20 / 46
悪役令嬢とお姫様と王子様は誰ですか
しおりを挟む
さて日差しが暑い夏です。もう少しで学園は夏休み、私はお祖父様の領地へ遊びに行こうかしらと考えていた時
知らない男子と女子生徒達に囲まれました。
「メアリー様!お願いがあります!」
何事かと思えば彼らは学園の演劇部で本日の主人公の人が怪我をしてしまい代わりに出てきて欲しいとお願いをされました。
「私達来年には卒業で、、、今年しかないんだ。メアリー嬢頼めれるかい?」
この演劇部の部長のサライア様は深々と頭を下げてきましたが何故私なのでしょうか、、、
「最初は、その、、ローズさんにお願いしようかと思ってた矢先、彼女が率先しとして演劇部で練習したものの、台詞が多い、覚えれない、と逆キレされてしまってね」
苦笑いをするサライア様。
なるほど。。
「へぇーメアリーはお姫様役なのかい?面白そうだねえ」
突然ジオ様が現れました。
「ハッ!ジオ様!ジオ様もお願いします!二人共凄いいい感じになりそうです!」
突然サライア様はピンときて、きたきたきたきた!と人が変わったように興奮し始めました。
一緒にいた演劇部はまた始まったか、と呆れモードです。
美しい白く青いグラデーションがかかってるドレスを着ている金髪の美女。ジオ様です。
「何故俺が…姫役」
側にいるクロは笑いを堪えており、タイガー様は大笑いしていました。
そして私はというと、王子役です。
イメージがピッタリらしいです。ふふ、たまにはこんな格好を楽しむのもありかもね。
「い、嫌だっ!私は断る!」
お姫様姿のジオ様は私の手を握り…
逃げました。演劇部の人に追われて、そして、何故かローズさんも追いかけてきて
「なんでっ!このイベントにジオ様と悪役令嬢がいるのよお!?!」
と、騒いでいました。
裏庭の人気の少ない茂みに隠れているジオ様と私。
ジオ様を見ると
「ハッ!今少し思い出したけど、この展開クロのイベントかも!妹が一番好きだったやつだわ!」
?何を言っているかわかりませんが、美女ですね。女装をしているとはいえ、綺麗に仕上がっています。
ジッと見ているとジオ様は視線に気がつき
「?メアリー?どうした?」
「ふふ、いえ、ジオ様が女性でしたら、そのような感じかなと思いまして、、むしろ王妃様に似ているかもしれませんね。女性でしたら、男性にモテていますよ」
クスクス笑っている私にジオ様は
「メアリー俺は男だ。野郎にモテてても嬉しくない」
「女性にもモテていますわ。」
「俺は好きな女だけしか、側にいたいとしか思わないよ」
私をじっと見つめてくるジオ様。
ドキッとしました。いや、何、動悸が、
何も言わず私達はただ見つめ合っています。
「メアリー、俺は・・」
ガサガサ
「二人共ここにおられましたか。演劇部のレッスンへ行きますよ。」
黒髪ロングで妖艶の美女が現れました。
クロです。
「以前サダコ?役をしていたら、部長のサライア様に悪役令嬢役をして欲しいとお願いをされまして」
「・・・腹黒のおまえにピッタリだな。」
ジオ様がそう呟やくと、クロ様は
「私が貴方を虐める悪役令嬢役です、心苦しいですが頑張りましょう。」
黒い笑みをだしながら、ジオ様を無理矢理連れ出して行くクロについていきました。
あれから、ジオ様は以前より増して男性生徒からも人気が出て、私も何故か女生徒達に
「メアリーお姉様」と上級生の方にもそう呼ばれるようになりました。
とにかく、演劇をしていた悪役令嬢役のクロは
立派な悪役を演じていて素晴らしかったわ。
知らない男子と女子生徒達に囲まれました。
「メアリー様!お願いがあります!」
何事かと思えば彼らは学園の演劇部で本日の主人公の人が怪我をしてしまい代わりに出てきて欲しいとお願いをされました。
「私達来年には卒業で、、、今年しかないんだ。メアリー嬢頼めれるかい?」
この演劇部の部長のサライア様は深々と頭を下げてきましたが何故私なのでしょうか、、、
「最初は、その、、ローズさんにお願いしようかと思ってた矢先、彼女が率先しとして演劇部で練習したものの、台詞が多い、覚えれない、と逆キレされてしまってね」
苦笑いをするサライア様。
なるほど。。
「へぇーメアリーはお姫様役なのかい?面白そうだねえ」
突然ジオ様が現れました。
