27 / 42
二十二 告白(前編)
しおりを挟む
劇場で最新のオペラと活動を観て、公園内の掛茶屋で一息つく。
観劇の感想をああだこうだと語りながらぶらついていると、小路に蕎麦屋の看板がでているのを志千が見つけた。
「なー、蕎麦食べてかねえ? 東京の天ぷらが食いてえな」
「この店は……」
なんということのないはずの提案に、百夜はやや戸惑った様子だった。
「なに、不味いの?」
「味は知らないが」
「じゃあ入ってみようぜ」
「まあ、一階で食うだけならいいか……」
群青の暖簾をくぐり、店内にはいる。
食欲を刺激するつゆの匂いが漂ってきた。
「お二人様、いらっしゃいませ」
看板娘といった雰囲気の若い娘が志千たちに近づいてくるなり、
「二階のお座敷にあがります?」
と、意味深な笑顔で尋ねてきた。
「そのほうゆっくりできそうだし、いいよな?」
返事をして百夜のほうを振り返ると、青年は指で眉間を押さえてため息をついていた。
階段をあがり、六畳ほどの小座敷に通される。
部屋に入ってすぐ視界に飛び込んできたのは一組の綿布団。
食事をするための座卓もあるにはあるが、なぜか床の用意がされている。
「天ぷら蕎麦を二人前ですね。ご注文いただいてから揚げておりますので、少々お時間をいただきます」
動揺を隠せない志千をよそに、娘は澄まし顔で注文を取った。
そして、意味深な口振りでこちらを上目遣いに見あげる。
「おもてなしはしなくてもいい……ですよね」
「いらない」
かわりに即答した百夜に対して、心得たような微笑みを残し、
「では、お飲み物だけ置いておきますね。ごゆっくりどうぞ」
と、襖を閉めて去っていった。
室内に漂っている気まずい空気を断ち切り、志千はなんとか口をひらく。
「ええと、ふつうの蕎麦屋じゃねえの?」
「二階は連れ込み宿だ」
「んん!?」
「この通りの飲食屋は大抵そうだぞ」
浅草の銘酒屋に酌婦がいることや、待合で芸者を呼べるのは知っていたが、まさか蕎麦屋が連れ込み宿を併設しているとは思っていなかった。
「東京では蕎麦屋と鰻屋はとくに多いそうだ。横浜にはないのか?」
「あるのかもしんねえけど、二階にあがるかなんてはじめて聞かれた」
家族以外の女性と連れ立って歩く機会もなかったのだから当然だ。
しかし、男同士なら蕎麦屋くらい寄っていた気がするのだが、友人とは違う雰囲気でも滲みでていたのか。もしくはあの看板娘の勘がいいのか。
「百夜、もっと世事に疎いのかと思ってたのに、その、詳しいんだな」
「暮らしている場所のせいだ。あとは桜蒔先生が教えてくれる知識」
「ろくなこと教えねーな、あの大人」
「貴様こそ、色事になると信じられないほどものを知らないんだな」
「だから、いっさい遊んでねえのよ。野暮天ですんませんね」
志千は必死に緊張を抑えようとしていたが、心臓の音は耳元で聴こえているかのように大きくなっていくばかりだった。
ひとつ屋根の下に暮らしているのだから、二人きりなどいまさらだ。
家にも布団はある。裸だったのを押し倒したことすらある。なにも特別な状況ではない。
物事には順序というものがあるし、今日は百夜の気持ちを確かめるためにわざわざ誘って外出しているのだ。
それなのに、こんな場所に連れ込んでは下心満載と思われてしまう。
なにも知らないふりをして騙くらかしたと勘違いされていたらどうしよう。
そう心配していると、百夜が不機嫌な口調でいった。
「そんなことより……さっきの店員をじろじろと見ていただろう。ああいうのがいいのか?」
「あー、なんか気になって」
まだ十五、六で、つるりとした白肌の頬に赤味が差し、唇には紅を塗っているのか、濡れたような艶を含んでいた。
一見どこにでもいそうな若い娘だが、かすかな違和感があってつい観察してしまったのである。
「いっておくが、あれは男だぞ」
「えっ!?」
「このあたりには、数は少ないが男娼もいる。昔の陰間茶屋の名残りで大抵は女物の着物を着ている。飲食店で働きながら、客に呼ばれたら身を売っているんだ」
「へえ、いわれるまで気づかなかった。可愛らしいもんだな」
違和感の正体がわかってすっきりしていると、百夜がいつもより低い声でいった。
「……貴様、そういう嗜好か? 女の恰好をした男が好きなだけなのか? もてなしを受けたいなら金を払えばいい」
まずい。ただの女装好きだと思われている。
誤解にもほどがある。
子どもにいうような気持ちで口にしただけで、他意はなかったのだ。
まずはあのくちづけのときの弁解をしたかったのだが、このままではますますこじれてしまいそうである。
「とりあえず一旦落ち着こう。ほら、座って煙草でも吸え」
「今はいい」
隣に座らせて備えつけてあった煙草盆を取りだしても、すげなく断られた。
「貴様の横では吸わない。唯一の取り柄の声が悪くなって、失業でもしたら困るだろう」
