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13】復習の次の日②

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13】復習の次の日②

覚えのある見えた後ろ姿に気づかないフリをして、この場を離れようとした時だった。白い大きな帽子が向きを変え。見つめた後ろ姿と、視線が合った。

ドクン、ドクン。

キュウッと胸が締まるような苦しさに、数歩走ったような鼓動。
一体なんだ? と思いながら、私はまた平静を装うために、小さく深呼吸した。その間にレオ殿が私の方へ近づいてくる。またドクンドクンと心臓は脈打ちながら、落ち着けと自分に言い聞かせる。どうにか喉を通った声は、どこか声が変だった。

「レオ殿、おはようございます」

「おはようございます、アラン様」

一段上の階にいたはずなのに、私の気配に気づいていたかのようにニコリと微笑むレオ殿。私と話していた文官殿も、「では」と席を外した後で表現は悪いが、逃げるタイミングを逃してしまっていた。奇遇ですねと言葉を続け、笑みを崩さない。

「奇遇ですね。アラン様に会えるだなんて」

「私も驚きました。レオ殿が文官殿たちに混じっているなんて」

「俺の恰好は見つけやすかったでしょう?」

「ええ、まぁ」

喉元で気付かないフリをしようとしましたけど、と言葉が止まった。先ほどまでの不思議な心臓の音も止まっている。良かったと思いながら、会話を続けた時だった。

「アラン様は、これからどちらへ?」

「私は書類を片づけてから、訓練場へ顔を出す予定です。レオ殿は、一日こちらで?」

「そうですね。まぁ、でも俺の見立てじゃ、今日は水路の大体の場所決めとかしかしないんで、午前には終わりますよ。それより」

文官殿たちのいる窓口を出て、入り口の側。朝という人通りの多い廊下で、タイミンよくレオ殿が私を壁側に寄せた。

「れ、レオ殿!?」

近すぎでは!? と驚いて顔を上げる。

「大丈夫です。俺のローブで隠れてますから」

「そういう問題じゃ……!」

私の心臓がまた、煩く鳴ってしまうじゃないですか! と言うわけにもいかない。私だって小柄な方じゃんいはずなのに、見下ろされてしまう。

「アラン様」

そっとレオ殿の顔が近づいて、私の耳元で名前を囁く。驚いた声を漏らしそうになったが、レオ殿が「静かにしないとバレますよ」なんて言うものだから、自分の手で口元を覆い唇を噛んだ。

「ちゃんと俺が言った通り、オナニーの復習をしましたか?」

ゾクゾクゾク♡

「~~~~っ!?♡」

自慰という表現ではなく。あえてオナニーと言ったレオ殿。同じことなのに、何だかオナニーなんて言われると厭らしさが増して感じた。

「ぁ……ぁ゛……っ♡」

ゾクゾクゾク……♡ じゅわぁ……♡♡♡

またレオ殿にペニスを扱いて貰った時のような、ゾクゾクとした感覚が襲ってきて不自然な体勢だった下半身の中。ズボンの下で、下着がじゅわりと濡れたのが分かった。

「アラン様?」

「わ、私はこれで、失礼します……!」

そう言って逃げるように、私はレオ殿の身体を押しのけ。走りづらかったが、逃げるように廊下を走って行った。

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お気に入り有難うございます!嬉しいです(^^)
そして毎回ネタ切れでひぃこらです。
【宣伝】ほかBLにて、完結済のものもありますので、読んで頂けると嬉しいです。癖は似たようなものです。
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