「ハッ!ジオ様!ジオ様もお願いします!二人共凄いいい感じになりそうです!」
突然サライア様はピンときて、きたきたきたきた!と人が変わったように興奮し始めました。
一緒にいた演劇部はまた始まったか、と呆れモードです。
美しい白く青いグラデーションがかかってるドレスを着ている金髪の美女。ジオ様です。
「何故俺が…姫役」
側にいるクロは笑いを堪えており、タイガー様は大笑いしていました。
そして私はというと、王子役です。
イメージがピッタリらしいです。ふふ、たまにはこんな格好を楽しむのもありかもね。
「い、嫌だっ!私は断る!」
お姫様姿のジオ様は私の手を握り…
逃げました。演劇部の人に追われて、そして、何故かローズさんも追いかけてきて
「なんでっ!このイベントにジオ様と悪役令嬢がいるのよお!?!」
と、騒いでいました。
裏庭の人気の少ない茂みに隠れているジオ様と私。
ジオ様を見ると
「ハッ!今少し思い出したけど、この展開クロのイベントかも!妹が一番好きだったやつだわ!」
?何を言っているかわかりませんが、美女ですね。女装をしているとはいえ、綺麗に仕上がっています。
ジッと見ているとジオ様は視線に気がつき
「?メアリー?どうした?」
「ふふ、いえ、ジオ様が女性でしたら、そのような感じかなと思いまして、、むしろ王妃様に似ているかもしれませんね。女性でしたら、男性にモテていますよ」
クスクス笑っている私にジオ様は
「メアリー俺は男だ。野郎にモテてても嬉しくない」
「女性にもモテていますわ。」
「俺は好きな女だけしか、側にいたいとしか思わないよ」
私をじっと見つめてくるジオ様。
ドキッとしました。いや、何、動悸が、
何も言わず私達はただ見つめ合っています。
「メアリー、俺は・・」
ガサガサ
「二人共ここにおられましたか。演劇部のレッスンへ行きますよ。」
黒髪ロングで妖艶の美女が現れました。
クロです。
「以前サダコ?役をしていたら、部長のサライア様に悪役令嬢役をして欲しいとお願いをされまして」
「・・・腹黒のおまえにピッタリだな。」
ジオ様がそう呟やくと、クロ様は
「私が貴方を虐める悪役令嬢役です、心苦しいですが頑張りましょう。」
黒い笑みをだしながら、ジオ様を無理矢理連れ出して行くクロについていきました。
あれから、ジオ様は以前より増して男性生徒からも人気が出て、私も何故か女生徒達に
「メアリーお姉様」と上級生の方にもそう呼ばれるようになりました。
とにかく、演劇をしていた悪役令嬢役のクロは
立派な悪役を演じていて素晴らしかったわ。
0
お気に入りに追加
454
あなたにおすすめの小説
【完結】妹?義妹ですらありませんけど?~王子様とは婚約破棄して世界中の美味しいものが食べたいですわ~
佳
恋愛
エリシャ・エストルムが婚約しているのはジャービー国の第二王子ギース。
ギースには、婚約者を差し置いて仲の良い女性がいる。
それはピオミルという女性なのだがーー
「ピオミル・エストルムです」
「……エストルム?」
「お姉様!」
「だから、あなたの姉ではーー」
シュトルポジウム侯爵であるシュナイダー・エストルムが連れてきた親子、母パニラと娘ピオミル。
エリシャを姉と呼びエストルム姓を名乗るピオミルだが、パニラは後妻でもないしピオミルは隠し子でも養女でもない。
国教の危険地域を渡り歩くポジウム侯爵は、亡き妻にそっくりなエリシャと顔を合わせるのがつらいといってエストルム邸には帰らない。
いったい、この親子はなんなのか……周りの一同は首を傾げるばかりだった。
--------------------------------------
※軽い気持ちでバーっと読んでくださいね。
※設定は独自のものなので、いろいろおかしいと思われるところがあるかもしれませんが、あたたか~い目で見てくださいませ。
※作者の妄想異世界です。
※敬語とか?尊敬語とか?おかしいところは目をつぶってください。
※似たりよったり異世界令嬢物語ですが完全オリジナルです。
※酷評に耐性がないのでコメントは際限まで温めてからお願いします。
2023年11月18日 完結
ありがとうございました。
第二章は構想はありますがまだ書いていないので、すぐに更新はされません。
書けたらUPします!