素直ではない言い方だが、そういえば今日は吸っている姿を見ていないと思ったら、一緒にいるときには控えてくれていたらしい。
「そっか。ありがとよ。おまえにも良くはないだろ。なんで吸ってんだ?」
「母が使っていた煙管が部屋にあって、真似をしてみたかっただけだ。桜蒔先生に吸いたいといったら葉をくれた」
「ほんと、あの人は……」
百夜の口調は、打ち解けていなかった頃みたいなそっけなさに戻ってしまっている。
やはりこんな場所に連れてきたのが悪かったのか。
だが、志千のために煙草を我慢したりと気遣いも感じられる。
なにを考えているか見定めようとじっと見つめていたら、居心地悪そうに目を逸らされた。
唇を尖らせた横顔は、まるで拗ねた子どもみたいだ。
これ、べつに嫌われたわけじゃねえな、と反応を見て理解した。
「百夜、もしかして妬いてる?」
「ちがう」
さっと顔色を変え、いつもの無口さからは信じられない早さで捲したてた。
「だいたい、貴様がよくない。普段からべたべたと触ってきたり、思わせぶりばかりいうくせに、女の恰好なら結局は誰でもよかったんじゃないか」
つまり妬いていると白状しているようなものだが、必死に否定しているのが可愛くて、思わず噴きだした。
「ふっ、ふふふ。ふーん? 嫌だったんだ?」
「は? 誰が? なにを?」
「俺が他の子を褒めるの、百夜は嫌だったんだ」
「ちゃんと言い直さなくていい」
「訊き返すからだろ。心配しなくても、おまえが日本一かわいいって」
「腹立つな、その軽さ……」
頭を撫でようとして食い止められる、という攻防を繰り広げているうち、もうすっかり通じあっているつもりになってしまった。
嫉妬までするのだからきっと百夜も好いてくれているのだろうと、すでに確認を終えた気分でいたのは驕りだった。
仏頂面に隠れているが、百夜は志千が思っていたよりずっと深い傷を負っていたのだ。
生まれたときから隠され、偽られ、存在を否定され続けてきた傷。
「こんな面もあるんだってわかって、俺は嬉しいけどな。おまえのこと、もっと知りたいから」
そういった途端、空気が重くなった。
「……これまでに話したことで終わりだ。なにもないぞ。すべてが虚構で贋物。知識も経験も思い出もからっぽで、残菊の身代わりの人形。ただの造花。時間の流れないあの家で、最後にひとり残される玩具。それがおれだからな」
志千がいったのはそんな意味ではない。
なにをして喜ぶのか、どんなことが好きなのか、知りたいと思っているのは現在の百夜だ。
だが、また言葉を間違えた。
「俺が好きなのはもともと二代目で、初代じゃない。だから贋物なんて思ったことねえよ」
「同じことだろう。二代目だってただの模倣だ。おれ自身じゃない」
百夜は立ちあがったかと思うと、畳に座っていた志千の上半身を足蹴にした。
そのまま、布団の上に倒された。
観劇の感想をああだこうだと語りながらぶらついていると、小路に蕎麦屋の看板がでているのを志千が見つけた。
「なー、蕎麦食べてかねえ? 東京の天ぷらが食いてえな」
「この店は……」
なんということのないはずの提案に、百夜はやや戸惑った様子だった。
「なに、不味いの?」
「味は知らないが」
「じゃあ入ってみようぜ」
「まあ、一階で食うだけならいいか……」
群青の暖簾をくぐり、店内にはいる。
食欲を刺激するつゆの匂いが漂ってきた。
「お二人様、いらっしゃいませ」
看板娘といった雰囲気の若い娘が志千たちに近づいてくるなり、
「二階のお座敷にあがります?」
と、意味深な笑顔で尋ねてきた。
「そのほうゆっくりできそうだし、いいよな?」
返事をして百夜のほうを振り返ると、青年は指で眉間を押さえてため息をついていた。
階段をあがり、六畳ほどの小座敷に通される。
部屋に入ってすぐ視界に飛び込んできたのは一組の綿布団。
食事をするための座卓もあるにはあるが、なぜか床の用意がされている。
「天ぷら蕎麦を二人前ですね。ご注文いただいてから揚げておりますので、少々お時間をいただきます」
動揺を隠せない志千をよそに、娘は澄まし顔で注文を取った。
そして、意味深な口振りでこちらを上目遣いに見あげる。
「おもてなしはしなくてもいい……ですよね」
「いらない」
かわりに即答した百夜に対して、心得たような微笑みを残し、
「では、お飲み物だけ置いておきますね。ごゆっくりどうぞ」
と、襖を閉めて去っていった。
室内に漂っている気まずい空気を断ち切り、志千はなんとか口をひらく。
「ええと、ふつうの蕎麦屋じゃねえの?」
「二階は連れ込み宿だ」
「んん!?」
「この通りの飲食屋は大抵そうだぞ」
浅草の銘酒屋に酌婦がいることや、待合で芸者を呼べるのは知っていたが、まさか蕎麦屋が連れ込み宿を併設しているとは思っていなかった。
