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主は淫らな犬を哀しき満足へと導く

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扉を主が開いた途端、その犬はベッドに寝転がらせていた身体を起こし嬉しさに蕩けた表情を浮かべながら、帰宅を出迎える目的で玄関へと小走りで移動した。

「わんっ、わぉんっ!」

お帰りなさいを告げる鳴き声を発し、玄関に敷かれた白い絨毯の上でお座りの姿勢を取りながら、犬が表情を更にだらしなく緩ませる。
大好きな主が帰ってきた。その事実を全身で噛み締め無いはずの尻尾が激しく揺れているかのような錯覚を主に味わわせながら、犬は口から舌を垂らし呼吸を荒く乱しつつ、早く早くとねだるように無防備に露出させた男根を膨張させていく。
その様子を無言で眺めながら荷物を靴箱の上に置き上着などを服掛けに吊るした主は、良い子にしていたご褒美を欲しがっている犬に、普通の犬ではあり得ないご褒美を不自然な笑顔で宣言した。

「○○、ただいま。良い子に待てて偉いね。そんな偉い子にはご褒美をあげよう。何時ものように、絨毯にごろんしなさい」
「あぉんっ!」

言われた通りに犬が身体を動かし、絨毯の上に仰向けで寝転がる。男の物とは思えないくらいにぷっくりと肥大化した乳首と、主の言い付けを守って自慰を我慢し射精欲を溜めに溜め込んだ男根と、主からの寵愛を欲しがってみっともなく収縮を繰り返している尻穴がこれ以上無くよく見える体勢を取った犬は、腰を前後に揺すりながら気持ち良いご褒美の到来を自らの全てで待ち望んでいる。
そんな犬を見つめながら、主の男は荷物を置いた靴箱の上に位置する収納棚を開き淫蕩な道具を取り出す。若干の迷いを交えながらも淫らな責め具を手にした主は、それを用いた恥辱を希求している犬に、人間であった頃の記憶を淫猥で従順な犬としての自覚に上書きされた元先輩の男に、これは必要な処置なのだと己に改めて言い聞かせつつご褒美を加え始めた。

「わんっ、ひゃぅんっ、きゃぅぅんっ!」
「おチ○チンをぶるぶる苛められて嬉しいね、○○。お尻を玩具でほじくり回されて幸せだね、○○。その嬉しいと幸せをたくさん噛み締めながら、我慢せずにイきまくりなさい。今の○○は、そうしないといけない存在なんだからね?」
「くぅぅんっ! あぉぉぉーんっ!」

凜々しく、厳しくも優しく、先輩としても人としても尊敬していた雄々しき先輩が放つ至福一色の甘い咆哮を耳にしながら男根に押し当てたローターと尻穴に挿入したバイブを巧みに動かし快楽を注ぐ男は、敬愛していた先輩を苛烈な洗脳調教の末に回復の目処が立たぬ程に破壊した悪への憎しみ以上に虚しさを胸に募らせつつ、快楽欲しさに自らの乳首を指で摘まんで捏ね出した先輩の男根と尻穴への責めを引き上げ、淫らな犬に堕ち快感無しでは生きられなくなった先輩を満足へと導くことを目的とした連続絶頂の入り口となる一回目の射精を迎えさせていくのだった。
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