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■一緒に寝る日が続いたものの

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■一緒に寝る日が続いたものの

「ソラ。ちょっと、相談があるんだけどさ」

そう声を掛けたのは、先日久しぶりに性欲が身体を襲ってから暫くしてからのこと。
あの一夜以降。ソラが俺と一緒に寝れるのが嬉しいと言って、今日もまた一緒に……というので、一日。また一日……と一緒に寝る回数が増えていた。だがあの日以降、同じ部屋で寝ているが、自慰をしていない。(いや、普通当たり前か?)
俺も好きな人と一緒の部屋に寝て、一緒の朝を迎えるのは嬉しい……嬉しいのだが、一度行為を再開してしまえば、俺も成人男性だ。溜まるものが「溜まって」いくわけで。

(正直。そろそろ抜かないと、色々とヤバイ。ムラムラするし、今だってソラの上半身を見てたら勃起しそうだ)

これだ。
俺はソラが好きなわけで。性的な反応が無ければ何の問題も無いが、現状問題ないと言いづらい状況へと変わって来ていた。簡単に言えば、ちんイラだ。

「相談? 高見が僕に?」

「ああ。そのっ、言いづらいことなんだけどさ」

「うん」

「一緒に寝るのさ、また前みたいに自分たちの部屋で寝るようにしないか?」

「え」

俺の言葉に、ソラがすぐに動揺の声を漏らした。俺が弱い表情を浮かべ、俺の方もダメージを受ける。

(うぁああああ、ソラが泣きそうな顔をしてる……!)

だが、ここでやっぱり止めた、なんてなったら俺の下半身が不味い。毎日悶々と夜を過ごし、きっと寝不足になる。

(許せ、ソラ! 俺の下半身のためなんだ……!)

そう思っていると、ソラが「うーん……」と迷いながら俺に言った。

「高見のベッド2つに増やすから、たまに僕の部屋で一緒に寝るのは駄目?」

(そうきたか)

まぁ、たまになら……たまになら一緒に寝ても大丈夫じゃないか? なぁ、俺の下半身。チラリと自身の下半身を見たが、当然返事何て聞こえるはずもない。だが、心なしか大丈夫だと言っている気がした。

「高見、駄目?」

また俺の弱い顔をしながら、コテンと首を傾げるソラ。多分、俺が弱いことを最近自覚している。可愛い顔をして、恐ろしい奴だと思いながら、好きな人には弱い俺の返事は決まっていた。

「ぐ……っ! たまになら……良いか……」

「やった~! じゃあ、高見に新しいベッドを買いに行こうか。善は急げ。早速今から市場に行こう」

(あ、これ。多分また、なし崩し的に一緒に寝る日が増えるフラグだわ)

「まぁ……リタさんに、洋服沢山売れた報告もしないとだしな」

「そうそう! リタもきっと喜ぶよ」

そう悟りながら、出かける準備を始めたソラにつられるように、俺も準備をし始めたのだった。

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