「東京では蕎麦屋と鰻屋はとくに多いそうだ。横浜にはないのか?」
「あるのかもしんねえけど、二階にあがるかなんてはじめて聞かれた」
家族以外の女性と連れ立って歩く機会もなかったのだから当然だ。
しかし、男同士なら蕎麦屋くらい寄っていた気がするのだが、友人とは違う雰囲気でも滲みでていたのか。もしくはあの看板娘の勘がいいのか。
「百夜、もっと世事に疎いのかと思ってたのに、その、詳しいんだな」
「暮らしている場所のせいだ。あとは桜蒔先生が教えてくれる知識」
「ろくなこと教えねーな、あの大人」
「貴様こそ、色事になると信じられないほどものを知らないんだな」
「だから、いっさい遊んでねえのよ。野暮天ですんませんね」
志千は必死に緊張を抑えようとしていたが、心臓の音は耳元で聴こえているかのように大きくなっていくばかりだった。
ひとつ屋根の下に暮らしているのだから、二人きりなどいまさらだ。
家にも布団はある。裸だったのを押し倒したことすらある。なにも特別な状況ではない。
物事には順序というものがあるし、今日は百夜の気持ちを確かめるためにわざわざ誘って外出しているのだ。
それなのに、こんな場所に連れ込んでは下心満載と思われてしまう。
なにも知らないふりをして騙くらかしたと勘違いされていたらどうしよう。
そう心配していると、百夜が不機嫌な口調でいった。
「そんなことより……さっきの店員をじろじろと見ていただろう。ああいうのがいいのか?」
「あー、なんか気になって」
まだ十五、六で、つるりとした白肌の頬に赤味が差し、唇には紅を塗っているのか、濡れたような艶を含んでいた。
一見どこにでもいそうな若い娘だが、かすかな違和感があってつい観察してしまったのである。
「いっておくが、あれは男だぞ」
「えっ!?」
「このあたりには、数は少ないが男娼もいる。昔の陰間茶屋の名残りで大抵は女物の着物を着ている。飲食店で働きながら、客に呼ばれたら身を売っているんだ」
「へえ、いわれるまで気づかなかった。可愛らしいもんだな」
違和感の正体がわかってすっきりしていると、百夜がいつもより低い声でいった。
「……貴様、そういう嗜好か? 女の恰好をした男が好きなだけなのか? もてなしを受けたいなら金を払えばいい」
まずい。ただの女装好きだと思われている。
誤解にもほどがある。
子どもにいうような気持ちで口にしただけで、他意はなかったのだ。
まずはあのくちづけのときの弁解をしたかったのだが、このままではますますこじれてしまいそうである。
「とりあえず一旦落ち着こう。ほら、座って煙草でも吸え」
「今はいい」
隣に座らせて備えつけてあった煙草盆を取りだしても、すげなく断られた。
「貴様の横では吸わない。唯一の取り柄の声が悪くなって、失業でもしたら困るだろう」
素直ではない言い方だが、そういえば今日は吸っている姿を見ていないと思ったら、一緒にいるときには控えてくれていたらしい。
「そっか。ありがとよ。おまえにも良くはないだろ。なんで吸ってんだ?」
「母が使っていた煙管が部屋にあって、真似をしてみたかっただけだ。桜蒔先生に吸いたいといったら葉をくれた」
「ほんと、あの人は……」
百夜の口調は、打ち解けていなかった頃みたいなそっけなさに戻ってしまっている。
やはりこんな場所に連れてきたのが悪かったのか。
だが、志千のために煙草を我慢したりと気遣いも感じられる。
なにを考えているか見定めようとじっと見つめていたら、居心地悪そうに目を逸らされた。
唇を尖らせた横顔は、まるで拗ねた子どもみたいだ。
これ、べつに嫌われたわけじゃねえな、と反応を見て理解した。
「百夜、もしかして妬いてる?」
「ちがう」
さっと顔色を変え、いつもの無口さからは信じられない早さで捲したてた。
「だいたい、貴様がよくない。普段からべたべたと触ってきたり、思わせぶりばかりいうくせに、女の恰好なら結局は誰でもよかったんじゃないか」
つまり妬いていると白状しているようなものだが、必死に否定しているのが可愛くて、思わず噴きだした。
「ふっ、ふふふ。ふーん? 嫌だったんだ?」
「は? 誰が? なにを?」
「俺が他の子を褒めるの、百夜は嫌だったんだ」
「ちゃんと言い直さなくていい」
「訊き返すからだろ。心配しなくても、おまえが日本一かわいいって」
「腹立つな、その軽さ……」
頭を撫でようとして食い止められる、という攻防を繰り広げているうち、もうすっかり通じあっているつもりになってしまった。
嫉妬までするのだからきっと百夜も好いてくれているのだろうと、すでに確認を終えた気分でいたのは驕りだった。
仏頂面に隠れているが、百夜は志千が思っていたよりずっと深い傷を負っていたのだ。
生まれたときから隠され、偽られ、存在を否定され続けてきた傷。
「こんな面もあるんだってわかって、俺は嬉しいけどな。おまえのこと、もっと知りたいから」
