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123】久しぶりに謁見してみたら②
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123】久しぶりに謁見してみたら②
久しぶりの王様との謁見。失礼のないようにしないとと思いつつ、王様も私の顔を見て嬉しそうな表情をしてくれた。久しぶりじゃな! と手招きをして。近くに寄れば、立場上世間話というのも限れた者にしか出来ないのだろう。その一人に私も選ばれたようで嬉しいと思いつつ、王様の話を聞いていれば「聞いてくれ!」と王様が、いかにも話したかったんだ! という素振りで言った。
「聞いてくれ、アラン」
「はい、王様」
「レオの奴、ワシと恋バナをしてくれんのじゃ!」
(濃い花?)
突然出されたレオ殿の名前と、恋バナという言葉に私は一瞬ポカンと口を開けてしまった。
「濃い花ですか? 王様は花に興味がありましたか? レオ殿は植物にも詳しかったと思いますが……」
「違うぞ、アラン。その花じゃない。若者風に略した表現じゃ。恋の話を略して恋バナというんじゃぞ。お主、ワシより若いというのに色恋には本当に疎いのぅ……」
やれやれと溜息をつく王様。不味い、まさかそんな意味だったとは。たまに団員たちからも、アラン様時々俺の爺さんみたいですよと言われるのを思い出してしまう。
「恋……バナ……?」
ポカンと口を開けながら、理解した。
(恋の話!?)
理解すれば、ブワッ! と何だか照れてしまった。王様が「初心じゃのぅ」と私を見る。
「疎いうえに初心じゃなから、色々と困るのぅ。お主とレオを足して割ったら良い感じがするのじゃが」
「レオ殿が?」
「そうじゃ! レオの話じゃった! あやつ、家に籠城をしていてやっと出て来たかと思えば恋をしているんじゃ! そんなこと聞いたらワシだって恋バナくらいしたくなるじゃろう? それで、レオに聞いているんじゃが、レオのやつ全然話してくれなんだ」
「は……ははっ」
聞き覚えと身に覚えがあり過ぎる内容に、ドキリとしながら変な笑い声が出てしまった。幸い、王様は気づいていない。(良かった)
「レオもお主と同じで、浮いた話が一つも無かったからの。ワシとしては、春が来たのか! と色々話したかったんじゃが、好きな相手にフラれたか何かで籠城しとったんじゃと。アラン、何か聞いておらぬか?」
「私も暫くお会い出来ていなかったので……王様と同じで、自宅に籠城していたとレオ殿から聞いたくらいで……レオ殿、恋の話を王様にされていたんですね」
これまた、嘘は言っていない。
先日、私も素直に話そうとレオ殿から家に籠城していたと聞いたわけだし。何なら、レオ殿が告白した相手は私だ。だ流石に王様に、「私が告白されました。レオ殿が好きな相手は私です」なんて言えるはずない。フラれたかどうかは……うーん……。
「そうか……しかし気になるのぅ。レオの奴、見てくれも良く、仕事も出来るじゃろ? 浮いた話は無くとも、アランと同じで懸想している者が多いのに、それを断るとは」
(断ってないです)
「しかもじゃ。あの様子だと、レオの奴。相当入れ込んでおる。諦める様子がないから、長期戦じゃろうなぁ……ん? アランよ、どうした? 顔が赤いぞ?」
「あ、いえ……! なんでもありません……」
(長期戦……)
王様の話を聞きながら、レオ殿が私に対してどういう風に思っているのか。どことなく聞いてしまい、聞いていて恥ずかしくなってしまった。
(確かに王様が言う通り、諦める様子は無さそうだったなぁ)
*******
わ~!お気に入り有難うございます!嬉しいです!(∩´∀`)∩
この話はこれで終わりかな? 次に話が未定です…!まっしろ゛…!
軽率にナイトを出すか、どうしようかなぁ…。(本当に軽率)
久しぶりの王様との謁見。失礼のないようにしないとと思いつつ、王様も私の顔を見て嬉しそうな表情をしてくれた。久しぶりじゃな! と手招きをして。近くに寄れば、立場上世間話というのも限れた者にしか出来ないのだろう。その一人に私も選ばれたようで嬉しいと思いつつ、王様の話を聞いていれば「聞いてくれ!」と王様が、いかにも話したかったんだ! という素振りで言った。
「聞いてくれ、アラン」
「はい、王様」
「レオの奴、ワシと恋バナをしてくれんのじゃ!」
(濃い花?)
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「違うぞ、アラン。その花じゃない。若者風に略した表現じゃ。恋の話を略して恋バナというんじゃぞ。お主、ワシより若いというのに色恋には本当に疎いのぅ……」
やれやれと溜息をつく王様。不味い、まさかそんな意味だったとは。たまに団員たちからも、アラン様時々俺の爺さんみたいですよと言われるのを思い出してしまう。
「恋……バナ……?」
ポカンと口を開けながら、理解した。
(恋の話!?)
理解すれば、ブワッ! と何だか照れてしまった。王様が「初心じゃのぅ」と私を見る。
「疎いうえに初心じゃなから、色々と困るのぅ。お主とレオを足して割ったら良い感じがするのじゃが」
「レオ殿が?」
「そうじゃ! レオの話じゃった! あやつ、家に籠城をしていてやっと出て来たかと思えば恋をしているんじゃ! そんなこと聞いたらワシだって恋バナくらいしたくなるじゃろう? それで、レオに聞いているんじゃが、レオのやつ全然話してくれなんだ」
「は……ははっ」
聞き覚えと身に覚えがあり過ぎる内容に、ドキリとしながら変な笑い声が出てしまった。幸い、王様は気づいていない。(良かった)
「レオもお主と同じで、浮いた話が一つも無かったからの。ワシとしては、春が来たのか! と色々話したかったんじゃが、好きな相手にフラれたか何かで籠城しとったんじゃと。アラン、何か聞いておらぬか?」
「私も暫くお会い出来ていなかったので……王様と同じで、自宅に籠城していたとレオ殿から聞いたくらいで……レオ殿、恋の話を王様にされていたんですね」
これまた、嘘は言っていない。
先日、私も素直に話そうとレオ殿から家に籠城していたと聞いたわけだし。何なら、レオ殿が告白した相手は私だ。だ流石に王様に、「私が告白されました。レオ殿が好きな相手は私です」なんて言えるはずない。フラれたかどうかは……うーん……。
「そうか……しかし気になるのぅ。レオの奴、見てくれも良く、仕事も出来るじゃろ? 浮いた話は無くとも、アランと同じで懸想している者が多いのに、それを断るとは」
(断ってないです)
「しかもじゃ。あの様子だと、レオの奴。相当入れ込んでおる。諦める様子がないから、長期戦じゃろうなぁ……ん? アランよ、どうした? 顔が赤いぞ?」
「あ、いえ……! なんでもありません……」
(長期戦……)
王様の話を聞きながら、レオ殿が私に対してどういう風に思っているのか。どことなく聞いてしまい、聞いていて恥ずかしくなってしまった。
(確かに王様が言う通り、諦める様子は無さそうだったなぁ)
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