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卒業祝いのプレゼント

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「今更気づいたんだけどさ、来月から高等部いくんだよな?」

ジオ様、貴方一体何をおっしゃっているのかがわかりません。そうですよ?今月卒業式で来月高等部へ入学です。私は紅茶を飲みながら話を聞いていた。


ジオ様はぶつぶつ言いながら
「あれ?物語よくわからねえけど、確かゲーム始まるの高等部だよな。うん」

「クロ!」

急に自分を呼ばれてビックリするクロ。
「何でしょうか?ジオ様。またわけわからないことですか」とため息混じりの返事をする。


「攻略対象者で婚約者とかいないのお前だけだ!思う存分恋愛してもいーぞ!」

ドヤ顔で言ってくるジオ様にクロは
「ジオ様も婚約者いないじゃないですか。それと恋愛とか私は必要ありませんから」

「そうだよなあーもう、よくわからねえゲームとか無視してもいいよなあ」

最初から私達は無視していますよ。とゆうか面倒臭くなってきたのでしょうか。

「そもそも、妹の好きなゲームであって俺がしてたわけでないし、わけわからねえしさ」

貴方がわけわからないんですよ。

「とゆうことで!来月から高等部だ!
メアリーは部活入るの?多分俺はまた生徒会だと思う。
またメアリーも」

「私、剣術部へ行きます」

え、なんで?なんで?と質問攻めするジオ様。

「どうしても、叩きのめしてやりたいお方がいるので」

「うわあーメアリーにそんな事言われた奴、おしまいだな!」
ヘラヘラ笑ってますが、貴方ですよジオ様。

「でももう少しで中等部も卒業かあ…少し淋しいなあ」

「生徒とかほとんど一緒じゃありませんか。淋しくなどありませんわ。」

「んーあのさメアリー、実は俺来月から三ヶ月隣国の学校へ行くんだよな。ちょっとした留学」

え、ジオ様がいない?

「だから淋しがるなよ」

とっても嬉しいです!

「まあ、それはそれは。お身体に気を付けて下さいませ」
笑顔を向けると
「ってかそんな笑顔とか誰にも見せんなよなあ…」

何やらまた一人事を言っているジオ様。

「メアリー、はい、これあげる。」

可愛らしい薔薇のアクセサリーを渡すジオ様。

「??私、誕生日など終わりましたが」

「卒業祝いだよ。ちょっと早いかな?」

馬鹿王子にしては、素敵なプレゼントです。
蝉の抜け殻でもなんでもないですし。
何より私好みのデザイン。

「あ、ありがとうございます」

卒業祝いにまさかの、ネックレスをプレゼントされるとは…

明日雨でも降るのでしょうか?

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