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■空気が変わった

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■空気が変わった

 リタさんのアドバイスは的確だったらしい。
一言「食べて欲しい」というだけで、ソラが俺の好きを特別な好きだと理解した。それと同時に、今まで伝えてきた好きも特別な意味だったと薄々気づいていたことが発覚する。流石にそれは俺の気持ちも考えて欲しいと、行き場のない気持ちが声に出ていた。

「俺の告゛白゛!!!!!!」

やっぱり俺たちに雰囲気なんて無いのだろうか。重たい空気がコメディへと一転する。

(まぁ、良かったんだよな。これで)

重たい空気なんかより、これくらいの空気で良い。もう涙は引っ込んで、開き直った気分だ。フッ……と笑えば、今度はソラが俺の前でオロオロとしていた。

「ご、ごめん! ごめんね!? 高見、気づかなくて。でも嬉しい。僕も高見のことが大好きだよ」

俺の好きに今更ながら気づいたらしい。あー、もう本当に恋愛って分からないな。お互いに初恋なら、猶更か。……なら、気づかったことも許してやろう。

「そうか。じゃあ俺たち、両思いだな」

「うん。何だか、照れるな」

また俺の前に伸びて来た指に、今度は「ちゅっ……」と口づけた。ソラの顔がまた赤く染まる。可愛いと思いながら、二度三度と口づければ可愛い顔に反して、ソラが言った。

「ねぇ、高見……」

「んー?」

俺を見つめるソラの瞳の中に、澄んだ空の色以外の熱が見えた気がした。

「嫌だったら良いんだけどね」

「ああ、何だよ」



「……少しだけ、食べさせて?」



「食゛」


本当に食べされろと言われる想定はしていなかったので、ヒュッ……! と息を飲み。思わず固まってしまった。


「あ、ちがっ! 本当に食べるんじゃなくて、その……味見させて欲しいなって……」

「味見」

「うん。本当に食べたりしないから」

すりっ……♡ とソラの指先が俺の頬を撫で、俺の視線はソラの瞳を見た後、口元へと移っていた。

(ソラに味見される……)

……ゾクッ……♡♡♡

「高見」

(ソラの口の中に見える舌が、俺の身体に這ってくるのか……?)

「ぅ、ぁ……♡」

一瞬、食べられる想像をしてしまい思わず甘い声が漏れた。ソラも俺の声に一瞬目を見開いたが、引こうとすることはない。それどころか、先程以上に熱のある視線を俺に向けながら、もう一度名前を呼んだ。

「高見、味見させて……?」

先程まで顔を撫でた指先が離れ。すりっ……♡と、もう一度撫でたのは俺の下半身だった。

「そっ……! んな、とこ……」

「高見、助けて。僕ね、高見のことを考えるとココが苦しい時があるんだ」

ココ、とは俺の下半身。ソラと同じ、男女の違いを表す一つの付いているソレ。

フーッ♡ フーッ♡ フーッ♡

「高見……♡」

俺を呼ぶソラに、また身体がゾクリとした。

******
ちょっとぬるい感じのをする予定です!
1つか2つくらい?
お気軽に感想頂けると嬉しいです!
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