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35】他者の意見を聞いてみようと思って③
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35】他者の意見を聞いてみようと思って③
蛍に会って、まずは先日の配信の様子を確認してもらうことにした。俺達のチャンネルが、実は偽装カップルと知っている蛍だからこそ、頼めること。ついでに恋バナから、今では俺の恋愛相談にも乗ってくれる蛍。
「まあ、付き合ってるようには見えたんじゃないか? 圭が変わらず北斗のことを好きなんだなって顔はしてたぞ」
「え!?」
蛍の言葉に、俺ってばそんなに顔に出ていたのか……と思ってしまった。
(やっぱり他者の意見って大切だなぁ)
と思っていると、話を逸らしたキスについても、また突っ込まれてしまった。
「あのキスされたは、予定してたのか?」
「うぅ゛━━……」
なんて言いながらも、俺のパフェへ伸びる手は止まらない。
「あれは、北斗が突然したんだよ! 俺だってびっくりしたんだって。まぁあの時、コメント凄かったんだよな」
「北斗か……まぁ、そうだろうな。そういえば、変なメッセージとか大丈夫か?」
「変な……ああ! 大丈夫だ。何か良く分からないうちに、北斗が相手をブロックしてたんだ。でも意外だよな。北斗じゃなくて、俺宛に来るとか」
「そうか……」
「蛍?」
蛍が飲み物を口にしたまま黙り込んで、どうしたんだ? と思えば、こちらも北斗同様。珍しくどういうわけか、怒っている表情を見せた。
「意外じゃないぞ? 圭。お前、自分が思ってる以上に可愛いからな」
「うん?」
ボトリ。
(俺が可愛い?? え、可愛いって言ったのか? え!? 可愛い!? 俺が!?)
「あ゛!」
蛍が俺のことを可愛いなんていうから、口に運ぼうとしていたパフェのアイスをボトリとテーブルに落してしまった。驚きながらも食欲が勝る俺は、すぐに落してしまったアイスの勿体なさに悲鳴を上げた。
同時にガタンと椅子から立ち上がる音。
「本当だよ。圭は可愛いよ」
「お、おぅ。有難うな?」
落ちたアイスを拭き取って、テーブルから俺の方を見た一連の流れが格好良く。思わず見惚れてしまった。
(落ち着け俺! 相手は蛍だ!)
*******
更新しました!短くてすみません
携帯からの直打ち込み、時間が凄くかかりまして(´;ω;`)
蛍に会って、まずは先日の配信の様子を確認してもらうことにした。俺達のチャンネルが、実は偽装カップルと知っている蛍だからこそ、頼めること。ついでに恋バナから、今では俺の恋愛相談にも乗ってくれる蛍。
「まあ、付き合ってるようには見えたんじゃないか? 圭が変わらず北斗のことを好きなんだなって顔はしてたぞ」
「え!?」
蛍の言葉に、俺ってばそんなに顔に出ていたのか……と思ってしまった。
(やっぱり他者の意見って大切だなぁ)
と思っていると、話を逸らしたキスについても、また突っ込まれてしまった。
「あのキスされたは、予定してたのか?」
「うぅ゛━━……」
なんて言いながらも、俺のパフェへ伸びる手は止まらない。
「あれは、北斗が突然したんだよ! 俺だってびっくりしたんだって。まぁあの時、コメント凄かったんだよな」
「北斗か……まぁ、そうだろうな。そういえば、変なメッセージとか大丈夫か?」
「変な……ああ! 大丈夫だ。何か良く分からないうちに、北斗が相手をブロックしてたんだ。でも意外だよな。北斗じゃなくて、俺宛に来るとか」
「そうか……」
「蛍?」
蛍が飲み物を口にしたまま黙り込んで、どうしたんだ? と思えば、こちらも北斗同様。珍しくどういうわけか、怒っている表情を見せた。
「意外じゃないぞ? 圭。お前、自分が思ってる以上に可愛いからな」
「うん?」
ボトリ。
(俺が可愛い?? え、可愛いって言ったのか? え!? 可愛い!? 俺が!?)
「あ゛!」
蛍が俺のことを可愛いなんていうから、口に運ぼうとしていたパフェのアイスをボトリとテーブルに落してしまった。驚きながらも食欲が勝る俺は、すぐに落してしまったアイスの勿体なさに悲鳴を上げた。
同時にガタンと椅子から立ち上がる音。
「本当だよ。圭は可愛いよ」
「お、おぅ。有難うな?」
落ちたアイスを拭き取って、テーブルから俺の方を見た一連の流れが格好良く。思わず見惚れてしまった。
(落ち着け俺! 相手は蛍だ!)
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更新しました!短くてすみません
携帯からの直打ち込み、時間が凄くかかりまして(´;ω;`)
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