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■備えあればと思ったけれど⑥

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■備えあればと思ったけれど⑥

「ぉ゛♡ぉ゛~~♡尻穴けつまんこに♡自分の指が入って……♡

貞操帯だけを身につけた状態で、腰を振っていても刺激が足りなかったらしい。口元からも、ペニスからも涎を垂らす自身の願望に負け。ペニスが弄れないのなら、アナルを弄れば良いのでは? と短絡的な答えを導き出した私。

脚を広げ、腰を下ろし。いささか野太い声を漏らしながら、自重で簡単にナカを進む指先。だが所詮は指だ。ナカを奥まで、太く押し拡げるような決定打には足りない。指の根本まで入れてみたが、やはり状況は変わらず。

「フーッ♡フーッ♡」

ヒクッ♡ ヒクッ♡ 

アナルの縁が、呼吸に合わせるようにヒクヒクと収縮するのを静かに感じるだけ。
短絡的な考えの結果、ただ熱を上げただけでは? と逆に辛い状態になってしまったと気づいた頃には、子供のようにぐずった。

「ぅう゛~~っ♡お゛ぁg♡ちんぽとけつまんこが切ない♡射精♡射精したい♡たっぷり騎士団長ちんぽから、ザーメン撒き散らしたいぃぃ゛~~♡」

そう願っても、錠前の鍵はアナルに入れた右手と反対の左手に握られたまま。
指をアナルに入れたままぐずり。尻から数センチになった床が、ペニスと格子から伝い流れ落ちた白濁でポタポタと濡れる。

「お、ぉ゛♡ぉ゛~♡尻穴♡もっと奥と深くまで……!」

以前ベッドの上で行った時のように激しく突ける状態でもない。鏡に映る私の姿は更に情けなく見え、羞恥すら快楽となった身体はまた温度を上げるだけ。

「けつまんこに指まで入れたのには♡けつまんこでもイケない♡んぉ゛っ♡ぁ、あ゛♡苦しい♡ちんこ♡早くちんこどうにかしないと……♡」

ヒクッ……ヒクッ……♡ぬぽんっ♡

「んぐぅっ……♡けつまんこから指抜け……っ♡」

抜けたというよりも、自身の意思で抜いた。
アナルのナカから抜いた指は、幾分ほかほかと温かい感じがする。それよりも、もう我慢が出来ないと私は左手に持った鍵を右手に移し。フーッ♡フーッ♡と荒い息のまま、小さな錠前に鍵を差し込み解錠しようと躍起になった。

「鍵♡開ける……っ♡早く解錠してちんこ扱く……♡」

頭の中は、そのことだけ。腰を浮かせていた体勢はきつくなり、ベタリと尻もちを着く。最初だけヒヤリとした木の表面に、むっちりと尻が乗り解錠へと集中。

ガチッ、ガチャチャッ。ガチッ。

こういう時に限って、焦りで狙いが定まらない。鍵穴に鍵が嵌らず、錠前にぶつかるか空を切るだけ。焦りだけが募り、無駄にヘコヘコと腰を振る様が一層空しく見えた。

*******
次で終わりです~
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