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8】眠れなかったので②

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8】眠れなかったので②

 俺たち宛に届いた変なメッセージに対する北斗の対応が、予想外で
恰好良く。思い出せば眠れなくなった。更には、俺が北斗とするのは気持ちが良いと言ったことを聞いた北斗は、俺がそうだと答えるまで今日何度も聞いてきた。そうすれば、せっかく寝ようとした頭は冴えて眠れず。何なら、身体はムラっとしてしまったわけで、俺は部屋で一人。片思いしている相手の北斗と一緒に暮らす家で、息を潜め。北斗をオカズに自慰を始めた。

「……っ、ふ……」

『圭』

(北斗……♡)

シュッ……♡ ヌポッ……♡ シュッ……! ギシッ。 フーッ♡ フーッ♡ とろっ……♡

「ぅ、ぁ゛っ♡ぁ……♡」

シュッ! シュッ! シュコッ……!♡ ギシッ。

最初こそ柔らかかったペニスが、手の平の中で硬くなっていく。扱くたび、亀頭からトロリと青臭い白濁が垂れて鼻孔に香った。

(あんまり音立てないようにしないと)

またキュッ、と下唇を噛んで声を漏らさないようにする。周囲を汚さないように注意しながら、漏れ出る白濁を拭き取る。

『圭、気持ち良い?』

「んっ……ぐ、……っ♡」

北斗の手の動き、囁く声、ナカを突く感覚。それらを思い出しながら、扱く手は速まった。亀頭だけではなく、陰茎全体。俺の握る手も濡れていて、扱く速度が上がれば、ヌチュッ……!♡と滑って手がペニスから離れてしまいそうになった。

シュッ……グチュッ!♡ フーッ♡ ポタッ♡ ポタタッ……♡ フーッ♡


(もう少しでイキそうだ……♡)

扱くたびに身体に走る快楽に、ビクビクと腰もペニスも震えた。もう少し。もうすぐイキそうだと、自分でも分かる。握ったペニスが今に射精するぞと準備を始めている。

(イク……! このまま一気にイク……!♡)

シュッ……! ギュッ!♡♡ ギュゥウ~~~~ッ!♡♡♡♡

ラストスパートだと強く扱き、カリ下から陰茎を両手でギュッ! と握り締めた。一気に陰茎に圧がかかり、痛いのか気持ち良いのか分からない刺激に、理解が追い付かない。ただ、イク! と腰がヘコッと揺れてベッドが軋んだのだが……────。


「…………あれ……?」


おかしなことに、握った手の中に白濁がかかることが無かった。イッない。ペニスを扱いて、こんなに白濁。ザーメンが出ているというのに、前だけの刺激ではイケない。

「なん……で……?」

下半身を見れば、ペニスは腫れていて今にも出したいと訴えているのに。

「う……ぅ゛……」

そういえば、最後に一人で自慰をしたのはいつだっただろう?
北斗とルームシェアを始めて、北斗とするようになってから、一人ですることは無かったかもしれない。おまけにだ。こんな状態で北斗を思い出しているものだから、ペニスと同じくらい疼く箇所があるわけで。

(……ナカが疼く……)

ヒクッ♡とペニスではなく、アナルが収縮するのが分かり、俺はまた頭を抱えてしまった。


(どうして……! orz)

******

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