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121】【番外編】とある賢者の密事③

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121】【番外編】とある賢者の密事③

 記憶と自身の願望を含めた妄想を思い描きながら、自慰に浸る。カーテンから差し込む日差しが明るく、夜じゃないことを知らせていた。

シュッ。シュッ……ギュッ、ギュムッ……♡

「ぐっ……!」

最初こそ頭を下げていたペニスは、溜まっていたのか。それとも妄想のアラン様に反応したのか、すぐに反応を見せていた。あっという間にビキビキと勃起したペニス。俺もまだまだ若いなぁ……なんて他人事のように思いながら、扱く手も妄想も止まらない。

『レオ殿……っ、ぉ゛……あ……♡ 気持ち……♡ 気持ち良いです……♡』

俺の言葉に、観念したように気持ちと言うアラン様。あれ以降、身体に触れればきちんと
「気持ちが良い」と伝えるようになった。その言葉が、相手を煽っていることを知らないアラン様は、素直に言い続けている。

(本当にアラン様は、こういう事に関して危機管理能力が低いというのか……)

『素直なアラン様は、もっと可愛いですよ。じゃあ、どこが気持ち良いか言えますね?』

俺が可愛いと言えば、照れながら嬉しそうな表情をするアラン様。それから、勃起したペニスを握りながら、ピンッ! と空いている手で乳首を弾けば

『ひっ……っ゛! ぁ、あ゛~~っ♡』

妄想の中では、クチクチと勃起したアラン様のペニスを扱く。自分で扱くことを諦め、俺に身体を委ねるアラン様。可愛い。口づけしたい。もっと俺の手で乱れて欲しい。

『ほら、アラン様。言って下さい。どこか気持ちが良いんですか?』

シュッ! シュッ! シュッ!♡


フーッ、フーッ、フーッ……!

妄想の間に、扱く音が聞こえる。俺の自慰する音だ。勃起した自身のペニスから、漏れる白濁の量も増えてきた。手を濡らしヌメついてきた感触は、伝った陰茎も濡らし。ラストスパートに向けて手を動かすだけ。珍しく座ったベッドの上で、腰を浮かせる素振りも見せた。

『アラン様、言えますよね?』

『ぉ、お゛……♡』

『お?』

シュッ! シュッ! にゅるっ♡ シュッコッ……!♡

『ぉ、……おちんぽぉ゛ぅ……っ♡♡』

『ははっ。おちんぽが気持ち良いんですね、アラン様』

『はいっ♡ぁ、あ゛っ♡おちんぽ♡気持ちぃ゛……~~、ぃ゛っ……!♡』

ゾクリとした感覚と、妄想と現実の俺。どちらの俺も、ニヤリと口角が上がった。

「ぐっ……!」

『アラン様、どうしたいですか? 自分でしますか?』

『ぃあ゛っ♡駄目♡もっ……! レオ殿♡お願いします♡レオ殿、レオ殿イカせて下さい♡』

唇に口づけし、ペニスにだって触れた。だが、俺が触れたい場所は他にもある。同性での行為で使う穴は一つ。小さな尻の間にある小さな秘所の孔。誰も入ったことのない、アラン様も知らない孔。

シュコッ! シュッ! シュッ! ビキッ♡ ビキビキッ♡ ビキッ……!

シュコシュコと上下に扱く速度も上がり、絶頂が近かった。ギシリと大きくベッドが軋む。近くにあった布をペニスに掛けて、吹き出す射精に備えた。
妄想の中の俺もアラン様も同じくラストスパート。アラン様の睾丸を強めに握って、ビクリと震えた太ももが、今度はピンと伸びる。痛いと言いながら、睾丸から亀頭に向かってシュコッ! と強く扱けば「ぉ゛……♡お゛っ♡」と下品な声を漏らしてフルリと睾丸が揺れた。

『アラン様。おしっこして良いですよ。気持ち良くイキましょうね?』

『ぉ゛♡ひっ……ぁ、ぁ゛~~っ♡い、イクっ♡い゛……クぅ゛~~っ゛……!♡♡』


「くっ……! 奥に……アラン様のナカに出したい……っ゛!」


ビュクククククッ……!


布越しでも分かる、自身の射精。噴出した白濁が、生暖かく布を濡らしていくのが分かった。それから青臭さが鼻孔に香る。布がジンワリと濡れて重くなり、残滓をふき取るように亀頭をグルリとふき取ってベッドの傍に置いた。

フーッ……フーッ……フーッ……!♡

「……はぁっ……」

久しぶりに感じる脱力感と、解放感。気持ち良さは確かにあったが、同時に焦がれる気持ちがくすぶってしまった。


「あー……許可制にしたの、ちょっと不味かったかな」


どうにか前にみたいにアラン様に触れられないかな? と少し不安になった。

*******
話をショートショートから、長編設定に変更しました(^^)
とりあえず、この話はここまで!攻めの07の話は初めてかも…!な、慣れない…!
次はどうしようか考え中です~。
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