そういった途端、空気が重くなった。
「……これまでに話したことで終わりだ。なにもないぞ。すべてが虚構で贋物。知識も経験も思い出もからっぽで、残菊の身代わりの人形。ただの造花。時間の流れないあの家で、最後にひとり残される玩具。それがおれだからな」
志千がいったのはそんな意味ではない。
なにをして喜ぶのか、どんなことが好きなのか、知りたいと思っているのは現在の百夜だ。
だが、また言葉を間違えた。
「俺が好きなのはもともと二代目で、初代じゃない。だから贋物なんて思ったことねえよ」
「同じことだろう。二代目だってただの模倣だ。おれ自身じゃない」
百夜は立ちあがったかと思うと、畳に座っていた志千の上半身を足蹴にした。
そのまま、布団の上に倒された。
1
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
森永くんはダース伯爵家の令息として甘々に転生する
梅春
BL
高校生の森永拓斗、江崎大翔、明治柊人は仲良し三人組。
拓斗はふたりを親友だと思っているが、完璧な大翔と柊人に憧れを抱いていた。
ある朝、目覚めると拓斗は異世界に転生していた。
そして、付き人として柊人が、フィアンセとして大翔が現れる。
戸惑いながら、甘々な生活をはじめる拓斗だが、そんな世界でも悩みは出てきて・・・
【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
旦那様と僕
三冬月マヨ
BL
旦那様と奉公人(の、つもり)の、のんびりとした話。
縁側で日向ぼっこしながらお茶を飲む感じで、のほほんとして頂けたら幸いです。
本編完結済。
『向日葵の庭で』は、残酷と云うか、覚悟が必要かな? と思いまして注意喚起の為『※』を付けています。
獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果
ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。
そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。
2023/04/06 後日談追加
【完結】売れ残りのΩですが隠していた××をαの上司に見られてから妙に優しくされててつらい。
天城
BL
ディランは売れ残りのΩだ。貴族のΩは十代には嫁入り先が決まるが、儚さの欠片もない逞しい身体のせいか完全に婚期を逃していた。
しかもディランの身体には秘密がある。陥没乳首なのである。恥ずかしくて大浴場にもいけないディランは、結婚は諦めていた。
しかしαの上司である騎士団長のエリオットに事故で陥没乳首を見られてから、彼はとても優しく接してくれる。始めは気まずかったものの、穏やかで壮年の色気たっぷりのエリオットの声を聞いていると、落ち着かないようなむずがゆいような、不思議な感じがするのだった。
【攻】騎士団長のα・巨体でマッチョの美形(黒髪黒目の40代)×【受】売れ残りΩ副団長・細マッチョ(陥没乳首の30代・銀髪紫目・無自覚美形)色事に慣れない陥没乳首Ωを、あの手この手で囲い込み、執拗な乳首フェラで籠絡させる独占欲つよつよαによる捕獲作戦。全3話+番外2話
転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…
月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた…
転生したと気づいてそう思った。
今世は周りの人も優しく友達もできた。
それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。
前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。
前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。
しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。
俺はこの幸せをなくならせたくない。
そう思っていた…
オメガに転化したアルファ騎士は王の寵愛に戸惑う
hina
BL
国王を護るαの護衛騎士ルカは最近続く体調不良に悩まされていた。
それはビッチングによるものだった。
幼い頃から共に育ってきたαの国王イゼフといつからか身体の関係を持っていたが、それが原因とは思ってもみなかった。
国王から寵愛され戸惑うルカの行方は。
※不定期更新になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる