってるなあと思ってる」

「‥‥??え、はい。ありがとうございます?」

私中心って、やはり私はうるさかったということ?確かアイスをおごったりしてたわ。あの時の小さなリゲル様可愛かったわあ‥‥。

「スカーレット、僕はね、あの時から君が好きだよ」

その言葉を聞いた瞬間私は鼻血が出そうになった。

好き?リゲル様が?私を?

あれ?リゲル様の顔がさっきまで顔を赤く可愛らしい表情だったのに、今は青ざめて‥

ポタポタと私の鼻から沢山の血が出る。

うん、、もう限界だな。

鼻血、だしまくって気絶しました。














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