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■新芽が芽生く時
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■新芽が芽生く時
私の名前はアラン。今日は書類業務も無く、騎士団育成に向け訓練場へと脚を運んでいた。綺麗に並んだ、わが国の騎士団員。皆が訓練に努める前をカツカツと歩く度、私の眉間には皺が寄る。機嫌が悪い? 体調が悪い? そんなことは無い。ただ、気を抜いてしまう不味いので険しい顔を作るしかない。
(ううっ……)
私は今、少しだけ後悔していることがある。
「あの日」は、確かに楽しんだ。だが、日が経過し。私は、ある問題に直面している。
そんな焦りも、衝動も表には出さないように注意して。私はまた眉間の皺を深めた。
「良いぞ、そのまま素振りをあと30回だ!」
「「「はい!」」」
ヴォン! ヴォン! と今日も天候に恵まれ、騎士団の訓練を見ている最中。私の声と、呼応する皆の声が大きく響いていた。指示を出しながら、何食わぬ顔をして。よく履いている白地のパンツの更に下。下着の中で私の睾丸が二つ。キュキュッ……! と窄まる感覚。思わず立ち止まるフリをして、ダン! と脚を鳴らし。姿勢を正す素振りをしながら、アナルに力を込めた。尻たぶとアナルがキュッと締まるのが分かる。いつもなら甘い声を漏らすだろうが、今は騎士団長として欲にまみれた姿は見せられない。
「良し! これが終われは今日の訓練は終わりだ!」
「「「はい!」」」
(ぁ……あ……!)
カツカツと前に戻りながら、心の中の声は異なり。内股にならないように注意しなければと私は変わらず気を張りながら、内心頭を抱えていた。
(か……痒い……──────!!!)
*******
違和感を覚えたのは、数日前のこと。「ん?」と、何となく下半身が痒いような気がする。その程度の始まりだった。下着が蒸れたのか? その程度。静かに用を足した際、念入りに拭いたりして水滴が残らないように注意していたが、違和感の原因は他にあったらしい。
……ピリッ……。
「ん……?」
日を追うごとに、強くなる痒み。一瞬何か病気を疑ったが、不衛生にしている自覚はないし、衛生的にしているという自信がある。
「一体どうして」
風呂上り、私は剃って日の浅い滑らかな下半身を観察することにした。凝視すれば、自身に見られているというのにピクリと睾丸が震える。全く……と思うが、もう私の身体はこうなのだと開き直る。今はそれどころでは無いのだ。虫刺されでもあるのか? と震える二つの睾丸を見つめれば、赤い斑点も無い。あるのはポツポツと芽が出たように顔を出し始めている、自身の陰毛。
「これか!……いたっ……!」
分かったぞ! と思わず睾丸を掴み、コリコリと丸い玉の皮を押してしまい痛みが走った。だが、原因が分かった良かった。これなら、暫く毛が伸び生えそろえば難なく以前のように戻るだろう。放置するのが一番だなと手を洗い眠りについたわけだが……。
(まさか、こんなに痒くなるとは思わなかった……)
*******
今回は短く健全な予定です!
■pixiv更新しました!うんねんぶりに百合!(宣伝)
私の名前はアラン。今日は書類業務も無く、騎士団育成に向け訓練場へと脚を運んでいた。綺麗に並んだ、わが国の騎士団員。皆が訓練に努める前をカツカツと歩く度、私の眉間には皺が寄る。機嫌が悪い? 体調が悪い? そんなことは無い。ただ、気を抜いてしまう不味いので険しい顔を作るしかない。
(ううっ……)
私は今、少しだけ後悔していることがある。
「あの日」は、確かに楽しんだ。だが、日が経過し。私は、ある問題に直面している。
そんな焦りも、衝動も表には出さないように注意して。私はまた眉間の皺を深めた。
「良いぞ、そのまま素振りをあと30回だ!」
「「「はい!」」」
ヴォン! ヴォン! と今日も天候に恵まれ、騎士団の訓練を見ている最中。私の声と、呼応する皆の声が大きく響いていた。指示を出しながら、何食わぬ顔をして。よく履いている白地のパンツの更に下。下着の中で私の睾丸が二つ。キュキュッ……! と窄まる感覚。思わず立ち止まるフリをして、ダン! と脚を鳴らし。姿勢を正す素振りをしながら、アナルに力を込めた。尻たぶとアナルがキュッと締まるのが分かる。いつもなら甘い声を漏らすだろうが、今は騎士団長として欲にまみれた姿は見せられない。
「良し! これが終われは今日の訓練は終わりだ!」
「「「はい!」」」
(ぁ……あ……!)
カツカツと前に戻りながら、心の中の声は異なり。内股にならないように注意しなければと私は変わらず気を張りながら、内心頭を抱えていた。
(か……痒い……──────!!!)
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違和感を覚えたのは、数日前のこと。「ん?」と、何となく下半身が痒いような気がする。その程度の始まりだった。下着が蒸れたのか? その程度。静かに用を足した際、念入りに拭いたりして水滴が残らないように注意していたが、違和感の原因は他にあったらしい。
……ピリッ……。
「ん……?」
日を追うごとに、強くなる痒み。一瞬何か病気を疑ったが、不衛生にしている自覚はないし、衛生的にしているという自信がある。
「一体どうして」
風呂上り、私は剃って日の浅い滑らかな下半身を観察することにした。凝視すれば、自身に見られているというのにピクリと睾丸が震える。全く……と思うが、もう私の身体はこうなのだと開き直る。今はそれどころでは無いのだ。虫刺されでもあるのか? と震える二つの睾丸を見つめれば、赤い斑点も無い。あるのはポツポツと芽が出たように顔を出し始めている、自身の陰毛。
「これか!……いたっ……!」
分かったぞ! と思わず睾丸を掴み、コリコリと丸い玉の皮を押してしまい痛みが走った。だが、原因が分かった良かった。これなら、暫く毛が伸び生えそろえば難なく以前のように戻るだろう。放置するのが一番だなと手を洗い眠りについたわけだが……。
(まさか、こんなに痒くなるとは思わなかった……)
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