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37】ほかにも弄れる場所があるらしい②
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37】ほかにも弄れる場所があるらしい②
人払いの済んだ部屋で、レオ殿と二人。談笑しながら、年甲斐もなく子供のように拗ねたりして。「もぅ!」なんて口を尖らせていれば、先ほど唐突に言ったレオ殿が話を戻すように言った。
「アラン様。オナニーは、この胸を使っても出来るんですよ?」
「は…………?」
レオ殿と、顔も身体も近い距離でそう言われ。またドキドキと私の心臓は速くなる。それでも口を出た声は、色気のないもので。
「あの、レオ殿? 流石に私は男なので……そういうのは……」
口にしづらいことではあるが、鍛えてはいるが筋肉だ。女性のような丸みのある胸でもない。柔らかく包み込むようなものでもないし、そもそも弄ろうだなんて思わない。感じるという概念も無い。
「アラン様。忘れてるかもしれませんが、俺は賢者ですよ?」
「そ……うですが……」
この国一の知識を持っていると言われているレオ殿が、賢者だということを忘れるはずがない。私が普段と異なり、素直に首を縦に振らないことに静かな圧。きっと知識ならば、私よりも十分あると圧を感じた。
「知らないんですか? 男でも胸は感じるんですよ」
「…………レオ殿もですか?」
たまには私も意地悪をしてやろうと、チラリとレオ殿も見る。そういえば、私を見て顔色一つ変え、レオ殿が言った。
「ええ」
「嘘」
「嘘かどうか、確かめてみます?」
予想外の即答に、驚いていたのがいけなかった。レオ殿の手が、ゆっくりと私の胸元で上下する。優しくなでながら、軽装の薄手のシャツの皴が形を変えて何度も出来た。
「んっ……!」
「やはり鍛えられた身体ですね」
そう言うレオ殿の方が、ローブの下で身体つきは良い体格をしているのを私は知っている。私はといえば、鍛えてもあまり筋肉はつかず、少し気にしているくらいなのに。
「ちょっ、レオ殿……!」
「この辺か?」
レオ殿が胸元を左右に行き来した後。脇から少し身体の中心へ。それから上に動いて、手を開き。私の胸部を包むように指を沈めた。布越しだったが、力を込めて沈んだ指先に一か所。たった一か所だったが、乳首の端に触れるのが分かった。
「んぅっ゛……♡……ッ!」
下から持ち上げるように沈んだ指先が、乳首の端をかすめたあと私の反応を確認し集中的にその周囲を行き来する。そうすればスリスリと乳首を撫でられ思わず身体がビクリと震えた。
(そんな……! なぜ……!? 私は男で、こんな丸みなんて無い平坦な胸なのに……!)
思わず漏れた声に、バッ……! と口元を抑える。対して、私の胸元に変わらず触れたままのレオ殿は、満足そうに笑った。
「流石、アラン様。素質がありますね」
何の? とは怖くて聞けなかった。
ただジンジンする胸元から手を離して欲しいと思いながら、私は「レオ殿」と名前を呼んだ。
********
お気に入り有難うございます(^^)
人払いの済んだ部屋で、レオ殿と二人。談笑しながら、年甲斐もなく子供のように拗ねたりして。「もぅ!」なんて口を尖らせていれば、先ほど唐突に言ったレオ殿が話を戻すように言った。
「アラン様。オナニーは、この胸を使っても出来るんですよ?」
「は…………?」
レオ殿と、顔も身体も近い距離でそう言われ。またドキドキと私の心臓は速くなる。それでも口を出た声は、色気のないもので。
「あの、レオ殿? 流石に私は男なので……そういうのは……」
口にしづらいことではあるが、鍛えてはいるが筋肉だ。女性のような丸みのある胸でもない。柔らかく包み込むようなものでもないし、そもそも弄ろうだなんて思わない。感じるという概念も無い。
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「知らないんですか? 男でも胸は感じるんですよ」
「…………レオ殿もですか?」
たまには私も意地悪をしてやろうと、チラリとレオ殿も見る。そういえば、私を見て顔色一つ変え、レオ殿が言った。
「ええ」
「嘘」
「嘘かどうか、確かめてみます?」
予想外の即答に、驚いていたのがいけなかった。レオ殿の手が、ゆっくりと私の胸元で上下する。優しくなでながら、軽装の薄手のシャツの皴が形を変えて何度も出来た。
「んっ……!」
「やはり鍛えられた身体ですね」
そう言うレオ殿の方が、ローブの下で身体つきは良い体格をしているのを私は知っている。私はといえば、鍛えてもあまり筋肉はつかず、少し気にしているくらいなのに。
「ちょっ、レオ殿……!」
「この辺か?」
レオ殿が胸元を左右に行き来した後。脇から少し身体の中心へ。それから上に動いて、手を開き。私の胸部を包むように指を沈めた。布越しだったが、力を込めて沈んだ指先に一か所。たった一か所だったが、乳首の端に触れるのが分かった。
「んぅっ゛……♡……ッ!」
下から持ち上げるように沈んだ指先が、乳首の端をかすめたあと私の反応を確認し集中的にその周囲を行き来する。そうすればスリスリと乳首を撫でられ思わず身体がビクリと震えた。
(そんな……! なぜ……!? 私は男で、こんな丸みなんて無い平坦な胸なのに……!)
思わず漏れた声に、バッ……! と口元を抑える。対して、私の胸元に変わらず触れたままのレオ殿は、満足そうに笑った。
「流石、アラン様。素質がありますね」
何の? とは怖くて聞けなかった。
ただジンジンする胸元から手を離して欲しいと思いながら、私は「レオ殿」と名前を呼んだ。
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