感想たくさんありがとうございました。
ジャデリアが話していた相手がだれかというご質問が多かったですが、そこは想像してほしいので明記していません。ヒントは結構前の話にあります。
完結してから読む派のかたもいらっしゃいますので、ぼかしておきます。
本当に、たくさんの感想、ありがとうございました!
病弱な幼馴染と婚約者の目の前で私は攫われました。
鍋
恋愛
フィオナ・ローレラは、ローレラ伯爵家の長女。
キリアン・ライアット侯爵令息と婚約中。
けれど、夜会ではいつもキリアンは美しく儚げな女性をエスコートし、仲睦まじくダンスを踊っている。キリアンがエスコートしている女性の名はセレニティー・トマンティノ伯爵令嬢。
セレニティーとキリアンとフィオナは幼馴染。
キリアンはセレニティーが好きだったが、セレニティーは病弱で婚約出来ず、キリアンの両親は健康なフィオナを婚約者に選んだ。
『ごめん。セレニティーの身体が心配だから……。』
キリアンはそう言って、夜会ではいつもセレニティーをエスコートしていた。
そんなある日、フィオナはキリアンとセレニティーが濃厚な口づけを交わしているのを目撃してしまう。
※ゆるふわ設定
※ご都合主義
※一話の長さがバラバラになりがち。
※お人好しヒロインと俺様ヒーローです。
※感想欄ネタバレ配慮ないのでお気をつけくださいませ。
死ぬはずだった令嬢が乙女ゲームの舞台に突然参加するお話
みっしー
恋愛
病弱な公爵令嬢のフィリアはある日今までにないほどの高熱にうなされて自分の前世を思い出す。そして今自分がいるのは大好きだった乙女ゲームの世界だと気づく。しかし…「藍色の髪、空色の瞳、真っ白な肌……まさかっ……!」なんと彼女が転生したのはヒロインでも悪役令嬢でもない、ゲーム開始前に死んでしまう攻略対象の王子の婚約者だったのだ。でも前世で長生きできなかった分今世では長生きしたい!そんな彼女が長生きを目指して乙女ゲームの舞台に突然参加するお話です。
*番外編も含め完結いたしました!感想はいつでもありがたく読ませていただきますのでお気軽に!
私は巻き込まれたくないので、早く婚約破棄してください
キョウキョウ
恋愛
男爵令嬢のエレノア・ブラックウェルは、男爵家の長男レイモンド・ラザフォードと婚約中だった。
エレノアよりも1年早く学園に通っていたレイモンドは、プレイボーイで多くの女性と交際していた。
エレノアが学園に入学し、初めて婚約者のレイモンドと出会うが、その素性に愕然とする。
レイモンドの実家に抗議の手紙を送るも、一蹴されてしまう。
これ以上はダメだと判断したエレノアは、婚約破棄を申し出ることを決意する。
※設定ゆるめ、ご都合主義の作品です。
※カクヨムにも掲載中です。
【連載版】「すまない」で済まされた令嬢の数奇な運命
玉響なつめ
恋愛
アナ・ベイア子爵令嬢はごくごく普通の貴族令嬢だ。
彼女は短期間で二度の婚約解消を経験した結果、世間から「傷物令嬢」と呼ばれる悲劇の女性であった。
「すまない」
そう言って彼らはアナを前に悲痛な顔をして別れを切り出す。
アナの方が辛いのに。
婚約解消を告げられて自己肯定感が落ちていた令嬢が、周りから大事にされて気がついたら愛されていたよくあるお話。
※こちらは2024/01/21に出した短編を長編化したものです
※小説家になろう・カクヨムにも掲載しています
今日も学園食堂はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。
柚ノ木 碧/柚木 彗
恋愛
駄目だこれ。
詰んでる。
そう悟った主人公10歳。
主人公は悟った。実家では無駄な事はしない。搾取父親の元を三男の兄と共に逃れて王都へ行き、乙女ゲームの舞台の学園の厨房に就職!これで予てより念願の世界をこっそりモブ以下らしく観賞しちゃえ!と思って居たのだけど…
何だか知ってる乙女ゲームの内容とは微妙に違う様で。あれ?何だか萎えるんだけど…
なろうにも掲載しております。
妹がいなくなった
アズやっこ
恋愛
妹が突然家から居なくなった。
メイドが慌ててバタバタと騒いでいる。
お父様とお母様の泣き声が聞こえる。
「うるさくて寝ていられないわ」
妹は我が家の宝。
お父様とお母様は妹しか見えない。ドレスも宝石も妹にだけ買い与える。
妹を探しに出掛けたけど…。見つかるかしら?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる